出身者じゃないのに島根が好き! 

はじめまして、慶應義塾大学大学院の杉本頌子です。私は兵庫県出身で、大学の学部時代を島根で過ごしました。実を言うと、最初は都会に比べて人も物も少ない島根のことを、刺激が少なくてつまらない場所だと思っていましたそれが大きく変わったのは、「人」にフォーカスした就職活動イベント「おもてなしごと」を自分で企画・運営したことがきっかけです。


想いだけで走り始めましたが、私のような大学生を信頼し、応援してくれる大人がたくさんいて、参加する企業、開催する場所、次々に紹介していただきトントン拍子に進みました。結果として目指していた30人が集まり、イベントを成功させることができました。その後も、50人規模の「島根若者交流会」を開催し、地域活性化の仕組みを学ぶためにまちづくり会社studio-Lでインターンシップを行いました。

 ▲第一回就職活動イベント「おもてなしごと」の様子です。30名の方に集まっていただき、ご飯を囲みました。

挑戦するときはいつも私を信じ、背中を押しくれ、困ったときはどんなに忙しくても真摯に相談に乗ってくれた島根の大人の方々には感謝してもしきれません。私の人生の中で初めて「憧れの人」が一人、また一人と増えていきました。島根はつまらないどころか、島根と本気で向き合っている素敵な人がたくさんいる面白い場所だったのです。


今の私がいるのは島根の人がいたからだと、心から思います。だから今回、島根の方々に恩返しの意味もこめて、クラウドファンディングに挑戦します!  

今回のプロジェクト【島根を食と人の魅力を味わうフェアを東京で開きたい!】

▲島根の生産者さんが作ったピオーネ。ポップも自作で作ってます。

伝えたいのは、島根の魅力。「食」だけでなく、私の大好きな「人」を通じて伝えることで、島根のファンになってもらいたい!と思っています。そのために、島根で頑張っている熱い生産者に東京に来てもらい、直接話を聞くトークイベントを開きます。続いて、島根の食材を使用したスペシャルメニューを味わってもらう島根フェアを、東京にある島根ゆかりの複数のお店で開きたいと思っています。

すでに、いくつかのお店にご協力をいただくことで話が進んでおり、どんな新しい味が生まれるのかワクワクています。一度食べてみてほしい!という気持ちでいっぱいです!!  

 “言葉を越えるがもつ力

▲今回トークイベントに来てもらう予定の島根の農家さんで採れたお野菜。

食のイベントをしたいと思うようになったのは友達の行動がきっかけです。私は東京へ引っ越し、自己紹介では必ず島根の魅力を語りました、「行ったことがない」「他の地域と何が違うの?」などと反応は薄く、いつももどかしさがありました。時には、「島根ってそんなに魅力ないのかな」と悩んだりもしました。

そんなある日、友達の誕生日会を東京にある島根ゆかりのお店でお祝いすることになりました。島根ならではの特産品「赤てん」や板わかめ、鮮魚を「おいしい」と言って食べてくれました。
それだけでも十分嬉しかったのですが、後日、その友人が東京にある島根のアンテナショップに足を運び、島根の食材を買ったと連絡がきたときは舞い上がる気持ちでした。
いままでには感じることのできなかった、手応えを初めて感じることができました。

食という存在の大きさを実感し、食という切り口なら、もっと多くの人に興味をもってもらえるかもしれない!ファンが増えるかもしれない!と思うようになりました。  

人の心を動かすのは「手間」!

私はもともと、食に対して、深い思い入れがあります。

お母さんが毎日作ってくれた手料理で、一つの食卓を家族と囲んだ思い出が私の原点となっています。今でもどうしようもなく落ち込んだときや辛くなったときは、実家に帰り、お母さんのご飯をたいらげます。それだけで、元気になります。

また、私も料理をつくことが大好きで趣味は食べ歩きです。「食べログ」を延々と見たり、新しいレシピを探したりするのが、何より楽しく、幸せな時間。「本当においしいもの」を見つけるためには時間を惜しみません。

▲就職活動イベント「おもてなしごと」で振舞った手作り料理

島根での就活イベントでも、手料理をふるまいました。相手のことを考えながら料理を作ることはとても楽しく、その気持ちはいつも大切にしています。また手料理で笑顔になる人を何度も目にしてきました。

人が感動する料理は「お金」ではなく、「手間」だと思います。
それは生産者さんも同じです。一つ一つ、自分の食卓の上にあがることを想像して、家族が食べるかのように丁寧に作る。

そうやって島根にも、丁寧に手間をかけて作っている生産者がいる。でも、なかなか伝わらない。言葉ではなく、味と人で、島根の魅力を感じてほしい。島根の生産者とつながってほしい。その思いはますます膨らんでいきました。

島根とつながり続ける仕掛けを

▲「島根若者交流会」の様子です。島根の未来を考え、熱い議論を交わしました。

最近では地方創生で地方の注目も高まっていますが、私の島根に対する想いは誰にも負けないと思っています。また、食と掛け合わせ、現在東京に住んでいる私だからこそできるやり方でチャレンジしていきます。

島根での経験を踏まえて、まちづくり会社studio-Lやレシピを提供するウェブ会社cookpadでのインターンに飛び込びました。そこで「食」×「地域活性化」について、感じたり、学んだりしたことを生かしたいと考えています。

それでも、単発で終わっては、あまり意味がありません。島根とつながり続けられる仕掛けも作り、島根により還元したいと考えています。

一つは、島根で頑張っている若い生産者を東京に呼び、トークイベントを開くことです。直接野菜に込める想いを語ってもらい、参加者にその畑で取れた新鮮なお野菜を味わってもらう。同時に島根県隠岐諸島でとれた海産物を振る舞い、島根の山と海の幸を堪能していただくことで、より島根の魅力を感じていただければと思います。この隠岐諸島の産品は、リターン品でもご用意しています。

「おいしい」や作り手の想いから始まる本当の意味での「顔が見える生産者」を体現し、生産者と消費者がつながれば、これからもその生産者から野菜を買うこともあるかもしれません。会いに行くこともあるかもしれません。

さらに、東京には、島根の食材を使っているお店がいくつもあります。その各店舗で、こだわりがある私が厳選した島根の食材を使ったスペシャルメニューを開発していただき、島根の食を体感してもらう形で進めています。

フェアを通してお店を知り、フェアの後もお店に足を運んでもらえたらうれしいですし、島根の食材を知り、買っていただけたらうれしいです。より長く、広く、島根の応援につながると思います。同時に観光情報もお伝えしようと考えています。そうすることで、島根ファンが増え、「東京で島根のものを買う」から「島根へ旅行する」人が増えるといいなと思います 

☆スケジュール

2015年12月 〜 2016年1月 食材調達・メニュー開発・イベント設計

2016年2月 イベント開催

《お店や農家、イベントの詳細は、レポートでアップしていきます!》 

 ☆集まった支援の用途とその内訳

・東京で行う島根食フェア(仮)で使用する食材費

・生産者の東京への交通費を含めたイベント運営費 

最後に

「やってみよう!」と後押ししてくれるのはいつも島根でチャレンジしている方でした。
忙しいのに、他人を思いやったり、挑戦を後押ししたりする時間を厭わない。一つ一つ丁寧にアドバイスしてくれるところに、私もいつかあんな大人になりたい、という思いが強くなりました。
新しい世界が次々と広がりました。感謝してもしきれません。

島根に行ってみたいけれど、まだ行ったことない。どこに行ったらいいのかわからない。という方は多いのではないでしょうか。また、東京で島根の関わり方を模索している方もいると思います。

一人でも多くの方が、島根の食と人を味わうことで、おいしいと感動し、「行きたい」という気持ちから、故郷のような親しみの持てる味・場所へと続くために、新しいつながりづくりを目指します。

ち止まっていては同じ景色しか見えません。
止まらずチャレンジすることが、島根の生産者や島根をさらに元気にすることにつながると信じていますそのためには皆さまの力が必要です。ご支援よろしくお願いします!!