私たちは、新しいカタチの認知症啓発イベントを開催します!

はじめまして。

この度は数ある中から、私たちのプロジェクトをご覧くださりありがとうございます!

 

私たちは和歌山県有田圏域(有田市・湯浅町・広川町・有田川町)で、「認知症になっても暮らしやすいまちづくり」を目指し継続的な啓発活動に取り組んでいる【認知症と共に生きるまちづくり実行委員会】と申します。

 

私たちは、これまでの啓発活動を通して気付いた反省点を踏まえ、今年の9月22日に新しいカタチの認知症啓発イベントを開催します。


 

▲昨年の”認とも2017”を翌日に控え意気込みを見せる実行委員

自分が認知症になったらどう暮らしたいですか?

私たちが目指すもの。それは、認知症になっても安心して暮らし続けることができる地域です。

 

地域の誰もが認知症について正しく理解し、“認知症と共に生きる”ということを、他人事ではなく自分事として捉えていただけるよう、平成28年度より啓発活動に取り組んできました。

 

これまでも、年に一度の街頭啓発とイベントの実施、そしてSNSやWEBによる情報発信を通じて、“認知症と共に生きるまちづくり”を行ってきました。

 

▲地元スーパーでの街頭啓発の様子。


▲facebookページによる啓発

実はこれまでの啓発活動に対する反省点があります…。

昨年度より有田圏域では【本人ミーティング】という場作りを進めています。

 

【本人ミーティング】とは、認知症の本人が集い、自らの体験や希望、そして必要としていることなどを本人が主となって語り合い、自分たちが暮らしやすい地域のあり方を共に話し合う場のことです。

 

このミーティングに関わる中で、私たちが行ってきたこれまでの啓発活動が「認知症の本人やその家族が本当に地域に求めるものだったのか?」「専門職としての視点が強かったのではないか?」と大いに反省する機会をいただきました。

 

そして“認知症と共に生きるまちづくり”について、認知症と共に生きている本人やその家族の想いを聴き、その想いを地域に伝えていくことこそが大切だと気付かされたのです。

 


▲本人ミーティングの様子


以前と変わらない生活が送れる町であってほしい。

奥さんが認知症と診断されたご夫婦。毎日2人で近くの公園まで散歩に出かけます。

その道中、いろいろな人と出会い言葉を交わすそうです。

 

「暑いね」

「この間から姿見なかったけどどうしてたの?」

「さやえんどう上手に育ててるね」

 

たわいもない会話ですが、ご主人にとって「認知症になったからといって、妻を孤独にさせたくない」という想いは叶っています。

 

認知症の本人やその家族が地域に望むことの多くに「以前と変わらない生活が送れる町であってほしい」という想いがあります。

 

その想いを叶えるために特別なことは必要ありません。普段のお付き合いの延長にある「さりげない思いやり」や「関わり」さえあれば、それは実現できるのです。

 

有田市で開催された本人ミーティングで、“地域の理解と関わりが大切”と訴えた専門医の言葉に心を打たれた、と先ほどのご主人は話されました。
「認知症となっても住みなれた地域で地域の一員として暮らしていくために必要なことは何か、地域のみなさんに知ってもらいたい」。今まさに認知症と共に生きているみなさんの想いです。

 

私たちは、認知症の本人やその家族の想いを受け止め、そして地域に伝えるために本人を含む関係者が一体となり、“認知症になっても暮らしやすいまちづくり”を目指し継続的な啓発活動に今後も取り組んでいきたいと願っています。

 

▲家族との打ち合わせ会議の様子

 

これまでの反省点を踏まえた、新たな啓発イベントを開催します!

今年度の啓発イベント【認とも2018・認知症と共に生きるまちづくり】は、9月22日(土)に有田川町地域交流センター ALEC にて開催します。

 

このイベントは、認知症の本人とその家族の想いやアイデアを取り入れ、次の内容で開催することが決まりました。

 
〜イベント内容〜

・書道パフォーマンス

演者:墨友團 with 藤華

(力強いパフォーマンスでイベントのオープニングを飾っていただきます)

 

・講演会

講師:有田市立病院もの忘れ外来 山田信一先生

『地域の人との繋がり、病気を理解し関わり合うこと』

(本人ミーティングで本人・家族と交流した山田医師からの地域に向けてのメッセージです)

 

・シンポジウム

登壇者:有田市立病院もの忘れ外来 山田信一先生・認知症の本人と家族

議題:『私たちが地域に伝えたいこと』  

(山田医師の講演を受けて意見を交えていただきます)

 

・認知症について学んだ子どもたちの発表

(子どもたちが感じていること、実践していることなどを発表してくれます)

 

・御神輿による”認知症と共に生きるまちづくり”推進祈願

(“啓発=お祭り”と捉える認知症の本人の発案で、啓発イベントのシンボルとなる神輿を作成します。仕上げ作業はイベント参加者で行います)

 

・啓発パネル展示

(認知症への理解を深め、”認知症となっても暮らしやすいまちづくり”を目指すパネル展示を行います)


※会場内オレンジカフェさんからも啓発リーフレットの配置などを行います。

 

・有田圏域の社会福祉法人等による模擬店

 

▲認とも2017の様子

 

今回、このイベントの運営費の一部をクラウドファンディングを通じて、皆さまからご支援いただきたいと考えています。

 

支援金の使いみち

いただいた支援金は【認とも2018・認知症と共に生きるまちづくり】の運営費に使用します。詳細は下記の通りです。

 

・イベント告知ポスター作成

・啓発リーフレットの作成費

・音響費

・講師謝金

・イベント内模擬店材料費

・展示物・神輿材料費、事務用品費、コピー費 など

 

※目標金額を超えるご支援につきましては、”認知症と共に生きるまちづくり”のための継続的で新たな普及啓発活動に使用させていただきます。

 

実行スケジュール

すでに今年の5月から、イベント企画や打ち合わせを始めております。
イベント開催までに、ポスター作成および配布、啓発リーフレットの作成、講演会及びパネルディスカッションの打ち合わせ、展示物や神輿の作成などを行います。

 

【認とも2018・認知症と共に生きるまちづくり】開催

 ・日時:2018年9月22日(土)13:00 ~

 ・場所:有田川町地域交流センター ALEC

  

最後に…

私たちは “認知症の人は○○○だ” などと一方的に決めつけることで、認知症の本人やその家族の生活に制限をかけたりしていないでしょうか?

私たちは、本人の想いにしっかりと耳を傾け、その人らしい生活に寄り添っているでしょうか?

 

今回のイベントを通じて、認知症の本人とその家族が多くの関係者とつながり、ともに啓発活動を行っていくことで、“認知症は特別なことじゃない、今までどおりでいいんだ”という当たり前の概念が地域はもちろん、認知症の本人や家族にも根付いていくと信じています。

 

皆さまの温かなご支援、何卒よろしくお願いします。

 

▲認知症の本人、家族、地域のみなさんの想いでできた”まちの木”をバックに・・・

 

お問い合わせ先

・認知症と共に生きるまちづくり実行委員会事務局   TEL.0737-32-5102  

                                                                 

  • 2019/09/16 17:18

    「認とも2018~認知症と共に生きるまちづくりイベント~」開催から早くも1年が経とうとしています。   当日はfacebookでライブ配信したのですが、その動画をyoutubeにて配信しています。 Facebookライブをお見逃しだった皆さまは、少し長いのでお時間あるときにどうぞ! 講...

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      昨日、老若男女たくさんの方々にご来場いただき、事故等なく無事『認とも2018〜認知症と共に生きるまちづくりイベント〜』開催することができました。        昨日に至るまでにたくさんの方々のご理解、ご支援のおかげです   来場して下さった皆さま、当事者の方々、小学生のみ...

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