こんにちは。米原市ビワマスクラブの代表の中村幸雄と申します。この度は、私たちビワマスクラブのプロジェクトページをご覧いただきありがとうございます。私たちは、米原市と共に、びわ湖の固有種ビワマスを守り、地元を流れる天野川(あまのがわ)をビワマスの故郷にするために活動している団体です。

 

琵琶湖の宝石!ビワマスを守りたい! 

びわ湖の宝石とも言われる、固有種ビワマスは1930年をピークに漁獲量が7分の1まで減少しました。ビワマスはサケと同じで生まれた川に戻り産卵します。減少の要因は様々ですが、河川の治水事業の影響も大きいと考えられます。

 

 私たちのこれまでの取り組み

これまで、私たちビワマスクラブは、天野川をビワマスの故郷にするため、また、米原市をビワマスを主役とした魅力的なまちにするため、米原市といっしょにビワマスまちづくりプランという計画を作り、大きく3つの取り組みを進めてきました。

 

①簡易魚道の設置

天野川とその支流の丹生川が合流する地点(琵琶湖から約7キロ地点)までビワマスが遡上できるように、堰堤(せきてい)が原因でビワマスの遡上が難しい場所に、平成24年から約3年の歳月をかけて簡易魚道を設けました。そして現在は、滋賀県の事業により現在は5か所の本格魚道が設置されています。

(簡易魚道を遡上するビワマス)

 

環境学習も兼ねたビワマスのふ化実験 

ビワマスに関心を広く持っていただくため、滋賀県漁業協同組合連合会の協力を得て、ビワマスから採卵し、受精させた卵を特別に分けていただき市民とともにペットボトルを使ったビワマスのふ化実験を行いました。

(ふ化実験に参加した子供たち)

 

(小学校で育った稚魚の放流)

 

(天野川で泳ぐビワマス)

 

ビワマスは冷たい水を好むことから、卵は、容器ごと冷蔵庫に入れてふ化させます。冷蔵庫でふ化した稚魚は、一定の大きさまで成長した段階で天野川水系の川に放流しています。

 

③ビワマスのおいしさを伝える

ビワマスクラブが発足した時期とちょうど同じ平成24年、市内にある醒井養鱒場で念願だった養殖のビワマスが実用化されました。実に136年という長い歳月をかけた挑戦でした。

 

( 醒井養鱒場)

 

この養殖ビワマスは、市内の山々から流れる清流が育んだ「森のビワマス」として、数量限定ながら年間を通じて市場に供給することが可能となりました。ビワマスクラブでは、森のビワマスを使い、イベントや大学の学園祭に出店してビワマスのおいしさを伝えています。

 

 (森のビワマス)

 

 (ビワマスの試食も提供)

 


(ビワマスの料理教室)

 

(ビワマスの燻製)

 

ビワマスクラブは独自で活動を続けます。

滋賀県全体で見ても最も多かった1930年頃の7分の1の漁獲量となっていたビワマスの漁獲量も、この6年間の活動で一定の成果は出ました。米原市との協同活動は今年度終わりますが、ビワマスの育成は私たちで続けます。今回、その節目を印す“ビワマス”のオブジェを仲間で作り始めました。

 

(彫金師:中村幸雄)

 

 “ビワマス” 復活のシンボルに!

このオブジェが多くの人にビワマスの現状を知ってもらう切っ掛けとなり、ビワマス復活のシンボルとなることを願っています。彫金師である私が制作に取り掛かっています。

 (完成予想図)

 

完成するために支援をお願いしたいと思います。

 

ビワマスプロジェクト、支援金の使い道

オブジェ制作補助費  10万円

オブジェの台座外注費 20万円

 

 

10月に行われた"アートインナガハマ2018"のイベントでも展示、PRしました。 


完成後は、さまざまなイベントや催し物会場で展示したり、学校で紹介したり、ビワマスへの関心をさらに持ってもらうために使用し、次のビワマス保護活動へのステップアップに繋げたいと考えています。