滋賀県米原市“霊仙山クマザサ再生”プロジェクト。2019年の春、霊仙山の植生回復を目的としたプロジェクトを地元のメンバーや米原市職員、植生に詳しい滋賀県立大学環境学部の野間先生に入って頂き立ち上げました。

プロジェクト本文

滋賀県米原市“霊仙山クマザサ再生”プロジェクト

 

鈴鹿山脈の最北に位置し滋賀県米原市、多賀町に接する標高1094mの霊仙山。

近年、鹿の食害で7合目から上の草木は殆どない状態です。

 

大雨による土砂の流出も激しさを増し、地元としても対策を打つ必要に迫られています。

 

霊仙山再生プロジェクト結成!

 

私は霊仙山再生プロジェクトのメンバーの中村幸雄です。2019年の春、霊仙山の植生回復を目的としたプロジェクトを地元の有志や米原市職員、植生に詳しい滋賀県立大学環境学部の野間先生に入って頂き立ち上げました。

 


霊仙山の悲惨な現状

1990年霊仙山

 

1990年頃までは、山全体が「クマザサ」に覆われ、緑豊かな景観でした。

 

鹿は戦後の乱獲で激減し、1948年に雌鹿を狩猟獣から外す保護政策が始まり、1978年からは雄鹿の捕獲を一日一頭に制限され、この政策は1990年まで続きました。その間に鹿の個体数は飛躍的に増加しました。

 

2014年に個体数を制限する捕獲を認める「鳥獣保護管理法」が出来ましたが時すでに遅しです。霊仙山においては、ご覧のクマザサなど下層植生が鹿の食害で壊滅的な被害を受けています。

 

 

今は、植物がなくなった表面の土が年々雨で流され、石灰岩がむき出しのカルスト大地となり、ドリーネと呼ばれるすり鉢状の危険な穴が至る所に出来ています。

 

(現在の状態)

 

希少な花たちも犠牲に

 

霊仙山は「花の百名山」に選ばれています。しかしアケボノソウ、ヒメレンゲ、そして希少性植物など春の季節には花たちが咲き誇っていましたが、鹿の食害で年々激減しています。

 

霊仙山再生シンポジウム開催

 

2019年3月9日(土)霊仙山の現状を多くの人に知って貰おうと第1回目のシンポジウムを米原市公民館で開催しました。

 

市外の方も含め50名以上の参加、霊仙山への関心の高さを改めて感じました。

 

植生回復プロジェクトメンバーで現地調査を行う

(霊仙山7合目付近)

 

(鹿に樹皮を食われ枯れた木々)

 

(鹿に樹皮を食われた木、回復は不可能です。)

2019年5月13日(月)県立大学の野間先生に同行をお願いし再生プロジェクトメンバーで現地調査を行いました。

 

山の植生回復には外来の種を蒔くなどの方法は生態系に悪影響を及ぼすことが懸念され難しく、現状の生育している植物を鹿から守り増やしていく手法しかありません。

 

今回の調査は、

・鹿に食い荒らされたクマザサの“生きた根”が残っていないか?

・鹿の被害に遭っていない植物はないか?

 

結果、

・クマザサの生残株を発見。

・ハナヒリ(毒のあるツツジの仲間)の群生発見。

・エビネ、ヒメユーロなど20種くらいの希少種を発見。

 

この調査には中日新聞、産経新聞の記者も同行して現状を記事にして頂きました。

 

自治体との連携作業

今年度、滋賀県と米原市には、土砂流出で麓の集落に被害を及ぼすと想定できる地区(上丹生一ノ谷地区)に土壌流出防止の施設と獣害から植生を回復させる柵の設置を行って貰います。

 

カルスト大地のクマザサ復活を私たちの手で!

1990年クマザサの繁った霊仙山

 

 

(現在の7合目)

 

1990年代までは繁茂していたクマザサは、確認できただけで3株。根がかすかに残っている状態です。

 

私たちは霊仙山の7合目の石灰岩が剥き出しになったカルスト大地にわずかに残るクマザサを守るため、鹿が侵入できない柵を作りたいと思います。

 

具体的には植物の株(クマザサなど)が残っている箇所に鹿が侵入しない柵を作りたいと思います。

 

クマザサの生存株を守る

私たちが見つけたクマザサの3つの生存株を鹿から守る柵を作り、増やすことで少しずつですが霊仙山の緑化を図っていきたいと思います。

 

皆様のご支援をよろしくお願いします。

 

支援の使い道

・鹿防御柵 3セット 30万円

(人件費、手数料含む)