滋賀県米原市の上丹生は「木彫りの里」とも呼ばれ、仏壇づくりを中心とした木彫などの伝統工芸を生業とした職人が集まる地域です。このプロジェクトは、この技術と伝統を「インバウンド」をキーワードに発信し、まちを活性化させようという取組みです。

プロジェクト本文

ご挨拶

はじめまして、上丹生ウッドペッカーズ 会長の井尻 一茂です。

この度は私たちのプロジェクトページをご覧いただきありがとうございます。

 ▲上丹生ウッドペッカーズのメンバー

私たち「上丹生ウッドペッカーズ」は、仏壇づくりを中心とした木彫や彫金、漆塗りなどの伝統工芸を生業とした職人が集り、「木彫りの里」とも呼ばれる滋賀県米原市の上丹生(かみにゅう)という地域で活動する、若手職人の有志で立ち上げた団体です。

伝統の技術を習得すべく日々精進する一方で、最近では若い世代の仏壇離れや生活スタイルの変化から仏壇の需要も減り、代々受け継がれているこの高い技術力が人々の手に渡ることが少なくなってきていることに危機感を感じています。

 

今回取り組む「上丹生工芸体験」というプロジェクトは、そんな仏壇離れなどの時代の移り変わりの中で、この技術と伝統を「インバウンド」をキーワードに新しい形で発信することで、この上丹生に新たな人の流れをつくり、まちを盛り上げ、最終的には新たな後継者や次の世代へとつないでいくことを目指した取組です。

 

近年のインバンド需要を背景に、日本を訪れる外国人観光客に気軽に日本の伝統や文化を体験してもらうとともに、国内の方にも日本の伝統工芸に興味を持っていただくきっかけになればと願っています。

 

コアな”日本の田舎”を感じたい外国人、現役の職人に教えてもらう本格的な体験を求めている人、何かをつくることが好きな人、単純にインスタ映えする体験をしたい人など、是非このプロジェクトを知っていただき、体感してほしいと思っています。

ご支援の程、どうぞ宜しくお願いします。

 

上丹生(かみにゅう)について

「木彫りの里」上丹生は、滋賀県で唯一の東海道新幹線停車駅である米原駅から10km東にある小さな集落です。

 

山間のため田畑が少なく、昔から木を選んで寺社や御輿、山車の彫り物などを手掛けることを生業とする地域でした。近年の西欧の新しいデザインが流入する時代にあっても、伝承されてきた花鳥、雲水、天人仙四君子、七賢人などの文様をひたすら彫り続け、日本の木彫の技と意匠を今に伝える稀有な地域です。今でも約30名もの職人がここ上丹生で創作活動を行っています。

 

上丹生の背後にそびえる霊仙山(標高1,094m)から流れ出す美しい水の川沿いには職人たちの昔ながらの工房が立ち並び、20以上もの橋がかかる美しい景観は、訪れた人の心を優しく癒してくれます。

▲上丹生から眺めた霊仙山

▲その霊仙山から流れ出す美しい水。川の音と景観が心地よさを感じさせてくれます。

 

▲川沿いに立ち並ぶ工房と、川に架かる20以上の橋が良い雰囲気を作っています。

 

上丹生のある米原市は、京都・名古屋から新幹線で約20分、大阪から新幹線で約35分で来ることができる抜群の立地にあり、観光地では体感できない”日本の田舎”を感じることができます。

 

 上丹生工芸体験について

この上丹生工芸体験プロジェクトは、米原市との協働事業として2018年度から開始しました。

歴史と伝統がありながら需要の低迷や後継者不足などに悩む地域課題を、近年のインバウンド需要の高まりを契機に、上丹生の伝統と高い技術力を世界に向けて発信するチャンスと捉え、まちを盛り上げようと考えたところがスタートです。

そして、若手職人を中心にその思いに賛同してくれた者が集まり立ち上げたのが「上丹生ウッドペッカーズ」です。組織名も親しみのある名前にしようとみんなで考えて決めました。オリジナルキャラクターのイラストとロゴもできました!

初年度の2018年は「基盤をつくる」年として、組織の立ち上げ、体験メニューの構築、地元自治会や木彫組合への説明など、何度も協議を重ねて上丹生工芸体験の基盤を整えてきました。

今年2019年はいよいよその基盤の上に、体験受入を開始していく年です。

 

そこでまず、市のALT(Assistant Language Teacher外国語指導助手)、SEA(Sports Exchange Advisorスポーツ国際交流員)などの外国人職人や、市内ツアー事業者の協力により、滋賀県が姉妹都市提携を結ぶミシガン州立大学の留学生にお願いし、「プレ体験」を実施しました!

体験会場は"日本"を感じてもらえる葦葺き(よしぶき)の古民家「丸岡邸」を利用します。

 ▲体験会場となる丸岡邸。葦葺きの趣ある古民家です。

 

英語が流暢に話せる訳ではありませんが、簡単な英語と手本を見せて、あとはアイコンタクトをとるだけで、こちらが伝えたいことは不思議としっかり伝わっていました。

▲彫刻刀の使い方、掘り方など、職人が丁寧にします。

▲フクロウ模様のコースターを制作中です。

 

作業中のみなさんの真剣な表情、うまく出来上がった時の笑顔を見て、木を彫ることの「楽しさ」を体験してもらえたかなと、こちらも嬉しくなりました。私たち職人もそうですが、木を彫っていると集中力が高まり、一種の瞑想状態に近い感覚が味わえることも木彫の魅力のひとつです。

▲お子様向けの体験メニューもあるので、家族で楽しむことができます。

▲ 無料貸出の作務衣を着て、職人気分を味わうこともできます。

 

体験者の声

プレ体験をしてくれた人に感想を聞きました。

 ▲「It's really fun!!(すごく楽しい!) 」

▲「Awesome finished! (最高の出来だね!)  」

▲「可愛くデコレーションできました♪」

 

ウェブサイト「Tonton Craft Journey」も出来ました!

また、本格的な受入を開始するため、オリジナルウェブサイト「Tonton Craft Journey」を制作しました。サイト名は、トントントンと木や金を槌で叩く音を表現しています。

サイトでは体験メニューや体験のポイント、職人の紹介などのコンテンツが掲載されています。

URL: https://tonton-craft.com

 

体験メニューは主に①木彫ハンガーづくり、②木のスプーンづくり、③木彫コースターづくりの3種類です。

▲①木彫ハンガーづくり。大き目の面積に彫刻できるので掘りごたえ十分です。

▲②木のスプーンづくり。日常で使える木のスプーンがつくれます。

▲③木彫コースターづくり。動物や柄など自分で好きなデザインを描き、彫刻できます。

 

今後の展開

今後の展開として、上丹生工芸体験の本格的な受入を拡大していきたいと考えています。そのために、次のことに取り組みたいと思います。

 

①市内事業者との連携

②独自のお土産品の制作・販売

 

取組①について、先ずは米原市で個人向けのサイクリング・ウォーキングツアーを展開する「Biwako Backroads」さんとの連携です。この連携により英語ガイドをつけることができるので、外国人体験者の方にはより一層、体験はもとより上丹生全体を楽しんでいただけると思います。

▲市内ツアー事業を展開する「Biwako Backroad」

 

また、市内で民泊事業を営む「渡部建具店」さんやゲストハウス「居醒庵」さんなどの宿泊事業者とも連携します。宿泊ができることでじっくりと上丹生地域や米原市の他の地域を堪能いただけると思います。市内事業者の皆さんと連携することで、ひとつひとつの観光コンテンツを点で終らすのではなく、面の広がりを作っていきたいと思います。

 

取組②については、様々な職人がいる上丹生ならではの、各職人の個性を活かしたお土産品を現在開発中です。木彫体験を楽しんでいただくとともに、ここ上丹生に来て頂いた記念になり、欲しいと思っていただけるようなお土産品を作りたいと思います。

 

上丹生の伝統工芸を未来へ

今回のクラウドファンディングの目的は、このプロジェクトの資金調達という面もありますが、このプロジェクトをより多くの人に知ってもらい、思いに共感し応援してくれる仲間を増やすこと、そして、この上丹生を「木彫りの里」としてもう一度盛り上げることです。

 

私たち職人にとって新しい取組みなので、成功するかどうか不安な部分もありますが、一緒に頑張ろうと言ってくれる仲間とともに、精一杯取組んでいきたいと思っています。そして、この上丹生工芸体験を通じて、将来の職人仲間や後継者に出会えれば最高に嬉しいです。

▲「わしらの村がもう一度盛り上がってほしい」と願う先輩職人の方々

皆さまのあたたかいご支援、どうぞ宜しくお願いします。

 

支援金の使い道

今回皆さまにご支援いただきました支援金は、上丹生工芸体験の活動費用の一部として、下記などに大切に活用させていただきます。

 

(活動費用の具体例)

・お土産品の開発費用

・広告宣伝費

・体験会場「丸岡邸」の利用料、維持管理費用

・クラウドファンディング経費(御礼の品、手数料など)