初めまして!演劇をするために、地元・島根に帰ります!松﨑義邦です!
FAAVO島根をご覧の皆さま、初めまして、この度島根県松江市で演劇活動を始めます、松﨑義邦と申します。トップの写真中央が私です!
松江市の工業高校に入学後、演劇部に入部したことをキッカケに演劇を始め、高校3年生の冬に雲南市演劇によるまちづくりプロジェクト『水底平家』で源義経役として出演させていただき、その後、日本大学芸術学部演劇学科演技コースに進学しました。
今は大学を卒業し『地域密着、拠点日本』を掲げる東京デスロックという劇団に俳優として所属しています。
松江工業高校演劇部時代の舞台写真
<島根の人を幸せにしたい!演劇をたくさんの人に知って欲しい!>
私は、将来、同じ演劇観を共有できる仲間とともに島根で劇団を立ち上げたいと思っています。私は演劇によって、人生に大切なことをたくさん教えてもらっています。
先日観た演劇の中で、『人は死んでいる時間の方が長くて今はたまたま生きているだけなのかもしれない』といった台詞がありました。私は死ぬことについて強い恐怖を抱いていたのですが、この台詞にある自分とは別の捉え方に強く関心を持ち、考え方を大きく変えるきっかけをもらいました。
こんな風に、演劇は、自分が今まで考えたことがなかった新しい気付きを与えてくれます。島根の人に演劇を知ってもらい、そういった場をもっと身近にしたい。これが、劇団を島根で立ち上げたいという思いの根っこにあります。
今回の公演(詳細は下記)は、そんな劇団活動への足がかりとなるようなキックオフと位置づけ、この思いをおもいきり伝える作品を上演したいと考えています。
宍道湖と夕日
<コメッコ共同体とそのメンバー 様々な地域に新しい風を>
今回のプロジェクトは、コメッコ共同体という団体の仲間で行います。
名前の由来は、日本で暮らしている=『お米』を食べて育ったコミュニティということでこのような団体名にしました。
メンバーは皆、地方から演劇をするために上京してきている学生です。
演劇をしていきたいと思った人の多くは東京を選択します。僕が通っていた日本大学芸術学部演劇学科でも約半分の学生が地方からの上京者です。多くの人が集まる東京では急速にあらゆるものが発展していきます。
それを地方は追いかけるのではなく、その地域独自のやり方と価値観をみつけて育てていかなければいけないと思います。その一つのやり方として私は演劇を選び、島根でしかできないことをみつけていきます。
また、メンバーには、初めて訪れる僕の故郷である島根での活動・ご縁を通じて、自身の故郷での活動を考えるきっかけとなってほしいとも思います。地方で演劇を学ぶという選択が難しい今ですが、将来は、それぞれの地域で表現を続けることができる場をつくることができたらどんなにすばらしいでしょう。
集まった支援の用途
今回のキックオフ公演にかかる費用(大学生達の交通費、宿泊費、公演に関わる稽古場費、会場利用費、広告費、小道具雑費)にあてさせていただきます。
(人数:7人)
会場費 ¥23490
宿泊 ¥52500
交通費 ¥84000
小道具費 ¥10000
機材費 ¥35000
フライヤー¥20000
チケット製作 ¥5000
広報 ¥10000
カメラマン ¥3000
合計¥242990
<今回上演する作品のテーマ>
今回の作品のタイトルは『Re:dialogue』。コミュニケーションをテーマにした演劇を上演します。
私達は多くの場面で言葉を使ってコミュニケーションを取ります。言葉は便利な反面とても危険なものでもあります。テレビやネットには、本当か嘘かわからない言葉が溢れ、それによって幸せを感じる人もいれば、傷つく人もいたりします。
また、言葉を使う相手は、見知った友人や家族から初めて会った知らない人まで様々。そんなコミュニケーションに欠かせない道具「言葉」。日所では、深く意識しない部分を、今回の演劇を通じて、観客の皆様と考えてみたいと思います。
またこの演劇には戯曲(台本)はありません。出演者と、『コミュニケーションとは何か』について話し合い、その中で表現したいもの、演劇だからこそできるおもしろい表現を形にしていきながら作品を作り上げていきます。
私が所属している劇団「東京デスロック」の舞台写真『Peace (at any cost?)』 (C)bozzo
<演劇で地域の人を幸せにするとはどういうことなのか?>
演劇は本来、人が集まる場所としての機能そのものでした。生活階級の違う人達が劇場に訪れて価値観を共有したり、それぞれが持っている違いをさらけだしたりと、人が人と生きていくために大切な他者との差異や感情的な部分を包容する役割を演劇は担ってきたのです。
でも、その役割は時とともに、段々忘れられるようになりました。SNS等の発達から大きな変化を遂げた『つながり』では、簡単に人とつながることができる反面、自分が嫌いなものを排除することが簡単にできる環境をつくりました。演劇を含めた芸術分野も同様です。自分の価値観と近いものが選択されるようになり、わかりにくいものは排除されるようになってしまいました。僕はこの状況はとても怖いことだなと思っています。僕達が生活をしていくために必要な『つながり』とは、違う価値観を持つ人たちと共存していくことではないでしょうか。そういった違いに気付く場があるべきですし、演劇には、その気付きを多くそして深く与えることができる大きな可能性がある。
気付きは、人と人とが関わりながら暮らしていく中で、私たちひとりひとりの人生を豊かに、幸せになるためにあるのです。
雲南市創作市民劇の集合写真。ここでもたくさんの出会いや気づきがありました。
<大切なことに気づかせてくれる演劇に、演劇に出会わせてくれた島根に恩返しを!そのためにプロジェクトを成功させたい!>
僕が生まれ育った島根では、「ご縁」という言葉を大事にする文化があります。人と人とのつながりを大切にする島根だからこそ、違う価値観を持つ人たちとの出会いの場を作ること、つまり演劇の持つ本来の機能を果たすこともきっと受け入れてもらえるものと考えています。演劇と僕を出会わせてくれたのはまぎれもなく島根でできた人とのつながりです。
島根に暮らす人たちに今よりもっと幸せになってもらえるように、この土地で演劇活動をしていきたいと思います。それが僕にとっての島根への恩返しであり演劇への恩返しです。
公演情報
コメッコ共同体 演劇公演
『Re:dialogue』
構成・演出︰松﨑義邦
出演︰赤松真治 いとうけいすけ
大橋悠太 徳田珠生子 松﨑義邦
音響︰藤澤昌実
制作︰横見咲季
制作協力︰石原ちみ(島根)
フライヤーデザイン︰谷あきほ
日時︰
6月30日(金)19:30
7月1日(土)14:00/18:00
7月2日(日)14:00
会場︰
島根県松江市殿町43番地 Tel. 0852-20-7000
料金:(日時指定・全席自由)
一般…予約 当日共に 1,500円
学生…予約 当日共に 1,000円
公演のご予約はこちらのメールアドレスに①氏名 ②ご希望の観劇の日時 ③人数 ④一般/学生⑤電話番号 をお書き添えの上、お送りください。