来年廃線になるJR三江線の思い出を永久に。

A級グルメの町 邑南町の子どもたちが創る。

「JR三江線A級グルメ駅弁プロジェクト」

 

はじめまして。私たちは島根県「邑南町立食の学校」です。

 

島根県邑南町は人口1万人の小さな町で、少子化や高齢化も進んでいます。

 

しかしそんな中で、邑南町では、「生産者が丹精込めてつくったもの」、「ここにしかないもの」、「ここでしか体験・味わえないもの」、これらの素晴らしい食を「A級グルメ」とし、「A級グルメのまち」をコンセプトに町おこしを行っています。

 

その邑南町の中で、私たち「邑南町立食の学校」は「100年先の子どもたちに伝える邑南町の食文化」をコンセプトに、大人向けには「郷土料理研究会」、子ども向けには「キッズシェフ」「A級グルメジュニアスクール」といった講座を開くことで、町民の皆さんに料理や食の楽しさ、農業の面白さを伝えています。

 

 

キッズシェフやA級グルメジュニアスクールに申し込む子どもたちは、もともと料理をするのが好きで、私たちが教える郷土料理にも積極的に取り組んでくれており、料理の面白さや料理の奥深さについて学んでいると実感しています。

 

ですが、私たちとしては、子どもたちに「料理の楽しさ」だけではなく、料理や食を通じて「地域」と繋がってほしいと思うのです。

 

 自分たちが料理にする食材は一体どこで採れたものなのか。

 

 自分たちが暮らす町にどんな郷土料理や特産品があるのか。

 

そういったことについては無頓着な子どもたちばかりです。

 

■廃線…それでも地域はなくならない

 

そんな折に、JR三江線の廃線のニュースが私たちの目に飛び込んできました。

 

広島県三次市から島根県江津市まで走るJR三江線は、108.1kmに及び、私たちが暮らす島根県邑南町の旧羽須美村の地区を通っています。


 

詳しく聞かせてもらうべく、三江線の存続や旧羽須美村の活性化のために尽力されている方を尋ねると、こんな話をいただきました。

 

 

「JR三江線が廃線になってしまうのは残念だ。

 だが、廃線になったからと言って、地域が無くなるわけではない。」

 

 

その言葉を聞いて、ハッとしました。

 

たとえ地域のシンボルであった「JR三江線」が無くなったとしても、それは、私たちが地域の魅力を発信する機会を失うということにはならないのです。


地域の方々の「三江線の思い出」や「三江線廃線に対する思い」に耳を傾けることで、地域との意識的な繋がりが希薄だという、子ども達の「食育」「食文化の継承」に関する私たちの課題にも、解決の糸口が見え始めました。

 

「JR三江線の廃線」をきっかけに、「食の学校に来る子どもたち」が地域のために何かできることはないだろうかと考え、出たアイディアが「駅弁」でした。

   

■「自分の好きなことが誰かの役に立つ!」子どもたちがワクワクし始めた

 

早速講座の中で、子どもたちに三江線や駅弁の話をしてみました。

 

すると、邑南町で暮らしていても三江線に関する知識はあまりなかった彼らでしたが、

 

『駅弁を、私たちが作ったり、販売したりするの? そんなことしてもいいの?』

 

などと口々につぶやきながら、興味津々に三江線について情報を集め始めました。


 

「自分たちが好きな料理で、自分のことを知らない地域の人を喜ばせたり、三江線のために貢献することができる」「自分の得意な事が、誰かの役に立つ」という可能性を自ら見出し、積極的に食材調べに取り組んでいました。

 

■三江線への「オモイ」を、駅弁という「カタチ」に永久に保存する

 

 

子どもたちは、三江線の駅や土地から駅弁に使う食材を考え、様々な人に三江線へのオモイをインタビューしたり、パッケージを考えたりして、最終的には駅弁の販売まで行います。

 

この活動を通じて、私たちは子どもたちとともに、「100年先の子どもたち」に三江線や三江線へのオモイを伝えることができるはずです。

 

 オモイをカタチにし、それを永久に残していく。

 

 三江線そのものは無くなりますが、人々のオモイは無くなりません。

 

それは、私たち「邑南町立食の学校」のコンセプトそのものです。

 

 

販売は、11月25日(土)に開催されるINAKAイルミの機会をいただくことになりました。

 

三江線が廃線となるため、三江線が走りながら開催されるINAKAイルミは今年で最後となります。

 

そのような貴重な場で、子どもたちが三江線へのオモイを駅弁へカタチを変え、多くの人に繋げていきます。

 

これからINAKAイルミ(11月25日)まで、短時間ではありますが、子どもたちは三江線への乗車や駅弁の試作・試食会を通じて、地域の方々に三江線のオモイをインタビューしていきます。

 

その活動費として、ご支援・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

 

■支援金の使いみち

 

いただいた資金は、子どもたちがINAKAイルミで試作のお弁当を販売するための食材費や旅費交通費、調査費などに使用します。

 

また、子どもたちだけで20食以上の量を作るのは難しいので、地域の大人にも協力していただこうと考えており、その謝金として活用します。

 

・販促費:約4万円(パッケージデザイン、POP等)

・商品開発費:約8万円(調理試作、備品購入)

・調査費:約3万円(三江線交通費、関係者へのインタビュー、保険加入等)

・リターン品送料、その他:約1万円

・FAAVO納付:約4万円

 

また、JR三江線に乗りながら、本プロジェクトの報告会を実施しようと考えています。

 

実施日時等はまだ決まっていませんが、関わってくださった方々にご案内いたします。

 

ぜひJR三江線に乗りに、子どもたちの顔を見に、お越しください。

 

■実施スケジュール

 

9月17日(日):三江線を伝えるための駅弁を考えてみよう

 

10月15日(日):三江線調査

 *三江線乗車(口羽駅~石見川本駅)

 *関係者へインタビュー

 

11月5日(日):試作・試食会

 *駅弁の工夫を考える

 *A級グルメ総料理長と料理を考える

 

11月25日(土)INAKAイルミで「駅弁」を販売 ※11月6日イメージを掲載予定

 *ブースを装飾する

 *駅弁を販売する(個数限定)

 *ご支援いただいた方への感謝を伝える

 *駅弁への意見や三江線への思いを収集

 

12月~3月:報告会実施 

 

次の停車駅:駅弁、全国販売!?

 

詳しい活動内容は、レポートを随時更新していきますので、ご覧ください!

  

■お問い合わせ先

一般社団法人 食と農人材育成センター(邑南町立食の学校)

【住所】〒696-0104 島根県邑智郡邑南町日和1019-3

【TEL】0855(97)0050

【Mail】jinzai@ohnan02.onmicrosoft.com

  • 2018/03/20 10:07

    食の学校です。 3月18日(日)、民泊『うづい通信部』にて報告会を実施しました。     日曜日でしたので、多くの方が三江線と宇都井駅を写真に収めようと、宇都井駅にいらっしゃいました。   報告会の様子 https://www.facebook.com/ohnan.shoku...

  • 2018/03/13 10:51

    食の学校です。 INAKAイルミが終了してから、時間が経ちましたが、雪も解けまして、子どもたちとふりかえりを行うことができました。ついては、プロジェクトの報告会を実施しますので、ぜひ多くの皆様に来ていただけましたら幸いです。   報告会 ・日時 3月18日(日)15:30~ ・会場 ...

  • 2017/12/18 11:55

    食の学校です。   ご心配をおかけし、申し訳ありません。 リターン品の発送ですが、12月20日(水)を予定しております。 サンクスメールの代わりにお手紙にさせていただこうと思います。   今しばらくお待ちいただきますよう、よろしくお願いいたします。