こんにちは。平田清志ともうします。元サッカー少年の32歳です。
私は「網膜色素変性症(もうまくしきそへんせいしょう)」という病気で、目に障害を持っています。同じ病気の人が宮崎県内だけで700名もいるという事実を知り、今年10月に宮崎県網膜色素変性症協会を立ち上げ会長に就任しました。
私が病気に気がついたのは高校生のとき。部活でサッカーをしていて、シュートやドリブルがうまくできなくなってきたことで違和感を感じ、病院に行ったところその病名を告げられました。
一度は諦めようとしたサッカーですが、やはり「サッカーが好きだ!」という気持ちを抑えきれずに再びサッカー部へ入部。レギュラーはとれなくなりましたが、大好きなサッカーとともに育ってきました。
「ブラインドサッカー」という新たな希望
もうサッカーはできなくなると思っていたけど、ブラインドサッカーができればサッカーを続けていける。
それは、私にとっての希望の光でした。
ブラインドサッカーは中に鈴が入っているボールを使い、周りの人が「ボイ」と言ってボールの場所を伝え、選手の目になって試合を進めていきます。
私はこの「ブラインドサッカー」をもっと広く宮崎に広めていくため、まずは健常者も障害を持つ人も一緒に楽しめて、ブラインドサッカーを少しでも知ってもらうきっかけになるイベントを開催したいと考えています。
しかし、ブラインドサッカー用の特殊ボールは高額で、運営費などにも費用がかかります。みなさまのお力をお貸しいただけないでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。
「心の目」で動けるようになるブラインドサッカーの魅力
(画像提供:テゲバジャーロ http://www.tegevajaro.com/challenged)
ブラインドサッカーは最初はこわいです。どこで何が起こっているのか分からず真っ暗闇です。ただ、だんだんとイメージ通りに動けるようになっていき、「心の目」で動けるようになっていきます。
ゴールを決めた瞬間はとても興奮します。
健常者もアイマスクをしてプレーするので、楽しく交流をしながら平等な立場でピッチに立つことができます。地域の子どもたちにも、このような体験や交流は貴重な経験になるのではないかと思っています。
「障害があるから大変」という考え方を、ブラインドサッカーで変えていきたい
生まれつきの障害ではなく、私みたいに後天的に障害を持つ人は、今までできていたことが次第にできなくなる恐怖で、自分で自分にストッパーをかけてしまいがちです。
スポーツをして体と心を健康にすることで元気になれるし、障害があっても社会に貢献できると自信を持てれば、前を向くことができます。そうして社会に出ていく人が増えれば、障害に対して理解する人が増え、社会からの見る目も変わるでしょう。
「障害があるから大変そう」と思っている人の考え方をブラインドサッカーを機会に変えたいと思っています
宮崎でブラインドサッカーのチームを作るのが夢
宮崎県内だけで、網膜色素変性症の患者は700名、視覚障害者は約4000名います。まずはこのようなイベントを通して、網膜色素変性症のことなどについて広く知って欲しいと思います。
イベントにはサッカーだけでなく、出店も検討しています。障害をもつ人が働くクッキーのお店や絵を描く人など、頑張っているさまざまな人に声をかけて一緒に進めていきたいです。
障害があっても、社会に貢献できることを広めたい。
そしてゆくゆくは、ブラインドサッカーの指導ライセンスをとって宮崎でチームを作り、宮崎からブラインドサッカーの日本代表選手を排出したいです。そして、今はまだ福岡でしか開催されていないブラインドサッカーの九州大会を宮崎で開催したいと思っています。
全ては未来のための第一歩。ブラインドサッカーのイベント開催ためのご支援ご協力をお願いいたします!
※宮崎の社会人サッカーチーム「テゲバジャーロ宮崎」様にトップ画像を含め写真の使用をご快諾いただきました。ありがとうございました。