【漁師の挑戦】庵川漁師が魚の美味しさと漁師の魅力を直接伝える漁師祭り「フィッシャーマンズフェス」を開催したい。
はじめまして!
漁師が主役の漁師祭り「IORIGAWA FISHERMANS FEST」の実行委員長を務めている濵田秀昭です。私が住んでいる「庵川(いおりがわ)地区」は、宮崎県の北部に位置する人口約18,000人の海と山に囲まれた門川町(かどがわちょう)という小さな町の中の1つの地区です。この地区には「さかなのまち門川町」を支える庵川漁港があり、今回この漁港で第2回IORIGAWA FISHERMANS FESTを計画しています!
第1回は2018年3月に開催し、当初想定していた500人を上回る1,000人以上の方に来場していただきました。200人限定で魚介類食べ放題の「漁師自慢のいお(魚)屋台」をはじめ、漁協女性部や町内の海産物を提供するお店による「庵川うまいもの市場」や魚のセリを体験する「朝どれセリ市」、庵川の若手漁師さんの顔を覚えてもらう「イケメン漁師総選挙」、県内アーティストによる「ステージ音島」、他にも刺身の無料配布などを準備し、多くの方に笑顔でこのフェスを楽しんでいただきました。
庵川漁港の漁師さん
門川町は昔から日向灘の黒潮が育む海の幸が豊富に獲れ、漁法は底曳き漁や定置網漁、マグロ延縄漁などがあり「さかなのまち門川町」として栄えてきました。しかし日本の漁師人口が年々減少していくと同様に、平成元年に200人近くいた庵川漁港の漁師さんも、現在は100人を下回り高齢化や後継者不足が進んでいるのが現状です。また、現代社会の魚離れも深刻な問題ですが、そんな中、庵川漁港の漁師さんは毎日ひたむきに海と向き合って生活をしています。
フィッシャーマンズフェスの目的
そんな庵川漁港で水揚げされた新鮮な魚介類を、漁師さんがお客さんの目の前で焼き、お酒と一緒に味わってもらいながら、この魚をどこの海域で、どんな漁法で獲ったのか、漁師としてのこだわりや楽しみなど、漁師さんとの会話を合わせて楽しんでもらおうと思います。
お客さんには、普段スーパーでパックに入って並べられている魚が、どんな漁師さんがどんな気持ちで獲っているのか、漁師さんと直接会って話をすることでその魚の本当の美味しさや、漁師という仕事の魅力を知ってもらいたいと思います。
漁師さんには、目の前で美味しく魚を食べるお客さんを見て、市場にしか出荷しない魚がこんな表情で普段食べられていることを知ってもらうことで、漁師としてのやりがいや誇りを再認識してもらい、この海や漁師としての仕事を次世代に胸を張って繋げていけるようになる。大げさかもしれませんが、こんな事を期待しながらこのフェスをとおして漁師を取り巻く環境や問題を少しでも改善していくことが目的です。
「俺の代で終わらせる。」
高校3年の頃、卒業後の進路を考えている時に父から言われた言葉です。
私の実家は、代々漁師を営んでおり、私はこのフェスの実行委員長させていただいていますが、じつは漁師ではありません。幼い頃からみてきた漁師である父の背中。高校卒業後は、自然と漁師になるんだろうなと考えていましたが、「漁師はこの先厳しいから継がんでいい。俺の代で終わらせる。」と父から伝えられ、私は、別の道を進むことに決めました。
その後、私自身は少しでも自分の生まれ育ったまちの役に立ちたくて、町役場へ勤めることになり、弟が漁師を継いでくれることになりました。あのとき、父が一言「よかった。」と安堵していたのをみて、本当に苦しい想いで漁師をやめると、私に伝えてくれていたんだと感じました。
私の想いは弟に託し、漁師になることは諦めました。
町役場に勤めながら、しばらくすると様々な地域の姿が見えるようになってきました。その中でも、門川町と言えば「さかなのまち」と言われるほど、昔から漁業が栄えてきたことと、このまちで頑張る漁師さんたちの姿が目に映りました。
そんなこの町は、漁師が元気じゃないと町に活気が生まれない。 漁師になる道を選ばなかった自分にもできることがあるんじゃないか。この門川の漁師さん達と一緒になって盛り上がっていけるような何かができないかと、ずっと考えていました。
その時に出会ったのが、鹿児島県甑島(こしきじま)でフィッシャーマンズフェスを主宰する「東シナ海の小さな島ブランド社」の 代表取締役 山下 賢太さんです。
山下さんも同じく、漁師ではありませんが、自分の生まれたまちを「諦めたくない」と、甑島でフィッシャーマンズフェスを立ち上げました。ある船長からは、親が子に胸を張って「漁師を継いでほしい」と言えない現状がある。と聞き、まるで自分自身の事や庵川の事を言われているようで共感しました。
今こそ、動き出そうと思いました。
甑島から始まったこのフィッシャーマンズフェスは、漁業の流通の課題や後継者問題など漁師をとりまく問題を「楽しく」解決していこうという取り組みです。私たちも、庵川漁港の課題を解決する一つの手段としてフィッシャーマンズフェスを公式開催したいと思い甑島を訪ねました。
最後に
このフェスを開催すること自体は手段・過程であり、目的ではありません。フェスを開催することでたくさんの方に漁師の仕事や、魅力を知ってもらい、この地域で少しでも漁師になりたい人を増やす。また、漁師さんは胸を張って漁師の仕事を次世代に繋ぐ。そして、「さかなのまち門川町」全体を活性させることがフェスの目的です。第1回のフェスでは、庵川漁港の漁師さんをはじめ、地域の方や地域外の有志の方など、たくさんの方にご協力をいただき実施することができました。しかし、1回だけのフェスでなく、継続していくことによって意味が生まれてくると思っています。第2回フェスに向けて皆さまのご支援よろしくお願いします。
支援金の使いみち
【faavoへの支払い】
・手数料 17%
【支援のお礼】
・リターン品
・送料など(鮮魚等は、クール宅急便にて発送)
【フィッシャーマンズフェス】
・魚購入費
・消耗品費
・アーティスト謝金 など
実行スケジュール(予定)
2019年3月17日(日) フィッシャーマンズフェス開催
お問い合わせ先
IORIGAWA FISHERMANS FEST実行委員会
Facebook:https://www.facebook.com/IORIGAWA/
Mail:hamahide89@gmail.com
WEB:https://iorigawa.wixsite.com/iorigawa