宮崎の海でサクラマスを養殖したい!
試験養殖の様子
宮崎大学ではこれまでの研究で地域の水産業者と協力し、淡水で育ったヤマメを冬の海で約4か月養殖すると淡水で育った同じ年齢のヤマメに比べると体重が10倍まで成長するという成果を出し、宮崎の海で巨大ヤマメ(サクラマス)を効率的に生産できることを示してきました。サクラマスとはサケ(サーモン)の1種で、冷たい地域に住む魚です。それをあえて暖かい宮崎の海で育てようとしています。九州からおいしいサーモンを地元、全国、世界へと発信したい。その情熱をもって続けてきました。必要な試験はおおよそ終わり、ついに昨年から規模を拡大して養殖しています。
4月に事業化予定ですが、大きな資金を確保するには時間がかかります。
しかし、その期間にも魚を飼育しないといけません。
当プロジェクトでは短期的なサクラマスの飼育管理費の支援を目的としております!
岩手県釜石市からやってきました
起案者の僕は宮崎大学大学院1年の上野賢、23歳です!
出身は岩手県の釜石市というところです。秋に天然のサケが遡上する景色が地元の風物詩となっており、サケという食材が小さい頃から僕のそばにありました。縁あって大学は、はるばる宮崎に来ましたが、大学の卒業研究でまさかサクラマス(サケ)にであうとは、、、。
生まれながらにしてサケと赤い糸で結ばれた男です(笑)
元々はヤマメだった!? 「高級魚サクラマス」
淡水で飼育し続けたヤマメ(上)と海水で4か月飼育したヤマメ(下)
サクラマスと聞いてピンとくる方は少ないかもしれません。
実はサクラマスにはもう一つ名前があり、それは「ヤマメ」です
ヤマメといえば、渓流の女王と評されるように淡水魚ですが、
サケの仲間なので海に降り、回遊するものもいます。
つまり、海に行ったヤマメがサクラマスと呼ばれ、名前の由来は桜が咲くころに自分が生まれた川に戻ってくるからだそうです(諸説あり)。数が少なく希少ということと、サケの中でも最高級の味わいということで、幻の高級魚だといわれています。
しかし、暖かい宮崎では天然でサクラマスになるヤマメはいません
宮崎でサクラマスの養殖ができればお刺身はもちろん、イクラもたくさんとることができます!
絶品なのでぜひ味わっていただきたいです!
サクラマスから採れた、光輝くイクラ
なぜ大学生の僕が!?
サクラマスに携わるきっかけは3年前。卒業研究を進める過程で、淡水養殖や海水養殖の生産者さん意見交換していました。
大学発の生産技術はできましたが、淡水と海面養殖の業者間の連携がとれておらず、それを活かすシステムが構築されていないことにモヤモヤを覚えました。
しかし、養殖をしている方々が本気で情熱をもって取り組まれてる光景を目にし、これを解決するのは僕しかいないと事業化を決意しました!
現在の活動
サクラマスからの採卵方法を習得
自分でさばいて加工の練習
養殖するにあたって、まずはヤマメの生産を知る必要があります。
これまで研究はしてきても生産となれば、1から学ばなければなりません。
昨年、冬に五ヶ瀬町の(株)やまめの里さんのもとへ泊まり込みで修行してきました!
基本的な養殖管理に加えて、採卵して次の世代を作る人工授精方法や加工の方法など教わってまいりました
僕の思っていた以上に生き物を扱うことは奥が深いと実感しました
今後も修行しに行く予定です!
2017年のビジネスプランコンテスト(主催:宮崎大学・宮崎銀行)での授賞式
技術のみならず、ビジネスモデルを考え積極的にプレゼン発表しています。
サクラマスの事業プランで宮崎大学と宮崎銀行が主催のビジネスプランコンテストでは宮崎大学長賞を受賞、(株)リバネス主催のテックプランター宮崎では最優秀賞を受賞するなど、情報発信をしながら、協力者を募っています
若者の夢
研究も養殖も思い通りにいかないことが多く、泥臭い仕事もあります。
だからこそ、そこにロマンが詰まっていると感じています。
そして、そこにかける情熱はハンパないんです!!
宮崎県の熱い男たちが作るサーモンを世に出すためには、皆さまのご支援が必要となります!
このプロジェクトが成功した先に地域の水産業を活性化できれば、宮崎の水産業に新たな風を吹かせることができるはず!
桜咲くころにサクラマス
出荷時のサクラマス
サクラマスのイクラ丼
いつの日か、皆様に愛される食材になることを目指して。
そして、ここからはさらに先のお話。
前述したように僕の故郷は岩手県の釜石市です。僕の故郷は2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けました。
僕は当時中学3年生で卒業式前日に震度7を経験したのを覚えています。
復興は進みましたが、未だに元の生活に戻ることのできていない人はたくさんいます。
将来的にサクラマスの生産で培った経験や技術を活かして、
地元でもサーモン養殖事業を行い、水産業で僕の町を元気にしたい。
こんな夢をもっています。
皆様、ご支援よろしくおねがいします!!!
支援金の使い道
サクラマスにかかる餌代 65%
リターン品にかかる費用(送料、製造費等)18%
プロジェクト手数料 17%
※リターン品中の会場への交通費は自己負担で願います
プロジェクトの流れ
2月20日 クラウドファンディング 募集開始
3月31日 クラウドファンディング 募集終了
4月~ サクラマス淡水飼育開始、お礼メール送信開始
8月 生産成果報告会
10月 ヤマメ・サクラマスのリターン品発送
11月 五ヶ瀬採卵体験イベント、試食パーティー
お問い合わせ
上野 賢