「地方で暮らす表現者たちに活動の場を!」
「未来を担うこどもたちに、さまざまな可能性を!」
こんにちは、岩手県出身、岩手県在住の畠山泉です。
この度、「まちに舞台を。」プロジェクトを企画しました。
「まちに舞台を。」プロジェクトは、
岩手県内外で活動する表現者を集め、県内数カ所で演劇や音楽の舞台を上演するプロジェクトです。
まずは、この企画を立ち上げるまでの経緯について、お話しさせていただきます。
◎役者として舞台にたち全国各地で出会う、たくさんの方々の笑顔◎
私は、高校卒業後、秋田県に本拠地を置く劇団わらび座の俳優養成所に入所、2年間の研修を無事修了し、劇団わらび座の役者として全国各地で公演をしました。
北は北海道、南は沖縄まで、さまざまな劇場や公民館、学校施設で上演をしましたが、私が特に心に残っているのは、少人数の小学校での学校公演でした。
それは、体育館のステージではなく、フロアに舞台装置を置き、目の前で体育座りをしている16人のこどもたちに披露するひとつのお芝居で、こどもたちの気持ちが、直接伝わってくる感覚は、今でも忘れられません。
そして、一緒に舞台に立つ先輩の言葉が、地方公演への思いを強くしました。
「普段は、舞台なんかを観ることのないこどもたちが、大きく息を吸って、”わぁ〜”って言ってもらえる舞台を作りたいな。いつも使う体育館が、全く違う世界の舞台になったら、一生の宝物と思うこどもが絶対おるよ。」
退団し、現在は地元岩手県で演劇を続けていますが、「誰かの心に残る舞台を作りたい」という気持ちは今も変わりません。
◎あらためて気付く、ふるさとの魅力◎
東日本大震災後、ふるさとである岩手県について考えることが増え、ついに戻る決心をしました。
岩手に戻ってからは、エフエム岩手 ふるさと元気隊 として、久慈市・紫波町・
岩泉町の魅力を発信するラジオ番組の制作に携わりました。
そこで岩手で活動する多くの方々と、
岩手で育まれた文化や自然や芸能を取材し、
ふるさと岩手の魅力を見つけることができ、今までよりもずっと岩手県が好きになりました。
透き通った水の流れる川 初夏には鮭やマスの稚魚を地元のこどもたちが放流します。
広い空と深い青色の海。うにやあわびの口開けでは、漁師の皆さんが朝早く船をだします。
広大な牧場でのびのびと育った牛のお乳は、濃厚なのにさわやかな味がします!
つぶらな瞳も素敵です。
ネコものんびり♪
「こんなに岩手って、面白いところだったんだ!」
ただ「生まれ育った場所」としか思っていなかったふるさとの魅力を再発見した5年間でした。
◎すきなところで、すきなことを◎
東京で暮らす姉が出産するとき、私に言いました。
「見たいなって思ったときに、映画館や図書館や美術館が身近にある環境で子育てをしたい」
これが、彼女が東京で子育てをする理由です。
もし、そのような考えで、岩手を離れる人がいるのであれば、
私は、演劇という文化を、もっと岩手に定着させたいと思い、このプロジェクトを立ち上げました。
表現者の交流と活動の場を広げるべく、今回は、ピアノやギターの演奏者との共演を予定しています。
公演日程は…
7月1日(土)二戸市公演(有料)
7月2日(日)岩泉町公演(無料)
7月8日(土)久慈市公演(一部有料)
7月9日(日)宮古市公演(有料)
また、
7月3〜7日で、去年の台風10号で大きな被害をうけた岩泉町内の希望する小学校への
無料公演と、こどもたち参加型の演劇公演も行います。
演劇に少しでも多く触れてほしい!と思い、プロジェクトメンバーで話し合い、決定しました。こちらの活動については、今後もお知らせしていきます。
公演までのスケジュールは…
5月下旬…スタッフ会議、ちらし・チケット完成
6月…大道具・小道具・衣装制作・稽古開始
7月…公演
です。
このプロジェクトにかかる費用は、全公演合わせて
施設使用料 5万円
機材レンタル 5万円
交通費 10万円
宿泊費 5万円
小道具・大道具・衣装制作費 5万円
広告費 3万円
事務費 3万円
運営費 3万円
計…39万円です。
皆さんのサポートにより、今回のチャレンジが達成した場合、支援いただいたお金はこの経費のどこかにあてさせていただきます。
◎こどもたちの可能性を広げたい◎
宮古市で月に1・2回行っている演劇ワークショップの写真です。
こどもたちの表現力は本当に素晴らしいです!
演劇を観て笑顔になってほしいのはもちろんですが、
こどもたちに「こんな世界があるんだ!」と視野を広げ、自分の可能性を広げてほしいと思い、
今回の演目はこどもから大人まで楽しめるものにしました。
小さな頃から文化芸術活動に触れることでこどもの感性が豊かになったり、将来の可能性が広がったりします。
このプロジェクトは、地域の文化活動の促進だけでなく、岩手県の将来に繋がるプロジェクトなのです。