Uターン、町に入る
はじめまして。Tadaima Coffee(ただいまコーヒー)を主催している和田と申します。
出身は、茨城県日立市。日本を代表するものづくり企業のひとつ「日立」の企業城下町として知られています。
私はここ日立で、日立だからできるコーヒーを作り、街を活性化させたいと考えています。
マクドナルドが閉店する街。恩返しがしたい
▲日立を代表するセメント工場と朝焼け。
私は、地元で高校までを過ごし、関西の大学に進学。社会人としてはじめに勤めたのは、とあるベンチャー企業でした。
地元を離れたのは、地元が嫌いだったから。
何もないこの街が嫌で、自分はもっといろいろな可能性があるはずだと飛び出しました。
「この街はもうダメだ」という声。できることは何だ?
実は、仕事で心身ともに疲れ果てて、一度会社を辞めたんです。家族には伝えておこうと一度地元に帰りました。その時に家族は、否定せずに「おかえり」と迎えてくれたんです。
「帰れる場所があるってこんなに幸せなことなんだ。」
そんな風に感じたことを憶えています。
そして街を歩いていると、この街に活気がなくなっているのがありありとわかってきました。
見知っていたお店はいつの間にか閉店し、大手飲食チェーンさえ潰れたときいたときは、このままでは街が消えてしまうのではないかという気持ちになって、自分が学生だった頃から通っていた喫茶店に入りました。
マスターに話を聞いてみると、「この街はもうダメだから、帰ってこないほうがいい」ということをぼやいて、寂しそうな表情をしていたんです。
大好きなコーヒーで街に活気を取り戻したい!
私は、中学生からある一つの夢を持っていました。それは、コーヒーを出すお店を作ることです。
活気のない街をみて、いま自分が行動を起こさないと後悔すると思い、活動を始めています。
自分が本気で情熱を傾けられる「コーヒー」を仕事にし、日立の街を盛り上げる活動ができればと思っています。
なぜコーヒーなのか?3つの理由
私は、コーヒーが好きで、中学2年生のときに、地元にとあるお店ができたことがきっかけで、「将来、自分もコーヒーを出すお店を営んでみたい」と考えるようになりました。
なぜコーヒなのか。3つの理由があります。
(1)やりたいことをやりたい
▲焙煎をするときは、時間も忘れてしまいます。
まず何よりも、自分自身が情熱を傾けられることを全力でやりたいと考えています。
子どものときから、食を使って誰かを喜ばせるのを好きで、それができる仕事をしたいからです。自分の好きなことだからこそ、腰を据えて、長くできると思います。
(2)コーヒーは人と人を繋げる飲み物
▲市民講座の一環で、コーヒー教室を開催させていただいています。
コーヒーが好きということもあって、今でも地域でコーヒー教室をさせていただいています。
その中で、参加者の女性の方からいただいた感想で忘れないものがあります。それは、
「家でコーヒーを入れていると、最近疎遠だった旦那と話すきっかけと時間ができたんです」
というものです。
コーヒーが間に入ることで、会話のきっかけになったり、ほっとする空間であったり、自分と向き合う時間だったり。
そんなのができるんだと考えています。
(3)生産者の助けになりたい
▲実際にコーヒー農園を訪れ、現地の生の様子を体験しました。
私は大学の頃は、国際関係について学んでいました。そこで知ったのは、コーヒー豆の過酷な現場です。
最近でこそ、フェアトレードのコーヒー豆が使われるようになったりしていますが、まだまだ十分に改善されたとはいえません。
自分が生産者と日本でコーヒーを飲む人の橋渡しをすることで、少しでも生産者のお役に立てればと思っています。
オリジナルブレンドの日立を感じるドリップコーヒーを作る!
▲豆から徹底的にこだわります。
将来的には、コーヒーを飲めるホッとできるようなカフェを作ろうと考えていますが、現在はまずは自分のできることから始めようと、町でコーヒー教室を開催したり、イベントでコーヒーを提供したり、豆の卸をしていたりと、自分自身のできることから一つずつ始めています。
そこで今回チャレンジしたいのは、オリジナルのドリップコーヒーを作ることです。
「もっと飲みたい」の声に応えたい
なぜ今ドリップコーヒーに取り組むのかというと、「和田ちゃんのコーヒーを飲みたい」と言ってくださる方が多いからです。
オリジナルのブレンドの豆を扱ってはいますが、器具がなかったり、淹れ方を知らない人にとってはハードルが高く、なかなか手が出ません。
気軽に美味しく飲むための手段として、ドリップコーヒーはぴったりだと思います。
せっかく作るなら、日立をイメージして作りたい
▲ドライブで一度は訪れて欲しいバイパス。日立の美しい景色のひとつ。
このドリップコーヒーは、日立の街をイメージして作りたいと考えています。
日立の街といえば、大小様々な工場と、そこで働く職人の姿です。
日立という大きな会社と、その下請けの小さな工場、そしてそこで働く人々。職人と呼ばれる人たちが、この街の最盛期を支えてきたと思っています。
だからこそ、職人たちのクラフトマンシップを感じられるような、美味しく手がかかったコーヒーを作り、それを最初の商品にしたいのです。
コーヒー嫌いの人にも飲みやすく
▲誰でも手軽に本格コーヒーを楽しめるのがドリップコーヒーです。
今回作るコーヒーは、世界のコーヒー豆流通量で5%ほどと言われてる最高級のスペシャルティコーヒーを用いたいと計画しています。
手間がかかっているからこそ、美味しく、バランスも良いブレンドで、苦いとか酸っぱいとか、敬遠されがちな特徴ではなく、誰でも飲みやすいブレンドを目指します。
味わいの奥に、自分の技術に誇りをもつ職人の姿と、焙煎している姿が重なるようなイメージを作ります。
コーヒーで街をつなぎたい
このドリップコーヒーを作ることで、街に新しいつながりをつくっていきたいと思います。
どんなに苦しいときも、何があっても、自分を受け入れてくれるのが、家族であったり、地元だと思います。
そんな大好きな街と、街の暮らしを、コーヒーで元気にします!
お返しはドリップコーヒーと、日立の美味しいもの
▲様々なブレンドを試し、理想をつくっていきます。
ご支援いただいた方には、今回商品化するドリップコーヒーを誰よりも早く体験していただきます。
私がオリジナルでブレンドした豆や、コーヒーと合う日立のお菓子の詰め合わせも作ります。
コーヒーをきっかけに、日立に遊びにきてほしいと思っています。
茨城県北ビジネス創出支援プロジェクトのファイナリストに!
▲茨城県北ビジネスプランコンペティション2016の最終プレゼンテーションの様子(引用: kenpoku-creative.com)
実は私の挑戦である「Tadaima Coffee」は、茨城県が主催し、2017年2月に開催された「茨城県北ビジネスプランコンペティション2016」で優秀賞に選出いただきました。
心地よさだけでなく、体験出来る楽しさから地域の人たちを巻き込むプランを評価いただいたことで、ますます自分のやりたいことに挑戦できる環境が整ってきました。
支援の使いみち
- お返し品の費用
- ドリップコーヒー制作費(原材料、外注費)
- パッケージデザイン料
実現スケジュール
2017年8月: クラウドファンディング終了
2017年9月: オリジナルブレンドの内容決定/サンプル製作
2017年10月: オリジナルのドリップコーヒー完成!
2017年11月: リターン品の発送
最後に: 日立から美味しいコーヒーを作る!
今年、Uターンしてからここまでがむしゃらに動いて、まずは街に飛び込んで自分にできることを見つけようとやってきました。
その中で、「和田ちゃんのコーヒーを飲みたい」という方々の声に支えられて、やっと少しずつ、日立に恩返しできるようになってきたかもしれないと思っています。
まずはドリップコーヒーという商品を作り、そして日立に店舗も作って、全国に日立の魅力を伝えていきたいと思います。
応援の程、よろしくお願い致します。
私たちも応援します!MACHI LOG×茨城県北!
こんにちは。地域に特化した情報サイト「MACHI LOG」のクラウドファンディングプロデューサー岡田拓也と申します。和田さんの取り組みを応援するべく、今回コラボレーションさせていただくことになりました。
和田さんは、コーヒーをコミュニケーションのための道具として捉え、人と人をつなぎ、ホッとできる場所を日立につくるために挑戦を始められました。その真っ直ぐな思いを、一人でも多くの方に伝え、一緒に日立を盛り上げるきかっけづくりを行います。
和田さんの描く「コーヒービジネスを通じた地域活性化」について、MACHI LOGでも取材・発信していきますので、ご期待ください。
起案者情報
【起案者】和田昂憲 Tadaima Coffee
【WEBサイト】http://tadaima-coffee.com/
【Facebookページ】https://www.facebook.com/tadaimacoffecoffee
【Twitter】https://twitter.com/TadaimaC
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【協力】岡田拓也 MACHI LOG(http://giftstotheearth.com/)
【Facebook】https://www.facebook.com/takuya727
【Twitter】https://twitter.com/takuya727