【松戸市】「暮らしと読書が繋がる本屋」の改装費を集めたい!
初めまして。普段はライターをしながら「親子で読書を楽しむWebメディア兼本屋 親子絵本専門店NanuK」を
運営しているえのもとももこと申します。
この度、縁あって松戸市新八柱の「せんぱく工舎」にて「暮らしと読書が繋がる本屋」を運営することになりました!
「せんぱく工舎」は2018年1月に誕生したクリエイターハウスです。
「暮らしと読書が繋がる本屋」をやりたい、と思ったきっかけは地元の個人商店が次々と閉店して行ったことでした。
■町の人同士がゆるく繋がるための「本屋」をつくりたい
■地域の「お茶の間」が消えていく。
数年前、私の家の前に、小さな八百屋がありました。そこには畳があり、よく店のおばさんと近所のおばさんが座りながら
井戸端会議をしていました。
私の娘も、よくおじゃまして遊んでもらっていました。
ですが、しばらくするとそのお店は閉店してしまいます。店主の方の老眼が進み、運転ができなくなったためでした。
もうひとつ、子猫がいるからと言ってよく立ち寄っていたおせんべいやさんがありました。
買い物の帰り、母の私が止めるのを聞かずに娘が勢いよくガラっと開けると
いつも着物の着こなしが美しい女将さんが迎えてくれて、そのそばにはいつも誰かしら、
ご近所のおじいちゃんやおばあちゃんが座っていました。
そのお店も、女将さんの体の具合が悪くなったことで、閉店してしまいました。
それから、娘が気軽に立ち寄れるお店は、なくなってしまいました。
今はもうおせんべい屋の女将さんとも、八百屋のおばさんとも会わなくなってから2年以上が経ちました。
あれ以来、私達家族は、地域の人とゆるく繋がれる場所を失ってしまいました。
■おせんべい屋さんのような「本屋」をつくりたい
町で暮らしながらも「家」という小さなコミュニティでおさまりがちな私達が
「この町で暮らしている」と感じられたのは、間違いなくこの八百屋さんとおせんべい屋さんのおかげでした。
子連れで行くとスーパーで子供を可愛がってくれる店員さんはいるものの、
こたつのそばで座って、みかんももらいながらおしゃべり…なんてこともなく、会釈程度終わってしまいます。
この2つのお店がなくなってから、町との繋がりが断たれてしまったような、
そんな感覚になりました。
「町の人と、ゆるく繋がれる場所があったら…」と思うなかでふと
「作ったほうが早いのでは」と気づきました。
私ができる「場所づくり」ってなんだろう…
おせんべい屋さんのスキルも、八百屋のスキルもない。
出版業界で生きてきた私ができることは、「本屋」だな、と思いました。
子供から大人までの本を選んでおくことで、いろんな世代の人が集まる場所になる。
外部からゲストを招いてイベントを開くこともあれば、地元の人が講座を開くこともできる。
色んな可能性を感じました。
でも、私には得意なジャンルが偏っているし、一人で運営するのはハードルが高い。
せっかくはじめるのであれば、私だけでなく「地元で本屋をやりたい」と思っている人や、
地域の人にも参加してもらい、個性豊かな本棚を一緒に作っていきたい。
家賃と棚をシェアして、皆が店主を務める「シェア店主」という形はどうか、と思い呼びかけたところ、いつか自分で本屋をやりたい方や、地域のコミュニティに関心を持っている方など、約10名が参加してくれることになりました。
今、ミュージシャン、販売員、学校図書館勤務、書店員、デザイナーなど、幅広い年齢と職業をお持ちの方が集まっています。
本屋のなかに小さな「町」があるような、そんな本屋にしていきたいと思っています。
ただ、本屋は利益率が低いため、継続が難しく、閉店も多い業界です。本屋として成り立たせるには、工夫が必要だと思いました。
■本屋の構想「お茶の間のある本屋」
■入口付近は新刊古書を扱う販売エリア、奥はお茶の間エリアとして
今回借りた部屋は2部屋あり、入口はフローリングに、奥は和室にします。
手前のエリアはフローリングで、土足でも歩けるスペースです。
こちらのスペースも、講演会や演奏会などのイベントが開催できるように、楽に棚を動かせるような、キャスター付き棚を使用予定です。
ここには10名の店主の棚と、通常のジャンル別に分けた棚、企画棚などを設置します。
いずれも新刊・古書どちらも取り扱います。
和室は、小さなお子さんも気軽に絵本を手にとって読めるよう、販売ではなく図書スペースとして活用します。絵本以外の書籍も置きます。
ワークショップなどの開催もここで行います。
壁は、原画展などを開催できるようにして、絵本作家さんや画家さんの展示を行っていく予定です。
こちらを有料制にすることで、書籍販売の収入以外の柱を立てるよう工夫し、お店の運営を賄いたいと思っています。
一日数百円の利用料金をいただきますが、子供のみの利用は無料とし、
学校帰りの子供達が気軽に立ち寄れる環境を作ります。
また、利用料を上回る価格の書籍を購入された場合は利用料を返金します。
たとえば、この部屋で編み物をしようと朝に来て利用料金を払えば、閉店までいることができます。飲食は持ちこみ可です。
編み物をしていたら、近所の子供が本を読みに遊びに来た。特に会話はしないけど、なんとなくお互いの存在を感じ合う…
そんな場所になったらいいな、というのが私の一つの願いです。
■高齢化や経営難で消えない「お茶の間」づくりを目指して
おせんべい屋さんや八百屋さんがなくなった理由は
・ひとりで切り盛りしていたこと
・高齢になってしまったこと
・経営難
が原因でした。
本屋が閉店する理由も同様です。
今回のシェア本屋ではこの3つの課題の解決に挑みます。10人で運営することで
・お店の運営を分担し
・様々な店主が店番をし
・家賃をシェアして負担を軽くする
1人の店主で成り立つ本屋ではなく、細く長く機能する本屋=お茶の間 であってほしい。
そのために10名の店主と「どうすれば継続できるか?」を相談しながら成長してまいりたいと思っています。
■丈夫な壁と丈夫な床で長く続く本屋にしたい
■強度のある床と、崩れない壁が必要
この本屋は、今年一月にできたシェアアトリエ「せんぱく工舎」の一階に誕生します。
現在、春に開店できるよう下準備を行っています。
内装などを含め、自分達でDIYを行ってコストを抑えるつもりですが、建物が古く、どうしても業者さんに依頼する必要がある部分もでてきてしまいました。
たとえば
・展示ができるよう、砂壁に厚みのあるコンパネを設置する
・本棚を置くため、床がたるまないよう2重貼りを行う
・キッチンや押入れを解体する
・廃材を処理する
・トイレを設置する
・スロープを設置する
などです。
いただいた見積もりから算出し、出した募集金額が100万円でした。
■私達に力を貸してください!
本屋をやる、と決めた以上、皆さんに喜んでいただける形を整えたい。
できれば、訪れる方の心がふっとほぐれるような環境でお迎えしたい。
・壁と床の強度をあげたい!!
・トイレを設置したい!!
・足が不自由な方向けにスロープをつけたい!!
など、皆さんと一緒に、この本屋を盛り上げていきたいと思いますので
どうか応援よろしくお願いいたします!!
■ 支援金の使いみち
頂いた支援金は
・DIY及び業者さんへ支払う費用
・スロープ作り
・本棚購入代
・備品の購入
・キッチンや押入れを解体する
・廃材を処理する
・トイレを設置する
などに充てます。
内訳など公開する予定です。
もし余った際は、支援者の方に還元できるようイベントを無料で開催するなどの
提案を行いたいと思います。
● 実行スケジュール
2月
クラウドファンディング公開
3月
クラウドファンディングの目途が立つ
3月
改装を開始
4月10日
クラウドファンディング終了
4~5月
開店
※スケジュールはあくまで予定です。変更の可能性があります。
●メンバー紹介
えのもとももこ「子供達の居場所を大人が支える」
https://faavo.jp/chiba/project/2632/report/16126
zeroken「カオス」に宿る可能性
https://faavo.jp/chiba/project/2632/report/16132#pj-single-nav
Lighthouse「誰かにとっての光となる本を」
https://faavo.jp/chiba/project/2632/report/16134#pj-single-nav
みろくやさん「ただそこにある本屋」になりたい。
https://faavo.jp/chiba/project/2632/report/16165#pj-single-nav
Luftschloss(ルフトシュロス)さん「本の海を航海するための羅針盤になりたい」
https://faavo.jp/chiba/project/2632/report/16187#pj-single-nav
みじゅさん「永遠に出会う場所」
https://faavo.jp/chiba/project/2632/report/16188#pj-single-nav
「 てわたしブックス」ひろこさん「想像の海へ冒険するような本屋」
https://faavo.jp/chiba/project/2632/report#pj-single-nav
● お問い合わせ先
絵ノ本BOOKS
えのもとももこプロフィール
出版取次出身。 取次にいた頃、書店が次々閉店していくのを見て
「町に本屋は必要ないのか?」と疑問を抱く。
取次退社後、ヨーロッパ10カ国の本屋さんを訪ね歩く。
帰国後は図書館や電子書籍アプリ制作の職場に身を置きながら
「本と人とのつながりの場」を模索する。
その後、本を製作する立場であるライター業を開始する。
3年ほど前、もっと「読者に本が手渡せる場づくり」を持ちたいと思い
オンラインで本屋業を開始。本が作られた背景を読者へ伝える場がほしいと思い
作家へのインタビューなどをはじめる。
現在、シェア本屋としての実店舗の運営を目指し、クラウドファンディングを立ち上げる。
親子絵本専門店NanuK
https://twitter.com/enomotobooks
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