78歳の前向きな女性のがん闘病記を発刊したい!
加藤玲子さんは、1987年に46歳で胃がんを発症し、その後乳がん、転移性肺がんを患って4回に及ぶ手術を経て、今日まで、日々の不安と苦悩の中で30年以上に渡る闘病生活を送っています。「出好きなばあさん」を自認する加藤さんは、高齢にもかかわらず東京を初め各地のがん講演会や研修会などにも積極的に参加するほか、がん患者さんへの傾聴ボランティア活動に携わるなど、さらなる知識と経験を増し加え、今日も前向きに”死ぬまで生きる”(本人のモットー)を、実践しています。
加藤さんはまた、ご自身のことを「人間大好き人間」と形容します。いつも大人、子どもの区別なく誰にでも気さくに話しかけ、打ち解け、そして温かく包みこんで下さいます。また「血液型はB型でアバウトなのよ」とも話される通り、その大らかさとユーモアから多くの人に慕われ、頼られ、人々を明るくしてくれる存在です。自らもがん患者でありながら、緩和ケア病棟でがん患者さんを励まし続けておられるゆえんでしょう。がん患者さんやそのご家族に、生きる希望と癒しを与えてこられたその姿は、周囲の医師や看護師なども彼女の応援団にしてしまいました。
発刊への支援を呼びかけるチラシ
加藤さんへのインタビュー動画
闘病記発刊についての下野新聞の記事
加藤玲子さんから励ましをいただいた小畑照子さん(宇都宮在住)の投稿
主人は加藤さんが会長を務める「たんぽぽの会」(がん患者と家族の会)の会員でしたが、、昨年7月に亡くなりました。4年前から肺がんを患い、生きる希望を見出そうと「たんぽぽの会」を探し当て、加藤さんの会に参加していたようです。主人の肺がんは性質が悪く、痺れて手足の自由を奪われました。
闘病は病院から在宅へ変わり、亡くなる二ヶ月前の2017年5月、私は主人の付き添いで「たんぽぽの会」に参加させていただき、その時に初めて加藤さんにお会いしました。
主人が亡くなる一月ほど前に、私たち夫婦間にトラブルが生じました。主人は辛い闘病生活から、私は看護生活での疲れからか、些細なことから言い争いになり、私は自分の感情を抑える事ができずに主人に暴言を吐いてしまい、興奮して我を忘れてしまいました。
「どうしよう、ひどいことを言ってしまった」その時、脳裏に映ったのは一回しかお会いしたことのない加藤さんの顔、気が付くと加藤さんの家のチャイムを押していたのでした。私は加藤さんの顔を見るなり泣き出してしまいました。そんな私を加藤さんは温かく迎え入れ、事の始終を丁寧に聞いてくださり、「お辛かったのね。それでいいのよ。」と言って私を思いやってくれました。そして、「照子さん、ご主人はもっとお辛いのかもしれませんよ。ご主人は照子さんしか頼る人はいないのよ。」と言ってくださいました。
この一言で私は自分を取り戻し、亡くなるまでの短い日々を精一杯真心を尽くし、主人を看取ることができました。
そして今、加藤さんは折に触れて、一人になった私にも励ましのお声をかけてくださっています。
緩和ケア病棟で患者さんに寄り添う
リレー・フォー・ライフ2018とちぎ(がん患者支援のチャリティイベント)
オープニングのサバイバーズウォークで。
がん患者の皆さんとサバイバーズトークで語り合う
同じくサバイバーズトークで体験談を語る
加藤さんの短歌(5度目のがん以降に詠んだ句)
・再発の説明受ける梅雨の日にがんめと眩き病と向きあう
・カーテンの揺れゐる部屋にひと寝するがん再発の治療待つ午後
・枇杷熟るる実に風わたる梅雨晴れにがん再発の治療始まる
がんになっても元気に生きていける
5度目のがんが見つかったのは、2018年6月のことでした。その時、普段と変わらずにこやかに笑って「またがんがみつかっちゃったの」と話されたことが心に深く残りました。内心どんなにお辛いか、でもその辛ささえもユーモアを交えてサラッと語ってしまう、彼女の凄さを感じた瞬間でした。
31年に及ぶ苦難の連続から、いつしか加藤さんはがんを自分の運命として受け入れ、その苦難を乗り越える強さを得たのだと思います。そして今、ご自分の命を賭けて「がんになっても元気に生きていける」ということを私たちに教えてくれています。
私たち応援団は彼女のその思いを闘病記として発刊し、がん患者はもとより、がんとは無縁の全ての人々の心にヒットするメッセージ集としてお届けしたいと考えました。その実現のために、より多くの皆さんのご協力をいただきたく、クラウドファンディングを実施することにいたしました。
たんぽぽの会(がん患者と家族の会)の皆様と
前向きに生きる安心感を伝えたい!
今日、日本人の二人に一人ががんに罹患し、三人に一人ががんで命を落とすと言われるほど、がんは身近な国民病となっています。一方で、いまだに「がん=死」という社会観が根強く残っており、この国民病に対する正しい知識の普及啓発と教育は緒についたばかりです。
私たちが今、加藤さんの闘病記を発刊したいと思った理由は、まさにここにあります。もしあなたががん患者なら、あるいはいつの日かがんに罹ったとしても、「ほらこんなに見事に生き抜いている人がいるんだから大丈夫だよ!」という前向きに生きる安心感を得て欲しいと考えたからです。
この闘病記が、がんに苦しみ不安と苦悩の中にある患者さんやご家族の福音となることを、また多くの人に、国民病であるがんを正しく理解し、がん教育の重要性を実感できる一冊となることを確信しています。
実行委員会を立ち上げ、チラシでも広報PR
まず始めに、医師・看護師・がん患者・その支援者・市民活動支援者などの皆さんにお声かけして実行委員会を立ち上げました。
2018年10月18日に第1回実行委員会を開催し、そこでクラウドファンディング(CF)による資金調達について皆様の合意を得ることができました。CFを成功に導くために、実行委員の方々の友人や知人、さらには病院等医療機関や医薬事業者、大学生等、幅広く草の根的に情報を拡散しています。さらに地元メディアへ向けた情報発信と取材依頼を行い、事業の周知を図っていきます。
また、発刊に先行して書籍情報を載せたチラシを作成、発刊についての広報とCFへの支援依頼もしていきます(12月末から配布)。
彼女の応援団として全員で篤く取り組み、この事業を成功させたい!。そして、何よりも加藤さんの喜ぶ顔が見たい!この思いを共有して事業を進めています。
● 支援金の使いみち
・刊行本出版経費 140万円
・リターン経費 20万円
・出版報告会 20万円
・チラシ 10万円
・事務経費 10万円
● 実行スケジュール
2018年10月 実行委員会結成
取材スタート
12月 広報PRチラシ作成
2019年1月 クラウドファンディング(CF)開始
1月17日 宇都宮大学で加藤さんの講演会
NHKテレビ「おはよう日本」で放映予定
3月 CF終了
4月 刊行本完成
返礼品を支援者に発送
5月 出版報告会開催
実行委員会のメンバーと
実行委員会の様子
● お問い合わせ先
加藤玲子さんがん闘病記出版実行委員会 委員長 丹生(たんじょう)英昭
TEL 090-4012-4966 Eメール tanjo@kuh.biglobe.ne.jp