北陸産地のものづくりを紹介する窓⼝を⾦沢に!

どこまでも続く緑が美しい山々、透き通った水が流れる小川、都会にはないゆっくりとした時間が流れていました。ガッシャン、ガッシャンと一定のリズムを響かせ、アナログな織り機が生地を織る音は建物の外にまで響いています。その音を頼りに民家に並ぶ、機織りの工場ののれんをくぐると、差し込んだ自然光に照らされキラキラと輝く絹糸のスクリーンが正面に見えました。職人さんは織機にかけられた何百本の糸の調子を見分け、一本一本手作業で整えていました。髪の毛ほどの細さの糸から生まれる立体感のある織り柄。自動化されたハイテクな織機ではこの膨らみを出すのは難しいといいます。北陸での初めての取材のあとは、胸が高鳴り、帰宅後も興奮が収まらなかったのを今でも覚えています。 このようなものづくりの裏側に潜む魅力をみなさんにお伝えしたい。そしてなにより、失われつつある日本のものづくりの技術や伝統をこれからの未来に残していきたい。そんな想いでこのプロジェクトを立ち上げました。 この窓口をつくることは北陸の工場さんや工房さんに直接足を運べる距離に拠点を置いて生産者の声を聞き、交流をしてきた僕だからこそできることの小さな一歩。そして、これから時間をかけて未来につなげるものづくりの仕組みを考えることが僕の役割であると強く感じるようになりました。 27 歳、未来を担う世代の一人として特に同世代や学生にも広げたい活動でもあります。 すこし長くなりますが、最後まで読み進めていただけると嬉しいです。

失われつつあるものづくりの現場に溢れる魅⼒を伝えたい。

出身は宮城県、大学は東京に進学して卒業後はアパレル企業にデザイナーとして就職し昨年9月に石川県金沢市に移住しました。金沢文化服装学院の非常勤講師も勤めながら魅力のある工場さんや工房さんがたくさんある北陸三県で取材活動を行い、現在は、金沢市内に北陸産地のものづくりを紹介する窓口となるような場所を作ろうと活動をしています。 国内有数の繊維産地でもあり、伝統的なものづくり、最先端のものづくりが数多くあるのが北陸産地の特徴です。このプロジェクトをスタートさせるためにはまず現場のことを知らなければいけないと考え、工場さん、工房さんに時間の限り、足を運びました。 移住後、約10ヶ月で50 社ほどのものづくりの現場を訪問させて頂きました。石川県の独自の文化がつくりだす加賀友禅、福井県の越前地域に伝わる1500年の歴史を持つ手漉き和紙、日本トップシェアを誇る富山の鋳物づくりなど、北陸の土地でしかつくることのできないオンリーワンの技術があることを知りました。ものづくりの現場は今まで見たことのない風景の連続でした。

今こそ、立ち止まってものづくりについて考える場を作ろう。

石川県でつくられる麻織物の最高級品「能登上布」。製造元は現在、県内に一軒のみになっています。夏用の着物に使われるこの生地は、糸を一本一本、職人さんが手作業で染め、織り子さんが昔ながらの機織り機を使って、織られていきます。 ▲職人さんによる手作業 数百年続く、このものづくりは現在、日本各地から集まった若い織り子さんによって受け継がれていますが、職人さんの数が減ってしまい継続がとても厳しいのが現状です。 取材活動で知った北陸の工場や工房が抱える問題。きっと全国各地にも同じような問題を抱えた昔ながらのものづくりの現場が存在すると思います。どんどん便利になっていく私たちの暮らしですが、その一方ではこのような手間ひまを必要とするものづくりが失われつつあるのです。大量生産、大量消費が主流になった日本、もので溢れかえってしまっていないでしょうか。少し立ち止まって、これからのものづくりについて考えることが必要なのではないでしょうか。

このプロジェクトで⾏うこと

石川県金沢市を流れる犀川(さいがわ)の川沿いにある三階建てのビルの一階のスペースを活用して、このプロジェクトを始動させたいと考えています。建物の正面はガラス張りで開放感があり、中からは犀川ののどかな景色を眺めることができます。 ▲犀川(さいがわ) 8月の上旬から仲間と一緒に改築作業を進めており、1階エリア(ショールーム・ショップ・カフェ)にスペースを作ろうとしています。 ▲完成イメージ図 それぞれのスペースには、以下の役割を持たせます。 ショールーム: 北陸三県でつくられた素材を展示し、実際にふれて質感や機能を確かめてもらいます。 ショップ: 北陸の素材を使い、県内外のデザイナーが開発した商品を販売します。 カフェ: ワークショップの会場としても、職人とデザイナーの交流の場としても活用できる場にします。 このプロジェクトで行いたいことは以下のようなことです。 ・地場の素材を活かした商品を開発したい 異業種のデザイナーからの目線から「素材」の用途転換ができないかを考えていきたいと思います。新しくつくるのではなく使い方を変えてみるといった考えを軸に「素材」の持つ可能性を広げること目指します。素材を前に、たくさんのデザイナーさんと一緒に商品開発をしていきたいと思っています。 ・北陸産地の工場・工房ツアーのコーディネート 「まずは現場を知っていただきたい」という想いから普段はなかなか目にすることのできない工場さんや工房さんのものづくりの現場を見学するツアーの開催を考えています。 ・北陸のものづくりが体感できるワークショップの企画、開催 北陸産地のものづくりを身近に体験できるワークショップを企画し、開催します。 ・産地で働く職人さんを招いた交流会 ものづくりにはやはり人と人の関係が大切です。時間をかけてお互いを知っていく必要があります。産地で働く職人さんに現場の声を聞かせて頂きながらみなさんと一緒にこれからのものづくり考える機会をつくりたいと考えています。

北陸新幹線開業を大きなチャンスに!ものづくりを知る場を通じて様々な化学反応を起こしたい!

2015 年の春に北陸新幹線が開業したことにより、各地からアクセスがしやすくなった石川県。これは、たくさんの方に北陸のものづくりを直接伝えることができる大きなチャンスです。石川県金沢市に窓口があれば、若手デザイナー、学校関係者など、ものづくりに興味のある人を全国から迎えて、北陸の工場さんや工房さんの技術を直接紹介できる。産地内でコミュニティができるなど、様々な化学反応が起きることが期待されます。そして、ここ石川から未来につなげるものづくりの仕組みをつくり上げていきたいと考えています。

支援金の用途とその内訳

主に内装改修費と設備費に活用させていただきます。 改装費 500,000 円 素材サンプル仕入れ費用 200,000 円 備品費用 100,000 円 運営会社さんへのお支払い 200,000 円 合計 1,000,000円

グランドオープンまでのスケジュール

2015 年 8月上旬 施工開始 2015 年 9月中旬 1階スペース完成 2015 年 10 月2日 グランドオープン

このプロジェクトにかける想い

新天地、単独で乗り込んだ北陸での取材活動は知り合いもほとんどいない状態からのスタートでした。右も左も分からない状態で、手探りで地域の魅力を探し回りました。そんな日々を送る中で地元の方々のあたたかさと優しさには何度も助けられました。信用も実績もない僕の訪問を受け入れて下さりました。本当に感謝の一言に尽きます。 この窓口は、プロジェクトに共感して頂いた方々と築きあげていきたいと考えています。僕はそのきっかけつくります。同じ想いを抱いた方が集まり、運営が行える場所になればと願っています。

起案者情報

【代表者】下山 和希 【facebook】https://www.facebook.com/secorisoukanazawa 【Twitter】https://twitter.com/k_shimoyama_ 【Instagram】https://instagram.com/k.shimoyama/ 【Blog】https://secorisoukanazaw.localinfo.jp/
  • 2016/09/02 16:53

    お久しぶりです。   「北陸産地のものづくりの窓口」起案者の下山です!   3,000円以上のコースにご支援頂いた方にお送りする予定でした北陸産地のものづくりをご紹介する書籍についてですが、筆を進めるにつれて、ページ数が膨れ上がってしまい現在、出版に踏み切れておりません!   8/...

  • 2016/04/14 23:16

    ご無沙汰しています!   セコリ荘金沢の下山です。   【北陸産地のものづくりの窓口】のプロジェクトの3,000〜50,000円コースにご支援頂いた皆様に、お待たせしておりました、リターン品の【オープン記念PDF写真集】をメールにて送りさせて頂ております。   PDF写真集に続いて...

  • 2015/10/06 21:15

    ものづくりの窓口は、おかげ様で大盛況のオープンを迎えることができました。10/2(金)のオープニングイベントには沢山の方にお越しいただきとても素敵な夜になりました。1年前からこの日に向けて準備をしてきて、沢山の出会いにも恵まれ、沢山の北陸の魅力に触れてきまし...