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お知らせ:皆様からの暖かい御支援により目標を大きく達成しております。言葉には表せないくらいの感謝と重責を感じております。蛍丸伝説プロジェクトの遂行、奉納後の維持管理、余剰金での刀剣制作関係の後継者育成や刀剣の修復補助など、支援金を適正に運用するため会の結成準備に奔走しております。来月には正式に発表できるかと思いますので、今しばらくお待ち頂けます様お願いいたします。また、システムの都合上支援募集期間の短縮はできないそうですので、表示の通り平成28年1月29日が締め切りとなります。


蛍丸伝説プロジェクト

初めまして、私は刀鍛冶の福留房幸と申します。今回私たちは、大太刀蛍丸の写しを制作し、奉納したいと考えています。 蛍丸にはこのような伝説があります。建武3年(1336年)3月、多々良浜の戦いに於いて、阿蘇氏の十代当主阿蘇惟澄が敗戦濃厚となる中この大太刀で奮戦し、何とか自陣に帰り着いたときには、ささらのごとく無数に刃こぼれしていました。太刀を壁に立てかけたまま眠りに落ちると、どこからともなく無数の蛍が現れ太刀に止まり、光に包まれるという夢を見ます。翌朝目を覚ましてみると不思議なことに刃こぼれひとつない美しい姿になっていたといいます。

▲大太刀蛍丸の図

この蛍丸伝説になぞらえ、失われた名刀を多くの皆様と力を合わせて、関市周辺の職人たちの手により復元奉納し、現代版蛍丸伝説を作りたいと考えています。

「みんなの想いを込めてます」

今回の「蛍丸伝説プロジェクト」では、現存する資料を基に在りし日の姿を推察し、それをもとに岐阜県関市の刀匠「房幸」と大分県竹田市の刀匠「房興」(ともに二十五代藤原兼房門下)が共同で大太刀を制作し最も良いものを阿蘇神社へ奉納し、次点を関鍛冶伝承館へ寄贈致します。

制作作業のほとんどは関市で行われますが、一部の作業は阿蘇神社御神前にて実演奉納されます。また、作業の一部は支援者の方にも参加して頂き、実際の刀剣制作の技術に触れながら、遥か昔、鎌倉時代に作られた蛍丸に想いを馳せて頂きたいと思います。

▲阿蘇神社

かつては奉納刀と言うと、有力者個人によるものがほとんどでしたが、今回はたくさんの方々の様々な想いをのせて奉納します。

古きものは消えゆくものなのか

七十年前、阿蘇神社に約六百年伝わってきた蛍丸は姿を消すこととなりました。形がある以上、いずれは失われることが運命でもあります。また、刀鍛冶を始め刀剣にかかわる人々もかつてに比べ少なくなっています。現代に刀鍛冶と言う職業があることを知らない人も多いですし、そんな職業は現代に必要ないと言われることもあります。

現在関市近隣には刀剣制作にかかわる様々な職人が住んでおり、全国的に見ても貴重な刀剣文化圏であります。私たちが今回のプロジェクトを通して伝えたいのは、かたちある文化財はいずれ消えてしまうかもしれませんが、人々や伝統が失われなければ再び生み出すことができること、文化とは継承し続けることが重要であるということです。

うちの町、なかなかすごいんです

刀剣の文化史の中でも重要な位置を占める美濃地域ですが、知名度も低く、注目度は高くありません。今回、関市と阿蘇市を行き来しながら奉納刀を製作することで、より多くの人々に刀剣文化の奥深さに触れて頂き、関市周辺の伝統や文化に目を向けてもらうことができればよいと考えています。 また、阿蘇市側でも、失われた蛍丸を復元することで地元の歴史や伝統に目を向けてもらい、理解を深めるきっかけとなるよう活動したいと思います。外部に住む人々にはこの活動をきっかけにその町を訪れてもらえるように魅力を発信していきたいと思います。

制作予定

刀身制作          平成28年2月中旬~8月 

阿蘇神社奉納鍛錬      2月27日(28日)

関伝承館奉納鍛錬      3月13日

阿蘇神社奉納焼き入れ    8月上旬

下地研ぎ          7月~9月

樋かき、彫刻、ハバキ制作等 8月~10月

鞘制作           10月~11月

仕上げ研ぎ         12月~2月

銘切、完成予定      平成29年3月

阿蘇神社完成奉告祭     4~5月頃

集まった支援の用途とその内訳

・概算計 514.2万円

・内訳 ・奉納刀制作費用318万円

・クラウドファンディング 

・リターン制作費用113万円

・通信費83.2万円

あなたと共に蛍丸伝説を再び

 

▲大太刀イメージ

私は大太刀が好きです。その中でもとりわけ蛍丸国俊が気に入っています。三尺四寸近い長大な刃渡りを持ちながら、地刃ともに破綻無く、繊細な彫刻を施された姿は正に傑作であったそうです。今となってはわずかに写真資料や押形が残るのみで行方は分からず、残念でなりません。阿蘇神社を訪れても当然ながら跡形もなく、寂しい気持ちは募るばかりです。せめて、ありし日の姿を再現して留守を守る太刀を作りたいと思い立ち、今回の企画を立ち上げました。かつての伝説では無数の光が集まり太刀が復活したと言います。今回は、皆様の想いと私達職人の全力を集めて蛍丸を再現したいと思っています。どうかご支援ください。

起案者情報

【団体名】蛍丸伝説プロジェクト実行委員会

【代表者】福留裕晃(刀匠名 房幸)

【HP】http://swordsmith-fusayuki.com/

【facebook】https://www.facebook.com/swordsmith.fusayuki?ref=hl

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