■ 初めまして、京都 宮川町出身の駒井です
皆さん初めまして。
私は駒井と申します。宮川町に生まれ、宮川町で育ち、現在も宮川町で三代続く日本料理店を営んでおります。私は父方がお茶屋、母方が料理屋の長男として生まれ、子供の頃から舞妓さんや芸妓さんに囲まれて育ちました。子供の頃の宮川町はそれはそれは賑やかなものでした。私は今も昔も宮川町が大好きです。私を育ててくれた宮川町が以前の輝きを取り戻してくれる為に何か力になりたいとずっと考えておりました。
私が子供だった頃の宮川町は本当に賑やかでした。今でこそ伝統伎芸を重んじる舞妓さんを明るく前向きな切り口から題材にした映画やドラマが数多く作られ、また京都に修学旅行で来られる学生さんたちに舞妓さんと触れる機会を作っていただく事で一時に比べると随分と舞妓さんは増えました。しかしまだまだ以前の事を思えば少ないのが現状です。こういった状況を鑑み京都市は花街を京都の指定文化遺産第二号「京・花街の文化-今も息づく伝統伎芸とおもてなし」に選定し、その保全に本腰を入れはじめました。今や京都の観光の目玉と言っても差支えない舞妓さんが姿をもし消してしまったら…そんな思いが頭をかすめます。
私は文化遺産として指定された花街を盛り上げるため、その普及啓発の一環として京都鴨川ライオンズクラブに京都市内の子どもたちに舞妓さんと触れる機会、保護者の方々にも正しく花街を知っていただく機会を作れないものかと提案しました。そして粘り強く話し合い、昨年の4月2日に京都市と京都鴨川ライオンズクラブの共催で「子どもたちを京おどりに招く会」が実現しました。
京都鴨川ライオンズクラブは京都で9番目にできたライオンズクラブで今年で結成53年を迎えます。
ライオンズクラブは青少年の健全育成、交付金の給付などを主な事業の柱として活動する 世界最大の奉仕団体です。 We Serve「我々は奉仕する」をモットーに活動を続けています。
主な事業は賀茂川畔「半木の道」75本におよぶ紅しだれ桜の植樹及び維持管理、様々な事情で親と離れて暮らす子供たちを年末にアイススケートに招く会、少林寺拳法の振興支援、献血のお手伝いなどです。
京都鴨川ライオンズクラブは新しい事業として、京都市と共に2015年より開催を始めた「子どもたちを京おどりに招く会」を2016年にも開催するべく、クラウドファウンディングに挑戦します。
京都の花街文化に触れることで子どもたちに色んな学びを得てもらいたい。花街で活躍する芸舞妓さんの新しい活躍の場を提供したいと思い事業を行なっています。
京都市とともに2015年より新たに立ち上げた、「子どもたちを京おどりに招く会」
先ほどご紹介した植樹事業やアイススケートに招く会は、いずれも京都府や京都市と共に長年継続してきた事業です。
そして2015年新たに京都市と一緒に共催事業として「子どもたちを京おどりに招く会」を立ち上げました。
これは、京都市が2014年に指定文化遺産第2号「京・花街の文化-今も息づくに伝統技芸とおもてなし」として選定されたことを受け、その普及啓発の一環として芸舞妓さんに広告塔となっていただき未来を担う小学生の皆さんを対象に京都市と共に徳育事業に取り組むものです。
第一回は2015年4月2日、京都市内に住む小学生とその保護者の方々175組350名を招き宮川町歌舞練場にて開催されました。
京都の朝の顔佐藤弘樹さんの軽妙な司会のもと、門川京都市長のご挨拶に続き、五花街を紹介する映像や舞妓さんへのインタビュー、舞妓さんによる様々な和楽器の解説、舞台裏大道具の紹介では実際にせりやすっぽんを体験していただいたりと会場は大いに盛り上がりました。
舞妓さんの出演される演目を2つ、芸妓さん達も含めて総勢50名が舞台上で繰り広げられる京おどりフィナーレ「宮川音頭」は圧巻で口々に「綺麗」や「ワクワクする」などの声が上がりました。
2015年4月に第一回子どもたちを京おどりに招く会を実施したダイジェスト版をご覧いただけます
■ 京都市・宮川町
「青少年の健全育成」はライオンズクラブの奉仕活動の中でも最も重要なテーマの一つです。京都鴨川ライオンズクラブでは知育、体育、食育、徳育の一つ「徳育」を継続事業に位置づけ、地元京都に利する社会貢献活動に育て上げようと考えています。
宮川町お茶屋組合、宮川町芸妓組合の協力の下、日本舞踊を活用した小学生向けの徳育事業として京都市在住の小学生を親子で「京おどり」に招き徳育プログラムを実施します。
徳育の必要性:共稼ぎ家庭の増加、家庭の核家族化、進行する少子化に伴い生活習慣の乱れなどが深刻な状況になりつつある昨今、社会が理想とする人間像を育む「徳育」が大きな注目を集めています。
■ 京都だからこそ、伝統芸能だからこそ育むことができる、「徳育」の特徴
共稼ぎ家庭の増加、家庭の核家族化、進行する少子化に伴い生活習慣の乱れなどが深刻な状況になりつつある昨今、社会が理想とする人間像を育む「徳育」が大きな注目を集めています。
知育、体育、食育と異なり徳育で育まれる能力は次の3つと言われています
① 自己の生き方を探究する力の育成・生活習慣の確立など自分自身に関わる事
② 対人関係や社会人としての責任感の育成、規範意識の確立など他人や集団・社会との関わりに関する事
③ 自然に親しみ、美しいものに感動する心。人間の力が及ばないものへの畏敬の念など自然や崇高なものとの関わりに関する事。
すなわち人として他人への思いやりの心を育み徳を身に付け、自己の人生を主体的に切り開くことができる能力を身に付けることです。
徳育がもたらす資質や能力は個人の内面のものでありますが、同時に人が社会で生きていくために必要なものでもあります。
赤ん坊は環境に適応しながら心身の機能を高め、自己抑制を学習することで自らの道徳的価値観を形成することにより他者との調和ある行動が可能となってゆきます。
つまり、個人の道徳的価値観と自然環境や社会規範の相互作用によって自己実現が成し遂げられるのです。
社会や自然との関わりの中で、人が人として生きるルールこそが徳育と言えます。
■ 宮川町・芸舞妓さんにとって、新しい活躍の場を!
京都には宮川町を含む5つの花街が現存しており、300年の長きにわたって日本舞踊を含めたあらゆる伝統芸能と伝統的な衣装や京言葉で今も顧客をもてなしています。
他には類を見ない極めて高いホスピタリティは海外からも評価が高く、京都市は平成26年3月「京都をつなぐ無形文化遺産制度」第2号として「京・花街の文化-今も息づく伝統伎芸とおもてなし」を選定し、五花街保全の事業に取り組んで来られました。
京都鴨川ライオンズクラブでは花街にこそ卓越した「徳育」が残っていると考え、花街の現状を奉仕団体の目線から広く一般の方々に披露し、新しい社会奉仕活動の在り方として定着させ他の奉仕団体の今後の活動の礎として取り組んでまいる所存でございます。
こういった活動が他の花街にも導入され、大きなうねりとなっていずれ芸舞妓さん達の社会的地位の向上にも貢献するものと考えております
■ 今年ご好評いただいた「子どもたちを京おどりに招く会」を来年も開催したい!
京都市より、第二回子どもたちを京おどりに招く会の開催に関して強い要望がございました。これを受け京都鴨川ライオンズクラブでは実施の可否に関して議論をいたしました。
京都鴨川ライオンズクラブでは賀茂川畔「半木の道」75本の紅しだれ桜の植樹及び維持管理と毎年末に西京極アリーナを貸し切って実施する「子どもたちをアイススケートに招く会」を40年以上の長きに渡って継続して取り組んでおり、昨年度も500万円以上の事業費を拠出してまいりました。
「子どもたちを京おどりに招く会」に必要な事業費はおよそ130万円。
すべての事業費を当クラブだけで負担するのは極めて厳しいと言わざるを得ません。
当事業は青少年健全育成と京都の伝統文化「花街」の保全と言う二つの側面を持った事業です。
ライオンズクラブの会員でなくともライオンズクラブの事業に参画しwe serve(我々は奉仕する)精神の下、共に奉仕の喜びを分かち合ってくださる方々のご協力をお願いできるクラウドファンディングによる資金調達を試みる事に致しました。
(支出)
会場費(芸舞妓さんの出演費用、司会者など含む) 約100万円
パンフレットの製作、通信費 約10万円
看板など 約10万円
傷害保険 約5万円
映像機器などの借用料 約5万円
(収入)
京都鴨川ライオンズクラブ事業費 30万円
クラブ会員有志による協賛金 40万円
京都中央信用金庫 協賛金 10万円
クラウドファンディング 40万円
決算終了次第詳細の収支を公開いたします
余剰金が発生した場合次年度に繰り越しといたします
■ この事業にかける私たちの思い
私達は京都が好きです。観光都市としてたくさんの舞妓さんが活躍してこそ京都に入ってこられる観光のお客様をもてなすことが出来ると考えています。300年も前から綿々と紡いできた花街の文化がこれから先も途絶えることなく京都を支えてくれるものと確信しています。我々はそのお手伝いをしたいと考えています。舞妓さんは京都の魅力を満載しています。
舞妓さんは立派な職業です。四季折々の着物や髪飾りを身にまとい、京言葉でもてなす姿は誰の目にも美しく映ります。礼儀作法を身に付け、様々なお稽古事をこなし、凛とした姿は昔も今もあるべき女性の正しい姿だと考えています。ですからたとえ舞妓さんにならなかったとしても舞妓さんの日常をご理解いただく事は未来を担うお子様の健全な精神を養うために大切な徳育だと考えています。
是非われわれの熱い気持ちにご理解を頂きたいと存じます。