最後の龍野芸者が半世紀に渡って営業したスタンドBAR「ふるさと」を復活させるで!

 

はじめまして。蓬莱淳と申します。最近まで神戸市垂水区で古物商をしておりまして、今は龍野に移住し、NPO法人 ひと・まち・あーとにて、旧い建物の保存と活用のお手伝いをしております。

 

このたびは、たつの市の中心地で最後の龍野芸者と言われた故「岡本みつ子」さんが昭和33年から最近まで続けていた「スタンドBARふるさと」を、あらたに「コミュニティBARふるさと」として復活させるプロジェクトにご協力頂きたいと思います。

今なお記憶に残る元龍野芸者のスタンドBAR「ふるさと」

 

私が何度も龍野を訪れる中で、郷土史を研究されている方々と出会い、ある冊子を頂きました。その冊子の中に「最後の龍野芸者」というタイトルの記事を見つけました。それは昭和33年から50年以上もの長いあいだ、ひとりでスタンドBAR「ふるさと」を営んでいた最後の龍野芸者こと、岡本みつ子さんのインタビュー記事でした。

 

その記事は、数年前の刊行でありましたが、早速アポイントを試みました。しかしちょうど今から数年前に、90歳で他界されたとのことでした。なお「ふるさと」は、看板もそのままで残っていました。自然と、夕暮れに灯がともり、お店の中からお客さんとの会話が聞こえてくる。。そんな情景が想像できる場所でした。

 

今は公民館(当時は市役所)の傍らに建ち、勤め帰りやご近所の方、芸者さん時代からのお知り合い、親子三代に渡って訪れる方もおり、龍野に住む人にとっては今も貴重な存在なんだと深く感じました。

 

「この「ふるさと」を復活することはできないのか?」という気持ちから、物件の所有者を探しましたが、この時点では見つけることは出来ませんでした。 しばらくして「ふるさと」の所有者の方が見つかりました。さらに私の思いにご協力頂ける方も現れ、お手伝いしている非営利団体にて、物件を取得する事ができました。

 

本当に、奇跡のようで、この「ふるさと」を復活させることは私の責務だと思い、すでに少しづつですが補修作業等を進めています。

コミュニティBAR「ふるさと」を再び龍野のコミュニティーの象徴の場として

▼50年以上「ふるさと」を支えたカウンター

 

私はこの「ふるさと」を、単純に当時を再現することは考えておりません。岡本さんが50年以上に渡って、続けてきた龍野の語り部・気軽に交流できるというコンセプトを再現させたいと考えています。

 

「何か人に伝えたい、教えたい」という気持ちがある人であれば、誰でもカウンターに立つことができ、地元住民・国内旅行者・海外旅行者などが気軽に交流でき、世代を越えて、この町の歴史や、これから未来の話、人生相談など、このお店にもう一度灯りを灯すことで、龍野のコミュニティーの象徴の場として復活させたいと思います。

 龍野との出会いは映画「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」

私は映画「男はつらいよ フーテンの寅」シリーズが大好きです。中でも特に、名作として心の中に留まっているのが、1976年に上映された、シリーズ17作目の《寅次郎 夕焼け小焼け》です。ロケ地は、兵庫県・西播磨の小京都であり、城下町の佇まいを残す、龍野です。淡いラブストーリー、美しい町の風景が、とても印象に残る作品でした。

 

副題になっている童謡《赤とんぼ》の作詞家《三木露風》の生誕地でもあります。うすくち醤油や手延べ素麺などの伝統的産業で有名な町ですが、往時には大勢の芸者さんがおられたそうです。

 

今となっては、随分旧い作品になりましたが、折に触れてビデオ、DVDで観続けていました。この作品がきっかけで、何度も龍野に訪れ、そのたびに、美しい町並と建物に、感動をおぼえました。

最後に

▼「ふるさと」は多くの伝統建築などに囲まれた場所にあります

 

最後に、この城下町に来て、しみじみ思うことは、ここに暮らす方々が、町の歴史、文化、人の繋がりをとても大切にして暮らしていることです。年中行事や、音楽、芸術活動にも、とても熱心です。しかし、この美しい町並も、変化しつつあります。

 

伝統建築の建物の中に、空き家が目立つようになり、取り壊される物件が増えてきました。一方では、市外から、美しい町並に惹かれて訪れる方や、この町に住みたいと、相談に来られる方も増えています。

 

「ふるさと」が、今後この町に暮らす方と、この町に来られた方たちとの、交流の場にもなって行けたらと、心から思います。 そんな「ふるさと」をよみがえらせるためには、一部費用が不足しております

 コミュニティBAR「ふるさと」 復活計画の詳細

【住所】〒679-4164  兵庫県 たつの市 龍野町立町53

 

▼メインカウンター

 

▼ゲストスペース&ウッドスペース

 

▼全体図

 

コンセプト
「何かを伝えたい、教えたい人なら誰もがマスターになれるコミュニティBAR」

 

スケジュール

 

 

集まった支援の用途とその内訳

起案者情報

▼右から5人目が起案者。他は支援団体、協力者の方々

 

 

 

 

 

 

  • 2016/04/25 16:08

      皆さまご無沙汰しております。リターン品の準備についての進捗状況をご連絡させていただきます。 「コミュニティBARふるさと」も皆さまのあたたかいご支援で、4月8日にプレオープンし、順次、試験営業を始めています。また、4月16日には工事関係者等をお招きしてレセプションパーティーを開催し、約...

  • 2016/04/01 17:56

      皆さま、この度はクラウドファンディング達成の為にご尽力いただき、   ありがとうございました。   沢山の方々のご支援を受け、なんとか達成する事が出来ました。       今回は、お返しの品のふるさとオリジナルお猪口と徳利の紹介をさせて頂きます(^^   こちらのお猪...

  • 2016/03/31 13:07

    この度は、皆様の多大なるご支援、誠にありがとうございます。 NPO法人ひと・まち・あーとの畑本です。プロジェクトスタートから一か月余り、当初は数字があまり伸びず皆様を心配させておりました。 沢山の方から、「大丈夫?」「無理でしょ。」と言われ続けました。。 ラストの伸びがあるからと、自分自...