奈良を愛する「人」の輝き、心意気で、
奈良の未来を盛り上げたい!!
古都・奈良の街を「歴史に負けない人の輝き」で元気にしよう。「バサラ祭り」は、そんな市民たちの熱い思いからスタートしました。今年で18回。「参拝」「奉納」「練り」という独自の3要素を大切に、昨年は2万7千人の方にご覧いただきました。今年は、20年に一度、春日大社の式年造替の年。奉納演舞もよりパワーアップし、より多くの観客の方と一緒に、真夏の奈良を盛り上げたいと思っています。目標は3万人。
「バサラ祭り」は、市民の心意気で成り立っている市民参加の祭りです。ぜひ、チカラを与えてください。
集まった資金は、春日大社表参道での奉納演舞を先導する地方車(音源車)の製作に使わせていただきます。
▲早朝の春日大社表参道
私たちの祖先が大切に守り伝えた、世界遺産の地・奈良。
この地には、四季 折々、神様仏様に手を合わせる数多くのお祭り、儀式があります。これを次の世代に伝えるのも私たちの役割。そして、「今」の時代を輝かせ、若者たちに元気 な「未来」の訪れを予感させる新しい光を生み出すことも、奈良を愛する私たち役割ではないか…。
日常の中に非日常 を…。合言葉は「奈良にも騒いでいい日を創ろう!」。
そんな思いから誕生した「バサラ祭り」。1300年の歴史の舞台、そして、私たちの生活の場、商店街をステージに舞い踊るダンシングパフォー マンス。1999年、「そんなん無理や!」という声が飛び交う中、奈良の人たちにとっては、“とんでもない祭り”がスタートしたのです。
▲日常の中に非日常を。舞台は、駅前商店街、春日大社参道
母体となる組織はありませんでした。あるのは「奈良にも騒いでいい日を創ろう!」という市民の思い。その思いが人を呼び。またその人たちがそれぞれに思いを広げ、「この指たかれ!」方式でメンバーを募りました。初代実行委員長(現・NPO法人バサラ衆理事長)魚谷和良は振り返ります。「組織も資金もない。でも、祭りを立ち上げるためにいちばん必要なのは“熱意”だと信じていた…」。
そして、人の輪は広がり、いろんな分野の人たちからも知恵をいただき、地元商店会や行政の協力も得て、「バサラ祭り」は今年、18回目を迎えます。
▲スタッフも楽しめる祭り。若いメンバーの笑顔がパワーの源
「バサラ」とは、鎌倉、室町時代に流行した風潮、美意識。
もともとは、音楽や舞楽などで、わざと拍子をはずして目立つこと。派手な衣装や粋な振る舞いを競ったバサラ大名でも知られるようになった言葉です。自由奔放、型にはまらず、風流を旨とするバサラ・パワーは、時の権威、権力を恐れないエネルギーを生み、その後の文化、芸術にも多大な影響を与えました。語源は、サンスクリット語の「Vajara」。意味は、金剛(ダイヤモンド)。キラキラと輝き、何者にも打ち砕かれない。それは、私たちが求めるパワー、強いテーマに通じるものがある。
私たちの思いと「バサラ」の意味、精神が一致したのです。奈良・新薬師寺の十二神将、伐折羅(ばさら)大将も語源は同じ。伐折羅大将のお姿が、あまりにも際立って目を引いたので、後に奇をてらった伊達者たちを「バサラ」と呼んだ、ともいわれています。お手本は、私たちの身近にもあったのです。
▲新薬師寺の十二神将、伐折羅大将のお姿が私たちのシンボル
「バサラ祭り」は、「参拝」「奉納」「練り」の3つの要素大切にしています。
単に目立って騒ぐだけじゃない。神様仏様に手を合わせ、「今」私たちがここにあることに感謝する。無事、平穏を祈願する。その気持ちを演舞に込めて、神様仏様に愉しんでご覧いただく。さらに、市中を練り廻り、町衆たちに披露し、町衆たちと一緒になって街に元気を届けます。今年も、「バサラ祭り」は、世界遺産、春日大社、東大寺に参拝後、演舞を奉納し、市中のお練り、舞台演舞に移ります。
市民の中から生まれた「バサラ祭り」。この21世紀の祭りを、千年続く奈良の歴史に負けない祭りに育て、発展させるのも市民のチカラ。多くの皆さまの応援、支えが必要です。
奈良を愛し、奈良の街と一緒に、未来に向かって輝きたいという皆さん。ぜひ、あなたのチカラを「バサラ祭り」にお寄せください。これで今日からあなたもバサラ者。
▲フィナーレの総踊り
【バサラ心得四か条】
◎「粋」-バサラは言葉、振る舞いの中にある
伊達で酔狂で、物好き、人好き。
そして一番、人を酔わせる人であること。
◎「錦」-バサラは、姿、形、舞や踊りの中にある
一目置かれる美意識で、綾羅錦繍、着飾って、
何より、人より目立つこと。
◎「心」-バサラは、人の心の中にある
キラリと輝く心意気。時代の殻を打ち破る、
強い意志を秘めていること。
◎「地」-バサラは、奈良の土地の中にある
奈良にこだわり、歴史を敬い、
けれども、過去には一切とらわれない。
「粋」「錦」「心」「地」、
すべて揃って、天下御免のバサラ者。