農地でウェディング!?ウェディングで地域活性化??

 

皆様、はじめまして!私たちは神戸市西区の「岩岡」という地域を盛り上げようと集まった【「農」×WEDDING project 実行委員会】と申します。 メンバーは岩岡の農家(なごみ農園)をはじめブライダル事業者(移動式チャペル「ルーロット」)、JAの職員、旅行会社社員、レストラン経営者(株式会社ゼロフォーム)などで構成されています。

 

そもそも私たちが集まったきっかけは2017年の夏頃、「子供のころから夢描いていた、菜の花畑で絵本のような結婚式を挙げたい」という一人の新婦様と「ルーロット」との出会いから。

 

何とか新婦様の夢を叶えてあげたいと、観光地になっている複数の菜の花畑に連絡したのですが、結婚式を挙げる許可を得る事はできませんでした。悩んでいる時に知り合いのレストラン経営者との話の中から「それなら農家さんに協力してもらって、種まきから新郎新婦さんにやってもらったらどうだろう?」というアイデアが出ました。

 

そのレストラン経営者は「リップル神戸」という活動を通じて神戸市西区の農家さんとつながりがありました。

そして「田んぼを提供してもいいよ」という農家(なごみ農園)さんと出会い、「夢」は実現に向けて動きはじめたのです。

 

アクシデントの連続!自然との闘いを制したのは・・・

 

2018年4月の挙式実施を目指して、2017年11月に新郎新婦さんの手で菜の花の種が蒔かれました。

その後地元農家さんの協力もあり、菜の花は無事ぐんぐんと成長・・・とはならなかったのです。

冬の寒波の影響で生育が不足しぐんぐんと芽を出しているはずの菜の花はまばらのまま、農家さんやルーロットのスタッフの必死の努力もむなしく3月を迎えてしまいます。

 

当たり前の事ですが自然相手の事、それぞれが八方手を尽くしながらも「仕方ないのか。。」とあきらめかけそうになっていた時、あきらめずにたった一人で岩岡の農家さん宅を回り「菜の花は余っていませんか?」と声をかけ、もらった菜の花を自ら畑に植え付けている新婦様の姿があったのです。

(ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、「菜の花」というのはアブラナ科の花の総称で、例えば白菜も収穫せずに放置していれば菜の花が咲きます。そうした花が農家にありました。)

 

慣れない手付きを見るにみかねた近所の農家さんが手伝ってくださり、やがて菜の花移植大作戦は地域の農家さん達を巻き込んだ一大プロジェクトに!

たくさんの方々のご協力により、4月1日のエイプリルフールに、一日にして約1500㎡いちめんの菜の花畑が出現しました。嘘みたいな、ホントの話。 新婦様の情熱と行動力が奇跡を呼んだのです。

 

 

「奇跡」のあとに芽生えた地域活性化への想い

 

当日は植え付けを手伝った農家さん達も参列し、とてもアットホームな雰囲気の中滞りなく挙式が執り行われました。新郎新婦お二人が放つあたたかな空気が春の風に乗って漂い、なんとも言えない幸せな気分が岩岡という農地を包み込んでいました。

 

 

 

それから数カ月たったある日、大変な苦労をされたはずの農家さんたちから「来年はやらないのか?」という声があがってきたのです!

「人の幸せのお手伝いができて自分も幸せな気分になれた」「まるで『お祭り』のようで連帯感があった」「岩岡の事を少しでも多くの人に知ってもらえるきっかけになりそう」など、とても前向きな意見が地域の集まりで出されたそうです。

 

そしてその声、想いに促され結集したのが本プロジェクトのメンバーたちです。

「菜の花ウェディング」を2019年4月に実現する事を軸にしつつ、奇跡の結婚式を実現させた地元住民のあたたかい「人柄」、桜と菜の花が同時に観れる「景観」、そしてお米、野菜、無花果など本当に「美味しい農産物」、これらを色々な人に体験してもらう事によって、岩岡という地域の活性化につなげていく事が私たちの目的です。

そしてあと一つ、この場所で結婚式を挙げられた新郎新婦様に、記念日に戻ってこれる「場」を創り続ける事も。

 

岩岡ってどんなところなの?その課題とは?

 

 

神戸市の西端の区「西区」、さらにその一番西側に位置するのが「岩岡」です。

 

 

 

 

かつては水利に乏しく雑木林が点在する土地でしたが、元禄時代から開発が行われ、明治以降の淡河・山田疎水や東播用水の完成により、農業が盛んな地域に生まれ変わったそうです。

商業作物として開かれた煙草畑には、明治に西洋の品種と技術がいち早く導入され、近代煙草栽培の発祥地とされています。

近年、都市化も進んでいますが、キャベツやイチジクなど多くの作物も栽培されているエリアです。

※上記地図、地図下の文まで神戸市HPより

 

 

神戸の中心部にほど近い岩岡は、大生産地のように一人(一法人)が広大な農地を保有している事は稀です。その代わりに、消費地に近い事を活用してレストランや直売所を含め直接消費者に野菜を届けるような活動に参加する農家さんが比較的多い地域です。そのため品質を向上させるのはもちろんの事、いかにして消費者に自分たちの作った作物をアピールしていくか、という切実な課題があります。また他の農地同様年々高齢化が進み、近い将来農業の担い手、地域の担い手が不足してくることも予想されています。兼業農家が多い事とも相まって、地域の中でのつながりが薄まってきており、横のつながりを強化するような取組みが求められていました。

 

「結婚式」が持つ”力” 結婚式を農地で行う意味って?

 

一方、ブライダル業界では少子化や、そもそも結婚式を行わないカップルが増えている状況の中、新郎新婦の気持ちや願いに寄り添い、「形」にこだわらない自由なスタイルの結婚式が求めれられています。

結婚式は、人生の節目となる日に家族、親族や友人に対しての感謝の気持ちをあらためて思い起こしたり、自分の事のように喜んでくれる人たちの存在を深く認識する場・時間でもあります。

また、実際に私たちが「菜の花ウェディング」を実施する中、身をもって体験したように、親族、家族、友人だけでなくとも、携わる多くの人が心を通わせる事で全員を幸せな気持ちや一体感で包み込んでくれる力があります。

 

手作りで自分たちらしい結婚式を挙げたい人が訪れる場所にしていく事。

その場所に住むみんなで力を合わせてそれをお手伝いする事。

 

そうした努力をする事で、地域の薄れゆく連帯感も強化でき、「幸せを生み出す地『岩岡』」として「人」や「景観」「農作物」のアピールがより一層できるようになると考えています。

 

 

私たちが実施したい内容は・・・

 

①「農」×Weddingという珍しい取組みを実施!岩岡に多くの人の目を向けさせる。

  挙式やフォトウェディングを実施し、岩岡に「幸せ」というブランドイメージを創り上げます。

  結婚式が挙げられなかった方や結婚10周年の記念セレモニー、家族婚なども行います。

②菜の花と桜が同時に咲き誇るタイミングで、地域外からもたくさん来てもらうため「お花見会」実施。

  今後この場所で結婚式を挙げられた方が記念日に戻ってこれる「場」としても機能させたい。

③そのお花見会では、地元の農家さん達によるマルシェを実施、また地元の奥様方の手料理も販売し

 住民や農産品と直に触れ合ってもらえるシーンを創りだす。

 

結婚式の実施費用、お花見会やマルシェの開催に伴う費用はサービスを利用される、あるいは参加された方からの「参加費」や「売上」で賄っていく予定です。地域活性化を目指すには、私たち個人個人も、地域としても、それぞれが自立した形で継続的に関われるモデルを創りだす事が必要だと考えています。

 

でも、「インフラ整備」に関しては、多くの人を巻き込み、私たちとご一緒にチャレンジする仲間(岩岡の応援団!)をたくさん増やしながら資金も集めたい!と思い、クラウドファンディングへの挑戦を決めました。


「菜の花畑を創る事とチャペルの設置」に関わる費用を集めたいと思っています。

成功に向けて全力で頑張る決意ですがもし集まらなければ私たちの力不足。。。潔くAll or Nothing方式での

挑戦です!またこの挑戦が少しでも岩岡を知ってもらうきっかけになる事も願っています! 

 

 支援金の使いみち

 

ご支援頂いたお金は以下の費用として大切に使わせて頂きます。

 

■チャペル移動、設置費用 

■菜の花畑整備費用  

■周辺土地整備費用

 

■FAAVO手数料

■リターン品及び配送費用

 

総合計 90万円 

 

 実行スケジュール

 

2018年9月1日 クラウドファンディング開始!

   9月2日 キックオフイベント 岩岡での菜の花畑視察(視察時は田んぼです)&イチジク収穫体験

  10月15日 クラウドファンディング終了!

  11月 4日 菜の花種まき

2019年3月30日(土)31日(日)4月6日(土)挙式、フォトウェディング実施予定

   4月7日(日) お花見&マルシェ 実施(入場料1,500円、人数制限あり)

 

 

実際に菜の花畑で結婚式を挙げられた人気絵本「ぼくぱぐ」の作者、金澤 麻由子さんから応援のメッセージを頂きました。

 

 

私は、20年ぶりに故郷である岩岡の地を訪れ、結婚式をあげました。子供の頃、よく遊んでいた岩岡神社の桜の下に、チャペル『ルーロット』が来てくれて、絵本のようにのどかで温かい景色の中での結婚式となりました。この結婚式が実現するまでに、地元の方々や農家さんたちの助けを借りながら、夢に描いていた菜の花畑ができあがりました。菜の花畑を作る作業を通じて、土から離れた生活に慣れ親しんだ、右も左もわからない私たち夫婦に、岩岡の方々はとても温かく寄り添い、そっと助けてくださいました。「結婚式という晴れの場をともに創る」というこのプロジェクトを通じ、より多くの方々が自然の声を聞き、人とのつながりに感謝し、参加して自らその体験を楽しみ、育み・見守るー。そんな温かい「場」を創るプロセス、これから一緒に体験できたら嬉しいです。

 

 

最後に・・・

 

2018年4月、菜の花が咲き乱れた田んぼは今年も稲が植えられお米が収穫されます。

 

おいしさの決め手ってなんでしょう?

土、肥料、作り手のこだわり、天候などなど、どれも欠かせない要素ですよね。

 

もし、そこに「幸せなストーリー」が加わったらいかがでしょうか?

ちなみに岩岡の名産である無花果(イチジク)の花言葉は「実りある恋」。

 

噛みしめるたびに愛する人、大切な人を思い起こせるような、そんな野菜や果物、お米。

「心」で味わえるようなストーリーをこれからも岩岡で生み出し続けていきたいと思っています!

 

どうか皆様!最後までのご支援、何卒よろしくお願いいたします!!!

 

 

お問い合わせ先

 

 「農」×WEDDING projecut 実行委員会

 

  iwaoka.farmwedding@gmail.com

 

※本文中の画像は全て本人及び関係者の許可を得て掲載しています。

 

 

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