西日本豪雨での水害を受けた愛媛県西予市野村町の中心部で行われていた「乙亥相撲」を再開させたい
▲乙亥相撲など、地域の方々の活動の場の乙亥会館の被害 ( この素晴らしい日本の伝統を伝える施設も再開のめどが立たず、今後の方針は協議中です。)
地域だからできるえこひいき。住んどる(住んでいる)人の望みを叶えたい。
このプロジェクトは、西日本豪雨での水害を受けた愛媛県西予市野村町の中心部で行われていた「乙亥相撲」のを再開させるための会場づくりと、商店街の復興の為のプロジェクトです。
"野村はやっぱよいよ(とっても)いいわい"と思ってもらえるような地域でありつづけてほしい。この町で住むこと、この町で働くことで、この町の人たちに笑顔でいつづけてほしい。
地域が地域の為にできることを実現するため、支援金を募りたいと思います。
この町に活気と、笑顔で戻ってこれる場所を取り戻したい
皆さまページをご覧になって頂きありがとうございます。
NPO法人シルミルのむら・副理事長の山口聡子と申します。
私たちは地元地域に対して、人・もの・施設などの地域資源を有効に活用する事業を行い、地域活性化に寄与することを目的として活動しています。
今回の災害により、乙亥会館の地階にありました私共の拠点も、全壊認定となりました。現在、新たな事務所は決まっておりません。
この事務所は野村自治振興協議会の事務所、地域おこし協力隊の事務所、ビジターセンター&コミュニティカフェ「こじゃんtea(現在は廃業)」でもありました。
この場にお越しいただいた方々には、改めてお礼申し上げます。
そして、また沢山の人とこの「野村」で笑顔で会えるまで頑張っていきます。
野村公会堂に新しい土俵をつくり167回目の乙亥相撲を開催します
▲乙亥相撲が開催されていた場所は、ホールも駐車場も皆が集う場所でした(写真の様子は、盆踊り。)
こんな時だからこそ、地域の人たちが集まり活気を取り戻せるイベントを開催したい。
そのために、被害を受け使えなくなってしまった乙亥会館に代わり、野村公会堂に新しい土俵をつくり167回目の乙亥相撲を開催することを乙亥実行委員会が決定しました。
野村を助けてくださったみなさんに「 ありがとう 」を込めて、入場料が無料となります。今年は11月27日開催予定です。
ーーーーーーー
【第167回乙亥相撲・開催概要】
●日時
2018年11/27(火)8:00-18:00
●会場
西予市野村公会堂
●主催
西予市観光協会野村支部「相撲部会」
ーーーーーーー
乙亥相撲は実は、ペリー来航の頃から続き、戦争中も中止することのなかったイベントなんです。また、この祭りは過去にこの地域で大火事があった際に災害の地鎮の想いを込めてスタートしたものでもあります。
その想いを途切れさせることなく繋いでいくために、このタイミングだからこそ中止をせずに、復興の象徴である乙亥相撲を今年も開催しなければならないと思っています。
ただ、会場には土俵がまだありません。
その会場作りの費用に充てさせて頂くため、今回のクラウドファンディングを立ち上げました。
▲こちらは過去の開催概要のチラシです。このイベントを絶対になくしてはいけません。
また、集まった資金はまちの商店街の活性化の為、開業したいのに出来ない方々への備品購入の支援金としても使用させて頂きます。
野村ってどんなところ?
ここで、野村という土地の紹介をさせてください。
「ミルク」と「シルク」のまち野村町は、愛媛県南予地域の中ほどに、海から山まで横長に広がる西予市の中の山側にある町です。
美しい山々に囲まれた野村町では、相撲や養蚕(ようさん)が残る、貴重な日本文化を伝承している町でもあります。
「のむ村のむら」と呼ばれる位、献杯の文化が色濃く残る、みんなで寄り合ってお酒を飲むのが大好きな方々が暮らしています。
また、四国カルストや惣川地区の藁ぶき屋根の宿泊体験施設「土居家」など、豊かな自然の中で人々の暮らしは営まれてきました。
その野村になにが起きたのか?
7月7日早朝、西予市野村町のまちに信じられない量のダムからの水が流れ込んできました。是非こちらを御覧ください。
また、以下の広報誌でも被害の様子が記事なっています。
こちらも是非併せてお読みください。
受けた被害の数々は受け入れがたい現実でした
ここからお伝えするのは私が現地を回りながら撮影した被害の様子です。
メディアでは取り上げきれていない被害が現地には沢山あります。
言葉で説明するよりも、写真で見て頂くことで少しでも伝われば幸いです。
▲南予の農業を支える水瓶、野村ダム。決壊が危ぶまれるほどの豪雨の水が流れ込み、放水量が過剰になり、今回の被害となりました。
野村ダムの水は、実は佐田岬の先から、宇和島よりも先愛南町まで、農業用の灌水として運ばれるほどの「なんよの水瓶」です。
美味しいミカンの瑞々しさは、西予市や野村のお山が蓄え野村ダムに流れ着いた水のおかげでもありました。
▲乙亥相撲、朝霧湖マラソン、地域の方々の活動の場の乙亥会館の被害
▲ 勢いを増した水は泥を巻き上げながら、厚い扉をこじ開けるようにしてアリーナの2階の席まで達していました。
▲人口減少と高齢化のすすむ商店街も被害にあいました。
▲沢山の想い出が行き交った商店街も被害にあいました。
商店街中のお店、その中の人にとっては・・・今回置きたことは受け入れがたい現実です。
この町はどうなってしまうのか?前を向いて進もうとしても、商いをやめるか?この町でどう生きるか?この町をでていくのか?・・・という答えのでない迷いを抱えています。
▲四国せいよジオパークのジオサイトでもある、わたしたちのオアシス桂川渓谷も被害にあいました。
▲川沿いの地区は、住む場所、事業所に甚大な被害を受けました。 仮設住宅に避難する人、在宅避難のままの人、地域を離れる人、思い入れのある土地も更地にする人も。
▲野村の子供たちを育んだ、肱川沿いの児童館や保育園も使えなくなりました。
▲田畑に水を送るための堰も壊れ、今年の農業の収穫や収入を諦めないといけない人たちも大勢います。
失われない「野村らしさ」を大切にしたい。
お伝えしたように甚大な被害ではありますが、その中でも希望を失っていない方々や、前を向こうとしている方々がいるのもまた事実です。
この町に残したいもの、繋いでいきたいもの。
それはこのまちの活気であり、この先も失われない「野村らしさ」です。
そのために、復興の象徴となる"乙亥相撲"を私たちは今年も開催します。
この町ではぐぐまれた子供たちにとっても、誇れるまちである為に、私たちは前を向いていきます。
● 支援金の使いみち
集まった資金は
●大規模全壊や半壊のお店の出店準備の為の備品購入費(約300万)
●11/27野村公会堂に乙亥相撲土俵を作る費用(約200万)
●返礼品費用(約90万)
→全て野村地域の事業者さんや農家さんのもの。返礼に合わせて事業災害を目指す方も。商店街以外の農家さんや、事業者さんの支援もできます。
●その他復興イベント開催費用(約50万円)
→地域の方が自ら復興の為に取り組むイベントの開催の支援金として使います。
●送料にかかる配送料や印刷物や通信費(約20万)
→NPO法人シルミルのむらでは、今回このプロジェクトに関する人件費は計上いたしません。
●クラウドファンディング会社にお支払いする経費(約130万)
→金銭のやりとり、支援してくださった方々のリスト、沢山の方々への広報活動ができること、皆さんの想いを伝えることができる仕組み。
自分たちでは、実現することのできないプロジェクトを多方面から、お手伝いいただいております。
に充てさせて頂きます。
● 実行スケジュール
●9月中・・・クラウドファンディングスタート
●10月中・・・亥相撲開催のための土俵と桟敷席の作成をスタート
※土俵の制作には約1カ月を要します。
●11/27(火)・・・亥相撲開催
※開催の様子は、サンキューメールで報告します。
●12月中旬・・・店舗準備の備品支援先の決定
※野村商店街の人たちにクラウドファンディングを告知し、個々にリクエストやプレゼンテーションをしてもらいます。自治会や商工会、観光協会などのまちづくり団体からも声を拾い上げて支援先を決定します。
● お問い合わせ先
NPO法人 シルミルのむら
〒797-1212 愛媛県西予市野村町野村12-10 乙亥会館地階1F
副理事長・山口聡子
Tel:080-3025-6878
Facebook:satoko.yamaguchi.940