はじめに

今年で25周年を迎える老舗ジャズライブハウス・大泉学園『 in ❝F❞(インエフ)』
昨今のコロナ騒動により存続の危機に晒されましたが、先日無事「25周年」を迎えることができました。
これからも自由な音楽文化を絶やしたくない!という想いからこのプロジェクトを発足致しました。
皆様のご支援をお待ちしております!

web作成主任・ドラマー坂本貴啓


店主からの挨拶



店主・佐藤浩秋です。
この間の「新型コロナウィルス」の世界的猛威により、当店も4月より「自粛休業」を余儀なくされ、2か月半雌伏の日々を過ごして来ました。
しかし「この間」は無駄ではありませんでした。
なぜなら、この間に(だからこそ)見つけた「宝」があるからです!
それは、、、
改めて、
そうだ、「インエフ」は「私(だけ)の店」ではないんだ!
出演者の方々、お客様、店を支えているスタッフの方々、家族、の皆様が「この店」を
育てて下さったのだ。

だから「インエフ」は「みんなの店(場)」なんだ!
と言うある意味「当たり前」のこと、そのことでした。
「宝」は実は超身近にあったのです(何かの物語のようですね)
それが私に「落ちた(入った)」時、、、
「次」に向けて歩き始めることができたのです。

今「あの歌」(※)「あのフレーズ」がリフレインしています。
♪さあ今 銀河の向こうに 飛んでゆけ♪
♪さあ今 宇宙に♪
♪さあ今 未来に♪

※『出発(たびだち)の歌』作詞:及川恒平。作曲:小室等。


店主 佐藤浩秋

1954年新潟市生まれ。
小4~6「合唱団」
中1「吹奏楽部」(ホルン)
中2~高3「サッカー部」
※高校時代は「フォーク(ギター)少年」バンド、ソロなどで活動。
法政大学「文学部日本文学科」
入学とともに「ジャズ研」にてベースを始める。
『ニュー・ジャズ・シンジケート』に第1回(1974年)より参加。その後「スタッフ」としても関わる。
その縁で主に「フリー・ジャズ・シーン」でライヴ活動を始め、卒業後も様々なシーンで活動 。
※共演者(敬称略。順不同)
富樫雅彦、阿部薫、原尞、井上敬三、豊住芳三郎、近藤等則、土取利行、梅津和時、カール・ベルガー、芥正彦、岡本“どんどろ”芳一、、、。

学生時代より「夢」であった「店」を、1995年7月17日保谷にて立ち上げる!
その後1998年4月19日今の「大泉学園」に移転現在に至る。
7月17日に「25周年」を迎えた。
「トーキョー・ミュージック・シーン」あるいは、「出会い系ライヴ・ハウス」
を謳って、この25年様々なライヴを、「ジャズ(系)」を中心に「ノンジャンル」で展開。
「シーン」にいささかでも斬り込んで行っているのかなと若干の自負も交えつつ、、、。


このプロジェクトで実現したいこと

「25周年」そして「次(明日)」に向け、今までの「歴史(足取り)」を踏まえつつ、更に「コロナ後」を見据えつつ、もっともっと愛される店を目指していきたいと思っています。


プロジェクトをやろうと思った理由

「新型コロナウィルス」の猛威から、当店も4月7日から「自粛休業」を余儀なくされ、ようやく6月19日から「再開」する運びになりました。
残念ながら「体力の無い」この『in“F”』、正直言って「存続」も危うい状況に追い込まれました、、、。
皆様方もそれぞれ大変な状況下、皆様へご支援を仰ぐのは如何なものか、、、相当迷いました。
しかし、「この店」は「私だけの店ではない」ことに、皆様の温かい「お声」で改めて気づかされました。
そこで意を決して、この場で敢えて皆様にご支援をお願いすることにいたしました。


これまでの活動

【これまでの主な出演者】(50音順。敬称略)≒【活動履歴】
相川瞳、会田桃子、赤木りえ、あがた森魚、浅利史花、阿部篤志、雨宮拓、有田純弘、飯塚直、飯野晶子、石井彰、石川浩司、石川真奈美、石塚俊明、伊地知大輔、一噌幸弘、市原ひかり、井上敬三、井上太郎、井上淑彦、今田勝、入船裕次、岩川光、岩見淳三、上野洋子、ロッド・ウィリアムズ、ウォン・ウィンツァン、内橋和久、梅津和時、及川恒平、大岡勝好、大坂昌彦、太田朱美、太田惠資、おおたか静流、大友良英、岡地曙裕、 岡部洋一、岡本“どんどろ”芳一、沖仁、小田朋美、 音川英二、小野塚晃、小濱明人、小美濃悠太、織原良次、笠松泰洋、勝井祐二、kana、片山広明、加藤一平、加藤崇之、辛島文雄、カルメン・マキ、川上未映子、川下直弘、川嶋哲郎、河野啓三、河野“菌ちゃん”俊二、河野真美、姜泰煥、菊池雅章、菊地成孔、喜多直毅、北床宗太郎、鬼怒無月、金大煥 、ハクエイ・キム、木村トモカ、木村純、木村秀子、マルセロ・木村、ジャンニ・グイド、楠井五月、久住昌之、栗林すみれ、黒田京子、後藤沙紀、越田太郎丸、小松悠人、小松亮太、小峰公子、小宮いちゆう、小室等、こむろゆい、是方博邦、斎藤徹、斎藤順、斎藤ネコ、さがゆき、酒井一郎、酒井俊、酒井麻生代、坂上領、榊原大、坂田明、坂本貴啓、坂本千恵、坂本弘道、佐久間順平、佐藤紀雄、佐藤允彦、佐藤芳明、佐山雅弘、sari、shezoo、渋谷毅、庄田次郎、白石かずこ、白川真理、白崎映美、新澤健一郎、須川崇志、鈴木勲、仙波清彦、高木潤一、髙木悠圭、高木元輝、高田渡、高橋将、高橋悠治、宝井琴梅、滝本晃司、竹澤悦子、竹中俊二、太子きよ、多功誠、田中教順、谷川賢作、谷川俊太郎、田村麻紀子、知久寿焼、千野秀一、辻本好美、土村和史、常味裕司、壷井彰久、坪口昌恭、鶴谷智生、遠山哲朗 、富樫雅彦、渡嘉敷祐一、TOKU、ミシェル・ドネダ、富川勝智、(富永)トミー・G、鳥越啓介、中島仁、中西俊博、長見順、中山英二郎、中山拓海、中山真一、ナスノミツル、西島徹、西田紀子、ローレン・ニュートン、 猫ひろし、のなか悟空、ノボ・カルロス・ゴン太、灰野敬二、服部恵、早川岳晴、林栄一、林正樹、濱田芳通、原大力、原田節、伴田裕、ヒダノ修一、平野公崇、藤原清登 、ファルコン、モーガン・フィッシャー、福島泰樹、福田重雄、藤原道山、不破大輔、ハン・ベニンク、堀江洋賀、本田珠也、前原孝紀、巻上公一。牧原正洋。増尾好秋、松田美緒、松本治、松本圭司、真部裕、サニー・マレー、三上寛、水森亜土、翠川敬基、峰厚介、宮野裕司、向井航、向島ゆり子、村上陽子、室屋光一郎、森泰人、森下滋、八木のぶお、八木美知依、柳原陽一郎、柳家三三、柳家三之助、柳家〆治、山口とも、山田和樹、山田穣、YAYOI、山田路子、山本玲子、U-zhaan、横山仁子、横山涼一、芳垣安洋、吉澤美砂子、吉沢実、吉沢元治、吉田達也、吉野弘志、吉見征樹、四角佳子、類家心平、ネッド・ローゼンバーグ、ロケット・マツ、渡辺薫、、、。


クラウドファンディング資金の使い道

店家賃。光熱費。仕入れ。機材補填など、インエフ存続のために大切に使わせて頂きます。


リターンについて

インエフならではのグッズを真心込めてご用意致しました。こだわりのインエフ手造り特製グッズをぜひ使ってみて頂けたらと思います。テーマは「お家でエフ気分」!!


「染め物」担当 関川美智子

  今回の「リターン」の「染め物(グッズ)」を作っている、関川美智子です。
 インエフ「25周年」とのこと、改めておめでとうございます。
 実は私、その開店当初から「暖簾」「コースター」などを作らせていただいている「裏方(染物主任)」なんですよ! なので「インエフの暖簾を守って25年」それは私です。
 私の作った「染め物」が皆さんのお気に召して、末永く使っていただけると嬉しいで~す♡

紅遊舎(びんゆうしゃ)主宰。

住所  〒951-8161 新潟県新潟市中央区関屋松波町1-38-1河野方 


「益子焼き」担当 大岡勝好

 「リターン」の器作成の任を仰せつかりました、大岡勝好と申します。
 益子で窯を開いています。
 (蕎麦も打ちます。窯に隣接している実家『藤人(とうじん)』にて。こちらも是非!)
 初代の器『五頭焼き』(倉島窯)、 実は開店当初の『インエフ』におじゃましたことがありまして、この器でお酒をいただきました。その時のその感触が今でも私の手の中に残っております、、、。
 そのようなご縁もありまして、私が「2代目」に指名されたことは、大変光栄でもあり大いなる喜びでもあります。私の器が皆様のお手に、あるいはお口になじみますように!

「大岡勝好工房」(「野州窯」)主宰。

住所  〒321-4106 栃木県芳賀郡益子町七井1403 

電話 0285-72-2337


実施スケジュール

7月終盤クラウドファンディングスタート。

9月6日終了。

9月7日以降皆様の元にリターン、お礼のメッセージを送らせて頂きます。


応援メッセージ

ハクエイ・キム

 インエフ、25周年おめでとうございます!
 様々な音楽的価値観を持つ音楽家達にとって自由に発表出来る場、そして新しい仲間に出会える場を提供してきたインエフ。特にピアニストにとっては調律師、辻秀夫氏の管理の下、想像力を掻き立てる演奏に臨める貴重な場所です。
 今回設立されたクラウドファンディングは一連の新型コロナの影響で例外に漏れず厳しい状況に追い込まれているインエフをサポートするためのものです。どうか皆さんのご理解とご協力をいただけますようお願い申し上げます。

辻秀夫

 まもなく開店25周年を迎えようとしているジャズライヴハウス、大泉学園inFが新コロナウィルス感染拡大のために経営存続のピンチとなった。inF、たくさんのジャズライヴハウスがある中で異彩を放ち、多くのミュージシャン、集まるお客さんに愛されているお店である。そのライヴステージは若手のミュージシャンの登竜門となり、中堅ベテランにとってはやりたい音楽を披露し、時に佐藤マスターのアイディアでユニットを組み、マスター自ら出会い系ライヴハウスと公言する。ジャズをメインとしながらもさまざまなジャンルの音楽の実験的発表のステージとなっている。
 ライヴハウスには珍しいマスター厳選の日本酒と、最高の音楽を味わえる居心地の良さを提供し、初めて来店するお客さんが帰り際に素敵なお店ですねと佐藤マスターにかける一言を私は何度も聞いている。お客さんは遠くから足を運び、演奏はもちろん響きもお酒もおつまみも、五感で感じる全ての心地好さを求めてinFを選び来店する。この心地好さこそがinFの存在価値となっている。
 私はお店のピアノ調律を任されて16年、多くのミュージシャンやお客様たちから響きの良さを評価して頂き、私にとっても技術の実験的なお店であり、仕事のしがいを感じて良いお付き合いをさせて頂いて来た。
 このようにたくさんの人達に愛されて来たinFが、今後の経営存続のためにクラウドファンドを募るという英断をした。今や佐藤マスター一人のお店ではなくなり、たくさんのミュージシャン、お客さん、私も含めた裏方一人一人のみんなのお店となったinFを応援し、たくさんの皆さんからの支援の手が差しのべられる事を願わずにはいられない。
 まもなく開店から四半世紀を迎えようとする今、本来なら関係者みんなで祝うべき日を、その先を危惧するような気持ちで迎えるのではなく、集うお客様たちが笑顔でその日を迎えられる事を願いたい。
 あらためて、inF経営存続のためにたくさんの皆さんの支援の手が差しのべられるよう、inFのほんの小さな歯車に過ぎない私からも切によろしくお願い致します。

阿部篤志

 都内中心部からは離れた、20人も入ればいっぱいになるライブハウス『インエフ』。毎日のように志が強く不器用なほどにアートに真っ直ぐなミュージシャンが出演。その場所にはある意味ではもったいないくらい繊細に魂を揺さぶるピアノ、ピアノを通して我々を育ててくれている調律師、無骨な中にほっこりとした愛をくれるマスター、本とレコードに囲まれたアート空間、提供されるこだわりの日本酒。そこには純粋に音楽を愛するお客様がやってくる。
 私自身100回を超える出演回数にもなりますが、音楽家にとってこれほどアートを追求できる場は他にないと思っています。確かに小さい店かもしれない、行きにくい入りにくい店かもしれない、しかしこの日本のアートシーンに残していかないといけない貴重な貴重な空間なのです。この厳しい時代に突入してきた今だからこそ、本当に残していかなければならないものを、みんなで守らないといけないんです。

翠川敬基

 その昔、荻窪のグッドマンでライブがあった折、マスターの鎌田君から「シンジケートのベース佐藤君が、保谷にジャズ喫茶をオープンしたそうですよ。翠川さん、確か近所ですよね。良かったらぜひ一度顔を出してやってください」と言われたことがある。その昔、とは、つまり25年前のことだ。
 それからズーッと、その後大泉学園に移転してからも、私は「in f」に入り浸りだ。犬の散歩で寄ったこともあるし、もちろんたまには演奏もしている。店主の「tokyo music scene」というコンセプトもあって、私はFで様々な、それこそジャンルを越えた多種多様な音楽家と出会い、共演をしてきた。この経験は財産だなあ。私の前半生は富樫雅彦あるいは佐藤允彦に肉付けされたが、大げさではなく後半生はFでの体験によるものが圧倒的だ。
 昨今のコロナ過で多くのライブ・ハウスが傷ついている。ライブ・シーンに貴重な役割を果たしてきたFを守りたい。老骨の私には、もう何の力も残っていないが、微かな音楽の灯火を消さないように、頑張りたい。同時に仲間からの支援を心から祈っています。

おおたか静流

 in F の≪F≫の意味は、勝手に"Freedom"と"Flying"だと決めています。
 自由でいること、飛べるってこと。
 自分にとって重大なテーマです。音楽といっても、ジャンルや方法は様々。私はクラシックを習っていたので、自由からは程遠い基礎を学びました。どちらかというと自由は禁止だったと言えるでしょう。
 がっちり西洋音楽で固めた地盤だったのが、ある日ジャズや民族音楽の洗礼を受け、人生が変わりました。ジャズの自由さに目がクラクラし、民族音楽ではタマシイがぶっ飛びました。
 言葉ではない、理屈でもない、摩訶不思議な感動をあたえてくれる≪F≫が付くもの!私は今も゛Freedom゛と゛Flying゛を旗印にしています。
 自由をこよなく愛する、隠れ家のような魅力的なin Fで、たっぷりと自由と飛翔を楽しませてもらいました!では次なる≪F≫が付くもの・・・
 ゛Future゛を愛を込めて進呈したいと思います!

小室等

 inFに出演することが嬉しいのは、そこが音楽を創り出すことの歓びに満ちているからだ。inFに出演することが嬉しいのは、創り出される音楽を待っていてくれる人々がいるからだ。ご高齢のNさんは、決まって一時間前に来る。一杯の地酒を注文し、休憩のタイミングで追加のもう一杯。音楽を楽しみ、きっかり二杯でお帰りになる。いつもカウンターの決まった席を陣取る中年ご夫婦にとって目の前の生演奏は、毎日の暮らしへのサプリメントに違いない。
 そう、inFは小さな店なので、若い人は終わったばかりのプロの演奏家に音楽について話しかけてくる。若者にとっては贅沢な勉強の時間だ。
 inFという場で創り出された音楽は、一人一人が心に抱えて持ち帰り、明日の命へとつなぐ。
 そう、inFだけに限らずライブハウスというものは、私たちが元気に生ていくために用意された、無くなってもらっては困る、暮らしと命の維持装置なのだ。      

河野“菌ちゃん”俊二 こむろゆい

  「inF」店主の佐藤浩秋さんに命名頂き「 二人会 (ふたりかい)」と題して、歌とウクレレとカホンによる夫婦ユニットのライブを続けて、次で30回を迎えようとしている。はじまりはある日突然、佐藤さんが「やろう!いつにしますか?」とスケジュール帳を開かれ、私たち弾き語りおぼつかない新人に演奏の場が与えられた。ユニットは多かれ少なかれ浮き沈みがある。けど、佐藤さんはどんな時でも「次、いつにしますか?」と捕らえ続けてくださる。おかげで今日まで奏で続けられたのだから、感謝してもしても足りないくらいだ。
 「inF」に入れば、本棚に囲まれ、
時計がなければ今がいつなのかわからなくなる異空間。
 アンプラグドな演奏によって得られる学びと喜びがあり、演奏者とお客様との距離 数十センチの出会いがある。演奏後、新潟の銘酒と佐藤さんの作る美味しい肴。
 ここに来て「inF」を浴びて、明日を生きる栄養をもらって自分の暮らしに帰っていく。
 まったく個人的な事情で「inF」はあり続けて欲しいと願っている!
 そして、きっと、多くの「inF」ファンが無くしたくないと思っているはず。
 だから「inF」を応援したいです!

一噌幸弘

  inF25周年 明日へ。
  inFは東京 練馬区の大泉学園から世界にむけた素晴らしい音楽芸術の発信地です。
 ジャズ、クラシック、ロック、日本の伝統音楽、世界のいろいろな民族音楽、他様々なジャンルの素晴らしい演奏家達が集まり素晴らしいコンサートを繰り広げられている会場です。
 今年で25周年です。芸術発信の地 inFは今後の日本から世界への「明日へ」の創造の地です。
 今後ともinFをどうぞ宜しくお願い申し上げます。
 (能楽師一噌流笛方) 

山口とも

 佐藤さんinf 25周年喜ばしいことと思います。継続は宝なりですね。
 最初は黒田京子さんとのデュオから始まり、畑違いの私を面白がって頂き佐藤さんからいろんな方とセッションさせていただきました。同業である打楽器奏者、仙波清彦、タブラ吉見征樹、ありえないデュオ、すごすぎて見ていた時間の方が長かったかも、勉強になりました。
 そしてinf最多の出場となった大黒山、太田惠資、黒田京子、山口ともトリオ。即興たるや曲に終わりが見えない事が大半、お客としてはそのような現場には遭遇したくないと常日頃思っている私ですが、大黒山はそこが違う。もう終わりたいなぁと思うと、三人とも無言で終われる。無駄に引っ張らない。もう少し聞きたいというところで終われる。絶妙な感覚の3人、なんと言う息のあいかたなのだろうと思う。
 通算50回以上の出演回数、記録で残っているのはホンのわずか、毎回素晴らしい世界になる楽曲、そのままCDにすればどれだけ生活に困らず生きていけただろう。来てくれるお客様も、定着しつつも飽きずに、ありがとう。
 このようなメンバーとの出会いを作ってくれた佐藤さん、感謝です。
 これから先も無理なデュオ、ありえない組み合わせ楽しみにしております。
 小室等さんとのトークセッションも私にとっては新たな境地、こんな先輩になりたいと思った瞬間でした。佐藤さんありがとう。
 これからもよろしくお願いします。
 2020年7月吉日
 (廃品打楽器協会会長 山口とも)

黒田京子

まず、今年7月17日に開店25周年を迎えるinFに、心からおめでとうございます、と言葉を贈りたいと思います。
 振り返れば、私は保谷にお店があった時代から演奏させていただいているので、長いお付き合いになっています。その後、大泉学園に移転して、ピアノはグランドピアノになり、私はこの場所で様々なミュージシャンと出会い、いろいろなこころみを自由にさせていただきました。こうしたお店では普段あまり演奏する機会のない現代音楽の分野で活躍しているミュージシャンに声をかけ、毎月、ライヴを行ったこともあります。
 とりわけ、このお店で生まれた、2004年1月から始まった「ブラームス・プロジェクト」は、ブラームス作曲ピアノ三重奏曲第一番を演奏することを目的として集まったもので、当時は異様な熱気があったことを思い出します。(詳細を知りたい方は、以下のwebへ。)http://www.ortopera.com/tsukimiso/index.html
 その後、このピアノトリオは黒田京子トリオと名称を変え、ヴァイオリン、チェロ、ピアノという楽器編成による即興演奏を中心としたユニットになり、最後のほうではヴァイオリニストが変わりながらも、およそ8年に渡って活動を続けました。今でこそ弦楽器奏者やストリングス・アンサンブルは増えましたが、即興演奏が主体となっているこのピアノ・トリオの音楽は先駆的だったと言っていいのではないかと私は思っています。また、このトリオでの活動を通して、私の指と耳は大きく変わりました。
 そして、このたび、新型コロナウィルスの感染拡大防止に伴う休業や対策を余儀なくされたinFは、クラウドファンディングに挑戦するとのこと。このような音楽が創られている場が失われてはならない、これからも生き続けて欲しいと私は思います。どうかみなさまのお力添えをお願いいたします。
 (音楽家/ピアニスト/ORTMusic主宰 黒田京子)

さがゆき



【素晴らしき”出会い系”ライブ!】
 富樫雅彦さん、高橋悠治さん、翠川敬基さん、井上敬三さん、千野秀一さん、小室等さん、喜多直毅さん、等々....これは私がこの25年間で、イン・エフで頂いたご縁で知り合い、共演を重ねる事が出来た主なミュージシャン達。他にも書き切れない数多くの素晴らしい共演者と知り合う事が出来た、この素晴らしき、通称”出会い系ライブハウス”イン・エフと共に、私は25年間、保谷時代から歩いて来たと言っても過言では無いと思っている。
 店主である佐藤浩秋氏の人並み外れた、音楽的に合いそうなミュージシャンを共演に繋る”感”と”愛”には、驚きを通り越して感動を覚える。そして素晴らしいのは、その後、繋がったそのミュージシャン達とはユニットになったりして、その場だけでは無く、長いお付き合いになって行く、と言う事だ。
 と、まあキリがない程の有り難いご縁を頂いたイン・エフなんだなぁ!とこうして原稿を書いて改めてその偉大さにビックリしている私なのでありました! 

小美濃悠太

 「トーキョー・ミュージック・シーン」あるいは「出会い系ライヴ・ハウス」として、特異な存在感を持ち続けているインエフ。
 これまで出演したミュージシャンのリストを見れば、まさに東京のあらゆる「面白い音楽」のショーケースであることは一目瞭然。ここでミュージシャンどうしが出会い、無数の興味深いプロジェクトが立ち上げられたことを考えれば、もはや「ラボ」であり、東京のシーンの「ジェネレーター」でもあります。何が生まれるかわからない、そんな組み合わせのライブを積極的かつ果敢にブッキングしてきた佐藤マスターの功績は称賛されるべきものではないでしょうか。
 私はと言えば、高校3年生で何もわからずジャムセッションに放り込まれ、自分のバンドの最初のライブをやり、数え切れないほどの素晴らしいミュージシャンたちとのぶつかり稽古を経験させてもらいました。その経験と出会いのおかげで、ベーシストとしてやってこられました。そのうえ旨い酒もインエフで覚えたわけですから、音楽と美味しいものをモチベーションに生きている私の「人生の基盤」がここにある、というわけです。
 よくよく考えてみれば、いま一緒に演奏しているピアニストの大半がインエフで共演した人たちなのでした。そう、佐藤マスターのピアノへのこだわりは凄まじく、あの煌く音色を数々の名ピアニストがこよなく愛しています。素晴らしいピアニストのベストコンディションでの演奏を聴きたければ、インエフに足を運べば間違いないのです。
 そのインエフが25周年を迎えるとのこと!少なくとも50周年まではやってもらわないと困るので、折り返しおめでとうございます、と言わなければなりません。これからインエフで生まれるであろう素晴らしい音楽が、未来に列を成して待っています。インエフがこれからも変わらずその歴史を積み上げていけるよう、微力ながら応援しています!

坂本千恵

 in Fには毎月セッションのホストとライブでお世話になっています。
 25年前、ライブ活動を始めたばかりの私を暖かく見守り、育てて頂いたマスターの佐藤さんには本当に感謝しております。
 素晴らしいピアノ、美味しい日本酒、そして独自の組み合わせで行われる数々のライブ、多種多様なジャンルの出演者の顔ぶれはin Fが築きあげた独自の文化だと私は思っております。
 東京だけにとどまらず、世界のいろんな都市に発信し、益々進化していくであろうin Fを皆様の力で一緒に盛り上げていきましょう!

谷川賢作

 in F 25周年おめでとうございます。
 私にとってin Fとはひと言で「道場」です。初出演からおそらく20年以上にはなると思うのですが、その記念すべき吉見征樹さんとの初デュオ以来、将来を嘱望された若手たちから百戦錬磨の達人まで、ありとあらゆる楽師たちと重ね続けるすべてのセッションが「道場」での稽古なのです。
 そんな、君ね、酒飲みながらリラックスして楽しくワイワイ”乱取り”できて、おまけに稽古後にいくばくかの謝礼がでる道場なんてある訳ないだろが、舐めてんのか君は!と、お叱りをうけるのは承知の上での断言です。(そう、酒飲んで演奏(飲み方は礼を失しない程度であるのはもちろんですが)なんていう絶滅危惧種の生息が許されるのも in F)
 そして、このような「道場」の存在こそが、今現在の私を形作ってくれました。深く感謝しています。なので、年をとろうが、どんなに忙しかろうがin Fでの「稽古」は忘れてはいけない大切なことであるはずなのに、このところサボっています。いかんなあ私。。。(^_^;
 ところで、最近の若手演奏家の皆さんも「自分の音楽人生において”道場”的なるものは、自分の音楽を継続的に磨いていくために必要である」と思っているのだろうか?どうも、できるだけ速やかに名声を確立して、若くして巨匠化するのが「勝ち組の成功事例」である、と思われているように見えてしまうのは、私が還暦を迎え、立派な「頭ガチガチの不機嫌ガンコジジイ」になりつつある証しなのでしょう。
 滅ぶべきは私ですが、その前にもう少しだけin F で、ほろ酔いでご機嫌だけど真摯で研ぎ澄まされた「稽古」を積もうかな。                               

西田紀子

 私にとって、インエフという場所は、長い時間をかけて、音楽そのものを育てていってくれるような、、音楽の聖地のようなところです。演奏者にとっても、聴く人にとっても、それぞれの心の中で、それぞれのオンガクが育っていくところ。
 インエフでは、マスター~佐藤浩秋氏~の神の采配で、これまでに沢山の音楽家の方々とライブで共演させて頂きました。一つのライブが終わると、それは次の始まりで(ライブ中に、マスターの頭の中に、新たな閃きが降りてくるようです)邦楽、フリージャズ、即興演奏、舞踏、本当に、いろんな方々と共演させて頂きました。知識として、あるいは、聴いて知ってると思い込んでいたことも、実際、インエフという空間で一緒に音を出してみると、邦楽の世界の間合いに驚いたり、1音が持つ世界観に心震えたり、舞踏が持つスピード感や質感と音をどう結び付けたらいいか、今まで使ったことのないセンサーで探ったり、完全即興演奏では、もはや何を吹くかではなく、今吹くか、吹かないかの決断だったり。そうだ、ギターの前奏を待っていたら、突然ギターを脇に置いて寸劇が始まって、よく分からないまま寸劇を続けたりしたこともあったっけ。。
 マスターが引き合わせて下さる方々、そしてその音楽は、いつも私の中の開かれるべき扉の前へ連れて行ってくれる。自分では知らなかった、気付かなかった扉の前へ、、、。
 インエフは、私にとって、人前で演奏することの意味を問い続ける場でもあるのだな、と思います。
 ライブが終わってからのヒトトキ、お客さまと共に語らう時間、時にはセッションも、、オンガクを育む素晴らしい時間であるだけでなく、思わぬ出会いや次なる展開を生む原動力になったりします。
 そういえば、たまたまお客さんとしていらした指揮者の山田和樹氏に、マスターが気付いて「もしかして、山田さん?」と声をかけた事もありました。その日はマエストロの「ボクもやりたい!」の一言で、深夜までまさかの熱いセッションが繰り広げられました。セッションが始まれば、そこは肩書きも年齢も関係なくなって、、、最終的に、世界のマエストロも、ジャズライブをすることに憧れてるやまだくん!みたいなキャラで、その場の先輩ジャズミュージシャンに可愛がられていた(?)のが畏れ多くも印象的でありました。その後、山田氏は、コンサートでフリージャズを取り入れたり、山下洋輔氏との共演ではピアノを一緒に弾く場面があったり、、。このインエフでの一夜が、少なからず、マエストロのインスピレーションの原動力になったのでは、、と感じています。
 インエフでのライブも、ライブ前後の時間も、生きてる実感が濃くて、それは、ここで、誰かと、この上なく大切な「今」をヒシヒシと、ヒリヒリと、感じながら、共有しているからなんだろうと思います。マスター~佐藤浩秋氏~の音楽・芸術への情熱と、その情熱に惹かれて集う人の熱量が、インエフという空間には満ちていて。。それは、味の染み込んだ鍋のように、さりげなく温かく、演奏をいつも味わい深いものにしてくれる、、、。
 そんな私にとってのオンガクの聖地、インエフよ、永遠なれ!!

吉見征樹

大泉学園 in F この7月17日で25周年!
よくも、まあ、四半世紀も続いたものだ。
私もいろんなお店で演奏させて頂いているが、あそこまで自分勝手な店はないと思う。
マスターはフリー、即興が大好きでジャンルを問わず異種格闘技戦を開催し酒を飲みながら楽しむ。
儲けることなど一切考えていない。
たまたま食えているだけなのだ。
それは我々ミュージシャンに大きな利益をもたらしている。
そこで出会ったミュージシャンどうしが化学反応を起こし思ってもみない音楽が産まれ、感動し、時にはユニットが結成される。
音楽は原生生物のアメーバのようにいろんなジャンル(音楽に限らず)を飲み込み混ざりあい発展を続けてきた。
そして、これからもそうでなければならない。
その進化の過程、その証拠を目の当たりにできる場所…それがin Fです!
この店を無くすわけにはいかない。
最後に25周年、おめでとう!


最後に

 ドラマーの坂本貴啓です。大泉学園 in F は僕が小学生の頃よりお世話になっている言わば「実家」と「部室」が混ざったような、想い出の詰まった大切な空間です。
 演奏する喜び、珍味の味、美味しい日本酒、演者とのコミュニケーション、音の出し方、異なる価値観の融合、議論、笑い、真剣勝負、時にはミュージカル?!までさせて頂いて、、、想い出を挙げれば枚挙にいとまがありません。この場をお借りしてマスター佐藤さんをはじめとするインエフの関係者、ご支援ご協力を頂いた皆様に御礼を申し上げたいと思います。
 そして改めまして25周年本当におめでとうございます。

25年ともし続けてきた「『in“F”』の火」を消さないためにも、皆様のご支援が必要です。
何卒皆様の「お気持ち」を届けて下さい。
よろしくお願いします!


本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。



公式ブログ http://in-f.cocolog-nifty.com/

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  • 2020/09/08 00:24

    「クラウドファンディング」終了のご報告。6日23:59無事プロジェクト「目標額達成☆」して終えることができました。※226名様のご支援。「目標額」→111%本当に暖かい皆様のご支援のおかげと、この場をお借りして心よりお礼申し上げます。そして「リターン」の発送ですが、これから、順次取り組んでいき...

  • 2020/09/03 17:08

    店主・佐藤浩秋です。おかげ様で、本日12:44『目標額(200万円)』を突破いたしました☆これもひとえに皆様のご支援のおかげと、心よりお礼申し上げます。けれども、まだ3日あります。更なる「ストレッチゴール」を目指します!引き続き、ご支援、拡散等、応援よろしくお願いしますm(__)m皆様のご健勝...

  • 2020/07/21 16:36

    本日12:30「ゴールに向かって」歩き始めました(賽は投げられました)この間(ページ編集)慣れないことばかりで、アップアップでした。ま、とにかく本日「UP」の一文字に収斂したのでほっとしています。ともあれ、あと47日、倒れない程度にがんばります!

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