こんにちは!一般社団法人ウィルドアの竹田和広です。

私たちは「個人こそが学びの主役」であることを大事に、多くの個人・団体と協力しつつ高校生の学びを応援している団体です。

一人ひとりの理想やありたい姿、そこに向かう歩みを応援したい。
そのために「大人が与えたい・社会が求めること」ではなく「高校生自身が得たい・学びたいこと」からはじまる学びの環境づくりを加速させるため、今回のクラウドファンディングへの挑戦を決めました。


高校生が学びの主役だという想いは、様々な成長を傍らで見てきたからこそ生まれたものです。
私たちが初めて「生徒自身で授業をつくろう」という提案をした際に、企画者として手を挙げてくれたNさんもその一人。当時2年生だった彼女は勉強に挫折気味で、打ち込めるものもなかったそうです。

“目立つのは怖かった。けど「この機会は逃しちゃいけない」って思ったんです”

私たちが行ったのは場の提供と、会議のちょっとしたサポートだけ。
仲間と毎日議論を重ねて練り上げた企画は、クラスの友人たちにとっては授業への姿勢や関わり方を変えるものとなり、先生や私たちにとっては「もっともっと学びを高校生に委ねていこう!」と決意させてくれるものになりました。


現在、大学生になった彼女は当時をこう振り返ります。

“良いと感じるものを人に伝えるのが楽しいんだって知りました。
 今の私につながる「自分」をつくってくれた気がします”

彼女のように、学びをつくる楽しさや価値に気づければ、その後も自らありたい姿に向かっていける。私たちは「ありたい自分」に気づくきっかけをつくるとともに、そこに向かうプロセスを一つでも多く応援していきたいと願っています。

ありたい姿は一人ひとり違うからこそ「これさえあれば」という万能の機会は、きっとありません。だからこそ、私たちは様々な個人や団体と協働しながら①オーダーメイドでの場づくりと、②多様な機会を生み出し届けるための中間的な支援に注力してきました。

 

私たちは固定のプログラムをあえて持たず、先生方や地域の方との協働のもと、生徒の状況や伸び代を元に授業づくりをはじめ、様々な機会のコーディネートを行っています。

そうすることで、生徒一人ひとりが抱える悩みや期待にできる限り応え「自分にとっての一歩」を踏み出すための仕掛け作りを目指しています。


※これを可能にしてくれるのは、目の前の生徒を最優先に考えつつ、いち個人としての価値観や経験から真摯に高校生に関わってくれる協力者の存在です。

また「自身が(潜在的に)求める学びを手にしていけるように」という思いから、私たちは自社の教育コンテンツの展開ではなく、学びの機会を生み出す人たちの応援にこだわってきました。


認定NPO法人カタリバと協働した”わたしを主語にした探究学習”を関東地域で広げるマイプロジェクト関東事務局の活動。認定NPO法人ETIC.の裏方として、全国の”はみだし”高校生たちが、新しい生き方のロールモデルとなっていく場を提供するMAKERS UNIVERSITY U-18の企画・運営もそのひとつです。



対象層も目指すゴールも異なる取り組みですが、一人ひとりに「出会えてよかった」と思える機会が届くように、あえて場づくり・仕掛けづくりの職人として、それぞれの資源が持つ価値を最大化するサポートに努めてきました。

設立以来5年間このように活動を行ってきており、節目となる今年は、より一層の展開に励む心づもりでしたがCOVID-19の感染拡大により、他聞に漏れず多大な影響を受けています。


学校でのプログラムは8月まで中止となり、その他の事業も軒並み変更を余儀なくされています。

売上としては最低250万円が失われ、目先の破産こそ避けられてたものの専従職員2名の小規模事業者としては、企業の倒産報道を見るたび他人事ではない不安に襲われました。


高校生を取り巻く環境も一変しました。全国的な休校はもとより、体育祭・文化祭・修学旅行は中止・変更となったものも多く、部活動も縮小・停止が余儀なくされています。

多くの教育関係者と同様、私たちもこの3ヶ月間、団体内外の仲間たちと共にこの空白の期間がただ「失われて」しまわぬよう、実験と実践を繰り返してきました。

良くも悪くも個人が自由に学びをデザインするチャンスが生まれたこの期間を活かし、可能性を大きく広げていった高校生たちの姿をみて、あらためて気づいたのは「自らが学びの主役となる」きっかけと経験の大事さでした。



この3ヶ月間で生まれた可能性のタネが今まさに芽を出しつつある一方、受け身な姿勢を取り続けてしまい、動けずにいる高校生の姿も多く耳にします。

この差は、簡単には解消できない要因によるものなありますが、ほんのちょっとしたキッカケや経験の有無による場合も多いのではないかと、私たちは感じています。

もっと多くの高校生にとっての「”わたし”から始まる成長ドラマ」を応援をしたい。

そう強く思う一方で経営状態を正直に開示すると、今のまま挑戦を続けると半年先にはキャッシュがショートする可能性が見えています。2人の専従スタッフの人件費、及び事業ごとに協力関係を結んでいるパートナーとの業務委託費でキャッシュが逼迫しています。

当然の話ですが、まずは目先のキャッシュを得る案件獲得に全力を出す方向も検討しました。しかし、それは一方で目の前に見える可能性の芽を諦めることも意味します。

こんな時だからこそ今まで以上に、想いを共にする方々と共に未来につながる価値に全力を尽くしたい。

そんな思いでクラウドファンディングへの挑戦を決めました。
ぜひ私たちと一緒に、高校生たちの”わたし”から始まる学びを応援していただけませんか?

今回いただいた資金は、この3ヶ月間で見出した新たな取り組みの種を育み、ブラッシュアップするために使わせていただきたいと考えています。ここでは、特に力を入れたいと考えている2つのプロジェクトを紹介します。  

・ワンダリングチャレンジ

このプロジェクト最大の特徴は「一歩踏み出すのが怖い」「周りの目が気になる」そんな中間層の高校生たちが気軽に参加しやすく、活動の中で自然に学びを増やしていける設計にあります。


学校外で機会をつくる場合「はじめの小さな一歩を求める高校生へのアプローチが難しい」ことは、私たちにとっても大きな課題でした。昨年10月の神奈川県大会及び、3,5月に行った緊急開催を経て改めてこのプログラムに可能性を感じ、より多くの地域で展開・実践できる形をつくりたいと考えています。


 一つの大規模大会を開くのではなく、各地の方々が地域状況を反映しつつ、地元の高校生たちが参加できる形を目指しています。


 

・高校生主体の企画応援(オンライン修学旅行等)

COVID-19感染拡大は色んな機会を失わせた一方、新しいモノをつくる余白も生み出しました。この余白に、高校生が自ら何かを生み出せる機会を増やしたいと考えています。

失ってショックを受けた人も多い「修学旅行」をフックに、企画することに関心を持つ高校生を集め、彼ら主導で行う「こんなものがあったら」というアイデアへの挑戦を応援したいと考えています。

私たちの役割はレールを敷くことではなく、チャンスを可視化し、それを求める人が手にできるようにすることです。オンライン修学旅行というコンセプトと、同世代の仲間の存在、そしてそれを応援したい大人を可視化・発信する中で、理想をカタチにしたいと思う高校生を応援したいと考えています。



今回の挑戦に当たって、これまで様々な形で場を共にしてきた皆さまから応援のメッセージをいただきました。




本クラウドファンディングでは、200万円の活動資金の調達を目指します。

皆様からご支援いただいた資金は、既に開始している/または今後推進予定のプロジェクト支援にかかる経費及び人件費として大切に活用させていただきます。

調達した資金は、以下の概算額をそれぞれの支援に配分させていただく予定です。
◇ ワンチャレの展開・ノウハウ提供:80万円
◇ 高校生主体のプロジェクト支援:80万円
◇ 高校生の学びを促進するためのコミュニティ施策:40万円
※上記以外にクラウドファンディング手数料や消費税:40万円

【実施スケジュール】
・7月: クラウドファンディング終了
・8〜9月: 高校生支援の枠組み・モデルづくり
・9〜11月: モデル展開施策の構築・プロトタイプ実施
・12月〜: 実施結果の検証、報告会の実施
※リターンにつきましては、8月以降順次実施いたします。

本クラウドファンディングを通して、私たちは今描いている活動をカタチにすると同時に、より多くの皆さまと共創する形でも「"わたし"から始まる学び」が高校生の手元に届く状態を目指せていければと考えています。

これを機会に協働を始められるリターンを用意しましたので、既に別の形で高校生を応援されている方も、これから何かを行ってみたい方もぜひご検討いただければ幸いです。

<リターン一覧※詳細は各ページを御覧ください>
※金額ごと以下のリターンより一部を実施させていただきます

◇ 感謝の気持ちを込めたサンクスレター
◇ 活動レポート
◇ 活動報告会へのご招待
◇ イチオシの内部資料、共有します!
◇ オンラインでの個別相談に乗ります(最大1.5時間1回まで)
◇ あなただから生み出せる場・企画等をお手伝いします!
◇ 「教育プログラム/場づくりについて」等の研修を実施します!
◇ あなただから生み出せる場・企画等を一緒に創ります!
◇ ウィルドア竹田/武口が、1日何でも手伝います!


それぞれが「笑顔にしたい誰か」を笑顔にできたなら、世界はもっと豊かになる。

「笑顔にしたい誰か」は、きっと人によって違います。
身近な誰かを思い浮かべる人もいれば、世界中で困っている人など、より多くの人を笑顔にしたいという人もいる。

どちらかが良い、ではなく。その人なりの等身大の範囲で、みんなが誰かを笑顔にできたならー。
結果として社会全体がもっと明るくなっていくと、ぼくは考えています。


「もっとこうだったら・こんなモノがあったら・こんな未来になったら…」

一つひとつは素朴でも、多くの人がそんな想いを実現できたら、一体どれだけの人が笑顔になるんでしょう?

そんな未来に、ぼくは心からワクワクします。

「"わたし"から始まる学び」は、一人ひとりが想いを形にするための武器になり、きっと周囲にいる誰かを笑顔にする未来に繋がっていきます。

今回の挑戦だけで、急に社会が劇的に変わるわけではないかもしれません。
でも、ご協力いただく皆さんが投げかけ、ぼくらが受け取った変化は、きっと波紋のように広がり、より大きな変化へとつながっていきます。

私たちから、高校生へ。そして高校生からその周囲へとつながっていくストーリーを一緒に創り出し、さらにワクワクする未来へ向かうための仲間になっていただければ嬉しいです。


一般社団法人ウィルドア 共同代表理事

竹田 和広

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