はじめに・ご挨拶

 出羽三山神社御斎行の羽黒派古修験道 峰中「秋の峰」先達山伏 貢晴(こうせい)事、 田代貢一と申します。
 宜しくお願い致します。
 山形県に生を受け七十歳の齢を重ねております。
 平成2年に出羽三山神社御斎行の古儀厳修の羽黒派古修験道 峰中「秋の峰入り」に挑み、爾来20年、漸く、平成23年に満行参勤を果たすことができました。
 併せ、日本古神道行法の禊行や鎮魂行を中心にする出羽三山神社御斎行「錬成修行道場」へも27年間の参勤を経ることができました。
 後、「一般社団法人出羽三山羽黒山伏会」を同志と共に設立し、代表理事・会長職を担い、十年の当法人運営の実績を数えています。
 当法人の主要事業である出羽三山信仰事業の一環にと、写真歴7年ほどの未熟なカメラスキルのままに撮り溜めた羽黒修験道の行中写真を積極的に活用し、一般の方々に羽黒修験の世界をご紹介したいとの趣旨から、テーマ「出羽三山 蘇る神氣」巡回写真展の開催を計画致しました。
 この会場を成田国際空港、明治神宮記念館、山形空港、庄内空港と定め、巡回写真展を開催して現在に至るのでございます。
 更にこの度は、予てから羽黒修験者の皆様より要請がございました「ドキュメント写真集」の制作を決断し、この実現のためにクラウドファンディングプロジェクトとして公開することに致しました。
 初めてのクラウドファンディングプロジェクトの開始でございます。
 皆様、何卒、宜しくお願い申し上げます。

このプロジェクトで実現したいこと

 私自身が7年の歳月をかけて取材し撮り溜めた羽黒修験道の行中写真を纏め、自費出版の5ジャンル「ドキュメント写真集」を制作する編集作業を終えたばかりでございます。
 ・写真集掲載の写真は私が取材し撮り溜めた100%自前の画像を使用
 ・オリジナルなページレイアウト
 ・羽黒修験の宗教理論を端的に理解できるキャプション付き
 ・自費出版として刊行する「羽黒修験ドキュメント写真集」の稀少性
 ・ブックメーカーとの製本スタイルの確定とお届け便の事務手続き完了
 ・写真集スペック
  無線右綴製本/A5相当(210mm×145mm)/両面カラー印刷
  /専用ブックカバー付き/掲載写真数5ジャンル各別594点~357点
  /200ページキャプションテキスト付き/文庫本のようなカバーの表紙
  付き/カバー下の本体表紙はクラフト調の素朴な紙を使用
 斯様な趣旨から、クラウドファンディング手法を活用し、自費出版の刊行を実現したいと存じます。


 自費出版「ドキュメント写真集」刊行は下記の5ジャンルです。

1.羽黒修験ドキュメント写真集 
 出羽三山 蘇る神氣 
 出羽三山神社御斎行「羽黒派古修験道峰中秋の峰入り」ジャンル

 一千四百有余年の伝統を有する尊い羽黒派古修験道「秋の峰」峰中式を厳修し結願した修験者は、七日間も籠った羽黒山の吹越の「峰中堂」を後にする。最後に勢揃う手向の下宿「明光坊」に立ち戻った時は既に日も暮れていた。この坊で修験者は修めの勤行を行う。びんびんに響く声音、日々に山野跋渉に暮れた顔色は黒金光の精悍さ。蘇る神氣に圧倒されるばかりである。(写真キャプションより抜粋)

2.松聖 百日勤行 冬の峰ドキュメント写真集 
 出羽三山 蘇る神氣 
 出羽三山神社御斎行「松聖百日勤行 冬の峰・松例祭」ジャンル

 1400年以上の歴史を持つ羽黒派古修験道。古より修験者が春夏秋冬と年4回の峰修行を行ってきた。中でも「冬の峰」は、修験者の最高位である松聖(位上・先途)が稲霊の憑依を祈る百日行に入る。満願の大晦日までの50日間は羽黒山参籠所に籠り、朝夕と羽黒山頂の蜂子神社、御本社、御手洗池、末社、御陵墓を巡拝するのである。(写真キャプションより抜粋)

3.羽黒山峰中修行會秋の峰ドキュメント写真集
 出羽三山 蘇る神氣
 羽黒山荒澤寺正善院御斎行「羽黒山峰中修行會」秋の峰ジャンル

 羽黒山の奥の院といわれる荒澤寺。古くからの修験道を堅持し、今もその伝統を羽黒山秋の峰として伝えている。羽黒修験道の秋の峰は、中世にはじまりをもつ宗教儀礼がその後の歴史の中で展開したもの。それは、熊野・大峯から日本各地の修験道組織に広がった山中修行の伝統に連なっている。明治初期の神仏分離政策(1868頃~1875)および修験道禁止令(1872)によって、その中世以来の伝統はほとんどの地域で消滅してしまった。そのなかにあって、羽黒修験道の秋の峰は、おそらくは大峯に発する仏教思想の十界修行を通じた中世的な死と再生の儀礼を現在に伝える唯一の例として重い価値を持っている。(写真キャプションより抜粋)

4.修行道場ドキュメント写真集 
 出羽三山 蘇る神氣
 出羽三山神社御斎行「神子修行道場」ジャンル

 平成五年、御開山1400年を期し、始めて女性の方にも山伏修行の道を開くこととして創設した神子修行は、内外に多大の感銘を与えました。心の時代としての出羽三山の新たなる歴史を刻む幕開けとして期待され、高く評価されております。 出羽三山御開祖の蜂子皇子の尊い足蹟を尋ね、有難い遺戒・訓伝に浴し人間本来の真姿を悟り、明るく正しい清らかな世の中の顕現に寄与されんことを希い、神子修行道場は開設されました。(写真キャプションより抜粋)

5.修行道場ドキュメント写真集 
 出羽三山 蘇る神氣
 出羽三山神社御斎行「錬成修行道場」ジャンル

 東北の霊場出羽三山(月山・羽黒山・湯殿山)は、推古元年(西暦593年)に、第32代崇峻天皇の皇子・蜂子皇子がお山を開かれた事に始まります。以来、修験の山、精霊の山、行の山として広く篤い信仰を重ねて来たお山です。皇子の厳しい修行を今に伝える羽黒派古修験道の山伏修行が現在も厳修されております。大自然に身をゆだね、神秘な霊場である御神域に籠もり、神山を駈け、神前に額づき、禊と鎮魂の修行を通じ現代に生きる我々が忘れてしまった日本人の心を呼び覚まし、自己を見つめ直していただくために開催致します。(写真キャプションより抜粋)

こだわりや特徴

 日本遺産である広大な出羽三山のご神域に於いて、一千四百年を超える尊い羽黒派古修験道に命を賭して厳修する羽黒修験者の神氣が蘇る一瞬を狙おうと、ファインダー越しに必死に覗き見ながらシャッターを切り続けました。
 写真集の構成をドキュメントタッチに仕上げていることから、羽黒修験者が厳修と共に凄みを増していく様を読み取って頂ければ写真家冥利に尽きることでございます。
 またドキュメント写真集のキャプションから、出羽三山に連綿する羽黒修験道の宗教理論を端的に理解することができましょうこと、羽黒修験者の一人として望外の喜びでございます。

プロジェクトをやろうと思った理由

 当ドキュメント写真集の制作に至った背景には、予てより、多くの羽黒修験者、神子修行者、錬成修行者、写真愛好家、そして一般社団法人出羽三山羽黒山伏会の役員や会員の皆様より、羽黒修験者である私が撮りためた出羽三山の行中写真を整理し、写真集として纏めてほしいとのご要望が多く寄せられていたのでございます。
 年々に、こうしたご要望にお応えする必要が私にはあるのかも知れないとの思いを強め、この度、遂に制作の決断に至った次第でございます。
 制作作業の重要な写真キャプションなどは、出羽三山神社ご発行の文献やホームページサイト、羽黒町観光協会ホームページサイト、出羽修験、出羽三山紀行,修験道、古神道、神道、密教、他などの宗教専門書を多数参考にさせて頂きました。この点を明記し、心より御礼を申し上げる次第でございます。

これまでの活動

      日本遺産 自然と信仰が息づく生まれ変わりの旅 出羽三山
     羽黒修験に集いし輩の集団 一般社団法人出羽三山羽黒山伏会

 一般社団法人出羽三山羽黒山伏会は、出羽三山に連綿と受け継がれ、出羽三山の四季折々に古儀を厳修する羽黒修験道へ集う羽黒山伏衆(輩=ともがら)の相互の親睦と更なる研鑚を図りながら「羽黒修験道」の御隆盛に貢献し、出羽三山の大神様のご加護の許に自他ともに無上の幸福を追求する目的に資するため、出羽三山信仰事業を多様に行って参ります。

資金の使い道

 出羽三山を駈け巡る羽黒山伏の修行世界をご紹介する「ドキュメント写真集」を制作し刊行するに際しては、ご支援を頂戴するパトロンの皆様より羽黒修験道へのご理解を得るチャンスになりますこと、羽黒修験者冥利に尽きることでございます。
 こうした機会にパトロンの皆様よりご提供いただいた資金の使い道は、更なる「ドキュメント写真集」ジャンルのバージョンアップや「新たな羽黒修験写真集」制作のために有効に使わせて頂きたいと存じます。
 何卒、宜しくお願い致します。

本プロジェクトは All or Nothing方式で実施します。

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