▽はじめに・ご挨拶

本プロジェクトに目を留めてくださいましてありがとうございます。松村薫と申します。


私は、永い間とある塾で教師として働きながら、小説を書いてきました。作品は作家自身を超えることはないと思います。ですから、私の著作は決して高尚なものではなく、低俗の域を出ないものかもしれません。
読後「面白かった」と感じてもらえれば、「いい時間を過ごせた」と思ってもらえればこれ以上の喜びはありません。それが創作のモチベーションを高めてくれます。


人生百年時代と言われ始めました。生きる時間が千年余りで二倍に伸びたわけです。コンピュータの進化がこのことに大きく寄与してきたことは周知のことです。先日、スパコンの富岳が世界一になったとの報道がありました。1946年、アメリカで最初のコンピュータENIACが開発されてからわずか74年で、計算速度が1秒間に41.5京回を計測するまでになったのです。
AIはさらに進化していくでしょうし、それに伴う技術も凄まじい勢いで発展するでしょう。


道具の進化に合わせて、私たちは考えたり工夫したりすることが減ってきました。その必要がないからです。科学や技術はこの先も進んで行くでしょう。快適な人生を送るのに、何の苦労も必要なくなるのかもしれません。星新一の「ゆきとどいた生活」が過ぎります。


百年の人生は、駆け抜けるには永すぎます。第二の人生、第三の人生というようにリスタートの機会が何度かやってくるでしょう。そのときに何をやるのか。進化したAIの言う通りにしましょうか。


本には人類の叡智が詰まっています。ということは、小説には人格があると言い換えてもいいのではないでしょうか。一人の本が言うことに耳を傾けて自分の考えを広げたり深めたりすることができます。そこに時空は無関係です。私たちは普遍的な存在だからです。


私が本プロジェクトで実現したいことは三つあります。それは、次の項目に書いてありますので、ぜひお読みください。

タイトルの「夢(あした)へ☆」というのは、本プロジェクトの名です。
これからも未来へ向かって挑戦していこうとの思いから名付けました。
電子書籍を印刷物として発行すると決めたのもその一環です。

なお、出版にあたっては、出版社を通さずに自らが印刷業者に依頼をして行います。
以下の内容もお読みいただいて支援くださることをお願いいたします。






▽このプロジェクトで実現したいこと
現在、Amazon Kindleにて5作品を掲載しています。
「瑠璃色の空」「疾風となれ!」「博士は なぜ、頭を抱えたのか。」「オールトの彼方から(上)」
「ツイート的自己満足」です。本文の後ろで作品を紹介しています。ぜひご覧ください。
読者は300名ほどになります。何人かの方からレビューも頂いています。
▽教え子たちに私の著作を贈りたい
書店に並ぶ数多くの文庫本は、まだまだ紙の本への愛着が失われていないことの証明とも思えます。

送り出した教え子も随分になりました。既に子の親となっている生徒もいます。そこまで遡ろうとは考えていませんが、教え子たちに私の著作を贈りたいのです。

本を読まない子でも、担任の書いたものならば目は通してくれるのではないかと、もしかしたら、それをきっかけとして、読書の喜びを知ってくれるかもしれないと、そう思うのです。
しかも、製本された本物の書籍ならなおさらではないかと、そうも思います。



▽より多くの方々にお読みいただきたい
さらに、書店営業も並行しておこないます。文庫本ですから低価格にて提供できると思います。
書いたからにはより多くの方々にお読みいただきたいと思いますし、私の著作を読むことによりほんの少しでも読者の方々の心が豊かになれば嬉しい限りです。


▽優秀な作家の発掘に繋げたい
様々な賞がありますが、売れる作家になるためには受賞歴が大きな推進力になることは間違いありません。でも、受賞が売れる作家の絶対条件であるような考えには反対です。ミュージックシーンはその点進んでいます。ストリートミュージシャンが、SNSでの演奏者が、多くのオリジナル作品を発表しています。インディーズからメジャーへと、発表の場も多彩なら、目標も見つけやすい環境にある訳です。

しかし、小説はなかなか難しい。もはや、読み易くわかり易く面白いものから始めなければいけない時代になっているからです。半数にも及ぶ読書をしない子どもたちに面白さを知ってもらう。それだけではいけません。小説を書きたいと思う人材を増やすことも必要なことでしょう。


支援の額にもよりますが、余裕が生まれ、それが実現可能なら、次の夢に向かいたいと思っています。それは、作家志望の子どもたちの作品を発表する場をSNS上で作ることです。
物語から始め、広がりに合わせて、ジャンルを増やします。
作品の評価は参加しているメンバーや、公開制にしますので一般の方の、「感想」で行います。小説を書くのに必要な能力は「書きたいことがある」ことだと信じています。上手いか下手か、それを決めるのは読者ですから。

将来、素晴らしい作品を生み出す優れた少年少女を見つけ出したいのです。








▽プロジェクトをやろうと思った理由、及びこれまでの活動
あるときから、私の小説を、教え子に読んでもらうようになりました。子どもたちはプリントされた作品でも喜んで読んでくれました。そして、本屋で売られるようになったら同じ作品でも買うと言うのです。
毎年のように同じことを言ってくれる子どもがいました。その子達に背中を押されたのかもしれません。


自作品の出版は私のかねてからの夢のひとつでもありましたから、創作の意欲は減衰することはありませんでした。3作品ほど書き終えた頃、AmazonのKindleを知りました。
創作者はほとんどの場合、作品の発表の機会を欲していると思いますが、私も例に違わずすぐに発行しました。3ヶ月ごとに5日間設定できる無料キャンペーンのときに子どもたちに告知したり、ツイッターに呟いたりしていました。


5作品目を書き終えた頃、紙で出版したいとの思いがいよいよ強くなりました。中高生へのあるアンケート結果を見たのです。月に1冊も本を読まない子どもが30~50%以上もいる!
少なくとも教え子にはその中には入って欲しくないと思いました。私のできることは直接読書の楽しさを伝えることと、自意識過剰かもしれませんが、前述したように自作を読んでもらうことです。
そんなときにクラウドファンディングを知り、さらに、CAMPFIREが出版にも対応していると知ったのです。

だめかもしれない、でも、やってみなければ先へは進めない。
何のために「夢(あした)へ☆」という名にしたのか。読書を勧めることにより、子どもたちに喜びを与えることができるかもしれないのだ。だから、
みなさんにお願いしてみよう!
今、私の心にはそのような思いが、沸騰した鍋の表面のように沸き立っています。



これから、拙著をご紹介します。表紙は全て自作です。また、コメントも全てご本人の許可をいただいています。

▽「瑠璃色の空」
【作品紹介】
主人公は逢瀬瑠璃。高校2年生の絵を描くことの好きな女の子です。幼い頃、突然母親を亡くし、そのときからある理由から泣くのをやめようと決心し、そのまま成長します。高2の夏休み前後の出来事を中心に、瑠璃の心の成長と、その仲間たちとの青春を描いています。
登場人物たちの会話もお楽しみください。

【感想や応援メッセージ】
▽oitinさん
「 甘酸っぱい青春」
前半、中々展開しない悩める青春像に対し後半の展開はスピーディー。
時期が夏休みだから仕方ないですかね。
著者は男性?女子のキャラの書き分けが上手だと感じました。
登場人物にシンパを感じたので続編を期待!!!!!です。

▽Mさん
丁寧に作られた物語で読んでて心が軽くなります。今までに何度も読み返しました。本当に文庫本になってほしいので頑張ってください!!

▽Nさん
初めて読んだときは、高校生の青春ってこんな感じかあとぼんやり憧れを抱いたものでした。高校生になって読み返したとき、同年代のお話だから自分と重ねるところもあるけれども、なんだかノスタルジックな気分にもなって新鮮な気持ちで楽しんで読みました。
きっと文庫本化したら、他の多くの中高生も成長とともに違った読み方を楽しめると思います! 応援してます!
▽Aさん
少し甘酸っぱい、素敵なお話でした。登場する人々のセリフがユニークなものが多く、読んでいて楽しかったです。文庫本の「瑠璃色の空」を読める日を楽しみにしています。

▽Ri.Nさん
「瑠璃色の空」の瑠璃の心情の変化や感じていることの描写がイメージしやすく書かれていて読みやすかったです。時間が経つのも忘れて一気に読んでしまいました。「瑠璃色の空2」もとても楽しみに心待ちにしています。松村さん、ファイト!!




▽「疾風となれ!」
【作品紹介】
主人公は小野寺駿。小学6年のとき、自分の脚力が並外れたものであることを知らされ、それがきっかけとなり、ジュニアオリンピックの種目は百メートルで優勝することが目標になった。実現に向け親友と一緒に頑張る姿と恋の甘酸っぱさを、すこしおマセな友人たちとともに描いています。
登場人物の会話を楽しんでいただきたいのと、競技中の描写から、駿と並んで走ってください。


【感想や応援メッセージ】
▽oitinさん
「ストレートな青春」
「瑠璃色の空」に続き松村薫氏の「疾風となれ!」を読んでみました。かなりマセた中学生が陸上競技に一生懸命取り組むさまがユーモラスに、甘酸っぱく描かれています。比喩が巧みで、クスっと笑ってしまうようなものが幾つかあり、それもこの小説に明るさを与えていると感じます。松村氏の自己紹介に「Littlt Glee Monster」にハマっていると書かれていますが、ガオラー(Littlt Glee Monsterファンの通称)なら頷いてしまうような描写もいくつかあり、読んでいて楽しかったです。
▽Aさん
成長していく駿を応援したくなる、読んでいて気持ちのいい物語でした。また、駿と睦美の恋の行方にもドキドキでした! 悩みながらも進んでく姿に勇気をもらえます。




「博士は なぜ、頭を抱えたのか。」
【作品紹介】
小野寺健は天才物理学者である。彼は物質縮小マシンと物質変換装置を開発した。それには、亡くなった妻が作り上げたアンドロイドのジュンの協力があった。健の目的は人類の医療と人口増加の問題を解決することだった。
一方、天才マッドサイエンティストの山縣慧も小野寺と同じようなマシンを開発していた。だが、それは恐怖の殺戮兵器だった。山縣は世界征服を目論んでいたのだ。
健と山縣が、互の存在を知ったときから、人類の自由を守るための戦いが始まった。
ジュンの活躍や登場人物それぞれの言動を楽しんでいただきたいです。


【感想や応援メッセージ】
▽AIさん
「近い未来こんな世界になるのではとワクワクできる」
そう遠くはない未来、本当にこの本の通りになるのではないか!?
と思わせることが多く出てくる。
実現可能かはさて置き、ぜひ実現してほしい! こんな世界で暮らしてみたい!
とワクワクしながら一気に読んでしまった。

また、登場人物がみんなみんな天才!
天才同士の会話はとにかく爽快で、読んでいて気持ちがいい。
キャラクターも個性的で、最後の方は愛おしくも思えた。

この本を振り返ってみると、
好きなシーンはいくつもあるが意外にも一番印象に残ったのは、「みんなが団欒しているシーン」だった。
そのくらいキャラが良かったのかもしれない。
楽しそうに話してるシーンがありありと目に浮かび、
とても楽しく幸せな気持ちにさせてくれる。

楽しい読書時間をありがとうございました!
個人的には由美さんの過去の話が気になります!
▽oitinさん
「おもしろい」
最近こういった感じのSFものは読んでいなかったのですが、面白かったです。
著者と同世代の弊レビュアーにとっては若かりし頃よく読んだ日本のSF小説を思い出させるようなお話でした。
登場人物がいきいきと動いている感じも良いですね。アニメのような場面が頭の中に再生されました。

▽Aさん
普段、SFを読まない私にも読みやすかったです。どんどん物語に引き込まれていき、楽しんで読むことができました。純粋に面白かったです。個人的に、一番お気に入りの作品です!

▽Hさん
言われてみるとハッとする松村さんの考えを、子どもから高齢者の方まで、いろいろな人に知って頂きたいです!



▽「オールトの彼方から(上)」

【作品紹介】
主人公は柊璃玖。ある日、理由もわからずにパラレルに存在する別の地球に転移してしまう。そこでは、魔女ビーナスと名付けられた巨大ガス惑星の接近が運命づけられていた。
だが、この危機を回避するための世界規模の秘密組織があった。その存在を知らされた璃玖は、自分の特殊能力を知ったことにより、組織への加入を決める。
魔女ビーナス対策は順調に進んでいるかに思えた。が、ここに宇宙原理を主張し、妨害するものが現れた。
自然の脅威への挑戦とそれを阻むものとの戦いは混沌と静けさの中で進んでいく。
最後のシーンはできているのですが、下巻はまだ書き始めておりません。


【感想や応援メッセージ】

▽oitinさん
過去2作、青春小説を書いた松村氏の3作目はSF作品。
レビュアーは多分同年代で、何か懐かしさを感じながらもモチーフは最近のものと感じました。
前半は過去の作品と同様に人物の描写を中心に展開しますが、後半は少し俯瞰した位置から描かれていますかね。
3つくらいのテーマが展開されているように思います。どのように収束するのか(しないのか)、続編を楽しみに待っています。
▽Iさん
描写が細かく文章から映像が浮かび、作品の世界観に引き込まれていきます。
SF小説初心者でも読みやすく楽しめる内容となっていて、作者のサイエンスへの造詣の深さが感じられる作品だと思います。




▽「ツイート的自己満足」

【作品紹介】
表題作は文字通りの自分本位の愚作かもしれません。
「爪」は楽しんで書きました。どちらがアンドロイドなのか、謎解きをお楽しみください。
「種」は植物にもあるかもしれない意識と無意識を描いてみました。
他に「講義 地球人史(第十二回)」「汚れ」「Y2K」「紫陽花」などを掲載しました。
ひと駅毎にお読みいただければ嬉しいです。


【感想や応援メッセージ】
▽oitinさん
「 懐かしいSFの雰囲気」
松村薫氏の中短編集「ツイート的自己満足」を読んでみた。
この作品集には1970頃のSFの影響を強く感じる。ベースとなっているのは狂気と日常に潜む違和感、不安感だろうか。
表題作はTwitterに慣れている身からすると、横書きの方が雰囲気が出るなあ、と思った。媒体の制約などがあるのでしょう。
個人的には劈頭の「爪」がおもしろかった。筆者は比喩的な表現が巧みで、例えば日常で感じる違和感を「棚にある他人の食器」と表現されている所など思わず頷いてしまった。
他には詩文的な作品も収録されており、氏の才能を感じさせる。羨ましい…
「Y2K」は既に懐かしい…
何だったんでしょうね、あの騒ぎ。(若い人は知らないよね~(笑)2000年問題)
昨今のマスゴミとかの劣化ぶりとかを見ると、この作品は今を予見していたのかも。
▽Aさん
どの話も読みやすく、違った面白さがある。読み終わったあと優しい気持ちになる話もあれば、少しブラックなゾクゾクっとする話まで。
特に「爪」は、自分の予想を遥かに超えた結末で衝撃だった。読み終わった後にもう一度読みたくなるストーリーである。
▽Wさん
先生の授業では、国語の教科としての枠を超えた、様々な分野のお話を聴くことに夢中になりました。そんな先生の書いた本には、とても興味があります。本になったらぜひ読んでみたいです!

▽Riさん
先生の授業はとても楽しかったです。そんな先生の書く本が早く読みたいです!先生の本が沢山の人に読まれる事を願っています。



▽応援の言葉
右の動画は、文庫本化への応援の言葉を集めたものです。
動画とは言え、テレビのように顔を出すのは了解を得られませんでしたので、原稿の一部がやや揺れながら最後まで続きますこと、お見苦しいと存じますがご了承ください。
また、録音レベルも一定ではないところがあるので、お聞き苦しいコメントがあるかと存じますが、これもお許し下さい。





▽資金の使い道
集めた支援金の主な用途:お礼のお手紙料
            栞代
            クラウドファンディング手数料
            印刷業者への製本料の支払い
            教え子や支援者への本の送料
            書店営業の交通費
            余裕があるようなら、執筆専用のパソコンの購入費
            次の夢への投資
                    苦労を掛けた妻への労い


▽リターンについて
1:お礼のお手紙と栞をお送りします。
2:「瑠璃色の空」をお送りします。
3:支援金額に応じ、出版した著作を全てお送りします。
※1000000円以上の支援をしてくださった方には、全ての著作を直接お届けします。
 また、お届けに合わせて、ぜひお話を伺いたいと存じます。


▽実施スケジュール
8月20日      プロジェクトのクラウドファンディング終了
8月20日~9月20日 業者との打ち合わせ開始~契約
10月31日      業者への支払い
11月  1日~30日  支援者の方々へのリターン及び教え子への発送、書店営業


▽最後に
私の些細な活動だけでは、子どもへの影響の大きさは大海の砂粒ほどにもならないかもしれません。
でも、エンタメを旨とする私の作品を読んで、自分も書いてみたいと思える子どもが登場し、将来芥川賞や直木賞を受賞する作家が生まれるかもしれません。
入口は小さくとも、繋がる創作の広がりは世界へと向かっています。

クラウドファンディングの仕組みは、小さな力を大きな夢の実現にまで拡大する可能性を秘めています。
私のこの夢は些細なものですが、その実現への想いは無双です。「夢(あした)へ☆」です。
ぜひ、ご協力ください。よろしくお願いいたします。


募集方式
<All-or-Nothing方式>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。
  • 2020/08/19 22:29

    明日で最後になります。ご支援くださった皆様、プロジェクトをお読みくださった皆様、ありがとうございました。今回のことで、様々なことにチャレンジできました。より多くの方に広めようと、ツイッターにアメブロにフェイスブックにと、私なりにSNSを駆使してみました。大きな成果はありませんでしたが、発信する...

  • 2020/08/13 23:58

    残り7日になりました。とても厳しいことへの挑戦であることは分かっていました。でも、夢を諦めることはしません。宇宙は広いのです。酔狂な誰かが支援してくださるかもしれません。がんばる!

  • 2020/07/26 16:23

    らずり(瑠璃のあだ名です)は兄圭梧の言葉で激高しますが、母親の仏前で冷静さを取り戻します。そして、家族の深い愛情に気づくのでした。現在、ここまで公開しています。毎日、続いていますので、興味のある方はぜひ始めからお読みください。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください