鯛のまち加太

このプロジェクトを見て頂きありがとうございます。有限会社加太鮮魚の田村正博です。

私たちのいる加太は、和歌山県と大阪府の境界に位置する漁港です。大阪湾の入り口である紀淡海峡は和歌山と淡路島の間の非常に狭い部分です。その和歌山側の先端にあたる部分に加太はあります。

その漁港としての歴史は古く、宮廷や幕府の献上品として加太の鯛は扱われていたとされています。これまで加太の鯛は一般の流通には乗らず、大阪・京都・東京などの料亭やレストランなどに卸す最高品質のものとして取引されてきました。

現状はコロナ渦の影響で、加太の鯛を必要とする飲食店などの業種の需要が下がっていることから、加太も大きく影響を受けている状況です。加太の漁法は、必要な分しか捕らない『一本釣り漁法』。この状況が続くと、『一本釣り漁』が続けられなくなるのでは?漁師の営みが続けられなくなるのでは?と危惧しています。

そして何より、お伝えしたいこと

「加太の鯛は本当にうまい!」

生命力に溢れた歯ごたえ、噛めば噛むほど旨みが溢れだします。
その最上の味を多くの方に味わって欲しい!
そういう思いで今回のプロジェクトを立ち上げました。


一本釣り漁


一本釣り漁とは

加太の一本釣り漁は古代から伝わる漁法です。道具は釣り糸と針と漁師の身体のみ。ガラと呼ばれる木枠に巻き付けた糸を40~70メートル下に垂らし、漁師一人ひとりの経験と覚えた指の感覚で釣る一本釣りはまさに職人技です。

魚のストレスを最小限に

魚のストレスは鮮度・味を大きく左右します。釣れた直後の魚はストレスがかかっているため、加太の漁師はすぐに〆ずに船の生簀にいれます。魚は活きたまま水揚げされ、丸一日漁港の生簀でストレスを軽減させた後に〆て出荷されます。網で捕まえた鯛とは、魚へのストレスのかかり方が大きく異なります。

活〆、神経〆

魚本来の旨みと風味だけを残すため下処理にも高い技術があります。活きた状態の魚にできるだけストレスを与えず、急所である頭部を打ち、血抜きを行います。その後、繊細な技術を要する神経締めの処置を行うことで、魚の死後硬直を遅らせ、魚の旨み成分であるイノシン酸が増加し、またその旨みのピークが長く続きます。



加太の海

天然のいけす

加太、友ケ島付近は渦もできないほど潮の流れが速い特性があります。稚魚の時からこの潮にもまれて育つ加太の鯛は筋肉が引き締まっていて、食べたときの歯ごたえが違うと言われます。噛めば噛むほど旨みが湧き出る最上の鯛。それはこの豊かな資源のある海だからこそ。餌資源が豊富で大小様々な魚が多様な加太の海はまさに、うまい魚を育てる天然の「いけす」と言えます。

海の環境を守り、うまい魚をいつまでも

最新機械やまき餌や網を使う漁法は一度に大量の魚を釣ることができるでしょう。しかし、魚だけでなく海藻や稚魚や魚の餌となるプランクトンまでとってしまうため、美味しい魚が育つ海の環境を壊してしまうことがあります。一本釣りは必要な量を必要なだけ釣る漁法。魚たちの餌となるプランクトンや海藻や稚魚を守り、海の生物多様性が豊かな環境をこれからも維持し、その上で継続持続的にうまい魚を提供し続けることができる。美味しいだけでなく、環境保護の観点においても優れています。

海と森をつなげるプロジェクト

加太の漁場は森や川の資源の恩恵もあり成り立っています。しかし、加太の山は関西国際空港の埋め立て造成用に土砂が採取され、約450haの森を失いました。森の面積が少なくなったことで海の環境にも影響が及んではいけないと、加太では毎年山の植樹を行い、森と海を未来に残すように日々努力を続けています。

これからの加太

私たちは、一本釣り漁がサスティナブルでかっこいい漁法だと思っています。

その漁法を守り、次の世代に伝えていきたいと願ってます。

そのためには、今後は卸しだけでなく、直販も強化していかなくてはいけません。これまでと異なり、多くの方に直接「加太の鯛」の美味しさを知っていただく努力を続けていきます。


加太が誇る最高にうまい鯛を、是非味わってください。


どうぞ応援のほど宜しくお願いいたします。


<All-in方式の場合>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2020/08/06 15:48

    多くのご支援をいただき本当にありがとうございます!開始から1週間経過しました。このプロジェクトが始まるまでは右も左もわからない状態でスタートしましたが、今は少しでも多くの人に加太のうまい魚を知っていただく為、さらに頑張っていきたいと思っています。引き続きよろしくお願いいたします!本日、漁師さん...

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください