沖永良部島に新たな拠点を

2021年、春
美しい海に囲まれた 豊かな自然溢れる沖永良部島に
新たな拠点となる“アトリエシェアハウス”が誕生します

沖永良部島の持つ魅力を 存分に感じながら
毎日をクリエイティブに 多言語で暮らす
みんなのシェアハウス


実現したいこと

鹿児島県の奄美群島のひとつ、沖永良部島で1番小さな小学校の全校生徒は13人。このまま人口減少が続けば、地域から小学校がなくなってしまうかもしれない...そんな危機に瀕した地域の空き家を改修して、島留学生親子を受け入れる“シェアハウス”をつくります!そして実現したいのは、このシェアハウスを多様な人の交流を生み出す地域の教育コミュニティの拠点となる“小さなアトリエ”(工房)にすること。

シェアハウスの一部をものづくりやクリエイティブな活動ができる “ファブ施設”として地域に開放し、住人だけでなく地域の人や来島者も気軽に立ち寄り、交流しながら、遊び、学び、創造できる空間をつくりたいと思っています。

沖永良部島ならではの材料やデジタルを活用した創作活動はもちろん、これまでの暮らし方を見つめなおしたり、海洋ごみやプラスチック問題、少子高齢化などの地域・社会課題解決を図る新しいアイディアを生み出せるようなラボ(研究所)でありおうちでもある、みんなのアトリエ。

そんな南の島のアトリエでの島留学生活を想像したら、ちょっとわくわくしてきませんか?


ごあいさつ

こんにちは。わたしたちは鹿児島県の離島、沖永良部島知名町の学校教育課に配属されている地域おこし協力隊です。プロジェクトに関心をお持ちいただきありがとうございます。

かまゆきみ(きみちゃん)
知名町地域おこし協力隊 第1期2017年4月~現任(内1年間育休取得済)

教育コーディネーター、家庭教育支援員、地球環境を守るかごしま県民運動推進員

3年前のちょうど今頃、地域おこし協力隊に着任して3か月だったわたしはとても悩んでいました。町から与えられた最初の3か月のミッションは“島を知ること”。この期間、いろいろな方に島内を案内していただき、島のことを知れば知るほど、地域のみなさんがとても精力的にまちづくりに関わっている姿が見えてきて、想像していた“過疎地域”とのギャップに戸惑い、地域おこし協力隊としての存在意義を見失いかけていたのが本音です。しかし、そんなときに参加したある会議で“攻めの島留学”を提案したところ、「とても感動しました」とある方からご連絡をいただき、それまでもライフワークとしてとりくんできた教育分野に特化しようと、思いきることができました。

そうして、2017年の12月にスタートしたのが「e.lab<放課後のまなび場>」という地域の子どもたちの居場所でもある学びの場づくりです。

おきの「えらぶ」で、子どもたちが自分で「えらぶ」ラボ=e.lab(イーラボ)
<放課後のまなび場>は鹿児島県の離島、沖永良部島にある子どもたちが自由に遊べるまなび場です。

これまでe.lab<放課後のまなび場>では、子どもたちが探究する場としてさまざまな機会を提供してきました。子どもたちが自分で自分の未来を切り拓いていく力を身につけていくために、ひとりひとりが自分らしく主体的にいられる場をつくることを大切にしています。

そして今年、多くの方のご協力とご理解をいただき、3年前に提案した“攻めの島留学”をカタチにしていくスタートラインに立つことができました。これまで運営してきたe.labの活動を発展させ、英語を取り入れながら探究学習にとりくむ公営塾を起ち上げ、沖永良部島知名町で「えらぶゆりの島留学(仮称)」プロジェクトをスタートします!


地下智隆(ちかちゃん)
知名町地域おこし協力隊 第2期2020年4月~
小学校学習支援員、英語専科教員、教育コーディネーター

私は「どうしたら教育を通じて一人一人が幸せになれる社会ができるのか」を人生をかけて何度も考えてきました。そのきっかけを与えてくれたのは沖永良部島でした。

大学時代に初めて沖永良部島に訪れたときに、島の魅力に引き込まれた自分がいました。その一方で、本土との教育環境の機会格差を感じている自分もいました。そこから、一人一人に平等な機会が与えられているフィンランド教育に興味を持ち、フィンランドの学校現場でこれまでに1年以上教員として関わりながら、教育を通したより良い社会の実現について考えてきました。

フィンランドで私が見つけた一つの答えは「地域の魅力を生かした、学校、地域、行政、町の人々が一緒になって地域の子どもたちを育てていく温かい文化を作ること」です。沖永良部島で地域の方と一緒に、誰もが安心して学べる教育環境を作っていきたいと思います。応援よろしくお願いします!


沖永良部島(おきのえらぶじま)

ところでみなさん、沖永良部島ってどこにあるか知っていますか?
よく沖縄県だと間違われるのですが、実は鹿児島県なんです。(沖縄の方が近いんですけどね)

鹿児島本土からフェリーで約17.5時間!沖縄本島からだと7時間ほどかかります。飛行機では鹿児島から約1時間20分、那覇からは約45分。島の端から端までは車で40分くらいの大きさで、人口は知名町と和泊町2町合わせておよそ12,000人ほど。琉球文化が色濃く残る一方、薩摩文化の影響も残る多文化の島でもあります。

「花と鍾乳洞の島」と呼ばれる沖永良部島は、珊瑚礁が隆起してできた珊瑚の島で、地下には洞窟がたくさんあります。春には花が咲き誇り、夏にはウミガメが産卵に、冬にはくじらが子育てをしに訪れる、豊かな自然に恵まれたすてきな島です。

▲島の地下には日本を代表する鍾乳洞が!洞窟探検だってできちゃいます。

▲ウミガメは5月ごろから産卵をはじめ、7月頃からは子ガメの孵化も見られます。

そして、子どもたちをとり巻く大自然!
生命力にあふれた木々や珊瑚の島を象徴するゴツゴツした岩肌は、いつだって子どもたちの遊び場です。

▲木登りしたくなる木がたくさん!

▲ゴツゴツした岩肌は珊瑚礁が隆起してできた島の証!


これまでの活動

しかしその裏側に、どうしても見過ごせない大きな課題も抱えています。

▲ある日の国立公園。海から漂着したごみでいっぱいです。

日本でも、カフェで出てくるストローが紙製になったり、レジ袋が有料化されたりして、以前よりもプラスチック問題に関心を持つ人は増えてきましたが、日本の離島のリアルな状況を知っている人はそれほど多くありません。遠い海外の国の話だと思っている人もいるかもしれませんが、ここ、沖永良部島にとって海岸漂着ごみ問題はとても身近な社会課題です。

e.labでは、子どもたちやその保護者のみなさん、地域の方々といっしょにビーチクリーンを実施しています。でも、どれだけきれいにしてもしばらくたつと元通り...。島の人たちがどれだけ努力しても終わりが見えない海岸漂着ごみ問題。どうしてもモチベーションは下がりがちです。

でも、子どもたちはごみを拾いながら「きみちゃーん、見て!見て!」と、いろんなものをみつけてきます。

これ、なんだかわかります?

▲子どもたちはすてきなものをみつけると、必ず見せてくれます!

ウニです。ウニの殻。ウニってトゲトゲがなくなるとこんなにおもしろい形してるんです。知ってました? わたしは沖永良部に来るまで知らなかったです。

そして、中には“興味深いごみ”もあったりします。

▲トラの絵が描いてあって、よく見るとTHAILANDとあります。タイから流れてきたようです。

漂着したごみを観察すると、目の前に広がる海が世界につながっていることがとてもよくわかります。e.labでは、これまでも「世界一周ごみの旅」と題して海洋ごみについて調べてきましたが、今後はもっと本格的に調査を実施していきたいと考えています。

▲残念ながら、世界一周してなさそうなごみもありますね...

またe.labでは、ビーチクリーンをしながらみつけたものを “アップサイクル” して “たからもの” に生まれ変わらせる「うみのたからものプロジェクト」にもとりくんでいます。小さなシーグラスや貝殻をアクセサリーにしたり、集めたマイクロプラスチック(小さなプラスチック片)を使って万華鏡つくりに挑戦したり。

▲マイクロプラスチックとシーグラスを使って廃材でつくった万華鏡(e.lab<探究のまなび場>より)


▲みんなで万華鏡を日に透かして見てみました!(e.lab<探究のまなび場>より)これからもビーチクリーンをただの清掃活動にとどめず、楽しんで続けられるしかけづくりができたらいいなと思っています。 

ほかにもe.labでは、地元の商工会の活動のお手伝いをしたり、金城学院大学(愛知県)の国際女性支援活動とコラボしたり、特別授業として博報堂の取材をお受けしたりと、島内外の多くの方にお力添えをいただきながらさまざまな活動にとりくんできました。今後も島内外のみなさまとのご縁を大切にしながら、地域のみなさんといっしょに「この地域で子育てがしたい」と思えるような地域づくりに関わっていきたいと思います。


シェアハウスとえらぶゆりの島留学(仮称)

そして、本題です!島留学の舞台となるのは沖永良部島知名町で1番小さな小学校。全校生徒は13人です。とても小さな規模の学校ですが、子どもたちは元気いっぱい!子どもの数が少ないからこそ、ひとりひとりの存在を地域のみなさんがきちんと知っていて、みんなであたたかく子どもを育んでいこうという雰囲気を感じます。

そんなすてきな地域なのに、なぜ少子化が進んでしまうのか。

答えは簡単です。子育て世代が住める“住宅”がないのです。空家はあっても、古いうえに広すぎて快適に住める状態のものはほとんどありません。「この地域に島留学を!」というニーズはあれど、受け入れる住宅がない...。そこで、古くて広い空家を改修して、島留学を希望する親子が住めるシェアハウスをつくろう!と思い立ったのです。

シェアハウスの候補としているいくつかの空家の内、手持ちの資金で対応できる小さな1棟については、すでに改修を始めています。

▲改修前後の様子。残置物を整理し、必要最低限の修繕を行いました。

もともとダイビングショップだったこちらの改修は、現時点では必要最低限にとどめ、雨漏りの修繕と外壁の防水、シロアリ予防、傷みの激しかったキッチンの入れ替えと床の上張り(損傷の激しい部分のみ一部張替え)、電気・給湯工事だけ。新型コロナの影響で、みんなで楽しくわいわい作業!...というわけにもいかず、e.labユーザーの保護者の大工さんにご指導いただきながら、外壁の防水処理や床の上張りなど対応できそうなところはDIYしました。

▲外壁の防水処理中。みんなでわいわいしたかったなぁ...

今回集めた支援金は、協力隊の活動費や自己資金と合わせて、島留学生親子が住むアトリエシェアハウスとなる空家の改修費とその設備備品購入のために使わせていただきます。今年度中にもう1件改修し、来年度の春には島留学生親子を迎え入れることができるように準備を進めているところです。

リターンには、これまで活動してきたビーチクリーンに関わるものを中心に、島のみなさんにご協力いただき、えらぶを満喫できるもの、えらぶの魅力をお伝えできるもの、えらぶで学べるもの、オンラインを活用したもの、島外にいながらえらぶの課題解決に間接的にご参加いただける代理ビーチクリーンまで、さまざまなタイプのものを準備しました。リターンにご協力いただいた方々のことも、これからの活動報告の中でご紹介していきます。

本プロジェクトはAll-or-nothing方式で実施しますが、目標金額に満たない場合も、協力隊の活動費と自己資金をもって計画を実行する予定です。本プロジェクトをきっかけに、沖永良部島の魅力だけでなく、島が持つ少子高齢化に伴う人口減少や海洋ごみ問題等の社会課題、子どもたちの新しい学びのあり方などに関心を持って下さる方がいらっしゃったら、とてもうれしいです。


さいごに

沖永良部島に来て3年。地域おこし協力隊として地域の中で子どもたちといっしょに過ごしながらたどりついたのが、島内外の人と文化がお互いに尊重し合い、新しい文化を生み出していくことのできる場を、地域と行政と公教育と共につくっていくという島留学のカタチです。

そして、このプロジェクトのネクストゴールは、3年前からこっそりとあたためてきた奄美群島のさまざまな教育拠点をつなぐ “アイランドホッピングスクール” 構想を実現すること。それぞれに異なる魅力を持つ奄美群島には、各島にすてきな理念を持ち教育活動や環境保護に関わる人たちがいます。そういった拠点同士が連携したら、奄美群島全体の子どもたちをとり巻く環境がもっと魅力的になる、そう信じています。

地域の人に島ムニ(島の方言)や島ならではの暮らし方を教えてもらいながら、毎日の暮らしの中で多言語・多文化に触れ、多様性を体感し、遊ぶように学びながら暮らす島留学。その実現のための第一歩を、こうして地域のみなさんといっしょに踏み出すことができることを、とてもうれしく思っています。そして、このクラウドファンディングを通して、その仲間の輪がさらに全国に広がっていくことで、子どもたちの未来を広げる新しい出会いがあるのではないかと思うと、わくわくが止まりません。

島外にお住いの方には、なかなか島に来ていただくことも難しいご時世ですが、いつか島に足をお運びいただければうれしく思います。 その際には、ぜひ島をご案内させてくださいね!


【お問い合わせ】
 知名町教育コーディネーター(地域おこし協力隊)かまゆきみ
 mail:okino.e.lab@gmail.com
 facebook:https://www.facebook.com/yukimi.kama/

  • 2020/08/31 08:00

    こんにちは。知名町教育コーディネーターのちかちゃんです。8/4にスタートしたクラウドファンディングも、ついに最終日。おかげさまで目標金額を達成したのちもたくさんのご支援と応援の声をいただいています。本当にありがとうございます!イベントの告知などで活動報告しそびれている活動がいくつかあるので、少...

  • 2020/08/27 17:20

    100%達成しました!ありがとうございます!こんにちは。知名町教育コーディネーターのきみちゃんとちかちゃんです。たくさんの応援をいただき、本日、目標金額を達成いたしました!普段から気にかけてくださっているみなさま、クラウドファンディングを通じてわたしたちのプロジェクトを知ってくださったみなさま...

  • 2020/08/26 14:23

    こんにちは。知名町教育コーディネーターのきみちゃんです。夏休みの自由研究先日、ある保護者の方にお声がけいただき、小学生の自由研究のお手伝いをしてきました!学校の近くの港で拾ってきたごみの分別調査です。おおきなウキ(フロート)から小さなプラスチック片までさまざまな種類のごみがあります。実際に調査...

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