はじめに・ご挨拶
仿古堂は明治33年創業。お陰様で今年120年を迎えます。
初代井原東により広島県安芸郡熊野町に筆製造を開始したことから当社の筆づくりの歴史が始まりました。
二代井原思斉は、沢山の文人たちと交流がありました。
世界的有名な棟方志功画伯(筆菩薩:絵画上)、現代書道の父 比田井天来先生(写真上)を始め多くの方との深い交流により、よりよい筆への追及に没頭しました。
先述の比田井天来先生から「仿古銘筆」の書を贈られました。
この書を誇りに想い現在の書筆・絵筆のブランド名として「仿古銘筆」を使用しています。
「houkodou」ブランドとして化粧筆 宙・萌・凪シリーズを販売しています。
他にも、赤ちゃん誕生筆(胎毛筆)は根強い人気商品です。
書道を通して、作法・姿勢・集中力など、将来を担う子ども達に、日本の心を伝えたい。学校(団体)や個人からの社会見学・体験も積極的に行っています。
当社は、現在四代井原倫子が代表を務めています。
ひろしまGOOD DESIGN賞 2017 受賞 という評価を得た筆「桃香」を記念して、使いやすさと可愛らしさを更に加えた「マカロン」シリーズは、現代表と女性の多いスタッフの感性でプロデュースした人気商品です。
「仿古」とは
「古 ~いにしえ~」 に 「仿 ~ならう~」
あらゆる古典に触れながら 心あたたまる筆を ひびきのある筆を つくりたい
2代目井原思斉(しせい)が自ら筆で遺した「製作にあたって」は創業当初から変わらず、現4代目も承継しています。
現代の普段使いの筆を、時代にあった感性も取り入れながら、伝統もしっかりと受継ぎ、繋げたいそんな想いで社員一同日々変わることない作業を続けています。
このプロジェクトを立ち上げた背景
新型コロナの影響により、3月以降予定していたデパートでの催事出店、書道展覧会中止、バスツアーや来店客の激減により、店舗は4/17~5/31まで土・日・祝日の休業(平日はシフト制にて営業)となりました。
併設している熊野町観光案内所「筆の駅」は4/11~6/3まで休館になりました。
現在もイベントの中止は続いていますし、開催されたとしても、例年に比べるとはるかに少ないい来場者の数です。
また、デパートでの催事出店も中止とはなっておりませんが、来客者様も少ない現状です。
出店毎に経費・出張費を賄えるかどうかの現状で苦戦しる状況です。
資金の使い道
弊社では、職人だけでなく事務方もベテランで構成されています。
帳簿も手書き、入金処理もそろばんという世界で切り盛りして来ました。
この夏、長年事務方を支えて来てくれた経理のベテランが退職を迎えました。
この度、経理の若返りを機に、属人化を廃止し、 請求書、納品書、経理とシステム導入し、大改革を行う費用に充てさせて頂こうと考えています。
皆様のご支援は、こうしたデジタル化への導入費に使わせて頂こうと考えています。
また、イベントや先生方の訪問時にも、手書き伝票、現金でのやり取りから一変して、QRコード・カード決済、領収書も電子へと順次導入させて頂こうと考えています。
今年の夏、いつになく大掃除を行い、現状の把握と未来への打開策を突き付けられた状況です。全てにおいて、アナログで管理していた為に、属人化が進み、改めて確認するとなんと無駄の多いこと!書類の多いこと!!
このままでは、生き残れないと焦る中、売り上げもなく、途方に暮れていた時期も正直ありました。
この状況は、しばらく続くと想定し、少しでも前に進まねばとスタッフ一同知恵を振り絞り、弊社の事をご存知ない方にも広く知っていただく為に、新たなチャレンジの一環としてクラウドファンディングに参加させていただく事となりました。
最後に
弊社の顧客は70~80%が女性の方です。年代を問わず、書や筆のファンの方はもちろん、興味はあるがまだ利用されていない方にこれを機に実際に手に取って使っていただきたいと思います。
筆を使う楽しさを知って頂き、書や筆に興味をお持ちの皆様との関係をより深めていきたいと思っています。
本年は創業120周年を迎えます。
この記念の年に活気ある年にしたいと思い、今回のクラウドファンディングに参加することとなりました。
コロナに負けず、伝統をつないでいく使命を持ってがんばります。
是非、みなさまのご支援をいただければ幸いです。
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