⭐️はじめにご挨拶

 はじめまして!平尾政幸(52歳)と申します。
 現在小規模デイサービス「もいもい八潮」の運営をしています。
 僕自身は現代アートを挫折して介護の世界に入って8年目になるのですが、デイに通われているオカダアキミツ(66歳)さんが2年ほど前、中之条ビエンナーレにて認知症初の現代アート画家としてデビューされました。

 オカダさんは絵を描く前は、一旦社会からは、はみ出てしまうような立場でした。
 それが現代アートの力で再度社会に発信できる存在になりつつあります。

 どうも世間では、老人施設のなかの生活は閉ざされた世界になっているようですが、これを変えることができると思いました。

 老人施設を現代アート化してしまう。
 そうすると老人施設使ったら終わり、ボケたら人生終わり、という世間の認識が一変する可能性があると思いました。

 認知症になってサービスを使う、施設に入る。
 それが誰もが芸術家になる第二の人生の居場所になる!

 いや、ボケてからがむしろ本当の人生だったと感じれる居場所になる!

 老人施設を、そう言える居場所にをつくり変えたいのです。

 

 ⭐️このプロジェクトで実現したいこと

 今の事業所で、その原型を作ります。

 まず、オカダさんのアート活動の拡大です。
 ○今は、ペンやクレヨンが主体ですが、アクリルや油絵の具での大作。
 ○オブジェ制作(自宅で作っていた謎の棒のリメイク、拾ったものや貰ったものでつくる装飾品等etc.)

 そして、オカダさんのご自宅が日中自由に使えると許可をいただいてます。
 なので、そこを「老人アート」の展示場にさせていただく予定です。

 デイサービスの事業所から歩いて20秒ほどの場所です。超近くです。

 オカダさんが先生になって80代のおじいちゃんも絵を描くようになりましたので、そうした方の個展もできるように室内の補修をさせていただきます(ご家族承認済みです)

 また、デイサービスの事業所でお年寄りと現代アート作品をコラボしていただける人々を募ります。
 アーティストの方々は必ずお年寄りに相当大きな影響を受けると思われますので、作品のアイデアが様々なかたちで提出され多くの作品が誕生すると思います。

 そして、オカダ邸を「老人アートギャラリー」として開設したいのです。 

 ボケてからがほんとうの人生というテーマから作品が誕生する「老人アート」のシステムを作りたいです!

 

⭐️プロジェクトをやろうと思った理由

  僕は45歳の時に老人ホームの介護スタッフとして働きはじめましたが、外からのイメージと全く違ってたので驚きでした。

 アートがあちこちに転がっていました。宝の山でした。

  もったいないというか、そういうものって社会から外れているものなんだと痛感しました。

  普通の施設に戻しますと言ってどんどん消されていったのです。

 それは善意でした。優しさとも言えました。

 これじゃ「優しい姥捨山」じゃないか。

 見ないのなら捨てるのと一緒。

 そうかあと思いました。その優しさって僕たちの社会にも普通によくあるものじゃないかということでです。

  あるおばあちゃんが、どうしても下着のシャツをズボンの外に出してしまうのですが、みっともなさがわからなくなってるのだからと(よい施設だったので、決して強引にはしないのですが)あの手この手で、やっとのおもいでシャツをズボンの内側に入れるのです。
 でも、そのあばあちゃん、すぐにシャツをベロンと外に出して平然と施設を巡っているのです。

 かっこいいと思いました。

 アートでした。 

 とても勇気をもらいました。心の奥に引っ込んでいた美術家としての僕はとても感動していました。

 アートに関わる人はよく子供から感化され、発想します。また、制作欲もらうのですが、発見しました。

 ボケたお年寄りからもエネルギーをもらいます。

  しかしそれが無視されている。

  フォーカスすべきところが違うと感じてままならないまま、その施設では何もできませんでした。

 もっと自由な発想で運営している施設はないかと探して、紆余曲折でオカダさんに出会いました。

 オカダさんは想像を越えていました。

 吉永小百合さんの唇を塗るぬり絵からはじまってあっという間にドローイング作品を多作するようになりました。

 オカダさんは夜な夜な自宅周辺から物を集めつづけゴミ屋敷化する家を家族が必死に片付けるということの繰り返しでした。
 傘が100本とか雑誌の山ができたりとか、家の中でなんか変な棒とか作ったりとかでした。

 それが今はデイサービスで絵を描く毎日です!Facebookで知り合った方々とお会いしたり、展覧会に出したり。
 美術家としての仕事を様々展開していけるエネルギーがあると思います。

 現代アート関係の人たちやそれを手伝うスタッフによる老人施設の運営は可能性に満ちていると思いました。

 すべての人がみんなオカダさんのようになれると思いました。

 ボケてもほんとうに全然大丈夫な環境。居場所。

 ボケると、そのひとのコアな部分が表に出てきます。

 なんというかそのひとの心が濃縮されて表にあらわれる感じです。

 その部分と付き合うのは大変といえば大変ですが、何かしらのエネルギー体みたいに捉えることができると、すごく楽しいです。

 例えば、めんどくさいひと、気難しいインテリの政治家の大先生とかでも、なぜかボケると付き合えてしまうなあと思える部分が出てくるはずです。

 また、その本人はどうかというと、まわりの付き合い方でその本人がいままでで一番居心地が良かった地点に戻ることができます。

 ケアの仕方と環境で本人は濃縮な生活を送ることができます。

 その生活にはその人の特徴がよく出てきますので美術家にアイデアを与えてくれ、美術家は世に作品を問うことができます。

 小説家や音楽家や映画監督や俳優の方々なら尚更です。

 日常生活に不備な点が多々現れますが、それをケアしながら、そのひとの濃縮された部分に僕たち現代人は何かしらの生命力をもらうのだと思いますし、本人は夜の夢にいるように生活していくことができるのです。

 ボケたら、本人もまわりの人たちもとても充実して生きていくことができるわけです。

 現代アートはそれを現実化するテクニックと力を持っていると思います。

 老人アート付き老人介護施設は、今後の老人問題をすべて払拭する可能性があるのではないかと思います。

  どうぞご支援よろしくお願いいたします!

 

オカダさんにアートのことなどいろいろ聞いてみました! 
一生懸命答えてくれました。
少し長いですが(14分くらいです)ご視聴していただけると嬉しいです。

 


⭐️これまでの作品や活動

 

 オカダさん最初の塗り絵「吉永小百合」

 

「友人たち」
 

 

「風」

「太陽」

 

「吉永小百合2」

 

「美空ひばり」

 

「青空の希望」
 

 

「恋人の東京」

 

「しとやかな獣」

 

「座頭市兇状旅」

 

「湯浅」

 

「全身女優」

 

「秀子高峰」

 

「ヒーローアムアイ」

 

 オカダさん、なんかオシャレなんです。
 身につけるものに結構こだわりあります。
 レクリエーションで使っていた百圴のビーズ集や、散歩で拾ってきたものや、身内のスナップ写真をつなぎ合わせてネックレスや腕輪や指輪を作ります。
 腕や足などにペイントします。

 

 

 2013年の中之条ビエンナーレにて現代美術家としてデビュー。

 

中之条ビエンナーレは期間中30万人の方が来場し賑わっていました。
会期中、オカダさんを囲んだパフォーマンスもさせていただきました。

 

デイサービス・もいもい八潮から歩いて20秒のオカダ邸。

 

「イエイ!」汚いです。



怪しい…、朝迎えに伺うとこうなってます。。。

 

「デザインフェスタ・学展2015」出品


 

そして、コレクター1番目の方、女子高生の方です。

 

○介護雑誌 ブリコラージュに記事が掲載されました。同時にオカダさんの絵が表紙を飾りました!

 

○萬田緑平先生の講演会と同時開催の老人アート展示です。


 

 オカダさんの生徒第一号の80代の方の作品も展示させていただきました。
 



  

 ⭐️資金用途のご説明 

 現在、現代アート作品制作をサポートできるスキルがあるのは僕一人です。
 あと3名〜、すくなくとも1名現代アートを作れてサポートできる人員が必要です。
 お年寄りの方々のケアをしながらの制作になります。
 通常の人員配置の人数を越えてますので、その人件費です。

 それから、オカダさんの自宅のギャラリー予定の部屋はオカダさんが以前寝タバコで小火を出されていて改装はせずにそのままの雰囲気を全然残して、なんですが、残しながら作品鑑賞をできるように補正をするための資金です。

 そして、アート作品制作のための材料費です。

 

⭐️リターンのご説明

 すべてオカダさんの作品でお返しさせていただきたいです。
 ハガキ大のペン画からF100号の油画の作品までです。

 絵の内容ですが、ご自身のポートレイト、ペット、風景等、ご希望の題材をご提示していただく、あるいはオカダさんにお任せ等、なんでもありで制作させていただきたいと思います。

 

⭐️最後に

 運営維持のみの日々でしたが、老人アートの空気をなくさないようにだけは気にかけてきました。

 世間では、認知症になったら人生終わりだ!という意識が流布されていると思いますが、まったく違うのではないかということです。

 認知症になったら、ボケたらその人じゃなくなる、というのではなく、よりその人そのものになっていくのです。

 このことは老人施設でコミュニケーション重視で仕事をした経験のある人には思い当たることだと思います。

 そして、「その人そのもの」という存在は壊れやすくできていて、その存在を受けて乗って、その不可思議な理不尽ともいえる存在を現代アートとして社会的に復活していくことは、認知症になったらボケたら、より自分そのものの存在として人生をより濃密に継続していくことができる現時点での最良の方法ではないかと思うのです。

 そうした居場所を作る。認知症になって本当の人生がはじまったと言える居場所。

 それが本当の介護の現場である。そう言える老人アート介護施設の原型を作りたいです。

 

 さよならやさしい姨捨山!

 老人アート介護施設のはじまりに協力していただけたら嬉しく思います!

 是非ご支援よろしくお願いいたします!

 

P.S. フェイスブックにて日々オカダさんのアートなど更新していますので、見ていただけたら嬉しいです!
よろしくお願い致します!

https://www.facebook.com/hirao.masayuki.54

 ◇オカダアキミツ                   ◇平尾政幸

 

  • 2016/05/12 00:20

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