おいしいのに日の目を見ないお菓子を救う、新ブランド「fufu」。

こんにちは。(株)マルシゲの山田享史と申します。

入社してから今まで、僕はずっと、おいしいお菓子をひとりでも多くのお客さまに食べてもらいたい!という気持ちで仕事をしてきました。現在はお菓子の開発にも携わるようになったのですが、仕事をしていく中で、一番よろこびを感じられるのは、購入してくれたお客さまから「おいしかったよ」というひと言をいただける瞬間です。そんな感想を聞くたびに、「もっとがんばるぞ!」とやる気がみなぎります。

(株)マルシゲ、山田享史です!

しかしその逆で、心苦しさや、悲しさを感じるときもあります。
それは、お菓子職人が精魂込めてつくった、ほんとうにおいしいお菓子が、商品名やパッケージが悪いためお客さまに選んでいただけず、終売になってしまうとき...。
職人さんが、こだわりについて語ってくれた熱い時間を思い出すと「もう少し、商品名が良かったら。パッケージが素敵だったら...。」と、歯痒く悔しい気持ちになるのです。

そんな気持ちを何度か経験して、いつの日か「ほんとうにおいしいのに、世の中に知られていないお菓子を、たくさんの人に届けることが、お菓子の専門店で働いている僕の使命」だと、思うようになりました。

そんな想いを持って今回、立ち上げたのが「fufu」というお菓子ブランドです。

とろっ&もちっ!新食感チョコスイーツが誕生!


2020年11月に発売される「ヘーゼル香る とろりんショコラ」は「fufu」の記念すべき第1号商品。やわらかくとろける口当たりと、ヘーゼルナッツの豊かな香りが特徴のチョコレートに、小粒でもしっかりと食べ応えのあるグミを合わせた、ほかにはない新食感のお菓子です。

口の中に入れると、まず、ヘーゼル風味のチョコレートがなめらかにとろけて、やさしい甘みが広がります。モグッモグッと、噛みしめるようにゆっくりとかんで食べていただくのが、僕のおすすめ。チョコレートの中からしっかりと歯ごたえのあるグミが現れ、食感にアクセントを添えます。グミの甘さはひかえめで、チョコレートの味わいを邪魔しないのがポイント。

最後はヘーゼルの香りが鼻に抜け、飲み込んだあとも上品な余韻を感じることができます。


開発のきっかけは、「おいしいのにたくさんつくれないチョコレート」


「ヘーゼル香る とろりんショコラ」の元になっているのは、もともとグループ会社の(株)ユウカで製造していたヘーゼル風味のチョコレート。そのおいしさで、もともと社員からの人気は高かったのですが、製造工程の問題で生産量を増やすのが難しく、多くの人に届けることができていませんでした。

でも僕は思ったんです。
「ほんとうにおいしい商品を、多くの人に食べてもらえないなんて、めちゃくちゃもったいない!なんとか量産化できないか?」と。

僕はその想いを、お菓子づくりのプロである(株)ユウカの工場長・白澤克彦さんにぶつけました。すると、白澤さんから「ヘーゼルチョコレートはほんとうにおいしいお菓子だし、工場のメンバーからも特に人気がある商品。ぜひがんばりたい!」という言葉が返ってきたのです。 こうして僕たちの挑戦がスタートしました。

(株)ユウカの白澤克彦さんと一緒に。2人の熱意によって新商品が誕生。

長年の勘が教えてくれた「チョコレート×グミ」という組み合わせ


「山田さんから『ヘーゼルチョコレートをリニューアルしたい』と聞いて、嬉しかったですね。本当においしいチョコレートが、ようやく日の目をみるんだな!」と、白澤さん。「製造については、まずチョコレートに新食感の素材を合わせることを考えました。

普通ならナッツ類と掛け合わせるんですが、ナッツは味わいも食感も強いので、ヘーゼルチョコレートのやわらかい口どけ、やさしい甘さを邪魔してしまうんですよ。工場のメンバーとも話し合いつつ、ナッツに変わる素材を模索しました。そんな時に出てきたのが“グミ”を使ってみてはどうだろう?というアイディアでした。

白澤さんの長年の経験がチョコレート×グミという発想をもたらした。

この道25年の勘から、『これはいける!』と、ピンときたんです。製造は難しいし、手間もかかるけれど、ユウカにいるお菓子職人たちの技があれば絶対にできる。そう山田さんに伝えたんです。

ユウカの強みは、‟たとえ量産品であっても、お菓子を職人の手でつくること“。ただ白澤さんが伝えてきたヘーゼルチョコレートの量産方法は、明らかにほかのお菓子と比べて何倍も難しく、手間もかかる手法でした。それを「やる!」と言い切った情熱を受けて、僕もすぐOKを出しました。「ヘーゼル香る とろりんショコラ」は、白澤さんの長年の経験と勘、そして職人たちの情熱がなければ生まれていなかった、まさに想いのこもった商品なのです。

美しく、おいしい一粒にするために、手づくりにこだわる

つくり手の強い想いから生まれた「ヘーゼル香る とろりんショコラ」。
他にはないおいしさを実現するために、職人による「手づくりチョコがけ製法が採用されています。

「手づくりチョコがけ製法」とは、手作業でグミに何度もチョコレートをかけ、少しずつボール状に仕上げていくというもの。手間も時間もかかる製法ですが、「ほんとうにおいしいチョコレートをつくるために、必要な作業」なのだそう。

「機械に材料を投入し、ボタンひとつでできあがりを待つだけ……というチョコレートも世の中には多いですが、実は機械でつくると粒が揃わず、口どけに差が出ることも。素材の状態を常に確認し、手作業でつくるからこそ、美しい見た目と、均一なおいしさが保てるんですよ」と白澤さん。

おいしいお菓子を届けるため、一切手を抜かない。「ヘーゼル香る とろりんショコラ」は、そんな職人の心意気に支えられているんです。


できあがるまで、2時間つきっきり!
「手づくりチョコがけ製法」の工程とは?

  1. 1、チョコレートの温度は職人の感覚で調整

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    • 「チョコがけ」を行うにあたって重要になってくるのが「チョコレートの粘度」
      サラサラすぎると固まらず、ドロドロすぎるとチョコレート同士がくっついて、形がくずれてしまいます。そのため職人たちは、季節や時間帯によって変化する素材の状態を常に感じとり、チョコレートの温度や、固めるために冷風をかける時間を変えるなど、分単位で微調整。常にチョコレートを最適な状態に保つことで、できあがりに違いが生まれるのです。

      職人の黒田さん。適切な粘度になっているか、見た目と手の感覚で確かめる。

    • 気温や湿度に合わせて、チョコレートの温度を微調整。

2、約2時間、職人が‟つきっきり“で行う「チョコがけ」

「ヘーゼル香る とろりんショコラ」はグミにチョコレートをまとわせた、ボール型のお菓子。雪だるまをつくる要領で、回転する窯の中に核となるグミを入れ、そこに液状化したチョコレートをかけて、丸い形に仕上げていきます。つくり終わるまでにかかる時間は、なんと2時間!

その間、職人は水分もとらず、トイレにもいかず、つきっきり。窯の中の状態を確認して、チョコレートを回しかけていきます。都度かけるチョコレートの量は、機械などで計量するのではなく、職人の感覚勝負。粒の大きさに合わせて、毎回ベストな量を見極めます。複数の窯に目を配る必要があるため、一瞬も気が抜けない作業です。

完全に手作業で行われる「チョコがけ」。

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  2. 3、「ほかのお菓子とくらべて、何倍も難しい」と職人が口をそろえる品質確認

チョコレート同士がくっついていないか、不揃いな粒はないかといった品質の確認作業も「チョコがけ」と同時進行で行います。職人は窯の中の様子に常に目を光らせ、粒同士がくっつかないよう、時折チョコレートをかきまぜて、バラしていきます。

「ヘーゼル香る とろりんショコラ」に使われている素材はヘーゼルチョコレートとグミ。どちらも非常にやわらかく、デリケートな素材です。そのため、まぜたときの衝撃でチョコレートが凹んだりひび割れたりすると、商品にならなくなってしまうことも。それを防ぐため、道具は使わず、手でやさしくかき混ぜていきます。

「絶妙な力加減でチョコレートに触れないといけないため、ほかのお菓子をつくるときと比べて、何倍も神経をつかいます」と職人は話します。

一粒一粒が均一に仕上がっているか、やわらかいチョコレートを傷つけないよう、丁寧に確認。

  1. 4、仕上げのパウダーがけまで、徹底して手作業

チョコレートが規定の大きさになったら、チョコがけ作業は終了。パウダーをかけて仕上げていきます。このパウダー、少な過ぎれば粒同士がくっついてしまう原因になり、多過ぎればチョコレートの味わいを邪魔してしまいます。そのため、職人はここでも、適量を見極め、ベストな量を窯の中に投入します。

なんと、パウダーがまんべんなく広がるように、窯の遠心力を計算に入れて、投入する場所にまでこだわっているんです。最後の最後まで、気を抜かずにつくられていることが、伝わってきます。

窯の遠心力を考慮し、パウダーを投入する位置にまで気を配る。

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  2. 5、とうとう完成!職人技がつまった一粒を、ぜひご賞味あれ

    2時間の工程が全て終了し、「ヘーゼル香る とろりんショコラ」がやっと完成!

    「チョコがけ職人」である黒田さんは「つくるのは大変なのですが、そのぶん、食べた人が『おいしい!』『このお菓子好きなんだよね』と言ってくれたときの、喜びも大きくなります。わたしたちの技が込もった一粒を、ぜひ皆さんに食べていただきたいです!」と、笑顔で語ってくれました。
    黒田さんの笑顔からも、自信をもってお客さんに届けられる商品であることが、伝わってきます!

「チョコが大好き!」と話すチョコがけ職人。

「fufu」は「ふふ」と読みます。
短くってすごくシンプルなブランド名ですが、実はこの言葉には僕たちの想いや願いが、たくさんつまっているんです。

「ふふ」と聞くと、息を吐きだす、吹きこむようなイメージが湧きませんか?そのイメージの通り、「fufu」には息を吹きこむ、新しい息吹を与える、風船をふくらますといった意味を込めています。消えかけているお菓子に新しく息を吹きこんで、よみがえらせる。「ふーふー」と大きくふくらましたカラフルな風船が、いくつも空高くまいあがって人の生活を彩っていく。そんな明るい未来を、「fufu」でつくり出していきたいのです。

また「ふふ」を、漢字にするとどうでしょうか?

じつは中国語で「ふ」という音は「福」と書きます。つまり、「ふふ=福福」となりますね。新しい息吹を吹きこまれた「fufu」のお菓子を食べると笑顔になれる、誰かと分け合うと幸せを感じられる。そんなふうに、僕は「fufu」を、幸福な風景の真ん中にあるお菓子ブランドにしたいのです。

パッケージにも「fufu」ならではの秘密が!

パッケージのイラストは「森の動物たちが、世の中で知られていない、とっておきのおいしいお菓子を届けにきた」という「fufu」独自のストーリーを感じられるものを採用しました。動物がくわえている風船は、新しい息吹を吹きこまれたお菓子の象徴。このお菓子を食べることで心が浮き上がるような幸せを感じてもらいたい、という意味を込めているんです。

「ヘーゼル香る とろりんショコラ」にはクマのイラストが使われていますが、お菓子によってパッケージの動物を変更していく予定です。続々登場する森の仲間たちのかわいいイラストも、ぜひ楽しみにしていてください!


働くあなたに、ぜひ一度食べてみてほしい

僕としてはこの「ヘーゼル香る とろりんショコラ」を、特にオフィスで働く女性に楽しんでほしいと考えています。仕事の合間にひとくち食べるだけで、気持ちがふっと軽くなって「もうひとがんばりしよう!」と思ってもらえるような存在になっていければ、うれしいですね。

モニターとして食べていただいた20代の女性たちからも「ひとくちで食べやすいね」「かわいいパッケージだから、オフィスにあったらテンションがあがる!」「友達にプレゼントしたいな〜」など、素敵な感想をたくさんいただいています。

新商品がこれからも続々と登場予定!ぜひ応援してください!

おいしいのに人知れず消えてしまうお菓子は、まだまだたくさんあります。今回誕生した「fufu」の話をいくつかのメーカーさんにしているのですが、「ぜひ、僕たちのつくったお菓子もfufuに仲間入りさせてほしい!」と目を輝かせてくれる人が、たくさん現れています。

ブランドの想いに共鳴してもらって、メーカーさんを前向きに、元気にしていくこともこのブランドの目標。すでに、少しずつ良い変化が起き始めていることを感じ、とてもうれしく思っています。

おいしいのに、日の目を見ていないお菓子を生まれ変わらせて、皆さんにお届けする。そして、そのお菓子を通して、お客さまはもちろん、メーカーさんも、元気になっていく。そんな「お菓子が生みだす幸せな未来」を、僕たちはこれからも、全力で目指していきます。

想いが込もった新ブランド「fufu」を、ぜひ応援よろしくお願いします!!

 fufuの「ヘーゼル香るとろりんショコラ」をできるだけ多くの皆さまに楽しんでいただきたく、お得なセットをご用意しました。ご支援よろしくお願いします。

・fufu「ヘーゼル香るとろりんショコラ」 7袋/2,000円(消費税、発送料込み)

・fufu「ヘーゼル香るとろりんショコラ」11袋/3,000円(消費税、発送料込み)

※定価300円+送料をCAMPFIRE特別価格でご用意しました。ぜひ、お楽しみください。

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