はじめに・ご挨拶

はじめまして、神奈川県茅ヶ崎市で稀少ワインを専門に直輸入しておりますSTH Earth株式会社です。
ご閲覧いただきまして誠にありがとうございます。

このたびの新型ウィルスの影響により、売上が皆無に陥ってしまったワイナリーより急を要する連絡を受けました。彼女らが生産するワインは本当に美味しく、現地でも唯一無二の存在です。
本来であれば現地ジョージアやロシアでの販売を主とし、生産量の少なさから輸出量に限りが設けられているほど人気が高いワインばかり。しかしながら今では在庫過多の状態で、今秋の収穫・醸造にかかる費用も用意できない生産者ばかりです。ワイナリーの閉鎖を本気で考えている生産者も出てきてしまいました。特に長期熟成に向かないナチュラルワイン(オーガニックワイン)は行き場をなくしてしまっております。

弊社といたしましても、日本国内での販売が昨年比で約90%減と厳しい日々が続いている現状です。行政からの融資や協力金等を申請しておりますが、それでも足りず、各ワイナリーと話し合いこちらのクラウドファンディングに掲載させていただきました。

この状況を打破するため、素晴らしいワインを作る生産者たちを守るため、どうか皆様のご支援をお願い致します。

↑ 亡き祖父の後を継ぎ、たった一人で伝統を守り続けるArtana Wines社ワインメーカーのアナスタシア
彼女が手がけるのは、8000年前より受け継がれているクヴェヴリという甕を使用する伝統製法で、農薬・化学肥料を一切使用しないナチュラル(オーガニック)ワイン

↑ アナスタシアの祖父(ワインとは別に、ぶどうの搾りかすからチャチャという蒸留酒も作っていた)


ジョージアワイン

ジョージア(旧呼称: グルジア)は、8000年の歴史を誇る世界最古のワイン生産地。
コーカサス山脈南麓一帯はぶどう発祥の地と言われており、ジョージア産のぶどうは他の国には見られない固有種が今なお存在し、その数は実に500種以上もあります。フランス、イタリアなどワイン生産の主要国にはない、貴重なぶどうが今なお数多く存在しています。

ジョージア伝統製法

ジョージアの古来から伝わる伝統的なワイン造りの手法が2013年12月、ユネスコの世界遺産に登録され一躍世界に広まりました。この伝統的なワイン造りでは、クヴェヴリと呼ばれる卵型の粘土製の甕に、ぶどうを果皮ごと入れて発酵させます。クヴェヴリは温度・湿度を安定させるため、地中に埋められ、発酵から熟成までを基本的にクヴェヴリ内で行う。添加物は一切使用せず、天然酵母。自然に任せるその製法は現在も引き継がれています。

↓地中に埋められているクヴェヴリ

↓地中に埋まったクヴェヴリ内で熟成中のワイン(KTW社)


KTW社

Kakhetian Traditional Winemaking社、その名の通り伝統を重んじるワインメーカーですが、同時に近代技術も取り入れ、他にはない味わいの高品質ワインを生産しております。
生産される全てのぶどうはぶどうの原種と言われるジョージア固有品種のみ。伝統製法ワインを中心に、8000年前にはなかった樽などで熟成させたワインも生産。古来のぶどう品種が近代の技術により他国にはない深く格別の味わいを演出し、その味わいの優しさが繊細な日本食に非常にマッチします。

↑KTW社のエレナ


南ロシアワイン

南に黒海、西にアゾフ海、そして中央にはコーカサス山脈が連なる地域。コーカサス山脈はワイン発祥の地としても知られ、このクラスノダール地域でも数千年も前から葡萄栽培及びワイン製造が行われていました。地中海性気候に近い大陸性気候で、日照時間が非常に長く、完熟した葡萄が栽培できる。また昼夜の寒暖差が大きく、果実味の強いワインとなるのも特徴の一つです。

西と南に海、中央に山があることで、この地域には常に心地の良い風が吹き付けています。湿気がもともと高くない土地ですが、その風がカビ等の病害から果実を守っているのです。そのため、添加物や農薬を必要最小限の使用に留めたり、全く使用しないワイナリーが多いです。


歴史 : 隠されたロシアワイン

数千年前からワイン造りが盛んに行われていたロシア南部。ワイン発祥の地として知られるコーカサス山脈が連なり、海や川、自然溢れるその土地は様々な時代を超えてきました。戦前の大昔までは自由に葡萄が栽培され多くの人々に愛され続けたワインでした。

ところが、ゴルバチョフ政権時のペレストロイカの一環で、半アルコールキャンペーンが展開され、ワイナリー設備は破壊され、葡萄畑は焼かれてしまいました。皆が職を失い、生産社は海外へ移ってしまった。

ソ連崩壊後、やがてその地域一帯が民営化され私企業となった多くのワイナリーが国を代表するワインを目標にワインの生産を再始動。一度壊滅したワイン産業であったが良質な葡萄が自然にできる環境、海外で学び続けた生産者の帰還もあり、短い期間でロシアワインの品質が急激に向上。

今日では、品質向上に伴い自国での消費が急激に伸びたこと、欧州を中心に世界中から需要が高まっていること、これらの理由から、輸出量を大幅に制限するワイナリーが続出。なぜ、大国にして今までこんな素晴らしいワインが世界に出回らなかったのかと、各国メディアに取り上げられるほど。その背景にはワインを造りたくても、造らせてもらえなかった苦く悔しい歴史がありました。

ロシアは今世界が注目するワイン生産国に


スパークリング大国ロシア

ロシアといえばウォッカと連想する人が多いですが、ロシア人はスパークリングワイン大国と呼ばれるほど、常日頃からスパークリングワインを飲んでいます。これは遥か昔からの習慣であり、フランスに有名シャンパンメーカーが誕生し始めた19世紀、ロシアが主要消費国であったほど。

当時のロシア皇帝アレキサンドル二世は自国での生産を目標とし、クラスノダールにアブラウ・ドゥルソロイヤルエステートワイナリーを建設。当時は皇帝に献上するワインしか製造していなかったが、時が経ち販売されるようになると、爆発的人気を博し、シャンパンが”アブラウドゥルソ”と呼ばれるほどとなった。

今日でもお祝い事、レストランや普段の食卓でも飲まれている。ロシア国内のスーパーマーケットには常にずらりとスパークリングワインが並んでいます。年越しの行事として、願い事を書いた紙を燃やし、そのままグラスに注がれたスパークリングワインの中に入れ、飲み干す習慣があるほど。午前0時になるとほぼ全ての家庭からスパークリングワインの栓を抜く音が響き渡る様子は圧巻です。


資金の使い道・スケジュール

ワイナリーの存続、会社の存続のため、
輸入費用(約420万円)の一部に使用させて頂きます。


最後に

機械さえあれば生産できてしまうワイン。しかしながら私たちがご案内するワインは、どれも1本1本丁寧に収穫から醸造まで懸命に考えられ、作られたワインたちです。

その土地を表し、その国の食文化、その国の風を表す1本のワインを追い求めてきた私たちの6年間です。生産量は少ないですが、ありふれたワインにはない、想いの詰まったワインです。簡単じゃない道を歩く生産者から、そろそろ終わりにしたい、と言われた時には悲しく悔しかったです。行政の融資をかき集め、特別なワインを多く集めました。なんとか引きとめるためにも皆様からのお気持ちだけでもご支援いただけると幸いです。

長くなりましたが、ここまでご閲覧いただき誠にありがとうございます。

このプロジェクトを通して、いつか皆様へ直接御礼を申し上げられることを願っております。

何卒、ご協力のほど宜しくお願い致します。


STH Earth株式会社
神奈川県茅ヶ崎市みずき3-15-9
TEL 0467-50-0225
高木梨乃

酒類販売免許 藤法459


<All-in方式の場合>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2020/08/25 14:12

    写真はGeorgia/ジョージアのカルトリにあるワイン畑です!こちらでは農薬等を一切使用しないナチュラルワインが作られております。醸造には伝統製法のクヴェヴリを使用。8000年前にジョージアで生まれたワイン、当時はステンレスのタンクや熟成用の樽もなかった時代で、大きな粘土性の甕に収穫したぶどう...

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