■はじめに・ご挨拶

はじめまして。田中佐知です。
この度は、このページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

現在、コロナウィルスの影響で特に多くの学生たちが、甲子園・全国大会の中止…と、 集大成の場を奪われています。
同じく大学生達によるアジア最大の英語劇大会・四大学英語劇大会の開催中止が決定致しました。
かつて私も所属した英語劇サークルの後輩たちを応援するため、2021年3月「Proof」公演を企画しました。

ぜひ最後まで目を通していただけると、嬉しいです。

#2011年立教プロダクションによる「The Miracle Worker」


■自己紹介

私が演劇を始めたのは、中学生の時、女子校のいわゆる宝塚のような雰囲気のミュージカル部に所属したのがきっかけでした。
美女と野獣、キャッツなどの有名なミュージカル作品を見様見真似で演じて、制作した思い出があります。

その後立教大学に入学し、「演じる楽しさ」が忘れられず、 英語劇サークル・ESSドラマセミナーに入りました。

ドラマセミナーでは毎年、一橋・津田塾・早稲田・慶應・立教が英語劇を上演してグランプリを競う、四大学英語劇大会に全員が参加します。

これまでに、別所哲也さん・野際陽子さん・内野聖陽さん―など偉大な先輩方を輩出してきた、80年以上の歴史を持つ、アジア最大の英語劇大会です。
この大会で優勝し、仲間とともに舞台上で笑って抱き合うために、私たちは1年かけて1つの作品を作り上げます。

1年目に私が出演した「The Miracle Worker(邦題:奇跡の人)」では、たくさんの先輩方の支えとアドバイスのお陰で、無事にみんなで優勝する事が出来ました。
練習中、本当に悩み苦しんだ時もありましたが、学生だからこそ1つの作品とこんなにもじっくり向き合う事が出来、「みんなで1つの舞台をつくる」魅力と達成感に、改めて魅了されました。

そして大学卒業と同時に進路に迷いましたが、演劇の本場・アメリカで演劇を学びたいと決意し、ニューヨークにあるコロンビア大学大学院で演劇3年間学びました。
そこでは、今まで日本で学んできた演劇の考え方や価値観を覆すような出来事をたくさん経験しました。ニューヨ-クのあらゆる文化の融合、人種を超えて作り上げていく高いレベルの芸術—
また何よりニューヨークでアーティストとして生きていくという、現実の難しさと苦しさを目の当たりにしました。

日本に帰国した後は、社会人として会社勤めをしておりますが、1つの舞台を作り上げる楽しさがどうしても忘れられずに過ごしてきました。
そして今年、コロナウィルスの影響下、こんな時だからこそこれまでの自分を変えるためにも、何かできないかと悩んでいる中、「四大学英語劇大会の中止」の知らせを受けたのです。
今こそ、自分だけでなく学生たちともう一度、一つの舞台を作り上げたい―そう強く思いました。
そして、この状況下だからこそ、かつての仲間たちにも声を掛け、一橋大学OBであり共に四大学英語劇大会に参加した、プロの演出家・下平慶祐を演出に迎え、今回「Proof」公演を企画いたしました。

#2014年ひとつだプロダクションによる「Butterfly Effect」


■プロジェクトをやろうと思った理由

このプロジェクトのきっかけとなった言葉があります。 “You get when you give” です。
”You get when you give” は 「自分が誰かに何かを与えた時、与えられる」という意味です。
コロナウィルスという見えない敵と毎日戦わなくてはいけない私たちは、いつまでこの状況が続くのか、不安な未来に直面しています。その中で、幸せを見つけるためには何をしたらいいかと考えた時、この言葉に出会いました。
この公演を成功させることで、四大学英語劇大会の中止を受けた学生たち、そしてお客様にコロナウィルスの状況下でも立ち上がる勇気・希望を届けることが出来れば、それが何よりも自身の原動力です。

今回上演する「Proof」の主人公・Catherineは、数学者でありながら精神的な病におかされてしまう父親の介護をするため、大学をやめて自身の数学者としての才能を発揮する事ができずに、葛藤している20代の女性です。

私自身もアメリカから帰国してから自分の将来が見えず、本当に悩みました。大好きだった演劇から離れ、葛藤し、今まで味わったことのない暗闇を見たような気がします。
しかし、現在、コロナウィルスの影響で、これまでの生活様式や当たり前だったことが大きく変わり、あの時の私と同じように不安や苦しみを感じている人は多いのではないでしょうか?
そして、それは今年、四大学英語劇大会へ向けてすでに準備を開始している現役大学生の後輩たちも同じだと考えます。
例年通り、公演の場はあるのか?これまでの努力は本当に報われるのか―?

こうした不安を少しでも取り除くために、まずは私自身がもう一度演劇と向き合い、前を向いて1歩歩み出す姿をお見せしたく、この演目を選びました。
私が立教大学を卒業した翌年に、後輩が四大学英語劇大会で公演した本作品を、1人でも多くの方に見ていただきき、皆様と一緒にコロナウィルスと不安なこの状況に打ち勝ちたいと思っています。

#2014年立教プロダクションによる「Proof」


■このプロジェクトで実現したいこと

四大学英語劇大会の公演が中止となった今だからこそ、英語劇サークルの現役学生たちに、舞台づくりのの魅力を体感する場を提供したいです。

四大学英語劇大会は毎年11月に開催されます。
2年目の大会終了後、翌日から次は自分たちが最高学年として、来年の大会に向けての台本選定、演出の方針、オーディション…と準備が開始します。
そして大会が終わるまで1年間、1日も休みなく常に演劇と向き合い続ける—
そんな色濃い青春時代を、私も大学生時には英語劇サークルで過ごしました。

今年の現役生も、同様に準備を開始し、健闘してきました。
しかし、コロナウィルスの影響による四大学英語劇大会の中止・・・
もちろん四大学英語劇大会の代わりにはなり得ませんが、少しでも後輩が「1つの舞台をつくる楽しさ」を感じる機会になれば幸いです。

今回、本公演の半分をつくるのは彼らです。
稽古に参加し、照明・音響・舞台装置やそのプランニングまで、すべてゼロから自分たちで作り上げていきます。
自分の担当の役割を超え、演出や舞台美術についてみんなで意見を交換し、役者以外も登場人物について考え、「Proof」の世界に没頭する—
そうした四大学英語劇大会と同様の、全員での舞台づくりを実現させたいと思っています。

そのためには、徹底したコロナウィルスの対策として、マスク着用や消毒をはじめ、オンラインでの稽古も検討しております。
公演当日もおそらく、残念ながら劇場を満員にすることはソーシャルディスタンスを考えると難しいでしょう。
それでも1人でも多くの方にこの作品をご覧いただき、私たちと一緒にコロナウィルスと戦って頂くために、皆様のご支援が必要です。

英語劇サークルの現役学生、これまでお世話になった先輩方、そしてお客様…
1人でも多くの方に、舞台上から今だからこそ勇気と希望を届けるため一生懸命頑張りますので、応援のほどどうぞよろしくお願い致します。

#2013年慶應プロダクションによる「In My Mind's Eye」


■資金の使い道

現役学生には無料でこの企画に参加していただくため、劇の製作費用に充当させて頂きます。
【詳細】劇場利用費用、照明・音響機材費用、大道具・小道具費用、衣装費用、稽古場費用、コロナウィルス対策用費用

また、本プロジェクトは現在、四大学英語劇大会の現役学生と連携し、共同でのプロジェクト運営としております。よって、学生たちの運動資金にも充当させて頂きます。


■リターンについて

学生後援企画であるため、多くの特典を付けることは難しく、大変申し訳ございません。
5000円以上の支援をして下さった方には、本公演「Proof」(2021年3月)のチケットもしくはライブビューイングURL、その他特典でお返しをさせて頂きたいと思います。
詳しくは、リターン一覧にてご確認ください。
チケットの公演日時は下記の通りです。ご都合の良い日程をお申し付けください。
チケットは2021年2月ごろ、郵送もしくはメールにてお送りいたします。
※ご来場に不安がある方、困難な方は、ライブビューイング参加ご希望の旨、お知らせください。


■公演日程 ※時間・詳細は確定次第、ご連絡致します。
2021年3月5日(金)
2021年3月6日(土)
2021年3月7日(日)

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