はじめに・ご挨拶

現在、変化に富み神秘的で新緑と紅葉の美しい景勝地として有名な三段峡は、大正中頃まで一部の人しか知られていなく、この秘境を日本有数の名勝地に育てた最大の功労者は、熊南峰である。大正6(1917)年に竜の口、三段滝にであって以来、三段峡の織りなす自然美にみいられその姿を写真に撮り続け、写真を通じてこの三段峡の魅力を紹介するとともに、この景勝地の自然美を永遠に保つために「史蹟名勝天然紀念物保存法」の指定を受ける運動をおこすとともに、南峰は勤務地の広島市の写真館に帰ることなくこの地に滞在し、-毎日のように峡中の調査をつづけ、名勝地指定に必要な書類の作成に取り組み、また多くの人が歩けるように道をつけ、宿泊設備の建設を働きかけた。こうした努力によって大正14年10月8日、三段峡は名勝地指定を受けることに成功しました。当社の先代高下常市は大正6年熊南峰をこの渓谷(三段峡と名付けたのは熊南峰)を案内したことをきっかけに氏に心酔し南峰にほれ込みついていった。大正8年には黒渕に渡し舟をすることを勧められ洞穴に住み込んで筏を作って渡し舟を始めた。大正15年に黒渕荘を新設し妻ハルノをめとり二人だけで旅館業を始める。又昭和31年に三段峡ホテルを建設熊南峰は、三段峡を癒しの場とし、奢多を嫌い、地元で採れる食材を用いるこそがおもてなしであると説いた。三段峡ホテルは氏の教えを代々に伝えていきます。


商品・お店が作られた背景

熊南峰 地元で採れる山菜、川魚など地元の食材を使うことこそが最高のおもてなしだと説いた。店主自らが山々にその季節に応じた山菜を採っている。フランスの旅行雑誌ブルーガイドにも三段峡と共に紹介されている。その雑誌にもこれが最高のおもてなしであると記事に紹介されている。その中でも橡餅は製造工程が複雑だけでなく。健康にもよい食材です。三段峡ホテルに来られれば其食材を一度は舌つづみしてみてください。


私たちの商品・お店のこだわり
三段峡渓谷内には幹周り5m余りのトチノキの巨木がたくさん自生している。
三段峡は国の特別名勝に指定されており渓谷の部では三段峡を含め全国で五カ所しか指定されてない貴重な自然が残っているところです。
今全国的にもトチノキは貴重な樹木となっている。人工的に街路地に植えている場所を除き、自然林が伐採され、ヒノキや杉に植え替えられている。
 トチノキは、渓谷の川の近くか谷間に多く自生している。
ブナの木のように水系がなければ育ちにくい、木の表面にコケが生えているのはその証拠で、山のダムの役割もしている。
またブナのように空気の洗浄力が強く、橅(木でないと書く)どころか人間にとってもっとも大切な木である。
そのトチノキが6月ごろ葉っぱの上に葡萄の房を逆さにしたように白い花が咲く。
9月には栗によく似た実、トチの実(栗は先にとんがっているが、トチの実は天辺が平ら、しかし実は栗と違ってそのままでは苦くて食べられない。)が落ち だす。
その実を拾い、それを原料にしてお餅を搗く。これが我が橡餅(とちもち)です。  
トチの実を日本人が食べた起源は、なんと縄文時代からだそうです。縄文遺跡からトチの実の殻が大量に出るそうです。

  

縄文時代から食文化が、橡餅づくり3代目の私としては、どのように伝わったかは定かでない。
しかしこのトチの実の苦いこと苦いこと、食べてみなくてはわからない。
一日中その苦味が口に残るのは請合う。
この苦味をとる技法、これが伝統の技術といったもので、縄文時代の苦味を取る大掛かりな装置の発掘から相当先人は苦労したことがわかる。  
直接教わったのは、祖母から父へと両方から教わった伝統の技術、つくり続けて早く子供たちへと伝承せねばと少々あせっている。
 まずトチの実を手で拾う。大量に拾う。山に登る。谷に下りる。オイコに背負って集める。
その実を持ち帰り水につける。
なぜ? なぜっていって中には虫が食っているものもある (蓼食う虫も好きづき)。
2日から3日水につける。
もう一つ水につけるのはトチの実は成長を続けている。
それを止めることによりいたみにくくなる。
 水からあげる。それを天日に干す。
ちょうどいい具合に9月は天候のいい日が続く。1ヶ月ぐらい干す。
雨の日は大変、みんなで大急ぎで家の中に入れる。
天日で干すのが一番、乾燥機などですればトチの実がよくない。
理由はわからない。カチカチに干す。
 これでトチの実はいつまでも保存できる。昔は屋根裏に保管して(火をたくので、すすがついて虫がつかないから)食するときまで保管する。
昔は飢饉のときの非常食としていた。
 干しただけでは食べられない。
殻をむぎやすくするためまずお湯に3日から5日つける。
昔はそれを「へし」という道具で一つ一つ殻をむいでいたが、父が麦をつぶす機械を改良して「殻むぎ機」を作った。
そのおかげで大量のトチの実をむぐことができる。
一つの欠点は殻と実が一緒に出るので、いちいち殻と実を分ける作業を加えなくてはならなくなった。
しかし作業は機械任せで力はいらなくなった。
 殻から解放された実は、又「殻むぎ機」にかけられさらに平べったくされる。
次にその平べったくなった橡の実を灰汁(あく)に2日つける。そのあと灰汁からあげ袋にいれ橋から垂らされたロープに結び1週間ぐらい川にさらす。  
これを川から上げ、良く水洗いしその後、あつい湯で洗い、水をきり殻が混ざっていないか選別する。
これを我々は食い灰と言っている灰汁に一日つける。
これでやっと食べられる橡の実ができる。 それを餅米と一緒にうむし、杵で搗く。こうしてでき上がったのが、当店の橡餅(とちもち)です。
苦い実がこうして美味しくて体に良いお餅になるのです。なんと気がつくと2ヶ月を経過している。  
橡の実をおいしく作るために当館独自の方法がある。それは、そばの殻を焼いて、それを灰にしてつくる農作業行程が別に加わるのです。
ここにおばあちゃんから教わった企業秘密の伝統の技があり美味しい橡餅の秘訣があるのです。
しかし大げさな話と思わずれるけど、実際にはこんな大変な行程をしてまでしてトチ餅を作る人がいなくなったのが現実です。

アンの入っていない橡餅これはいろいろ食べ方が有ります。
1.焼いてそのままでもいいし、砂糖醤油につけもて食べます。
2.焼いて茶碗に入れ塩をかけ番茶を入れ食べます。(お雑煮感覚)
3.焼いてお茶か湯にひたし、きなこをまぶして食べます。
4.鍋に入れて柔らかくなったら、そのだしが混ざって美味しく食べられます。
5.お雑煮にして食べます。
6.天ぷらにしたり、油であげて食べます。 
(鍋で煮たり油で揚げるのは、カチカチに堅くなったお餅でも大丈夫です)

トチの実の加工

 

トチの実の加工
  


リターンのご紹介

返礼品1   支援金額28000円

2名1室宿泊(2名様、1泊2食郷土料理プラン)+橡餅(あん 入り10個、あんなし10個) ※平日限定 郷土料理のお食事プラン。当館に宿泊し、おいしい食事と空気・温泉・自然の雄大さを感じ ていただき、名産橡餅も自宅で楽しんでもらうことでリピーターが見込まれる。 ※橡餅は毎日ついているわけではないため、当日ご用意できない場合は、後日ご自宅にお届 けします。 通常1泊13000円×2名 橡餅3750円/個 入湯税150円×2名 送料込み

返礼品2   支援金額3000円

お子様連れファミリーに嬉しい!お子様宿泊得々プラン 

お子様(小学生以下)の宿泊代金 通常6500円/名のところ、3000円でご提供。

返礼品3  支援金額3000円

橡餅 あんこなし(20個)お送りします。 名産橡餅も自宅で楽しんでもらうことでリピーターが見込まれる。 あんこなし(20個)通常3240円 送料込み

資金の使い道・スケジュール

運用資金

最後に

当館は大勢のリピータお客様に恵まれています。三段峡への出会いが新たな発見と出会いがあるでしょう。

店舗の詳細情報(住所広島県山県郡安芸太田町大字柴木1734 三段峡ホテル

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