はじめに・ご挨拶

コロナ禍で世界中が混乱している中、御眼に留めてくださりありがとうございます。

初めまして。村田と申します。

ショコラ(以下:ちび)との出会いは2016年6月。
当時、我が家には既に
保護猫:にゃる、里親のご縁で迎えた兄弟 :しえる&のえる という3頭の先住猫が居りました。

ある日の仕事中、放課後に自宅マンション前で遊んでいた次女から
「非常階段の下に子猫が捨てられてる!弱ってるんだけどどうしたらいい?」
と電話があり、写真が送られてきました。

左:マンション前で発見した際の写真/右:次女が保護した際の写真

段ボールに入れられ、猫風邪で瞼がくっつき衰弱していた為、まずは病院に連れていき
除虫や点眼等処置を受けた後、先住猫と隔離して徐々に慣れさせながら保護をすることに。

しえる&のえるは慢性腎不全で、療養食や病院代もかなりかかっていたので、
当初里親さんを募る予定で家族内で話を進めていたのですが、
保護後のワクチン投与日に「肺に雑音が聞こえる、肺炎が疑わしいので治療」となり、5日間入院。
療養して去勢…と月日を重ねるうちに、先住猫たちとも仲良くなり
何度も何度も話し合った結果、正式に家族として迎えることになりました。
(※命名決定しないまま通院したので、カルテ・明細書上はショコラになっています。)

しえるのお腹でくつろぐちび(当時:1か月)

その後は特に大きな病気もせず、
獣医さん達が驚くほど人懐っこく甘えん坊に育ったちびですが……
今年6月末に消化器官に腫瘍が見つかり、通院・入院・検査を幾度も重ねた結果
致死率99~100%とも言われている難病の「FIP(猫伝染性腹膜炎)」と診断されました。

十年来の信頼するかかりつけ病院の担当医からは
「日本では現在有効な治療法がなく、何もしてあげられない」と告げられ、
あまりにも残酷な結果に頭が真っ白に…。

動揺で断片的な記憶を検査結果を確認しながらなんとか家族に伝え
その日は泣きながら病気について調べました。


このプロジェクトで実現したいこと

それでも何か手はないか、家族総出で時間の許す限り調べ

まだ日本では認可されていない海外製の薬(MUTIAN)を
84日間、連続投与することで助かる可能性がある
ことを知りました。
しかし、この薬は保険適用外で海外からの輸入の為、莫大な金額が必要となります。

FIPと診断されるまでの通院・手術・検査費等が嵩んだこと、
更には、昨年末に間質性肺炎で亡くなった父の高額医療費の支払いが家計を圧迫していることもあり
情けなくもお恥ずかしい話ですが
私たちだけではちびを救ってあげることが出来そうにありません。

父の急逝も乗り越えられていない状態での追い打ちをかけるような事態に
家族みんなが大変なショックを受けました。

こんなに甘えん坊で人懐っこく、撫でると「もっと〜」と手にしがみついて来るちびが
このまま痩せ細って弱っていくのを見ていることしかできずに居なくなってしまうなんて…

救える可能性があるのならこの治療法にかけてみたい。

大変厚かましいお願いで申し訳ありません…ですが、どうしてもこの命を救うことを諦めきれません。
どうか、この子を救う為に、皆様のお力添えを頂けませんでしょうか。


このプロジェクトをやろうと思った理由

FIPという病気は
「猫の半数以上が保有している猫コロナウィルスが、数%の確率で原因不明の突然変異をすることにより発症する」
「現在日本では有効な治療法が確立されていない」
「肉芽腫、貧血、発熱、食欲減退、目のブドウ膜炎、神経症状…等様々な症状を引き起こし、立ち上がることも、食べることも、水を飲むことすらできないまま数日から数ヶ月で亡くなってしまうケースがほとんど」

という恐ろしい病気です。
※現在流行している新型コロナウイルスとは別のウイルスです。人に伝染することはありません。

調べた中で

84日間連続服用することで助かる可能性があるという日本未認可の薬の存在を知りましたが
保険適用外かつ、さらに海外からの輸入となる為
非常に高額で、とても個人で賄いきれる額ではありませんでした。
(その為、治療を諦めざるを得ない飼い主様・猫ちゃんが多くいることも知りました)

私たちだけの力ではどうしても限界がある為、
皆様からのご支援を頂き、ちびの命を救うための治療プログラムを最後までやり遂げたい。

その思いから、このプロジェクトを立ち上げました。


また、私たちの取り組みにより

・同じFIPに苦しむ飼い主様と猫ちゃんたちの希望に繋がるのではないか
・症例数が増えることで、FIP治療の研究に役立たてれば

と考えています。


<治療開始までの経緯>

1歳以下や高齢で発症することの多いFIPですが、今回4歳のちびが発症。
FIPにはドライ・ウェットの2種類のタイプがあり
ちびはドライタイプの為、ウェットタイプほど”腹水などの目に見える症状等”が顕著ではなく
特定に時間がかかってしまいました。

6月中旬:元気・食欲がなくなり寝てばかりになる。時折粘液便。

6/25夜:血便(液状)を確認

6/26朝:かかりつけ医受診
触診・エコー検査にて消化器官に腫瘍が見つかり、血液検査にて貧血が判明しました。
細胞診検査の結果を待つ間、毎日通院して点滴と注射を受けましたが体調は改善せず…

7/6:「悪性上皮性腫瘍の可能性」との検査結果が出ました。


かかりつけ医の先生によると
「実際にどんな病気なのかは、お腹の腫瘍を取って詳しく検査しないと分からない」とのことで
貧血や輸血、色んなリスクを考えて家族で話し合い、腫瘍摘出手術を受けることに決めました。

摘出手術後、面会時の様子
手術は成功し、一安心…と思ったのも束の間。
その手術で採取した組織の検査(病理検査)で確定診断がつかず
追加で猫コロナ抗体検査を行った結果、
8/4:「FIP(猫伝染性腹膜炎)のドライタイプ」との診断を受けました。

この時点で、最初にちびの異変に気づいてから、1ヵ月以上が経過していました。


幸いにも何とか通える距離に、前述しました未認可のお薬を処方していただける協力病院があり、
薬の在庫もあるということで、
FIP診断された翌々日である8/6にその病院を受診、詳しく再検査していただき
ドライタイプの中期であるとの確定診断を受け、
未認可薬による治療と治療費の概算について相談してきました。

 事前に調べてはいたものの、やはり費用面でとても悩みましたが、
「一刻の猶予もない。治療開始は早ければ早いほど良い。」

とFIPの症例を多く知る獣医さんからもアドバイスを受け
ドライ中期=薬の処方が規定の1.5倍量×ちびの体重3.5キロから算出し
1日/550mg(13,400円)の投薬がこの日からスタートしました。

8/6 協力病院での明細書(1週間分のお薬代を含む)

8/9(投薬4日目 )時点で、
今まではずっと押し入れや暗い所に閉じこもって出てこなかったちびが
ちょろちょろと動き回るようになり、ご飯も以前よりモリモリ食べているように見え、
このまま薬を続けていけば回復するのではないかと希望を持てました。

しかし、この薬による治療は
「84日間絶やさず、同じ時間に投与する」という必須条件があります。
ちびの体重や病気の進行具合から計算して、現状の投与量は 550mg/1日(13,400円)

お薬代だけで最低でも112万円を超える計算になります。

また、体重が増えたり症状が改善しない場合は、薬も増量となる為
必要となるお薬代も増えていきます。

順調に体重が増えた場合、仮に700mg/1日の処方で16,800円となりますが、一週間分の薬代だけでも開始時+23,800円、さらに定期的な検査と投薬期間終了後の経過観察があります。

何度も試算したのですが、既にここまでで40万円以上の医療費がかかっており、
貯金も底をついてしまい、クレジットカードの限度額も迫ってきている状態で、
このままでは、治療プログラム完了前に、お薬を用意できなくなってしまいます。

どうか、84日間の連続投与をやり遂げ、ちびの命を救うため、
皆様のお力を貸して頂けないでしょうか。



これまでの活動

6月末からのかかりつけ医での診療内容・費用と
セカンドオピニオンとして受診した未認可薬協力病院での費用を記載いたします。
※明細書については、活動報告にて掲載の為ここでは一部割愛させて頂きます。


摘出手術での入院後、退院時の明細

資金の使い道

ご支援頂いた資金は全額、ちびのお薬代と今後の医療費に充てさせて頂きます。
使途については、活動報告にて明細等をUPし逐一公開いたします。

途中で治療中止になった場合等、万一頂いた支援金が余剰するようなことがあれば、FIPで苦しんでいる他の猫ちゃん・飼い主様への支援に使わせていただきます。

※目標金額については、下記のお薬代試算に加え、こちらのプロジェクトの手数料12%(別途、決済手数料5%)+早期振込手数料5%から計算し、設定させて頂きました。

<お薬代>
・体重の0.5kg増加毎に薬も50mg増量
・投薬量:体重1kg×100mg(2,400円)×ドライ中期の為1.5倍 =150mg(3,600円)
・治療スタート時(8/6):550mg/1日=13,400円
・治療開始から3日間で0.15kg増えています。
・このまま増えていくと仮定して下の表の計算になります。

※5週目以降の体重は、ちびの体格から推察して4.7kgが上限として計算しています。
※症状が改善しない場合、投薬量が1.5倍⇒2倍になる為、更に最大43万円ほどの増加が見込まれます。

お薬だけは84日間絶えず投与しなければならない為、プロジェクト終了日を月末前に設定、さらに早期振込システムを利用させていただく想定でおります。
※通常システムの場合、ご支援いただいた治療費の入金が1ヵ月後とのことで、その間に薬が途切れてしまう為

短期かつ高手数料でのお願いとなってしまい、申し訳ありません。

リターンについて

活動報告にて、ちびの様子や掛かった医療費等を逐一お知らせ致します。
(活動報告以外にも、Twitter(@FipChibi)にてちびの様子をUP予定です)
また、心ばかりの品で誠に恐縮ですが、
お礼のメール/お手紙や、ちびの写真データ・娘が書いたちびのイラストを使用した
缶バッジ/マグカップ/バッグ/Tシャツ等を制作予定です。

作成中のイラストサンプル※9/16追記

追加リターンのポストカード:2000円につきまして

説明欄に「ポストカード&ステッカー」としてしまいました。

正しくは、サンプルイメージの通りポストカードのみなります。

(3000円の方はステッカーセットです)

リターン品は修正ができないため、本文に追記させていただきました。

大変失礼しました。


実施スケジュール

8/6から投薬を開始しており、10/28に投薬終了する予定です。(毎日22時に投薬)
投薬終了後、3ヵ月の経過観察となります。
(投薬期間中、病院にて定期的な血液検査を実施予定)

最後に

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

クラウドファンディングを頼ることや、未承認薬の治療リスクについて、
様々なご意見がある事は理解しております。

本来、飼い主である私たちだけで、最後まで責任を持って為すべきことであり
誰かに支援して頂くというのは間違っているのではないか。
この治療をすることは、ちびの為ではなく、私たちのエゴではないのか。
書いている今もそう悩んでいます。

ですが、ちびの命にはもう悩んでいる猶予がありません。

84日間の薬の投与をやり遂げなければ、何の手立てもなく、ちびの命は失われてしまいます。

どうか皆様、ちびの命を、未来を救う為

ご支援の程よろしくお願い申し上げます。


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※「MUTIAN」は日本において動物医薬品として承認されていません。
ちびの飼い主として、個人的な自己責任と判断のうえでちびにとって投与が必要と考えていますが、
全てのFIPの猫に「MUTIAN」が有効であるという趣旨ではありません。
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※募集方式について
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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