はじめに・ご挨拶

「神楽坂まち飛びフェスタ」は、1999年当時、賑わいから遠ざかりつつあった神楽坂の街をアートの力で盛り上げようと、地元の商店主やギャラリーオーナー、タウン誌の編集者などのメンバーが「まちに飛びだした美術館」をテーマに開催したイベントです。

現在では、地元の人だけでなく神楽坂を愛する私たち実行委員メンバー約30名とボランティアが集い、開催期間中に神楽坂エリアで行われる展示や公演、催事など70件もの文化企画をまとめた「まちの文化祭」と言うべき秋の恒例イベントに成長しました。

その最終日、11月3日に開催されるのが「坂にお絵描き」です。全長約700mの神楽坂に紙を敷いて、通りすがりでも誰でも思い思いに絵を描くというイベントは、始まってから20年が経った現在でも、さらに国内外でもほぼ唯一と言えるアート・イベントだと自負しています。

このプロジェクトで実現したいこと

コロナ禍でのイベント自粛など賑わいに陰りも見える現在の神楽坂。そんな中でも、地元の人と神楽坂を愛する人が力を合わせて、神楽坂の街をアートの力で盛り上げるべく「坂にお絵描き」を今後も継続したい。そのためにもロール紙や絵具や絵筆だけでなく、感染症予防用具を継続して整えたい。そして感染症が蔓延しても安心して開催できるデジタル時代の新しい企画「坂にお絵貼り」を実現したい。

目標1:全長700mの神楽坂通りに敷くロール紙、絵具や絵筆を継続して用意する

目標2:参加者やボランティアのための感染症予防用具を揃える

目標3:デジタル時代の新企画「坂にお絵貼り」にかかる経費をまかなう

プロジェクトをやろうと思った理由

神楽坂界隈は、印刷に携わる会社が多い“印刷の街”としての顔もあり、700mの坂に敷くロール紙も印刷で余った紙を利用するところから始まりました。継続している間に時代は変わり、余剰の紙の手配も難しくなり、また嬉しいことに毎年参加者が増え続けていることで絵具や絵筆などの材料も足りなくなってきました。「神楽坂まち飛びフェスタ」は地元の町会、商店会、企業や団体、店舗等からの協賛金や広告収入だけで運営され、約30名ほどの実行委員も全員ボランティアで構成されています。さらに「坂にお絵描き」当日は総勢50名を超える運営ボランティアが集まります。そのため将来的にロール紙や絵具などの経費に不安な要素が生まれてきました。そこでクラウドファンディングでの資金調達に挑戦することにしました。

特に今年は、新型コロナ感染症の影響により、イベントの開催については慎重にならざるを得ない状況なので、本年度の「坂にお絵描き」は規模を縮小して行うべく準備を進めています。逆にこの危機を新しいことを始めるチャンスと捉え、新企画「坂にお絵貼り」を立ち上げます。これは事前に描いた絵をネット経由で投稿していただき、それを坂に貼り付けていくことで、イベント当日に神楽坂に来ることができなくても参加できるという試みです。秋の日に神楽坂に集う人が振るう絵筆による絵と、遠く離れた場所から、もしかしたら海外の国々から送られた絵も混ざり合って、まちの中に散りばめられます。まさに「まちに飛び出した美術館」が神楽坂の路上に実現されることでしょう。

これまでの活動

1999年、有志の手によりアートをテーマに据えたイベント「アートがまちに飛び出していき、まち全体がアートスペースになる企画〜まちに飛びだした美術館」を開催。

2000年、イベントタイトルを「神楽坂まち飛びフェスタ」と変更。その後、期間中に神楽坂エリアで開催されるて展示、公演、催事などを取りまとめる「まちの手づくり文化祭」として発展していく。

現在では「坂にお絵描き」の他、毘沙門天善國寺境内で行う青空アート展示「神楽坂アートスクエア」、フランスをお手本にした「ギャルソンレース」、神楽坂花柳界の体験企画「ざ・お座敷入門」という4つのイベントを軸に、70ほどのイベントを集めたアートイベントとして実施されている。

資金の使い道

「坂にお絵描き」と「坂にお絵貼り」に関わる以下の経費に使います。

▲参加者が絵を描くロール紙の購入費用(2万円)

▲絵具セット(絵具、絵筆、マーカー、カップ、カップトレー)の購入費用(7万円)

▲新企画「坂にお絵貼り」で投稿された画像をプリントアウトするための費用(2万円)

▲感染症防止のための用具の購入費用(3万円)

その他、イベント運営に必要な費用とCAMPFIREへの手数料。

「坂にお絵描き」も「坂にお絵貼り」も屋外イベントであるため、悪天候の場合は中止になります。万が一、イベントが中止になった場合は、資材や資金を来年度へ繰り越します。

リターンについて

神楽坂まち飛びフェスタで日頃からお世話になっている、地元の商店会、町会、企業や団体、店舗の中から、今回は地元の企業と文化施設から選りすぐりのモノをご用意しました。

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

実施スケジュール

9月中旬:「神楽坂まち飛びフェスタ2020」チラシ配布開始、クラウドファンディング募集開始。

9月中旬〜10月30日:「坂にお絵貼り」の画像を募集。

まち飛びフェスタ公式LINEアカウント、SNS(Twitter, Instagram)でのハッシュタグ(#まち飛びフェスタ2020 #坂にお絵描き #坂にお絵貼り)を付けた投稿、まち飛びフェスタ公式HPからのWebフォーム、そしてまち飛びフェスタ公式メールアドレス(saka@machitobi.org)などから募集する。応募手順は以下の動画を見てください。


11月3日:「坂にお絵描き」を開催。同時に「坂にお絵貼り」で集めた画像をA3用紙にカラー印刷して、毘沙門天前周辺の神楽坂に全て貼り付ける。

最後に

「坂にお絵描き」で印象的なのは、絵を描いている人たちの笑顔です。熱心に絵筆を振るう人も、手足を絵の具だらけにした子どもたちも、故郷の風景を描く外国人も、秋風に吹かれながら、だれもが笑顔で絵を描いていきます。

そんな笑顔を見るために、私達スタッフは半年以上の時間をかけて準備しているのかもしれません。絵を描くことでほっと幸せを感じ、明日への元気につながる。ささやかなことかもしれませんが、アートを大切に育んできたまち・神楽坂は、これからもそんなひと時を皆さんと一緒に過ごせる街であり続けたいと思います。 

この「坂にお絵描き」での笑顔を翌年に繋いでいけますように、皆さんのご支援をぜひともお願いいたします。そして、11月3日には、神楽坂のお絵描きにぜひお越しください! もしもご都合がつかなければ、今年から始まる「坂にお絵貼り」にご参加を。あなたの絵で神楽坂の街を彩ってください!

皆さんのご支援とご参加を心よりお願い申し上げます。

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