こんにちは。モトクロスライダーの成田亮です。

 ぼくにはどうしても挑戦したいことがあります。このまま終わるわけにはいかないのです。
 それは、自分のためでもあり、これまで支え下さったファンや仲間、そしてこのモトクロスというオートバイ競技の世界や日本の二輪業界のためでもあります。しかし、このままではそれが叶わない。
 そこで、みなさんにお願いがあるのです。
 ぼくを支援してください。
 このクラウトファンディングという新しい仕組みを通じ、なんとしても実現しないといけないことがあるのです。
 そのことをこれから説明します。


◆3歳でモトクロス デビュー◆

 ぼくは40年前、青森県つがる市で生まれました。日本最古のリンゴの樹がある国内屈指のリンゴ産地です。津軽リンゴって聞いたことありますよね。
 雪もたくさん降るところです。今年は暖冬で積雪は記録的に少なかったですが、日本有数の豪雪地です。
 そんな津軽に生まれたぼくは、モトクロスライダーだった父の影響を生まれながらに受け、3歳の頃にモトクロスを始めました。
子供時代から「東北モトクロス選手権」などモトクロスの地方大会に参戦。中学2年生の時には、全国大会である「全日本モトクロス選手権」に出場。さらに幸運なことには、初年度で国際B級クラスチャンピオンを獲得し、史上最年少の14歳でトップカテゴリーである国際A級ライセンスが取得できたのです。これが1995年のことです。
 以来、現在までモトクロスのプロライダーとして走り続けてきました。そう、今年はプロライダー生活25周年でもあります。

◆記録は今でも日本一◆

 レースにはちょっと自信があります。
 モトクロス選手権は、年間8回のレースで競います。1位になると25ポイント、2位は22ポイントといった形のポイント制になっており、年間の獲得ポイントでシリーズタイトルが決まります。ぼくはこのモトクロスの国内最高峰である「国際A級クラス」で2006年には通算50勝、震災があった2011年には通算100勝、2018年には通算150勝を達成しました。
 とはいえ、モトクロスに限りませんが、二輪競技は危険がいっぱい。骨折をはじめとする怪我に悩まされることもありました。それでもならしながら参戦し続け、これまでに12回のシリーズチャンピオンを獲得しています。これらの記録は、いまでも日本一です。
 世界にも挑戦しました。2005年にはアメリカのレースにフルシーズン参戦。開幕戦は3位でフィニッシュ、ということもありました。

◆昨シーズンは2位、でも不本意◆

 2019年は国別対抗レースに出走。しかし、ここで不覚にも転倒し、十字靭帯を損傷してしまいます。こうして始まった昨シーズンの国内レースでは苦戦を強いられました。
レースが思い通りに運べない。
 それでも結果は2位。
でも、不本意でした。来年こそはシリーズチャンピオンに返り咲く。そんな決意を固めました。
 ところが、所属するチームが国内レースからの撤退を決定。ぼくの決意とは裏腹に、2020年は参戦しないことになったのです。


◆チームが国内レースから撤退◆

 ぼくはスズキやヤマハなどの世界的二輪車メーカーのマシンを使ってレースをしてきました。2012年からは大手自動車メーカーで二輪車では世界最大手でもあるホンダの二輪レース部門、ホンダ・レーシング(HRC)に所属し、国内最高峰のレースに参戦してきました。
 レースには莫大な費用がかかります。こうしたメーカー系チームに所属することは、トップを目指すプロライダーにとってある意味では必要条件ともいえます。にもかかわらず、このHRCは国内レースからの撤退することになりました。
 この背景には、国内の二輪関連市場の縮小などがあります。1980年には原付も含めると235万台以上もあった国内の二輪車販売台数ですが、2018年には36万台まで減少。つまり、国内の二輪市場はぼくが生きてきた40年の間に7分の1に迫る規模まで縮小した格好です。このあまりの市場低迷を前に、世界最大手のホンダでさえ国内のレースチームを維持できなくなったのです。
 市場の縮小は、レースのすそ野もすぼめてきました。ぼくが25年間にわたってトップを走り続けられた理由の一つには、新世代のライダーが十分に育っていないという事情があるかもしれないのです。
 ぼくはこうした状況の中で流れに身を任せて自然消滅することに最大限抵抗しようと考えました。


◆今シーズンで引退、最後の挑戦◆

 どうしても2020年のレースに参戦する。
 どうしても2020年のレースで再びトップに立つ。

 とはいえ、2020年のレースには個人参加。いわゆるプライベートチームでの参戦しか道はありませんでした。そのためには費用もかかります。昨年までのようなチームもなく、すべてを自分たちで準備する必要があります。
 そこで、みなさんにこの挑戦を支えていただきたいのです。
 2020年の1年限りのプライベート参戦。
 プライベート参加でシリーズチャンピオン、つまり日本一に挑戦します。
 そしてぼくはこのシーズンを以って現役を引退することにします。
 このシーズンを通じて、後進のプロレーサーたちを激励するとともに、日本のバイクレース、ひいては二輪市場への関心や興味を多くのみなさまに持っていただけるようできるかぎりのことをしたいと思います。
 ぼくのレース人生を賭けた最後の挑戦。
 ぼくが生きてきた世界に対する恩返しの意味での貢献。
 そして、日本のバイク文化を絶やさないための挑戦。
 いろいろな夢やねらい、意義を秘めた壮大な挑戦に、ぼくと一緒に乗り出しましょう。


【プロフィール】

成田亮   モトクロスプロライダー


 プロモトクロス歴

24年 2019年現在

生年月日 昭和55年5月1日(1980/05/01) 血液型 O型

出身地 青森県

公式HP http://norita982.com



【これまでの戦歴】


 2019年 MFJモトクロスIA1クラス   ランキング2位

2018年 MFJモトクロスIA1クラス  チャンピオン獲得

2017年 MFJモトクロスIA1クラス   ランキング3位

2016年 MFJモトクロスIA1クラス  チャンピオン獲得

2015年 MFJモトクロスIA1クラス  ランキング3位

2014年 MFJモトクロスIA1クラス チャンピオン獲得

2013年 MFJモトクロスIA1クラス チャンピオン獲得

2012年 MFJモトクロスIA1クラス チャンピオン獲得

2011年 MFJモトクロスIA1クラス チャンピオン獲得

2010年 MFJモトクロスIA1クラス  ランキング5位

2009年 MFJモトクロスIA1クラス チャンピオン獲得

2008年 MFJモトクロスIA1クラス チャンピオン獲得

2007年 MFJモトクロスIA1クラス チャンピオン獲得

2006年 MFJモトクロスIA1クラス ランキング2位

2005年  AMAスーパークロスWEST125クラス  ランキング24位  AMAナショナル125クラス ランキング27位

2004年 MFJモトクロス国際A級250クラス チャンピオン獲得

2003年 MFJモトクロス国際A級250クラス チャンピオン獲得

2002年 MFJモトクロス国際A級250クラス チャンピオン獲得

2001年 MFJモトクロス国際A級250クラス ランキング4位

2000年 MFJモトクロス国際A級250クラス ランキンング5位  AMAナショナル250クラス ランキング 16位

1999年 MFJモトクロス国際A級250クラス ランキング3位

1998年 MFJモトクロス国際A級250クラス ランキング3位

1997年MFJモトクロス国際A級250クラス ランキング14位       

1996年MFJモトクロス国際A級250クラス ランキング16位        

1995年 MFJモトクロス国際A級125クラス ランキング2位  


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