※2020年12月25日追記。

あたたかいご支援、まことにありがとうございます!
実力のともなった女優8名による共演、大正時代を現代に蘇らせるという新しい試みがいくつもある今作。映画史にのこる作品にしたいと思っております。残りあと少し、どうぞ、皆様のさらなるご支援をいただければ幸いです。150万をこえたばあいには、コロナに配慮しつつの上映会を開催し、女優陣に登壇していただく予定です。現状だとまだ撮影が開始できない金額のため、何卒、あと一声、よろしくお願いいたします!


ーーひとがひとを好きになることを、神様が嫌うはずがないわ。

大正時代、同性愛は「悪」でした。

病院にいれられ治療しなければいけない病気であり、変態性欲とまでいわれていました。そんな時代に生きた小説家・吉屋信子は、時代に抗い、日本で初めて同性愛をカミングアウトしたのです。三島由紀夫よりも約30年も早い出来事であり、田辺聖子、壺井栄、嶽本野ばら、よしながふみなど錚々たる日本の作家に影響を与えました。

現在のSOGIやLGBTQAが当たり前に生きられる社会をつくりあげた吉屋信子。しかしその存在は、まだ周知され切っているとは言えません。鎌倉市にある吉屋信子記念館にも通い、もう一度、吉屋信子が世に再評価される土台をつくろう。そう思い、今回のプロジェクトを企画いたしました。

監督はカンヌ映画祭やベネチア映画祭に出展してきた高村狐堂(Kodo Takamura)。明治・大正・昭和の女性たちを描き切ります。撮影は最新機材に関する知識が豊富で、常に新しい映像表現を心掛け、高彩度カメラを得意とする志村佳紀(Yoshinori Shimura)。8Kの超高精細な映像美で、少女たちの恋の行方を静かに切り取ります。


【Castからのメッセージ】

吉屋信子役:彩乃澪莉(Miori Ayano)

【彩乃澪莉からみなさんへのメッセージ 】
大正時代、今よりも自由には生きることの出来なかった時代に抗い同性愛をカミングアウトすることは並大抵の覚悟では出来なかったと思います。信子が周りの人達と関わる中で何が彼女をそこまで強くさせたのか。壮絶な人生を生きた信子を精一杯演じさせて頂きますので応援よろしくお願いします。

【監督コメント】
三嶋由紀夫に先駆けてLGBTを公表した文豪・吉屋信子。現状を打破する芯の強さと、未来の子供たちが生きやすいように筆をとりつづけた他者へのやさしさ。その二つを兼ね備えているのは彩乃澪莉しかいないと思いました。主演が決まってからは毎晩欠かさず私からの演技指導を受け続けるその胆力と努力にも未来を感じさせます。今作が彩乃澪莉さんの代表作になるよう、一同誠心誠意作品に向き合っていきたいと思います。


門馬千代役:久田莉子(Riko Hisada)

【久田莉子からみなさんへのメッセージ 】
今回門馬千代役を演じさせていただきます久田莉子です。
今回大正時代のお話と言うことで何から何まで初挑戦でとてもワクワクした毎日を過ごしています!
この状況下ではありますが、映画を制作できることがとても嬉しく思います。
たくさんの方に映画『NOBUKO』が届きますようキャスト、スタッフ一同心を込めてお届けできるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!

【監督コメント】
文豪・吉屋信子に生涯寄り添い、その執筆生活を支え続けた千代役を演じる久田莉子さん。物語は信子と千代の出会いから始まりますが、オーディションに来た時から「千代はこの人で決まりだな」と思わせるほどハマリ役でした。可憐さのなかに知性が光る女性を、持ち前の演技力で丁寧に演じます。長い芸歴で培った本番での瞬発力を、8Kカメラで切り取り永遠に残したいと思います。


城燈子:緒方愛乃(Mano Ogata)

【緒方愛乃からみなさんへメッセージ 】
皆さんはじめまして、緒方愛乃です。
私はアイドルグループでココナという名前でも活動しています。
今回映画『NOBUKO』 に参加させて頂くことになり、脚本を読ませて頂きとてもワクワクしています。
素敵な作品をキャストの皆さん、スタッフの皆さんと作れる様に私自身も精一杯頑張りたいと思います。
応援よろしくお願いします。

【監督コメント】 
文豪・吉屋信子が書いた作中世界の人物を演じるのは緒方愛乃。高村作品には二度目の出演であり、その静かな演技に定評があります。心のなかに抱えた闇や一瞬の輝きを、丁寧に演技として表出してくださる緒方愛乃さん。その一瞬をしっかりとカメラでとらえきることが、私たちの使命でもあります。演技指導も熱心に受け、女優としてはばたく緒方愛乃さんの今後に期待です。


鈴崎洋子風愛ことり(Kotori Kazame)

【風愛ことりからみなさんへメッセージ】
いつも応援してくださっている皆様、そして初めましての皆様、こんにちは。
風愛ことりです。普段はアイドルとしてライブ活動を中心に活動しています。
今回、自らオーディションに挑戦し映画『NOBUKO』に出演させて頂ける事になりました! 初めてのことで苦戦している事もありますが精一杯全力で努めていくのでぜひ楽しみに待っていてください。
初めての挑戦、支えてくれるとすごく嬉しいです。応援宜しくお願いします!

【監督コメント】 
文豪・吉屋信子が書いた作中世界の人物を演じる風愛ことり。緒方愛乃さんと同じく普段はアイドル活動をしており、主演・彩乃澪莉さんとともに毎晩の演技指導を欠かさずに受け、仕事が忙しい時でも確実に演技に関する宿題をこなしてきた風愛ことりさん。初回リハーサル時より格段に演技力があがったと役者仲間のなかからも評価があがっており、役者として成長できる場所として今作をおおいに楽しんでいる風愛ことりさん。彼女の渾身の演技を、皆様にも楽しんでいただければ幸いです。


向坂鹿子:芽衣子(Meiko)

【芽衣子からみなさんへメッセージ】
私は吉屋信子さんの『わすれなぐさ』という著書を読んだことがありましたが、その柔らかで、勿忘草の香りが漂ってくるような文章を忘れられずにいました。
吉屋信子さんの葛藤や芯の強さ、美しさを覗き観ることのできる映画です。是非大正浪漫の雰囲気と共にお楽しみいただきたいです。この作品がより良くなる為に、クラウドファンディングにご協力いただけますと、一同、感謝の涙を流します。ご協力の程、よろしくお願いいたします。

【監督コメント】 
文豪・吉屋信子を取材する現代の新聞記者を演じるのは女優・芽衣子。前作の高村狐堂作品『100年後の花たちへ』では台詞のない役だったにも関わらず、その存在感で今回は重要な役どころを手に入れました。演技力と静かな佇まいに定評があり、自身でも映画監督・脚本家をつとめる芽衣子。頭の回転も速く周囲への気配りも忘れないため、作品のムードメーカーでもあります。女優・芽衣子の新作、どうぞ皆さんお楽しみください。


そのほか、森崎りななど、実力派の若手役者をそろえ、全員着物での出演となります。所作指導や着付け指導からはじめた今回の映画『NOBUKO』。監督:高村狐堂は、今まで作った作品のすべてが入賞してきた監督。今作も 国内外の映画祭に出展し、実話×役者の演技力×8Kで受賞を狙います。


【あらすじ】

 小説家・吉屋信子は少女同士の愛と絆を描いた『花物語』で女学生から圧倒的な人気を得ていた。徳田秋声ら数多の文豪とも交流を持ち大成していくが、内務省図書課が同性愛の描写を監視しており、小説の中における少女たちの肉体的な接触も制限されていた。女性実業家を恋人に持つ信子も、書きたいものを書けず、好きな人を好きだといえない人生に疲弊していくが……。
 まだ、同性愛者が「異常」とみなされていた時代のなかで、誰もが生きやすいようにとカミングアウトするまでの吉屋信子を描く。SDGsやLGBTQAへの支援につながる、社会問題に光をあてた作品です。

 ※あらすじや、本編内容、登場人物の名前は変更となる可能性があります。

 

【脚本/監督:高村孤堂プロフィール】

東京都出身。カンヌ映画祭やベネチア映画祭、サンダンス映画祭など国際映画祭を中心に制作を行い、国内映画賞においては制作した作品のすべてが受賞している。伝統芸能・伝統工芸など和文化を伝える作品を得意とし、特に明治後期~昭和前期に対する造形が深い。棄民をテーマとした作品が多く、SDGsにも強い関心がある。 2021年は5つの長編映画賞に出展予定。

・2019 年イルミナシオン映画祭最終選考(別名義)脚本
・NHK 創作ドラマ賞佳作(別名義)脚本
・カンヌ短編映画祭『 FALL 』 脚本
・(上記とは別監督)カンヌ短編映画祭『 茶色い水 』 脚本
・沖縄県主催映画『 光の跡地 』 特別賞受賞 脚本監督( NHK にて 5 回放映)
・ロシアのアムール秋映画祭『 歪な体温 』 脚本
・実在のバンドと手を組んだ音楽長編映画『 かさぶた 』 脚本・助監督
・東北映画祭『 311 の娘たち 』 脚本・監督
・クロアチア映画祭長編映画『 311 の子どもたち 』 脚本監督
・茨城県自治体との共催中編映画『 真夏の通り雨 』 脚本( 2020 年撮影)
・埼玉県内の全自治体との共催映画『 うたたね 』 脚本( 2020 年撮影)
・青森県自治体との共催長編映画『 セブンズドア 』 脚本( 2021 年撮影)


【資金の使い道】

小道具(100,000円)
着物
・着物備品(靴、リボン、装飾品など)
・大正浪漫風の小道具一式

ロケ代(200,000円)
・喫茶店
・古民家
・教会

機材代(300,000円)
・カメラレンタル
・照明レンタル

人件費(300,000円)
・キャスト費

撮影準備費など(100,000円)
・交通費
・飲食費
・雑費
・スチール撮影費

映画祭エントリー費用(300,000円)
・エントリー費
・英語字幕翻訳
・DCP制作費
・そのほか諸経費

海外映画祭に出展するだけで30万円かかる現状、皆様からのご支援が頼りです。
最低でも130万円ないとクオリティが下がるため、みなさまの温かいご支援、お待ちしております!


【リターンについて】

撮影の裏側報告noteの閲覧権やチェキ、DVD、リハーサル現場オンライン配信、普段中々体験することのできない映画の撮影現場体験などなど、映画ならではのリターンをご用意しました。
詳しくはリターン一覧からご確認ください。


【実施スケジュール】

2020年
8月:脚本第1稿完成、キャスト選考
9月:初回リハーサル
10月:リハーサル・準備
11月:リハーサル・準備
12月:リハーサル・準備

2021年
1月:撮影!
2月:ポスプロ期間(編集・音楽・整音・字幕)
3月:国内外主要映画祭へ出品開始


【最後に……】

きっかけは、一人の友人の言葉でした。
「ねえ。ホン書けるならさ、もっと私たちの過去を書いてよ
同性愛を主題にした映画やドラマが増えるなかで、彼女の言葉の理由が、最初はわかりませんでした。けれど、SOGIやLGBTQAの現在や未来を描いた作品は数多あるけれども、過去をしっかりと描いた映画が少なかったことに気づいたのです。先人たちの努力があったからこそ同性愛映画が当たり前に受け入れられる時代になったのに、その過去をまだ理解できていない。ならば、書かなきゃ。

たぶんそれが、彼女ら/彼らが生きやすい社会につながる。
好きな人と手をつないで歩く。それだけの願いを当たり前に叶えられる時代につながる
たった一言の「好き」をいうために死ぬ思いをしなくていい未来を紡ぎだすと思ったのです。
その思いはきっと、作家・吉屋信子が願ったものと同じもの。

今作映画『NOBUKO』で、今までよりさらに、誰もが生きやすい社会を作りたいと思います。
ご支援やご協力、どうぞよろしくお願いいたします。


※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けしますのでご安心ください。ご支援、お待ちしております!


このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください