プロジェクト本文

■ このプロジェクトについて

茨城県水戸市を拠点に活動する現代美術家・矢口克信が、水戸市内にあったファッションビル・サントピアの8ヶ月間に及ぶ解体現場に潜入し行った、一連のプロジェクトを記録した7,000枚を超えるフィルム写真の中から、999枚を収めた重量1.7kgを超える、かなりナウい記録写真集の出版を実現する為のプロジェクトです。  

ビルボードサイン サントピア屋上|2016年6月

 『現代社会において失われゆく、かなりナウい風景や記憶を留める事を営みとして』

 ー 解体されゆくサントピアとの出会い

2016年5月。水戸市内で活動をしていた矢口の元に、サントピア解体の一報が飛び込んできました。サントピアとは、1978年に最先端ファッションの発信地として、水戸市中心市街地に開店したファッションビルです。

2007年に閉店した後は、9年間放置プレイされ続け、結局は解体される事となります。とはいえ、水戸という地方都市の生活文化の一時代を象徴する建築であったことは、まぎれもない事実です。ここでどれだけのひと達が、なんだかんだと、泣いて笑って怒ってと、かなりナウい青春時代を過ごしたことでしょうか。誰かにとってかけがえの無い思い出の場所だったはずの建物が、誰にも守られる事無く解体されようとする中、その失われゆく風景と、どう向き合う事が出来るか、そんな想いが、矢口の表現欲を突き動かしていきます。

解体の為に防壁で囲われるサントピア |2016年7月

 

矢口はすぐにサントピアへ出向き、解体工事関係者の方々との交渉を経て、解体現場に潜入しました。そして解体工事が終了するまでの約8ヶ月間、フィルムカメラで解体風景を記録していきます。 

サントピアの解体風景 6階 |2016年9月

 

解体中のサントピア屋内 3階 |2016年10月 

 

サントピア正面入口|2016年12月

 

 ー『SUNTOPIAへ祭後のバーゲンセール』の開催

解体工事まっただ中の8月15日には、解体されゆくサントピアへ贈るアートプロジェクト『SUNTOPIAへ祭後(さいご)のバーゲンセール』を開催。サントピア全盛期のバーゲンセール時には、セール品を求める人々によって出来た数百メートルにも及ぶ大行列の風景が、水戸の町の賑わいを象徴する風物詩の一つでした。 

『SUNTOPIA年末バーゲンセール』大行列の風景 |1998年11月28日

 

プロジェクト当日は、猛暑の中、若者からお年寄りまで200人以上の方々が参列し、バーゲンセールの大行列の風景をサントピアにプレゼントしました。参列者の中には、サントピアで購入した洋服で、全身オシャレしてきた女性や、当時の思い出を延々とお話しするご年配の男性の方まで、個性豊かな参列者で賑わいをみせました。

『SUNTOPIAへ祭後のバーゲンセール』大行列の様子|2016年8月15日

 

プロジェクト終盤には、本場アメリカから来日したという魔術師が登場。本場アメリカ仕込みといわれるエキセントリックな秘術で、サントピアの魂を自らに憑依させ、参列者へのお礼の言葉と、水戸の町へお別れを告げました。また参列者の皆さんへ、サントピアにまつわるかなりナウいグッズを、礼品として配布させて頂きました。

サントピアの魂を憑依させ挨拶を行う魔術師|2016年8月15日 

 

 ー 失われゆく空間で行った幾つかの試み

矢口は自分の中に移ろいゆく様々な感情の痕跡を残すかのように、かなりナウいドローイングを、解体中のサントピア内に描いていきます。それは、失われゆく空間において、創造行為を働く事で、相反する情感を孕んだ光景を、極めて原始的な手段を通して表現しようとする試みでした。

"Study drawing #01" サントピア地下1階南側エリア|2016年5月

 

 "Study drawing #02" サントピア7階北側エリア|2016年5月

 

"Dead colour drawing" サントピア地下1階北側エリア|2016年6月

 

描かれたドローイングのほとんどが、解体と共に取り壊されてしまいましたが、地下1階北側の空間に、解体されゆくサントピアへ捧げる献花として描かれた『Dead colour drawing』の一部だけは、取り壊される事無く埋蔵され、現在もサントピア跡地の地中に眠り続けています。 

 

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 ■ 矢口克信のこれまでの活動について

2008年9月。矢口はサントピア裏手にあった、取り壊し寸前の空き家を舞台に社会実践活動を開始。そこで「小料理喫茶ワシントン」&「かなりナウいショップ和心団」と名を冠した喫茶店と用品店の営業を始めます。その後、建物の取壊しは延期されることとなり、喫茶・用品店の営業を継続しながら、ローカル新聞の発行や、小さなお祭りの開催、藝農事務所の運営など様々な活動を展開していきました。

小料理喫茶ワシントン|2008年 - 2013年

 

 しかし、2013年5月に小料理喫茶ワシントンの建物は、とうとう解体されることになります。矢口は、自ら竹の足場を組み、電動工具を一切用いず、全て手作業で解体を行うことで、建物の歴史や記憶を紐解いていきました。また建物内に残されていた家財道具や、解体時にでた廃材(木材、土壁、釘など)のほとんどを保存していきます。その解体風景は、1,500枚を超える白黒の銀塩写真に収められていきました。

小料理喫茶ワシントンの解体風景|2013年8月

 

解体工事が終盤を迎えたころ、様々な理由から、建物の1階の外壁と解体の為に組まれた竹の足場を残し、矢口は同地にプロジェクトスペース「ワシントン跡地」を出現させます。その後、パフォーマンスや大衆浪漫歌劇団の公演などを開催しながら、現在も同地にて活動を継続しています。

ワシントン跡地の風景|2017年現在

 

 

ワシントンドキュメンタリー図の編纂を開始

2015年7月。矢口はこれまでの活動を纏めた『ワシントンドキュメンタリー図』の編纂を開始します。第一弾として、小料理喫茶ワシントン解体の一連のプロジェクトの記録写真を収めた「私のサントピアの解体 矢口克信」を同年9月に出版。同書は欧州の書店を中心に紹介され、ニューヨーク近代美術館(MoMA)にも収蔵されました。今回出版を目指す『サントピアの解体』はワシントンドキュメンタリー図の第2弾となります。

『ワシントンドキュメンタリー図 001 私のサントピアの解体 矢口克信』

 

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 ■かなりナウい記録写真集『サントピアの解体』を出版する意義

矢口克信のこれまでの社会実践活動は、日常生活の中で当たり前に失われゆくものや、忘れ去られゆくものに光を当て、彼らをもう一度美しく輝かせる行為だったと言えます。その行為から生まれる風景は、社会において価値をなくしたものが、誰かに取って何ものにも代え難い価値のあるものであり得ることを我々に問いかけてきます。

かなりナウい記録写真集『サントピアの解体』完成イメージ

 

 利便性を求め続ける現代社会に生きる我々は、社会において価値のあるものを手に入れることへの努力は惜しまず、価値のなくなったものは簡単に手放してしまう。

価値を失い、取り壊されゆくサントピアの最期の風景を収めた、今回のかなりナウい記録写真集が、そんな社会に生きる誰かにとって、かけがえの無い風景であってくれる事を願います。

出版の実現に向けたご支援、どうぞよろしくお願い致します。

ワシントン現代藝術センター芸術監督 萬間満

 

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■ 矢口克信プロフィール

1978年茨城県生まれ。2004年から即興性の高いパフォーマンスを主体にヨーロッパで活動。2008年帰国後、水戸中心市街地にあった空き家を舞台に社会実践活動を開始。美術館やアートフェスティバルなど、体制的な環境を避けながら、表現の場を日常の中に求め続けてきた。国内での活動が9年目を迎える今年8月より、これまでの社会実践活動を長期的に検証していく事を目的にした『Earth Hole Film Festival』を、ワシントン現代藝術センターで開催予定である。

 

ー 参考URL 

「かなりナウい記録写真集『サントピアの解体』出版プロジェクト」公式HP

「SUNTOPIAへ祭後のバーゲンセール」公式HP

「Earth Hole Film Festival」公式HP

「ワシントン現代藝術センター」公式HP

 

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 ■ かなりナウい記録写真集「サントピアの解体」の内容

書籍名:『サントピアの解体』/編著:矢口克信/判型:A5判(横210×縦148mm)/重量:約1.7kg/項数:1008ページ/印刷:オフセットフルカラー/予定発行部数:500部発行:ワシントン現代藝術センター/刊行:2017年秋/内容:サントピアの解体風景の記録写真|解体中のサントピア前で開催されたアートプロジェクト「祭後のバーゲンセール」の記録写真|矢口克信がサントピア内で遂行した複数のパフォーマンスの記録写真|作家・企画者による寄稿文。(日・英2カ国語)*書店等での販売は現在予定しておりません。

 

ー 考えられるリスクについて

・『サントピアの解体』の編集作業を矢口がほぼ一人で行いますので、作業の進行状況によっては、完成時期が遅延する可能性がございますことをご了承下さいませ。編集作業などの制作の進捗状況は「活動報告」にて、随時報告して参ります。

 ・編集の進行状況によっては、記録写真集の内容に若干の変更が生じる場合がございます。

 

ー 支援金の使途について

かなりナウい記録写真集『サントピアの解体』製作費

  

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 ■ ご支援頂いた方へのリターン

 
◎ 3,310円(出版を応援する)
・作家より直筆のお礼状

 

 

◎ 6,310円(サントピアの解体1冊) 

・作家より直筆のお礼状

・『サントピアの解体』×1冊

 

 

◎ 10,310円(サントピアの解体セット) 

 

・作家より直筆のお礼状

・『サントピアの解体』×1冊

・かなりナウい特製温泉タオル×1個

・お名前を記録写真集の巻末にクレジット

・解体現場から出土したサントピアのステッカー1枚

 

◎ 10,310円(サントピアの解体セット②)

 

 ・作家より直筆のお礼状

・『サントピアの解体』×1冊

・かなりナウい特製温泉タオル×1個

・サイフォンコーヒー券×3杯分
(この夏に新装開店予定の小料理喫茶ワシントンにて作家自らサーブ致します。)

・解体現場から出土したサントピアのステッカー1枚

 

◎ 10,310円(サントピアの解体セット③)

・作家より直筆のお礼状

・『サントピアの解体』×1冊

・かなりナウい特製温泉タオル×1個

・『小料理喫茶ワシントン新装開店記念』限定トートバッグ×1個
(作家自らドローイングして、スクリーンプリント。)

・解体現場から出土したサントピアのステッカー1枚

 

◎ 30,310円(『サントピアの解体』DXセット)

 

・作家より直筆のお礼状

・『サントピアの解体』×1冊

・かなりナウい特製温泉タオル×1個

・お名前を記録写真集の巻末にクレジット

・解体現場から出土したサントピアのステッカー1枚

・『サントピアの解体』限定Tシャツ1枚

・『サントピアの解体記録映像』上映会1名様ご招待(2018年春開催予定)

 

 

◎ 50,310円(『サントピアの解体』スーパーDXセット)

 

・作家より直筆のお礼状

・『サントピアの解体』×1冊

・かなりナウい特製温泉タオル×2個

・お名前を書籍巻末にクレジット

・解体現場から出土したサントピアのステッカー1枚

・『サントピアの解体』限定Tシャツ2枚

・『サントピアの解体記録映像』上映会2名様ご招待(2018年1月開催予定)

・ワシントン跡地の隣にある『茨城一美味い小料理かずこのあんこう鍋+あん肝+生ビール』×2名様ご招待&ご希望あらば矢口克信がご接待。*かずこのあんこう鍋は冬期限定になりますので、来店日程はご相談の上決定。

 

 

◎ 100,310円(作品セット)

・作家より直筆のお礼状

・『サントピアの解体』×1冊

・かなりナウい特製温泉タオル×2個

・お名前を記録写真集の巻末にクレジット

・解体現場から出土したサントピアのステッカー1枚

・『サントピアの解体』限定Tシャツ2枚

・『サントピアの解体記録映像』上映会2名様ご招待(2018年春開催予定)

・ワシントン跡地の隣にある『茨城一美味い小料理かずこのあんこう鍋+あん肝+生ビール』×2名様ご招待&ご希望あらば矢口克信がご接待。*かずこのあんこう鍋は冬期限定になりますので、来店日程はご相談の上決定。

・オリジナルハンドプリント作品1枚

ワシントン現代芸術センターVIPルーム『高級浪漫喫茶 蒼い山猫』にご招待。そこで『サントピアの解体』の中からお好きな写真を選んで頂き、作家自らハンドプリント致します。 ゼラチンシルバープリント、オープンエディション、サイン入り、ペーパーサイズ:四つ切り(305mm×254mm)

 

 

◎ 30,0310円(作品DXセット)

・作家より直筆のお礼状

・『サントピアの解体』×3冊

・かなりナウい特製温泉タオル×3個

・お名前を記録写真集の巻末にクレジット

・解体現場から出土したサントピアのステッカー1枚

・『サントピアの解体』限定Tシャツ3枚

・『サントピアの解体記録映像』上映会3名様ご招待(2018年春開催予定)

・ワシントン跡地の隣にある『茨城一美味い小料理かずこのあんこう鍋+あん肝+生ビール』×3名様ご招待&ご希望あらば矢口克信がご接待。*かずこのあんこう鍋は冬期限定になりますので、来店日程はご相談の上決定。

・オリジナルハンドプリント作品5枚セット

ワシントン現代芸術センターVIPルーム『高級浪漫喫茶 蒼い山猫』にご招待。そこで『サントピアの解体』の中からお好きな写真を選んで頂き、作家自らハンドプリント致します。 ゼラチンシルバープリント、オープンエディション、サイン入り、ペーパーサイズ:四つ切り(305mm×254mm)

 

 

◎ 50,0310円(作品超DXセット)

・作家より直筆のお礼状

・『サントピアの解体』×5冊

・かなりナウい特製温泉タオル×5個

・お名前を記録写真集の巻末にクレジット

・解体現場から出土したサントピアのステッカー1枚

・『サントピアの解体』限定Tシャツ5枚

・『サントピアの解体記録映像』上映会5名様ご招待(2018年春開催予定)

・ワシントン跡地の隣にある『茨城一美味い小料理かずこのあんこう鍋+あん肝+生ビール』×5名様ご招待&ご希望あらば矢口克信がご接待。*かずこのあんこう鍋は冬期限定になりますので、来店日程はご相談の上決定。

・オリジナルハンドプリント作品12枚セット+特製木箱

ワシントン現代芸術センターVIPルーム『高級浪漫喫茶 蒼い山猫』にご招待。そこで『サントピアの解体』の中からお好きな写真を選んで頂き、作家自らハンドプリント致します。ゼラチンシルバープリント、オープンエディション、サイン入り、ペーパーサイズ:四つ切り(305mm×254mm)

 

 

◎ 999,310(法人様・お金持ち様向けセット)

   

・作家より直筆のお礼状

・『サントピアの解体』×9冊

・かなりナウい特製温泉タオル×9個

・お名前を記録写真集の巻末にクレジット

・解体現場から出土したサントピアのステッカー1枚

・『サントピアの解体』限定Tシャツ9枚

・『サントピアの解体記録映像』上映会9名様ご招待(2018年春開催予定)

・ワシントン跡地の隣にある『茨城一美味い小料理かずこのあんこう鍋+あん肝+生ビール』×9名様ご招待&ご希望あらば矢口克信がご接待。*かずこのあんこう鍋は冬期限定になりますので、来店日程はご相談の上決定。

・オリジナルハンドプリント作品12枚セット+特製木箱

ワシントン現代芸術センターVIPルーム『高級浪漫喫茶 蒼い山猫』にご招待。そこで『サントピアの解体』の中からお好きな写真を選んで頂き、作家自らハンドプリント致します。 ゼラチンシルバープリント、オープンエディション、サイン入り、ペーパーサイズ:四つ切り(305mm×254mm)

・ワシントン跡地にビルボード広告1年間掲示権。昭和の香り漂う手作り看板を制作させて頂き1年間ワシントン跡地に掲示致します。掲示終了後、看板は寄贈させて頂きます。

*法人・お金持ち様セットを御検討される場合は、詳細等をご案内させて頂きますので、事前にお問い合わせ下さいますようお願い致します。

 

 

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