はじめに・ごあいさつ

はじめまして。most 8092 オーナーの勝野と申します。

伊豆・修善寺で生まれ育ち、2017 年に修善寺温泉街の空き店舗を借りて「修善寺 燕舎」というショップ兼デザインスタジオを開業し、今年の8月で3周年を迎えました。

大学でプロダクトデザインを専攻する中で、様々な領域を学ぶ中で地域デザインの領域に興味を持つようになり、「自分を育んでくれた地域を デザインの力で元気にしたい」との思いで、学部4年次に事業を開始。その後、現在に至るまで、事務や経理、営業、制作など全て1人で行ってきました。

県内有数の温泉街として知られるものの、高齢化・過疎化も進み、徐々にかつての活気が感じられなくなってく修善寺温泉の様子を肌で感じる中で、自分の学んだデザインの知識や技術で、生まれ育った地域に貢献できることがあるのではないか、何かしたいと強く思ったのが起業のきっかけです。

開業当時から、
・地域住民が楽しく暮らし、観光客の方にも楽しんでもらえる地域づくり
・この先5年後、10年後も、多くの人でにぎわう地域づくり
を活動の軸として、自分にできることを少しずつ取り組んできました。

▶︎ 修善寺 燕舎 http://tsubame-sha.net/


開業3周年記念日の一枚 (2020年8月21日)


プロジェクトの概要

昨年、空き店舗で始めたレンタルスペース 「most 8092」の改装費用の一部をご支援いただければと思い、クラウドファンディングを活用させていただくことにしました。

日頃、事業を運営する中で、事業に込める想いや目指す先についてをお話しする機会というのは案外少ないもので、今取り組んでいる事業や目指す先について、広く知ってもらうために、このような場を使うのがいいのではないかと、知人友人にアドバイスをいただいたことがきっかけです。

活動に興味を持ってもいただき、most 8092の活動に込める想いや地域づくりへの想いに共感していただける方、ご支援していただける方がいらっしゃると嬉しい限りです。

目標金額に満たない場合も、自己資金で改装を行い、リターンをお届けします。


most 8092について

most 8092は、20年以上シャッターの降りていた元八百屋「やおくに」を改装し、地域に開けたレンタルスペースとして、2019年10月にオープンしました。

1日単位で、修善寺温泉の中心に自分のお店を持つことができます。飲食店(露店営業許可の範囲に限る)や作家さんの出店などを募り、様々なお店が入れ替わり出店ができるような形態をとっています。




レンタル希望者がいない期間は、常時、無料ラウンジとして開放しています。

ガレージ内には、修善寺にゆかりのある文豪の書籍の他、デザイン関連の書籍や画集、小説なども自由閲覧できる形で置いています。また、一部のスペースはレンタサイクルの事業者さんに貸し出しています。(※追記:9月11日に、9月末で撤退との連絡がありました)

雨風がしのげるため、観光で訪れた人のちょっとした休憩所の他、気分転換をしながら仕事のできるワークスペースや、図書館的な位置付けで、地元の方が来てくれることもしばしばあります。

修善寺界隈では新しい形態での事業であることを一つの背景に、出店者さんの関係者をはじめ、地域を自分たちの手でなんとかしたい、活性化していきたいという思いを持った方々が自然と集まり、意見交換・交流の場としても賑わいます。


※レンタルガイド、備品、レンタル費用についてはHPをご覧ください。

▶︎ most 8092 http://most8092.com/
静岡県伊豆市 修善寺 824-1
修禅寺から徒歩3分 / 日枝神社斜め向かい

営業時間(レンタル希望者不在時)
10:30 - 16:30 月・木定休



most 8092がオープンするまで

修善寺温泉街は、店舗兼住宅が多いため、お店の閉業後もオーナーさんが居住している物件も多く、店舗が借りにくいエリアです。most 8092が位置する旧商店街も、閉まったままの店舗や、アパート・住宅に建て替えられた物件も多く、中心地に位置するにもかかわらず店々のにぎわいは失われてしまっています。一方で、その借りにくいという状況が街の景観を守ってきたという側面もあります。

most 8092として借りている店舗も、大家さんが住んでいる状態で20年以上もの間シャッターが降りていました。開かずの物件だと思っていましたが、昨年2019年8月にある店舗が開業する話が持ち上がりました。その店舗は、経営会社の都合で突如その予定が立ち消えてしまったのですが、私にとっても他の事業者さんにとっても「借りることができる」ということが分かるきっかけとなりました。

当時はまだ東京五輪が開催予定でしたので、伊豆は自転車競技の開催地ということもあり、様々な事業者さんにとっては狙い目の物件だったことと思います。

初めは「素敵なお店が入ってくれたらいいな」と思っていました。

しかし、ちょうどその頃、数十年ぶりに足を運んだある観光地の変わり果てた姿を見て、貸店舗に必ずしも素敵なお店が入るとは限らず、街の景観を損ねかねないようなお店が入る可能性も十分にあるのだと身を以て体感しました。

一住民としても、斜め向かいに自分のお店を持つ事業者としても、土地の文脈から大きく外れるようなお店は入って欲しくないという思いが正直なところ強くあったため、「自分の手で何かできることがあるだろう」と思い立ち、知り合いづてに大家さんへと連絡をとってもらうことにしました。

自分の中でやってみたい事業構想があったため、出店予定がなくなったと知らされた数日後には賃貸契約を結んでいました。

その構想というのが、現在行っているレンタルスペースの運営です。

昨年から野外手づくり市の立ち上げと運営に携わっており、手づくり市の出店者さんたちと話をする中で、「修善寺にもチャレンジショップがあったらいいな」という思いが頭の片隅にずっとありました。

今すぐに固定の店舗を持つことは難しくても、
・将来的に温泉街で店舗を持つということを選択肢に入れてもらう
・地域の方々との繋がりを築くためのきっかけ
として、チャレンジショップという形態が1つあってもいいのではないかと考えていたからです。


また、地域内にチャレンジショップのような流動的なコンテンツがあることで、観光客の方々には、「また行ってみようかな」と思ってもらえる一要素に。地元の方々には、「次はどんなお店がくるのかしら」というわくわく感を感じてもらえるのではないかという思いもました。

ただ単に商業店舗が入るのではなく、+αで地域の活性化のためになる事業づくりができると考え、運営を始めてみることに決めました。


名前の由来

«most»はチェコ語で«橋»を、英語では«いちばん»を意味します。

ヒトと修善寺を結ぶ«架け橋»に、
様々な出店者さんの«いちばん»が集まる場所になり、
地域のにぎわいが生まれるように

との思いを込めて名付けました。

また、八百屋さんは数十年前に店じまいをしたものの、地元の方々にとっては、いつまでたっても「やおくに」さん。親しみをもっていただけるように、お店の屋号を「8092」として受け継がせていただきました。

八百屋という言葉は、«たくさん»を意味する«八百(やお)»に由来します。«たくさん»のお店が入れ替わりながら営業し、新鮮で楽しい体験を提供できる場にしたいという思いも込めました。


これまでとこれから

開業準備として、自分のできる範囲で建物に手を入れたり、持ち出しの費用で電気工事やディスプレイ用品を整えました。また、地域の老舗旅館でリニューアルが行われたのに際し、椅子などの備品を譲っていただき使わせていただいています。

開業以降、移住して伊豆で事業を始めた方々を中心に、飲食関連のお店(直焙煎コーヒー/ビーガンおやつ・マクロビオティックおやつ/薬膳スープとサンドイッチ/チャパティなど)や、ハンドメイドアクセサリーの作家さんが出店してくださいました。

また、中小企業診断士さんによる「よろず相談会」が地元の創業を目指す方や事業者に向けて開かれたり、新年には地元の自然農法を取り入れたお米農家さんによる「おもちつき」も開催されるなど、様々な形で活用していただきました。

昨年中は、内装が整いきらない中でも借りてくださる出展者さんがいらしたおかげで、赤字ではあるものの燕舎の事業で補填できる範囲でしたので、継続して運営をすることができました。



現在、新型ウィルスの影響もあり赤字が続き厳しい状況ではありますが、改装が後はこれまで通りに事業者さんへとスペースをレンタルをしていきます。

また、自主企画として、地域内外の方々に楽しんでもらえるようなイベントを随時開催予定です。

今回の改装に際して、スクリーンとプロジェクターも手配しており、まちづくりのワークショップや、地域の子ども達に向けたデザインの勉強会なども企画中です。

また、同様の設備を用いて、「娯楽が少ない」という地域の一課題へのアプローチのひとつとして、月1程度の映画上映会も企画中です。(映画上映会支援サービスを活用予定)

そのほかにも、現在の蔵書も活用しながら、伊豆・修善寺にまつわる文豪(夏目漱石/太宰治/川端康成、他)の読書会、『伊豆踊り子』などの映画の上映会を通しての、地域の歴史や文化に触れる場づくりも、少しずつ始めていきたいと考えています。

オープンガレージのため、空気の換気は十分にできること、席の配置で人同士の距離も確保できることを利点に、新型ウィルスの感染予防に配慮しながらどのようなことができるかを検討中です。


most8092の目指すあり方

most 8092は、「地域の明るい未来に向けた、地域づくりの拠点」となることを目指しています。

各事業者の出店によって、その日ごとのにぎわいを生み出すのはもちろんですが、地域内の事業者や住人同士が気軽に集まり、地域の活性化について考えていくようなコミュニケーションの場としての活用されることを目指しています。

それぞれが抱える地域に対して思いを気軽に共有できる、そして、何ができるか、何をしたいか、何をするべきなのかを話し合えるような「地域づくりの拠点」としていきたいです。

私自身が常に企画者である必要はなく、私の自主企画を一つのきっかけとして、「こんなことあったらいいな」というものを地域の方々が連鎖的に発案して実行していくサイクルが生まれるのが理想です。

「まちづくりのため」を掲げた魅力的な空間が新しくできると、地域の方々に何かやってみようとういう思い生み出す、もともとある思いを加速させるような、そんな起爆剤的な役割を果たしてくれるのではないかと期待しています。


現状では、修善寺は何もなくてつまらない場所だと思っているような子どもたちは少なくありません。また、高齢の方々は、新型ウィルスでの影響も含め、全盛期と今とを比べてしまい、未来に悲観的な方も多くいらっしゃいます。

その気持ちも十分に理解できますが、私は自分の生まれ育ったこの土地は、魅力あふれる土地であり、まだまだ沢山の可能性があると思っています。

most 8092に素敵なお店が頻繁に出店することは、観光客の方々楽しめるだけでなく、その状況を目にした地域の方々の心に、「自分の住む街は素敵なお店の集まる魅力的な町なんだ」という自信が育まれて欲しいなと思っています。そして、人が集まって賑やかにしている、楽しそうにしている場を地域内につくり、「なんとなく期待が感じられる」状況を生み出すことで、地域には明るい未来があるのだと希望を見いだすきっかけとなっててくれれば嬉しいなと思っています。


資金の使い道・改装プラン

支援いただいた資金は、改装費として使わせていただきます。

クラウドファンディングの目標金額は、
・改装費+椅子等の備品購入費(80万円+5万円)の約半分
・サイトの手数料17%+税(約8万円)

とを合算した上で50万円と設定をいたしました。

昨年の間に、一部解体、電気工事、照明器具の購入・取り付け、暖房器具の購入、一部ディスプレイ用品の購入を自己資金40万円ほどかけて行いました。(準備期間中の家賃3ヶ月分を含む)

今回の改装は、これまでに比べて大掛かりなものになるので、伊豆に移住していらした家具職人で、店舗の内装工事なども請け負っている方へと改装をお願いすることになっています。また、自分にできる範囲で、塗装などの工程は一緒に取り組む予定です。

これまで出店いただいた方々に伺ってきたご意見をもっとに、もっと利用しやすく、もっと出店者さんの商品が売れるようなお店を目指して改装プランを立てました。


主な改装箇所は、以下の通りです。


①水回り改修
②壁一部改修
③配電盤周りの目隠し造作
④ハイカウンター、黒板面の造作
⑤壁延長・立ち上げ
⑥スクリーン設置、既存の配線目隠し造作
(+椅子などの備品購入)

当初考えていた改装プランは、100万円近くかかると見積もりをいただいたため、様々な箇所を削りながら、約80万円に抑えていだきました。




スケジュール

当初の予定では、工事開始時期は12月の予定で話を進めてきましたが、急遽、9月開始となりました。大まかなスケジュールは以下の通りです。

7・8月:大工さんとの相談
9月4日:詳細の打ち合わせ

9月上旬:クラウドファンディング スタート

9月14日:改装工事開始
9月30日:大工工事終了予定

10月31日:クラウドファンディング 終了予定

11月以降:リターン準備・順次発送


リターンのご紹介

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、自己資金で改装を行い、リターンをお届けします。

リターンには、修善寺燕舎のオリジナル商品や、地元作家さんとのコラボ商品を中心にラインナップいたしました。(9月8日時点)

⚫︎ ポストカードセット(4種)
燕舎オリジナルの修善寺の風景を描いたイラストのポストカード

⚫︎ 修善寺温泉自宅湯の素
燕舎オリジナルの修善寺温泉の成分入りの入浴剤

⚫︎ だるまっ子シリーズ
燕舎と伊豆在住の作家さん(tofukuroありしろ道具店)とのコラボ商品

▶︎だるまっ子シリーズについて
修善寺は、「だるま山」の麓に広がる温泉街であり、地元の修善寺小学校では子どもたちのことを「だるまっ子」と呼び、学級通信は「だるまっ子通信」という名前がついています。また、修善寺の境内には、顔の掘られた「だるま石」が置かれていたりと、だるまさんに縁のある土地です。燕舎では、昨年から「だるまっ子プロジェクト」と称して、地域の作家さんと一緒にだるまをモチーフとした商品をつくっている他、2ヶ月に1度の野外手づくり市「修善寺温泉だるまっ子市」(現在開催延期中)にも取り組んでいます。

「だるまっ子」は、全て手作業で、伊豆の木々から一体一体形をつくり、それぞれに異なる絵柄を絵付けしていただいています。
※リターンの「だるまっ子(1体)」は写真のだるまっ子たちを含め、ランダムでお届けいたします。絵柄の個別オーダーなどをご希望の場合は、「だるまっ子<オーダー絵柄>(1体) 」をご選択ください。

「だるまっ子手拭い」にはモミジやしいたけ、ずがにうどんなど、修善寺ならではのモチーフが散りばめられた、それぞれに表情の異なるだるまっ子が並びます。


さいごに

現在、新型ウィルスの影響もあり、他の観光地と同じく修善寺も観光客の大幅な減少で大きなダメージを受けています。人がいないと周りの事業者さんも、私自身も嘆く日々が続きます。

4月から7月の3ヶ月間は、ほぼ無収入となり家賃支払いのみが積み重なっていくような状況でした。大家さんに建物ごと返すという選択肢もありました。

しかし、most8092のあり方はこの先、地域にも事業者さんにもきっと求めらるだろうと考え、継続していくことを決めました。

この改装は、目標に掲げている通り、「地域の明るい未来に向けた、地域づくりの拠点」でもあり、同時に「まだまだこの地域で頑張ります」という私自身の意思表示でもあります。

修善寺温泉街をもっともっと魅力的な街にして、私を含めた地域の人々が楽しく、自信を持って暮らし、その楽しさやわくわく感が訪れた人にも伝わるような場所にしていきたいです。

その一つの足掛かり、きっかけとしてのmost 8092にご支援いただけますと幸いです!

そして、ぜひ修善寺温泉に、伊豆に足を運んでいただきたいです。よろしくお願いします。


受賞経歴や活動経歴など:
・静岡文化芸術大学 卒業制作(地方のデザイン振興、“燕舎”の提案)奨励賞受賞(2017年)
・静岡県県主催「地域のお店」デザイン表彰 特別賞受賞(2019年)
さんしん夢企業大賞 創業部門最優勝受賞(2019年)

・TEDxHamamatsu 登壇 「もしあなたもデザインを学んだら」(2019年)
・西遠女子学園 女性教育講演会「『わからない』と向き合い、自分自身をデザインする」(2019年)
(西遠女子学園 学園長先生のブログ内・紹介記事

  • 2020/09/29 19:05

    先日、水回りの仕上げにタイルの目地を埋めて、改装工事がほとんど完了いたしました。今週仕上げの作業をしていただき、新規で造作したカウンター用の椅子を運び入れたり、このあとは植木を選んだりと装飾の物を整えていきます。10月には早速ご利用の予約も入り、オープンが楽しみです。

  • 2020/09/26 11:39

    工事開始からもうすぐ2週間。新しく立ち上げた壁の塗装が終わり、完成にぐんと近づいた感じがします。この内装の水色は、元々の八百屋さんの頃からの色で、ご主人はとてもハイカラな方だったのかなと思います。元の色と合うように、薄い水色のペンキに絵具で調色をしました。途中途中確認しつつ青を足していったので...

  • 2020/09/19 15:37

    14日から工事が始まり、今日で5日目を迎えました。いくつかの仕様変更はありながらも、順調に進んでいます!正面奥の配管を隠したカバーの裏手側にはスクリーンも設置してもらいました。上映会やセミナー、出店者さんの紹介VTRを流すなどいろいろ使えるなと考えてわくわくしています。カウンターは高さ1100...

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