はじめに・ご挨拶

渋谷の制作会社でカメラマン/マーケターとして働いているムラホと申します。
この度、オフィスにいる社員の連携を向上させるため、Googleカレンダーのスケジュールに応じて発光するハードウェアを開発しました。今後、Gips をより良いプロダクトにするために、皆さんのご支援をお願いします。

(活動状況とは)

・ビデオ会議中→話かけてはいけない状況
・タスク処理中→話かけてもよいが暇ではない状況
・休憩中→ごはんに誘ってほしい状況
などなど...

働く人には様々な活動状況があります。

働き方の多様化により、意思疎通のコストが上がっています。

「とある社員はリモートで働き、また、とある社員はオフィスで働く。」
働き方が自由になり、社員はより自由に働くことができるようになりました。
しかし、実は新たな問題が生まれていたのです。
それは、コミュニケーションのコスト増加です。
少し前は、誰もが同じ場所で同じように働いていました。個人の自由はありませんでしたが、そのおかげで社員同士の共通言語が生まれやすく、スピーディーなコミュニケーションと意思決定が行えていました。
しかし今は、相手がどういう状態なのかを把握するところからコミュニケーションが始まります。

悲しいストーリー

...オフィスに出社しているが、リモートで外にいるメンバーと働いている社員Aさん。
そして、社員Aさんと作業したいと思っている、同じくオフィスにいる社員Bさんの2人がいました。

社員Bさんは社員Aさんがどんな作業をしているのか、よくわかりませんでした。

なので、「いま都合は良いか?」と社員Aさんに声をかけようとします。

社員Bさんは社員Aさんに近寄り、肩を叩いたところ、A社員さんは慌てて、B社員さんに「今、ビデオ会議中だ!」と伝えます。

社員Aさんは慌てて、その場を離れました。

些細な出来事ではありましたが、今回の一件から、PC の前で作業をしている他の社員に対して気軽なコニュニケーションをするのが億劫になってしまいました。...

これは、僕が実際に体験したことです。

上記のストーリーを解決したくて閃いたのが、Googleカレンダーのスケジュールに合わせて、話かけてはいけないタイミングで発光する LED の仕組みでした。


私はプログラマーでもなければ、エンジニアでもありません。しかし、私の勤め先には多くのプログラマーが在中し、彼らと共に多くのプロジェクトをこなさなければなりませんでした。
そこで、少しでも彼らとコミュニケーションがとれるように、私はプログラミングを学ぶことに決めました。そして、通常のプログラミングスクールよりプログラミングが身につきそうだと感じた、ProtoOut Studio という日本初のプロトタイピング専門のスクールに通うことにしました。そのおかげで簡単なサイトやサービス、ハードウェアは自分で作れるようになりました。

Googleカレンダーから情報を取得し、LED を光らせる。プログラマーなら簡単に思えてしまうこの仕組みも、私からすると大変な努力が必要でした。

簡単なプログラミングができようになったとはいえ、まだまだ素人に毛が生えたような私。
そもそも完璧な技術を会得したいというよりは、職場のプログラマーと会話ができるようになるくらいのレベルを求めて学んでため、授業以外でプログラミングを活用することは、実はあまり想像できていませんでした。

プログラムを使用した制作が初めて評価された ProtoOut Studio 主宰のハッカソンでの経験

実は、ProtoOut Studio が主宰するハッカソンで一度だけ、Obniz賞という賞をいただいたことがあります。このハッカソンは私1人で参戦し、Obniz という授業でよく使用したマイコンボードを使って、在宅ワークを楽しくする『フットワークくん(メンズ)』というプロダクトをつくりました。これは、足でマウスを操作でき、さらに動かした足に合わせて、陸上選手の模型が、駆ける動作をするというワケのわからないプロダクトなのですが、動かす足の位置を、センサー等を使って取得する代わりに、自分の顔写真を足に貼り、Web の顔認識の仕組みで足の位置の取得をしたなど、工夫と実際に動くものが作れた事を評価され、賞を頂くことができました(プロダクトの内容が気になる方は、こちらで当時の様子を記録したnoteをみることができます)。

自分のプログラミングスキルでも便利なものはつくれるのではないか?

以上の経験から少しだけ自信が付き、昔から構想はあったが手を動かすに至らなかった、コミュニケーションのコストを下げるためのハードウェアの開発を本格的に開始しました。自分のスキルと、実現したい機能の最もよいバランスを見つけるため、ProtoOut Studio の先輩に相談したり、Twitter でエンジニアメンターを募集し、その人にもアイデアを出してもらうなど、様々な思考錯誤を行いました。

「本当は、〇〇がしたかった...。」をたくさん乗り越えて、自分のスキルと実現したい機能を携えたハードウェア『Gips β版』は完成しました。

今日完成しているのは『Gips β版』です。Gips β版は、ハードウェアで実現したかった、コミュニケーションのコストを下げるための、必要最低限の機能が備わっています。
Gips β版は、ここから徐々に機能を追加することで、よりよいプロダクトに姿を変え、最終的には職場だけでなく、日常生活でも活躍するプロダクトにさせたいと考えています。

Gips β版の機能

・Googleカレンダーと連携し、カレンダーのタイトル、もしくは説明蘭のコメントに応じて、指定した色に LED を光らせることができます(設定できる組み合わせは最大5パターン)。
・バッテリー駆動で、デスクのどこでも配置することができます。
・バッテリー残量を、本体側面にある窓から確認することができます。

製品情報

製品名:Gips β版
使用パーツ:ESPr® Developer 32×1、ジャンパワイヤ×4、小型ブレットボード×1、フルカラーLED×1、抵抗×3、リチウムイオンバッテリー×1、リチウム電池拡張ボード×1

調達した資金の使い道

もちろんGips β版のアップグレードです。今後追加したい機能として下記があげられます。
・Googleカレンダーに予定が入っていないとき、自動でLEDを消す
・キーワードと光る色の組み合わせをブラウザ上で設定できるようにする
・光量アップ
・Googleカレンダーの予定変更を即反映させる(Gips β版では最大3分のラグが発生します)。
・ボディの小型化

リターンのご紹介

Aコース:組み立て済みの Gips β版をお届けします。さらに、Gips β版が今後アップグレードした際に、アップグレード後のGipsと、今回お渡しするアイテムを無料で交換をいたします。
Bコース:Gips β版のパーツと作り方を記したドキュメントをお届けします。
Cコース:Gips開発過程の情報共有と、お礼のメッセージを送らせていただきます。

A、Bコースはいずれも、初回セットアップのサポートがつきます。

今回お届けするのは Gips β版になります。あくまでもプロトタイプの製品であるため、使用の際に伴った損害につきまして一切の責任を負いません。
※Aコースについては、事前に動作テストしてからお送りします。テストの結果次第ではリターン送付にお時間をいただく可能性があります。

会社・チームの紹介

今回の開発には多くの方のご協力をいただいていますが、企画立ち上げ、主な開発作業は、私、ムラホカズナリが個人で行っています。普段は、デジタル、フィルムを問わない撮影業務や、広報活動に伴うヴィジュアル制作、またイベントの企画立案などを行っています。
もともと人とコミュニケーションをとるのが苦手で、今の職場に入社したばかりの頃は非常に苦労しました。その時に、どうすればもっと人とコミュニケーションをとるのが楽になるんだろうと、様々な手法を学びました。そこで思ったのは、コミュニケーションはお互いのことをよく知っているほど取りやすくなるということでした。そんなの当たり前だと思われてしまうかもしれませんが、実際にどれだけの人が相手のことを理解するのに、力をさけているのでしょうか?
相手を理解すること以外に、生きていくためにはいろんな大切なことがあります。そして気がつくと、相手を理解するためのパワーは残されておらず、つい、コミュニケーションを疎かにしてしまいます。
しかし、相手を理解し、円滑なコミュニケーションをとれることは、全てにおいてポジティブな影響をもたらします。だから私は、コミュニケーションをいかに負担なく、円滑にできるか、というところに大変な興味関心をもっています。Gipsのアイデアは、まさにこの考えから誕生したものです。

Q&A

Q:Gips β版の初期設定では主にどんな作業をしなければいけないの?
A:Gips β版を使用する環境のWi-Fi登録、情報を取得するGoogleカレンダーとの連携、取得するキーワードと発光色の紐付け(初期の設定では"会議"が赤色、”タスク処理”が青、”休憩”が緑の3パターンに設定されています。)。以上の3つを行う必要があります。Wi-Fi登録は Arduino IDE というソフトで、マイコンボードに直接情報を書き加える必要があります。これらの設定は、事前にご連絡をとりつつ、こちらでセットアップを完了させてから発送いたします。

Q:作り方だけ知りたい(パーツは必要ない)が、教えてもらえるか?
A:はい。今後、note、Qiita、Githubのいずれかで作り方を公開する予定です。

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