▼こんにちは、三陸港まつり実行委員会の委員長・古水力です。
大船渡市三陸町越喜来にある浦浜念仏剣舞・金津流浦浜獅子躍の保存会会長も務めております。


(金津流浦浜獅子躍)

 

▼三陸港まつりのこれまで

三陸港まつりは、昭和48年に当時の浦浜青年会の発案で始められて以来、三陸の夏を飾る唯一のまつりとして、毎年8月16日、越喜来漁港を主会場に開かれてきました。
七夕、盆踊り、神社の奉納相撲などの伝統的な行事が姿を消し、さらには、東日本大震災に遭遇し尊い人命と財産を奪われながらも未来に向かって歩み続ける、地域住民の手づくりの祭典として継続されて、今年、43回目を迎えます。

まつりは、浦浜念仏剣舞・金津流浦浜獅子躍が主催する流灯会から始まります。
夕方、円満寺境内で郷土芸能を奉納します。漁港まで400人の灯ろう行列があり、漁船に積んだ灯籠を漁港内に流し、規模は小さいですが花火を打上げて、津波や戦争犠牲者、各家の先祖、魚類を含めた法界万霊の供養を行ってきました。死者を偲び、死者と共に生きる姿を鮮明にしているところが「三陸港まつり」の大きな特徴でもあります。
供養の後は、郷土芸能共演や模擬店で賑わい、多くの帰省客も加わり世代を超えた交流の場として定着し、地域のコミュニティ再生に一定の役割を果たしてきました。

 

     

 ▼東日本大震災、そして「こんな時だからこそ芸能を」

2011年3月11日、東日本を襲った大地震と大津波は、大船渡市にも壊滅的な打撃を与えました。わたしたちの地元、三陸町越喜来地区も未曾有の大被害を受けました。
基幹産業である漁業も、あわび種苗センターやワカメ・ホタテといった養殖施設、定置漁場が全壊、漁船のほとんどが流されました。

わたくしども浦浜念仏剣舞、浦浜獅子躍の両保存会メンバーでは、自宅や店舗を流された者も居りますが、家族を含め全員が無事でした。
しかし、浦浜念仏剣舞、浦浜獅子躍が合同詰所として借用していた古民家が津波により全壊。剣舞の太鼓や道具の多くを流出、破損しました。

そもそも剣舞や獅子躍の根底をなすものは「鎮魂」であると思っています。遺族とともに涙しながら悲しみを乗り越えようと訴える芸能であり、どんなことがあっても躍らなければならないと考え、日常がままならない中でも活動を再開させました。

【当時のことを記したもの】
http://www.urahama.com/311/311.html
【荒馬座さんのレポート】
http://www.araumaza.co.jp/entry/2012/0122122045.html


震災後には多くの方のご激励・ご支援を頂き、その夏には形を変えて港まつりの開催にたどりつきました。

「こんな時だからこそ芸能を」と自分たちに言い聞かせ、その言葉で自分たちを奮い立たせ、多くの場所でも躍って参りました。 

 

 

    

 

その後の港まつりでは、漁港の復旧工事との絡みで三陸公民館駐車場、特養老人ホーム跡地、中学校グランドと会場を転々としてきましたが、「~未来は祭りの輪の中にin三陸~」をサブタイトルに掲げ、国内外のアーティスト、ボランティア団体、一般観光客との交流を進め、特に、被災地三陸と県内外の子ども同士が大震災とお互いの芸能の魅力について語り合い、被災地の復興、未来に向けたエールを交換し合うプログラムを組み込み毎年開催してきました。

 

   
(さいたま市の中高生が、浦浜念仏剣舞を習いまつりで共演)

 

▼いよいよ今年

震災から6年が過ぎ、漁港の整備が整った今年は、7年ぶりに越喜来漁港に戻り、海面に灯籠を浮かべて追善供養の花火を打ち上げ、漁村特有の海を背景にしたまつりの復興を望んでいます。

しかし、現段階では資金不足により花火を打ち上げることができません。

やっと漁港に舞い戻れる今年こそは花火を打ち上げたい。
熱い思いで地を踏みながら舞う各郷土芸能の共演に花を添える花火を、地域住民の方々が少しでも笑顔が綻ぶように、そしてなによりここ数年花火の上がっているまつりを見たことの無いこどもたちに、港まつりの真の姿を見せてあげたい、実行委員会一同そんな思いで、このプロジェクトを立ち上げました。

 


(吉浜鎧剣舞)

▼リターンについて
☆お礼状

簡単なまつりの報告とご挨拶をさせていただきます。

☆ポストカード

郷土芸能団体の写真をポストカードにします。

    
(川原鎧剣舞)

☆当日パンフレット

当日出演する郷土芸能団体の簡単なプロフィールや演目をまとめたパンフレットです。

 
(バリ舞踊/2014年)

☆芸能体験/宿泊

一緒に浦浜念仏剣舞の練習に参加できます。
稽古場所である「浦浜民俗芸能伝承館」に泊まることができます。

※8月15、16日は混雑しているためそれ以外の日程で希望日をお知らせください。
 現地までの交通費、食費等は実費です。
 簡易ベッドがあります。
 お風呂は、近くにある「夏虫のお湯っこ」をご利用できます。

     
(インドネシアから伝承館に滞在し、ダンス作品を製作して港まつりで上演/2015年)

☆ホタテ食べ放題

1年を通してどの季節に来ても食べられる三陸の海の幸・ホタテを堪能していただけます。
現地に来られない場合には、郵送のご相談ものることは可能です。

☆2017年港まつりのDVD

 今年の港まつりの様子を1枚にまとめたDVDを郵送します。

▼最後に

以前港まつりをやっていた漁港に7年ぶりに戻ってくる今年こそ、花火を上げたい。
このささやかな願いを叶えるために、心ある皆々様のご支援を賜りますよう切にお願い申し上げます。

 

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