はじめに・ご挨拶

皆様はじめまして。サイベリアンの猫 メリの飼い主です。
他にも夫・犬2匹の家族と、地方で暮らしています。

初めての試みで読みづらい点もあるかとは思いますが、切実なお願いがありこのプロジェクトを始めることにしました。
ぜひ最後まで目を通していただけますと幸いです。

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メリは2020年8月29日に、1歳1か月で我が家へやって来ました。
DIYのためにホームセンターに訪れた際、ペットコーナーにいた一番大きい猫がメリでした。

目立っていたのでよく見るともう1歳を過ぎていて、お店で一番のお姉さんでした。
他の子たちと違い、メリの値札だけに「全部コミコミ〇〇円!」と叩き売りのような表示がありました。
大きな身体で狭いショーケースの中から外の景色を眺める姿が印象的でした。
でも我が家には先住犬が2匹いたため、ここで安易に迎えてはいけないと自分に言い聞かせて、その時は帰宅しました。
しかしどうしてもあの姿が家に帰っても忘れられず、夫に相談して改めて店に向かい、やはり縁を感じてお迎えを決めました。

★うちに来た日のメリ。ずっとこの隙間にいました

お迎えしてみると、どうしてこんなに大きくなるまで売れ残っていたのか、さっぱり分からないくらいメリは可愛い子でした。
きれいな目をして、可愛いお顔で、毛もふわふわ気持ちよくて、
攻撃性もなく、おもらしもせず、よく食べよく寝てよく遊ぶ子なのです。

でもきっとメリがボサボサで人間不信でおもらしちゃんでも
あの日あの時いてくれたら、私は間違いなくお迎えしていたと思うくらい
今となっては縁があったと思わせてくれる、愛おしい存在です。

最初は慣れない環境で隠れてばかりのメリでしたが
今ではすっかりマイペースにのびのび過ごしてくれるようになりました。
そんなメリの姿が微笑ましくて、これからの成長を見届けることが楽しみでもありました。

★撫でられてゴロゴロ喉を鳴らすメリ


プロジェクトをやろうと思った理由

9月11日、メリの避妊手術後にお迎えへ行ってくれた夫が私に、
「メリは死ぬかもしれない」と言いました。

頭が真っ白になりつつ、すぐに夫と手術をしていただいた病院へ行き、先生から説明を受けました。
その際先生に、手術の際に腹水の貯留と貧血を示す数値見られたことから、難病FIP(猫伝染性腹膜炎)という病気の疑いがあると告げられました。

----【FIP(猫伝染性腹膜炎)とは】----

猫腸コロナウイルスが原因で腹膜に炎症を起こす病気です。
本来猫腸コロナウイルス自体は多くの猫が持っているものの、病原性が低く危険を及ぼすことはほとんどありません。
しかしこれが何らかの理由により突然変異して、致死性の高いFIPウイルスになってしまうのがこの病気です。
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そしてFIPは現在の医療では治療薬がなく、対症療法による延命措置しかできないこと、
一度発症してしまうと致死率はほぼ100%で、数日から数か月程度で命を落としてしまうだろう
、ということを伝えられました。

メリが死んじゃうの?この家に来たばかりで、やっと慣れてきて、こんなにも元気なのに。
悲しみでいっぱいの中、ひたすらネットでFIPについて調べていると
日本では未承認の薬が、FIPの治療に効果的な場合があること
また、同じFIPに罹患した多くの猫ちゃんたちが、その薬による闘病、そして寛解をしていることを知りました。

もうこれしかない、なんとしてもメリの命を繋げて、幸せにこの先も生きてほしい、と思い投薬を決意しました。
ですが検査・投薬にかかる費用が非常に高額で、我が家もギリギリまで生活費を削っておりますが
恥ずかしながら自分たちだけでは捻出が難しい状況です。
そのため、このようなご時世の中大変申し訳ないのですが、
皆様にご支援いただきたく始めさせていただきました。

※この後本格的にFIPの検査を行い、9月15日、FIP陽性の結果を受けました。

これまでの活動

【9月11日】避妊手術をした病院にて、FIPの疑いを指摘されました。

【9月12日】先住犬がお世話になっていた別の病院へ行き、手術した病院からお預かりした手術時の腹水で
FIP疑いの場合に調べられるTP値とA/G比を調べていただいたところ
TP値6.7(3.5以下の場合正常)、A/G比 0.45(0.8以上で正常)で、やはりFIPの可能性は拭えないとのことであったため、
さらに遺伝子検査(外注のため結果は数日後)をお願いしました。

★メリのTP値、A/G比のメモと先生に見せていただいたFIP診断までの流れ

腹水の検査結果を受けて、薬を取り扱う協力病院に連絡を取ると、「SAAと蛋白分画も調べた方が良い」とのことだったので、こちらも検査をお願いしました。(同じく外注のため結果は数日後)

【9月15日】遺伝子検査が陽性、またSAA も138.1(正常範囲0.0-5.5)と高値であり、蛋白分画もFIPに特徴的な波形であることから、FIPであることが確定しました
★遺伝子検査

★SAA

★蛋白分画


【9月17日】薬を取り扱う協力病院にてこれまでの検査結果をお見せし、改めて診察や検査をしていただきました。

FIPにはウェットタイプ(腹水貯留がある)とドライタイプ(肉芽腫が見られる)の2種類があり
メリはまず、エコーで肉芽腫が見られました
てっきり腹水の溜まるウェットタイプだと思っておりましたが、避妊手術の際にたまっていた腹水も量は少なく、この日も腹水は見られませんでした。
先生がおっしゃるには、そのようなパターンもあるとのことでした。
また、血液検査で貧血を示す値が、24.0未満だとステージが中期というところで、メリは24.3とギリギリ...先生も初期か中期か悩んでおられましたが、
メリに食欲や元気の減退が見られないため、最終的にドライタイプ 初期の診断となりました。

★エコー写真

★血液検査結果

この日から、薬と貧血改善用の栄養剤の投与を開始しました。

★処方された薬と貧血改善用の栄養剤(FCVリキッド)


このプロジェクトで実現したいこと

処方された薬は国内未承認のもので、取り扱っている協力病院は全国に7か所しかなく
治療には非常に高額な費用がかかります。本来ならば飼い主である私たちが全額負担すべきなのですが、
恥ずかしながら費用の捻出が難しい状況のため、恐れながらその治療費のご支援をいただけたらと思っております。

★協力病院での初診の明細書

メリは17日の通院時2.4kgで、投薬量は1日あたり300mg/日とのことでした。(※9月22日~2.5kgになりました)
体重によって薬の投薬量が変化するため、症状にもよりますが現段階では

2.1-2.5kg→300mg

2.5-2.9kg→ 350mg

2.9-3.3kg→ 400mg

3.3-3.7kg→ 450mg

と変化していきます。

★先生に書いていただいた投薬量のメモ

200mgにつき4,800円(税抜)の費用がかかるため、現時点メリの投薬量でかかる一日の費用は
7,200円となります。(9月22日以降は体重が増えたので8,400円です)
これを84日間、同じ時間に毎日連続投与する必要があります。

体重が一定量増えるごとに50mg/日(=1,200円)増えていき、サイベリアンは大型種のためさらに今後も投薬量が増えると予想されます。
また、投薬の失敗などを考慮し、実際の日数よりも多く処方をしていただきます。

★協力病院で最初に処方された薬

そのため、 【1,030,000円】を目標金額に設定させていただきました。
詳細な内訳は、次に記載いたします。

資金の使い道

いただいたご支援金は、全額メリのFIP治療資金として使用させていただきます。
詳細な支出明細はメリの闘病記録と併せて、都度活動報告にてご報告させていただきます。

【内訳】
(A) これまでにかかった検査費用の合計.....45,100円

※薬の費用・初診料・投薬器代等、検査以外の費用は抜いております

★これまでの明細

(B) 薬にかかる費用

84日間(9月17日から12月9日) の連続投与が必要で、体重が一定量増加する毎に50mg/日(1200円分)が追加投与になります。

300mg(2.1-2.5kg).....7,200 円×5日=36,000円

-----下記より体重増加を考慮した概算になります。-----

350mg(2.5-2.9kg).....8,400 円×30日=252,000円

400mg(2.9-3.3kg).....9,600 円×30日=288,000円

450mg(3.3-3.7kg).....10,800円×19日=205,200円 

=合計 税抜781,200円

(C) 今後途中経過等にかかる検査費用(これまでの費用から出した概算になります)

月1回の血液検査+エコー検査等.....12,000円×3回(10,11,12月)=36,000円
投薬終了直後の検査.....20,000円

=合計税抜56,000円

(A)+(B)+(C)=税抜882,300円
ここに消費税10%をかけると、税込970,530円
こちらの金額から自己資金を差し引いてCAMPFIRE手数料17%を考慮し、目標金額を【1,030,000円】とさせていただきました。

リターンについて

・お礼のメールやお手紙・メリの写真・ポストカード・ステッカー・マグネット・カレンダー・トートバッグ・ポーチ・Tシャツ・リクエスト動画(すべてオリジナル)をご用意しております。
ご支援金に合わせたオリジナルグッズを心を込めてお届けいたします。
(画像はイメージです。デザインが変更になる場合もあります。)

実施スケジュール

【9月17日】薬と貧血改善を促す栄養剤によるFIP治療開始。

【10月17日頃】近隣の病院にて血液・エコー検査による途中経過観察。

(FCVリキッドは検査結果により継続を検討する)

【11月17日頃】近隣の病院にて血液・エコー検査による途中経過観察。

【12月1日頃】協力病院にて、投薬終了前の最終検査。

【12月9日】投薬終了。

【12月10日頃】協力病院にて投薬終了後の検査。経過観察(84日間)開始。

【3月3日】経過観察終了。(途中、症状が悪化した場合は改めて42日間の投薬をする)

最後に

最初にメリが「FIPかもしれない」「助からない病気だ」と言われた時、頭は真っ白、目の前は真っ暗で、たくさん涙が出ました。
でもこの薬の存在を知れたこと、またSNSで本当にたくさんの方に
情報やアドバイス、そして温かい激励の言葉をいただいたことで今、前向きに進める自分がいます。

薬は非常に高額です。もしもメリがあのままショップでFIPを発症していたら
お迎えもなく、治療もされず、狭いショーケースからの景色しか知らないまま最悪の結果を迎えていたかもしれません。
メリがこのタイミングで我が家へ来たのは、やっぱり縁があったと思ってしまうんです。

ずっと狭い場所から同じ景色を見てきたメリに、
季節によって違う景色や空気、おいしいおやつ、見晴らしの良い高い場所、居心地の良い狭い場所をまだまだこれから、たくさん知ってほしいです。

無責任な飼い主だと言われれば返す言葉はありませんが、今を生きるメリの命を絶対に諦めたくありません。
そしていつか、私が励まされ支えていただいたように、同じく病気で闘う動物や飼い主様たちを支えられるよう、必ず恩返しさせていただきたいです。

皆様どうか、温かいご支援をいただけましたら幸いです。宜しくお願いいたします。
最後まで目を通していただき、ありがとうございました。

※使用されている薬は国内未承認のものであるため、薬の名称は伏せさせていただいております。
今回私はメリへの必要性を感じ投与しておりますが
FIPに対して絶対の効果を保証するものではありません。

※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2021/03/23 20:00

    お世話になっております。今日は先日(3/10)の検査費用の明細とこれまでの最終支出合計のご報告になります。クラウドファンディングでいただいたご支援金の用途について薬代・検査費用に使用させていただくため、それ以外(診察料や投薬用具代等)は引かせていただきます。3/10の診察明細です。再診料を差し...

  • 2021/03/22 20:00

    お世話になっております。先日ご報告しました通り、メリは無事FIPを寛解することができました(;o;)病院での検査自体は3/10に行っていたのですが問題がなければ今回で寛解の判断となるため、これは全部(外注とか協力病院からのお返事とか)きちんと結果を待ってからご報告したい!と思い...ご報告が遅...

  • 2021/03/19 20:25

    お久しぶりです!ご覧いただきありがとうございます。やっとやっとやっとやっと!!!!!メリは無事FIP寛解しましたやったーー٩(˙▿˙)۶!!☆半年前に助からないと言われた時は先生の話聞きながらだんだん視界が狭くなって足がグラグラして、レッツ絶望って感じでしたが今日この日が来るよって、その時の私...

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