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追記(2020/12/12)

ビジネスコンテストで優勝しました!

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追記(2020/12/24)

奈良女子大学の遊佐教授と共同研究させていただくことになりました!

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目次

- はじめに
- ReBranの活動内容
- 応援メッセージ
- 自己紹介
- 1人では力不足...技術を持った同世代を結集!
- 絶滅の危機!奈良県農業の3つの実態
- ReBranのこれから
- 資金活用 / スケジュール / リターンの詳細
- 最後に


はじめまして。学生団体ReBran(リブラン)代表の橋本隼佑です。この度は私たちのクラウドファンディングに興味を持っていただきありがとうございます。



私の実家は古くから奈良県で米農家をしており、僕でおそらく18代目になります。幼い頃から祖父母の背中を追いかけ過ごした私にとって田んぼは家であり、遊び場であり、稲作は生活の一部になっています。父には先祖代々続く土地を守っていくことが自分たちの役目だと教えられて育ちました。


しかし、つい最近まで僕は農家を継ぐつもりはありませんでした。


自分が継がなくても何処かの農家さんが頑張ってくれるし、お米は余るほどある。

「作れば作るほど赤字」と言われるような農業をわざわざやりたいとは思わない。

そんなふうに考えていました。


しかし、ロボット工学を学びに行ったフランスでの生活の中でその考えは変わりました。

国民の習慣である朝市やどんな小さなスーパーにも並ぶたくさんのオーガニック野菜。そこには自分の野菜や果物に自信を持つ農家の方と親子で献立を考える家族のコミュニケーションがありました。その方達の笑顔に開かれた農業の素敵さを知りました。



日本にもそんな文化がもっと根付いて欲しい。地域や日本に誇りを持てるようなきっかけを農業で作りたい。そう考え農業に携わろうと決めました。



現在、日本の農業は風前の灯火です。

後でより詳しく説明しますが全国的に農業従事者の高齢化が深刻であり、このまま放置すると今のような田園風景が見られるのは後5年もないかもしれません。

大企業が開発しているスマートトラクタなどの農業機械。もちろん日本の農業の発展には欠かせませんが、価格面などで現状の農家とのギャップが激しく導入できるのはほんの一部の農家のみ。

次世代農業と言われる世代が来る頃、今の農業を担っている多くの方たちは農業をやめているかもしれません。


今行動しなければ、夏には緑が風に揺れ秋には黄金の絨毯が一面に広がるあの田園風景が見られなくなる。

そんな寂しい未来はなんとしても避けたいです。



そんな現状に対し無力な私ができることはなんだろう。と考えた結論。

農家として活動することで見えてくる今日の農業が抱える課題を、自分たちの技術力でスピード感を持って解決する。

そんなことを考え立ち上げたのが学生団体ReBranです。


自分たちの活動を多くの人に知ってもらい、少しでも農業に興味を持ってもらいたい。そしてみんなで一緒に農業の未来について考える機会にしたい。そんな思いを込めてクラウドファンディングを企画しました。


今回いただいたご支援は主にジャンボタニシ駆除ドローンの開発費に充てさせていただきます。

より詳しいお話は後述しておりますのでご興味ある方はぜひご覧ください。

よろしくお願いします!


田園風景を守るために行っている僕たちの現在の活動の主な2つをご紹介します!


市販ドローンで田んぼを撮影する様子

農業をする上で大きな障害となるのが害虫の存在。

その中でも近年注目を浴びているのがジャンボタニシ(正式名称はスクミリンゴガイ)。

ジャンボタニシは大きいものだと直径5cmくらいになる外来のタニシなのですが、繁殖力がとても強く九州や本州の太平洋側を中心とした水田にかなりの被害を出しています。

私たちはジャンボタニシ駆除ドローンの開発に力を入れています。(特許出願番号:2020-188470)


被害を受けた場所は稲がまだらに...

赤い卵の正体はジャンボタニシ!

田植えした直後から柔らかい苗を食べてしまうので水田が池のようになってしまうのが被害の特徴。

繁殖力がとても強く約3日おきに産卵1つの卵塊から2週間で200~300匹孵化していくのでとても手作業では駆除が追いつかない現状です。

そこで僕たちは卵を効率的に駆除するべく、ドローンによる殺卵方法の開発をしています。

まずドローンで上空から田んぼを撮影し、人工知能を用いた画像認識により卵の位置を地図上に記録します。



この動画は実際にタニシに卵の位置をドローン映像から認識している様子です!

地図上に卵の位置が表示されるので、そこにドローンから攻撃を仕掛け殺卵する流れになります。攻撃手法に関しては現在いくつかの方法を視野に入れ開発を行っています。

このように自分たちの技術を駆使して日本農業が直面する課題に向き合いひとつずつ改善していこう!というのが僕たちの活動スタイルになっています。


田植えする様子

一度耕作放棄されてしまった土地は草木の根が耕作を妨げ、本来の田んぼの姿に戻すにはかなりの労力を必要とします。

耕作放棄を直前で食い止める。これが田園風景を守るための即効薬です。

今年は田植え直前に近所のおじいちゃんが入院してしまってお米作りが難しくなった耕作放棄予定地を使用し自分たちの手でヒノヒカリを栽培しました。


収穫したお米と籾殻

また、収穫したお米の販路開拓にも力を入れていて、有限会社ライフ・アシスト様に私たちの思いが伝わり納品させていただくことができました!


有限会社ライフ・アシスト代表の井山様

お米づくりの大変さや販路開拓の難しさ。

実際に農業をするからこそ感じる課題をエンジニア視点で解決し、自分の理想の農業に近づけていく。

私たちはこれからも耕作放棄地を中心に美味しいお米を育て多くの方に届けていきます!


「トビタテ!留学JAPAN」プロジェクトリーダー 船橋力様より応援のメッセージ動画をいただきました。


トビタテ!留学JAPANがあったからこそ、多様な視点や価値観、技術を持った同世代と出会うことができ、ReBranを立ち上げることができました。船橋さんをはじめとする関係者の皆様には本当に感謝しています!


くりや株式会社CEO 徳永様より応援メッセージをいただきました。

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これからの日本の農業、特に稲作の課題を考える中で

ドローンの有効活用は必須条件と言えると思います。

学生団体Rebranの皆さんの取組はそんな農業の課題解決につながる注目すべき活動です。

彼らのような若い力と柔軟な発想で、労働集約型の農業がもっと生産性の高い魅力的な職業の一つになることを心から願います。

学生団体Rebranの皆さんの活動を当社も微力ながら応援させて頂ければと思います。

くりや株式会社 代表取締役 徳永 真悟
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株式会社オーキッド 廣瀬様より応援メッセージをいただきました。

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この度は弊社でグッズを制作いただき、誠にありがとうございました。

初めてお問い合わせをいただいたときには、学生にも関わらず大きな事業をされていると感じました。

橋本様を始め、チームの皆様が専門性を活かしながら、日本の地域課題を若い力でより良くする。そんな熱い想いにも共感を致しました。

弊社のある香川県でも、一次産業の衰退というのは、誰もが気づいていながら変化をもたらすことが難しい、大きな課題だと思います。

その中に、新しい若い力が新しい次世代のテクノロジー活用することで、一次産業の活性化に繋がると感じております。

今後、益々のご活躍を祈願致します。

株式会社オーキッド 担当 廣瀬 裕詞

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留学先のEcole Centrale de Nantes

橋本隼佑

1997年4月26日生まれ、奈良県磯城郡川西町出身、実家は奈良で米農家。

奈良県立奈良高等学校を卒業後、同志社大学で電子工学を学ぶ。学部4年次からトビタテ!留学JAPAN(国が主催する奨学金制度)の11期生としてフランスのEcole Centrale de Nantesでロボット分野における修士留学を開始。1年後同志社に戻り(ダブルディグリー制度)、現在は同志社大学大学院で超音波に関する研究活動を行う。学生の傍ら、学生団体ReBranの運営や株式会社Lovegraphでのカメラマン活動なども行なっている。

Instagram / Twitter / Lovegraph



農業はやりたい。でも今までと同じでは農業の未来は変わらない。せっかく農業をするなら自分の技術で楽しい農業を実現したい!


そんな思いを持って数人の友達に声をかけ、留学中(2020年1月)にこの団体が結成しました!

その時点ではメンバー5人中3人はトビタテ11期生としてフランス、シンガポール、カナダに留学中。

時差を考慮しながら目標や具体的な活動内容などの話し合いを重ねました!

留学終了後も新型コロナウイルスの影響により全員集合したことはありませんが、週に1,2回のzoomミーティングを通じて親睦を深め、現在ではとても信頼のできる仲間になっています。

ついてきてくれた4人のメンバーには本当に感謝です!


地元の田園風景

最高の仲間と共に日本の農業を守っていきたい。その大きな目標を持ちながらもまずは地元である奈良県から活動をしていこうと考えています。

奈良を選んだ理由は「地元だから」ということもありますが、奈良の現状がかなり厳しいものになっているからです。

ここで、奈良県の農業の現状について少しお話をしたいと思います。


めっちゃかっこいい鹿。お気に入りの写真です。

「奈良県って鹿と田んぼしかないね笑」

奈良県民なら一度は言われたことのあるこの言葉。そんな言葉に隠れ奈良県に農業が盛んなイメージがある人も少なくないはず。

しかし、実態を見てみるとなんと全国ワースト2位の農業産出額。

もちろんこれは相対的な数値ですが、日本の農業を守るにためには、より危機的な状況にある場所から始めることが大事だと考えています。


出典:奈良県食と農の振興部「令和2年度奈良県農業の概要」より

そんな奈良県の田んぼは僕が大学生になった2016年頃から農地転用や耕作放棄が原因で約1500haもの面積が減少しています。お馴染みの東京ドーム換算をすると約320個分。

日本の原風景ともいえる田園風景が刻一刻と消えていく現状に、とても寂しい気持ちになりました。


出典:奈良県食と農の振興部「令和2年度奈良県農業の概要」より

そして最も危惧しているのが、基幹的農業従事者の高齢者割合です。

驚くべきことに70%が65歳以上なのです。

一般に人口の50%以上が65歳以上の自治体のことを限界集落と呼びますが、その基準で例えると奈良の農業は「超限界農業」とでも呼ぶべきでしょうか。。。


朝露が輝く田園の朝

奈良の現状をお伝えしましたが、このままだと日本各地で同じようなことが起こります。

 

止め処なくすすむ人口減少と少子高齢化、安い輸入作物に圧迫される農作物、増えていく耕作放棄地、低下する食料自給率...

問題点を挙げ始めるときりのない日本農業の現状を一歩ずつ、自分たちの技術を駆使して克服していきたい。


自然豊かな田園でたくさんの生き物と触れ合いながら元気に子供が育つ。


そんな未来を想像しながら、これからも新たな技術を開発していきます。

僕らの未来創造に興味のある方、一緒に頑張っていただけるエンジニアや農家の方。

是非一度お話をさせてください!ご連絡お待ちしております!

お問い合わせは公式HPからもどうぞ


資金の使い道

ジャンボタニシドローン研究開発:約100万円
  ータニシマッピング用ドローン 30万
  ー映像伝送装置 10万
  ー撃退ドローン 30万
  ー撃退装置 開発費用10〜30万
特許取得費用:約50万円
クラウドファンディング準備費:10万円
手数料:約14万円

このうちの100万円を今回のクラウドファンディングでの目標金額としています!

実施スケジュール

2020年11月上旬 特許申請
2021年 4月下旬  苗づくり(苗代)体験イベント
2021年 6月上旬  田植え体験イベント
2021年10月上旬 稲刈り体験イベント

リターンの発送に関しては準備が出来次第順次発送させていただきます。

<All-in方式で実施します。>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

リターン

様々なリターンを用意していますので是非ごゆっくりお選びください◎

ドローンのサンプル動画はこちらです!


オコメールは友人にデザインしてもらいました!


今回のクラウドファンディングに際し、ご協力くださった全ての方々に感謝申し上げます。

返礼品として商品を利用させていただくことをご快諾くださったくりや株式会社様と株式会社オーキッド様に感謝申し上げます。

素晴らしい仲間に出会う機会となった奈良高校、同志社大学、トビタテ!留学JAPANの関係者の皆様に感謝申し上げます。

CAMPFIREという素敵なサービスを提供してくださった株式会社CAMPFIREの皆様に感謝申し上げます。

皆様のご支援を力にかえ、全力で頑張っていきます!

よろしくお願いします!


タイトル手書き文字:おきょん/手書き文字(Instagram

オコメールデザイン:Reiya Hori

  • 2021/11/02 09:00

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2021/10/02 09:00

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2021/09/01 09:00

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

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