群馬県達磨製造協同組合の想い

はじめまして。

群馬県達磨製造協同組合理事長の吉田昌弘と申します。

「吉田だるま店」の代表を務めるかたわら、50以上ものだるま職人が集う協同組合を任され、新型コロナウイルスの影響もあるなか、日々「高崎だるま」のことや「高崎の未来」を考えながら過ごしております。

高崎だるまは200年以上前に高崎で起こり、現在では年始の「だるま市」に群馬県内外から来場者を迎え、おかげさまで高崎だるまの全国シェアは約8割を誇る活況となっております。

しかし、年始のだるま市を終えると、高崎市の賑わいはグンと落ち込み、だるま生産者の売上は減少します。

さらに今年は新型コロナウイルスの影響で、例年と比べて売上が約7割減っており、また、来年のだるま市の来場者が激減する見込みもあり、とても厳しい状況です…。

50以上もの職人たちが日夜研鑽を積んでいるというのに、これはあまりにももったいない!

私たちは、もっともっとだるまの伝統や価値を広め、そして高崎の街を盛り上げ、群馬全体の活気を底上げしていきたいと願っています。


だるまの伝統ってなに?

では、だるまの伝統や価値ってなんでしょう?

現在、だるまは選挙や受験などで「縁起物」として重宝されていますが、しかし、だるまの価値はそれだけではありません。

だるまは元来、禅宗の達磨大師が坐禅をしている姿を模して作られたものです。

つまり、禅の精神を具現化したものなのです!

選挙や受験の際に「げん担ぎ」をするということに加えて、禅の精神である「心を静め、深く集中する」という意味合いも込められているのです。

だからこそ、単なる縁起物として重宝されるだけでは、だるまの真価は伝わらないと私たちは考えました。

しかし現在、こうしただるまのコンセプトを届ける場所が高崎にはまだないのです…。


禅の精神を凝縮したコンセプトショップ兼カフェ

そこで、群馬県達磨製造協同組合の事務所である歴史的にも重要な建物を修繕して、だるまの真髄である「禅の精神」を具現化した「高崎だるまのコンセプトショップ兼カフェ」を作りたいと考えました!

単なるコンセプトショップではなく、なぜカフェかと言いますと、そもそも喫茶文化というのは禅とゆかりが深く、鎌倉時代に臨済宗の栄西が中国から日本に茶を持って来たのがはじまりとされていまして、つまり、だるまの本質である禅というのは、喫茶にも通底しているのです。

なのでこの場所では、茶や茶器にこだわり、日常を忘れて深く瞑想をするような喫茶体験を重んじます。

自ずと坐禅を組みたくなるような畳敷きにて、坪庭にたたずむ植物を眺めながら、豊かな喫茶体験をするとともに、かたわらにあるだるまを可愛がり、達磨大師が面壁九年の坐禅をしたことに想いを馳せる。

そんな素敵な場所が、だるまと茶と禅が渾然一体となった場所が、高崎だるまや高崎の文化と深く親しめる場所が、この街には必要だと思うのです。

またここでは、だるまの購入や絵付け体験もでき、来訪者と地域のだるま職人とを繋ぐハブのような役割も果たします。

このような場所があれば、地域のだるま職人の連帯も高まり、住人の憩いの場にもなり、高崎を訪れる方にもっとだるまを知って、感じていただくことができると思います。

このカフェを中心に、高崎だるまはもっと親しみ深いものとなり、高崎全体の盛り上がりにも寄与できるはずです。

さて、この店の名前は「茶寮 一輪」です。

一輪という言葉は、禅の円相図高崎だるまの輪郭をイメージしており、さらには高崎が一丸となって活性化していくことを祈って名付けました。

具体的な内装イメージは鋭意制作中ですので、追って記載させていただきます。

また、お店の実際的な運営は青年有志の西村さんと狩山さんに一任します。

彼らは今回のプロジェクトの発起人であり、私たちの想いを真摯に汲み取って高崎だるまの躍進に尽力してくれておりますので、どうかみなさまも見守ってくださると幸いです。

支援者の方々には、西村さんと狩山さんのほうから改めてご挨拶させていただく運びとなります。


支援のご依頼

今回使おうと思っている建物は以下になります。

現在は群馬県達磨製造協同組合の事務所となっているのですが、月に一度の理事会以外ではほとんど使われておらず、歴史ある古民家を私たちでは使いこなせていない状況です。

かなり古く、内装は修繕の必要な箇所が散見されます。

建築会社の方に相談したところ、修繕費用はおよそ1,200万円の見積もりとなっており、それに加えて仕入れや初期ランニングコストなどを合わせますと1,500万円程度必要になってきます。

コロナウイルスの影響もあり、お恥ずかしながら群馬県達磨製造協同組合のほうではまかなえない金額になってしまいます。

そこで、この場をお借りして、みなさまにご支援をお願いできればと思います。

高崎だるまを盛り上げ、ひいては高崎の街を盛り上げるために、どうかお力添えいただけないでしょうか?

このコンセプトショップ兼カフェを拠点として、高崎だるまは単なる縁起物を超え、禅の精神が宿る伝統工芸品としてさらなる進化を遂げます。

そうなれば、高崎は禅の街、だるまの街としてもっと素敵な場所になります。

その第一歩を、私たちとともに踏み出していただけないでしょうか?

今回、この場では750万円を目標として設定させていただきます。

もし目標に届かなかった場合でも、でき得る限り建物を修繕し、最小限の規模になったとしてもコンセプトショップ兼カフェとしてオープンを果たせればと思っていますので、どうかあたたかいご支援のほどよろしくお願いいたします。


実施スケジュール

資金が順調に集まり、建物の修繕も滞りなく進めば、最速で2021年の7月頃にオープンすることが可能だと考えております。

修繕や空間デザインなどを含めた進捗は、随時この場で報告させていただきます。


最後に

私はだるま職人であり、一高崎市民でもあります。

高崎だるまの素晴らしさを知っている反面、それがうまくみなさまに伝わっていないのではないかと日々歯がゆく、さらに高崎市や群馬県全体についても、まだまだ盛り上がりに欠けるのではと思ってきました。

年始にだるまを買い、目入れをし、年末にもう一方の目を入れ、お焚き上げをして、また翌年にだるまを買うという、このサイクルが形骸化してしまうことを恐れています。

だるまは伝統工芸品で、職人がいて、想いがあります。

それを、届けたい。

これは単なる職人のわがままではありません。

群馬の伝統として高崎だるまが存在する理由、作っている職人の想い、だるまの本質、これらがしっかりみなさまに届けば、きっと高崎はもっと盛り上がると信じています。

群馬や高崎だるまを愛するみなさまのお力添えをいただき、この街をより素敵な場所にしていければと願って止みません。



(本文中に記載のとおり、本プロジェクトの企画とコンセプトショップ兼カフェの運営については、私たちの想いに共鳴してくださった青年有志の西村さん・狩山さんに主体となって行っていただきます。支援者の方々には、群馬県達磨製造協同組合の想いと、西村さん・狩山さんの今後の活動をぜひ応援していただければと思いますので、どうか末長くお付き合いくださいますようお願いいたします。)

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