はじめに、ご挨拶

初めまして。「黒江あるく・みる・つくるプロジェクト」代表の池原弘貴と申します。
このプロジェクトページをご覧頂きありがとうございます。

黒江あるく・みる・つくるプロジェクト代表 池原弘貴

私たちは、例年開催されている黒江地区の大型イベント「紀州漆器まつり」の新型コロナウイルス感染拡大予防による中止を受けて、集まった仲間です。

私たちが主に活動する黒江地区も新型コロナウイルスの影響を大きく受け、これまで例年開催されてきたお祭りやイベントが中止になっています。

春の「めった祭り」、夏の「下駄市」、秋の「漆器まつり」、すべてが中止になりました。

2019年 海南駅前イベント看板

紀州漆器まつりの様子 ©️紀州漆器協同組合

紀州漆器まつり中止のお知らせ ©️紀州漆器協同組合

とりわけ「紀州漆器まつり」はこれまで、31年間続けられ、例年2日間の開催で数万人のお客様が訪れる大きなイベントでしたので、イベントの中止は漆器業者や周辺飲食店には経済的には深刻な痛手です。

新型コロナウイルスの感染予防の為には仕方がないことですが、人でにぎわう街の姿を見ることができなくなり、とても寂しく感じています。すっかり11月の風物詩になったこの祭りの中止を残念がる声をあちこちから聞きました。

そんな状況で「黒江あるく・みる・つくるプロジェクト』は漆器業界やまちづくりに携わるメンバーが「自分たちができることを少しでもしたい」と話し合いを重ねる中で生まれました。

そして私たちは「紀州漆器まつり」が本来実施される予定だった日程の2020年11月8日(日)に体験型のイベント『黒江るるる』を開催することにしました。


このプロジェクトで実現したいこと


一日限定企画! 体験型イベント『黒江るるる』を開催して、

町やものづくりに興味がある人に楽しんでもらいたい!

日時:2020年11月8日(日)10時~16時  場所:和歌山県海南市黒江周辺


イベント当日は当地の特産品である、漆塗りや棕櫚束子作りをはじめとした製作体験イベントを実施いたします(※予約制、詳細はリターン品をご覧ください)。製作体験を通じて作り手と交流することで、「もの」にまつわるストーリーを知って楽しんでいただければ幸いです。

 漆塗りの様子 ©️96BOX

また、漆塗りの天井画を有する浄國寺本堂が特別公開されます。緑豊かな境内でゆったりとお過ごしください。

漆蒔絵の天井画 ©️黒江めった祭り

尚、当日は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会場に受付を設置し、来場者の連絡先確認や体温確認を行います。手指の消毒・マスクの着用など、感染予防にご理解とご協力をお願い致します。

※雨天決行、荒天中止(警報発令時など)


リターンのご紹介

リターンは主に2種類ご用意しています。

①11月8日(日)開催される イベント『黒江るるる』への参加券や体験そのもの。

②後日、郵送などで手に入れることができる漆器製品や工芸品など。

※詳細は各リターンページをご確認ください。

また黒江にお越しの際にはぜひ役立てて欲しい黒江散策マップ(紀州漆器を活用した黒江ブランド構築協議会製作、提供)を添えさせていただきます。

①の方には黒江るるる当日の受付時に、②の方にはリターン発送時にお礼のお手紙とともに同封いたします。


※お詫び
リターンの1つ、漆アクセサリーの説明に不備がありましたので追記させていただきます。
黒の地色のアクセサリーですが、黒漆ではなく、薄墨染めに漆塗りを施している作品です。また国産漆のみではなく一部国産外の漆も使用しています。


資金の使い道・実施スケジュール

皆様にご支援いただいた資金は、リターン品の調達費、クラウドファンディングの手数料を除いた金額から、①イベント開催に伴う環境整備費 ②次年度以降のイベント開催に向けての費用 に充てさせていただきます。

みなさまどうか応援をよろしくお願いします!

●プロジェクト掲載期間:2020年10月21日(水)~2020年11月4日(水)

●体験型イベント「黒江るるる」:2020年11月8日(日)10時~16時

●返礼品準備、発送:2020年11月5日(木)~2020年12月25日(金)


イベント詳細ご案内

● 浄國寺

イベント当日、普段は一般公開されていない本堂の中に入ることができます。黒江の職人によって塗られた本堂内陣の床や漆芸家橋爪靖雄氏による漆蒔絵の天井画が見所です。

漆蒔絵の天井画 ©️黒江めった祭り

緑豊かな境内にてハンドドリップの珈琲やよもぎ餅、アンティーク漆器や古道具の販売が行われます

ハンドドリップ珈琲 まめきど ©️黒江めった祭り

焼き餅 喫茶まどか ©️黒江めった祭り

【天井画作者による解説】

浄國寺本堂の天井画の作者、漆芸家 橋爪靖雄氏 より、天井画ができるまでの経緯や製作工程、裏話などの解説を聞く事ができます。

漆芸家 橋爪靖雄氏 ©️黒江めった祭り

参加費:1,000円 ※イベント入場券付き
時間:13時~ (所要時間:40分)
場所:浄國寺(和歌山県海南市976) 
定員:10名


●川端通り周辺

【企画展示販売:KISHU+(キシュウプラス)

紀州漆器産地 4社(中西工芸株式会社株式会社島安汎工芸製作所山家漆器店有限会社橋本漆芸)の若手4人が立ち上げた新しい漆器ブランド。
従来の漆器の在り方に囚われない手法を積極的に取り入れ、漆器業界の非常識に挑戦し続けています。
フランスパリでおこなわれる「インテリア業界のパリコレ」と称される『メゾンエオブジェ』に、2018年より2年続けて出展し、昨年は「AKARI IN JAPAN」と題した3点の照明器具を発表しています。AKARI IN JAPANシリーズは2019年度Cool Japan AWARDを受賞しました。
今回は、地元での初展示会となります。
この機会にKISHU+の作品を間近にご覧ください。

KOMOREBI

SHIMA

TOGI

参加費:無料 
展示場所:池庄漆器店内(住所:和歌山県海南市黒江692)


【ワークショップ:漆でお箸に絵付けをしよう!】 

伝統工芸士 林克彦氏 から手ほどきを受けながらお箸に漆で描きます。
後日完成したものをご自宅に送付します。

伝統工芸士 林克彦氏 ©️96BOX

参加費:3,000円 ※イベント参加権付き
時間:10:30/11:30/13:30/14:30 (所要時間:40分)
場所:漆工房はやし(住所:和歌山県海南市船尾222) 
定員:各回3名  対象年齢:16才~
※うるしを使用するため、肌がかぶれる可能性があります。
万が一、漆によるかぶれが発生した場合の責任は負い兼ねますので、あらかじめご了承ください。
お子様同伴での体験はご遠慮いたします。


【ワークショップ:モノづくりの工場へ!布張りのお弁当箱づくり】

布張りのお弁当箱

ダイユーケミカル工場内

普段は公開していない工場へ。布張りのお弁当箱ができるまでの工程や工場見学ができます。
ご用意している布地の中からお気に入りを選んであなただけのお弁当箱を作ってみませんか。
ご自宅にある思い出の布地の持ち込みも可能です。
持ち込みの場合、厚さ0.2m前後の薄い綿100%素材の布地(サイズ150×250)をご用意ください。
稀に成型できない布地もありますのでご了承ください。
出来上がったお弁当箱は当日持ち帰ることができます。
高校生未満は保護者同伴に限ります。

参加費:3,000円 ※イベント参加権付き
時間:10:30/11:30/13:30/14:30 (所要時間:1時間※移動時間含む) 
場所:ダイユーケミカル(住所:和歌山県海南市岡田305-7)
※本部から現地まで参加者のみ送迎します。
定員:各回6名 
品名:合成樹脂(お弁当箱) 
サイズ:約160×70×85mm 添えゴム付、だるま醤油お試しサイズ付


【ワークショップ:木地作りから見てみよう!マイカップづくり】

木地師 島圭佑氏kishu+のメンバーの一人、木地師 島圭佑氏(島安汎工芸製作所)が轆轤を使って目の前でカップを作ります。可能な限りご希望に添ったカップにさせてもらいます。
ご自身でオイル仕上げをしていただきます。
最終仕上げを施し後日郵送にて受け取りになります。

参加費:6,000円 ※イベント参加権付き
時間:10:30/13:00/14:30 (所要時間:90分) 
場所:池庄漆器店内(住所:和歌山県海南市黒江692) 
定員:各回5名 
特徴:紀州檜集成材くり抜き、拭き漆仕上げ。


【ワークショップ:高田耕造商店 棕櫚たわしについて知ろう!作ろう!】
漆器産業同様に、紀州(和歌山)の重要な伝統産業の1つ「棕櫚産業」をまもっていくために日々活動されている高田大輔氏より棕櫚のお話を聞くことができます。
たわし作りも体験できます。

©️高田耕造商店

©️高田耕造商店

参加費:5,000円(特製ミニ鶏冠箒付き)※イベント参加権付き 
時間:10:30/11:30/13:30/14:30 (所要時間:40分)
場所:うるわし館2階(住所:和歌山県海南市船尾222) 
定員:各回5名 


【ワークショップ:本格手漉き和紙で作る団扇or行灯づくり】

海南市の隣町紀美野町の本格手漉き和紙工房あせりなさんによるワークショップ。
和紙を使って団扇もしくは行灯を作ることができます。

©️手漉き和紙工房あせりな参加費:うちわ(2,000円)行灯(2,500円)※イベント参加権付き
時間:10:30/11:30/13:30/14:30 (所要時間:40分)
場所:うるわし館2階(住所:和歌山県海南市船尾222)
定員:各回6名 

※お詫び
リターンページで使用しているうちわ体験のうちわのイメージ写真が間違っております。正しくはこの写真のドット柄のうちわ製作になります。表ドット柄(色グレー、黄色、ピンクのいずれか)、裏すじ紙、竹製骨となります。


【ワークショップ:着付け体験】

黒江でお店を構える リサイクル着物とお仕立下駄ごもん さんによる着付け体験。普段着のままでご来場ください。
長襦袢から着物、下駄などをご用意いたします。(レンタル代、着付け込み)
※身長・連絡先を備考欄にご記入をお願い致します。
ごもんより打ち合わせの連絡が入ります。

ごもん ©️96BOX

参加費:4,500円 ※イベント参加権付き
時間:10:30/11:30/12:30 (所要時間:約1時間) 
場所:ごもん(和歌山県海南市船尾221-12) 
定員:各回1名  


【ワークショップ:国産タンブリンの製作と演奏レクチャー付】

実は、国内で木製の国産タンブリンを製作しているのは、海南市にある野上木工株式会社だけです。
今回は、拭き漆を施している特別バージョンのタンブリンを使って作ります。
また、初歩的なタンブリンの演奏をレクチャーしてくれます。

国産タンバリン ※写真は15cmサイズ 体験は18cmサイズ

参加費:3,000円 ※イベント参加権付き
時間:10:30/11:30/13:30/14:30 (所要時間:40分) 
場所:浄國寺(海南市黒江976)
定員:各回5名 

※訂正:体験場所は浄國寺にておこないます。(本文の記載が間違っていました。)


【ワークショップ:根来寺根来塗りの上塗り体験】

漆芸家 伊藤恵氏指導による体験。
当日その場でスプーンかお箸を選んでいただき漆塗りの上塗りをご指導いただきます。

漆芸家 伊藤恵氏

参加費: 3,500円 ※イベント参加権付き
時間:10:30/11:00/11:30/12:00/13:00/13:30/14:00/14:30 (所要時間:30分) 
定員:各回2名 対象年齢:16才~
場所:うるわし館3階(住所:和歌山県海南市船尾222)  

*伊藤恵プロフィール*
1974年生まれ
和歌山県立那賀高等学校卒業
奈良芸術短期大学卒業
岩出町根来塗指導員養成講座卒業
根来塗師として独立
昨年根来寺境内に工房を構える

※うるしを使用するため、肌がかぶれる可能性があります。
万が一、漆によるかぶれが発生した場合の責任は負い兼ねますので、あらかじめご了承ください。
お子様同伴での体験はご遠慮いたします。


【ワークショップ:木工作家と作るバターナイフ】

木工作家、梅田俊一郎氏(梅田家具工舎)指導によるお茶の木を削って作るバターナイフ。
ご自身でオイル仕上げをしていただきます。
梅田氏は2018年に奈良県から黒江に移住し地域おこし協力隊として活動しています。
黒江で伝統工芸士の林克彦氏に指導を受けながら漆器職人として塗りの技術を習得中です。

木工作家 梅田俊一郎氏

参加費:2,000円 ※イベント参加権付き  
時間:10:30/11:30/13:30/14:30 (所要時間:60分)
場所:池庄漆器店内(住所:和歌山県海南市黒江692) 
定員:各回2名 


【ワークショップ:オリジナルミニゲッコーカホン作り】

ビンテージデザインは、いつもモノのあり方を見つめながらハンドメイドにこだわり、木製打楽器のゲッコーカホンをお届けしています。

ワークショップでは、天然の質感を活かしたゲッコー・ミニカホンに、あなたの彩色を加えた、オリジナルカホン作りをお手伝いします。

あなただけのアイディアを、ビンテージデザインの工房で作画し下絵作成、転写、彩色、その後は仕上げ前の下塗りまで。

ビンテージデザインが責任を持って最終の仕上げを行い、ご自宅までお送りします。

PS. 彩色後の乾燥工程の合間には、いろいろなカホンの演奏体験もあります。
ただの箱が不思議なサウンドを奏でます。ぜひ体感してください!

ミニカホン絵付け体験

カホン演奏体験

大きさ:W 145 / D 151 / H 225 
重 量 : 0.6 kg
メーカー名 : ゲッコーカホン
素 材:
響 体 : ライムウッド合板 / 9mm
響 板 : ライムウッド合板 / 4mm サウンドホールΦ63mm
打 板 : ライムウッド合板 / 2mm
バズ音 : 12inch スナッピー (1/2加工1個)
塗 料 : 水性ウレタン塗料 エンボス仕上げ
体験内容:①下絵 ②彩色 ③乾燥時間を利用したカホン体験 ④下塗り
参加費:6,000円 ※イベント参加権付き
定員:6名 
時間:13:00~(所要時間:3時間)
場所:ビンテージデザイン(住所:和歌山県海南市日方271-3)


【ワークショップ:組み立て家具製作(スパイスラック)】 

ものづくりの工房へ潜入!
内田木工所にてステンシルシートを使っての絵付け、ラッカー塗装、組み立てを行います。
その日にお持ち帰りできます。色の種類は、当日2種類から選んでいただきます。

参加費:5,000円 ※イベント参加権付き  
時間:10:30/13:00/14:30 (所要時間:90分)
定員:各回4名 
場所:内田木工所(住所:和歌山県海南市) 
サイズ:横幅33×奥行8×高さ28cm
特徴:ウォルナット色もしくはホワイト×チーク色のどちらかを選んでいただけます。
コストコキッチンペーパーにも対応しています。日本製ペーパーもOKです。


【物販・SHOP】11月8日(日)

池庄漆器店 店は築220年(国の登録有形文化財)店主が選び抜いた全国のこだわり漆器を取り揃えている。「漆芸と印伝展」開催中!    
谷岡漆芸 明治15年創業 伝統工芸士4代目谷岡敏文氏と伝統工芸士5代目谷岡公美子製作作品 
漆屋はやし 伝統工芸士 林克彦製作作品
うるわし館 町の総合案内所。伝統的な漆器はもちろん気軽なお土産に最適なものも取り揃えている。
株式会社尾崎商店 老舗の卸問屋さん 特別営業★
・中常漆工芸株式会社 老舗の卸問屋さん 特別営業★
・木地屋 川端通沿いにある漆器屋さん
梅田家具工舎「茶と木と暮らす」(池庄漆器店内)
黒江黒猫堂 (浄國寺境内)古物、古道具の販売。アンティーク漆器など。
漆工房橋爪 漆芸家 橋爪靖雄 (池庄漆器店内)
漆工房橋爪 漆芸家 橋爪玲子 (古民家カフェ黒江ぬりもの館内)アクセサリーを展示販売 
・西俊二商店 ★ほうき作りを見学可能! ほうき、デッキブラシ、たわしなどの卸問屋さん
・綿菓子のきりん堂(こみち)★子どもたちに大人気の綿菓子屋さん 
リサイクル着物とお仕立下駄ごもん 午後:リサイクル着物、下駄の販売
古民家カフェ 黒江ぬりもの館 2階にて 「サークル和(なごみ)展」開催中!
 絵画:木山和 / フォトグラフ:谷所清成 / 鯨工芸&アクセサリー:稲田浩 

【飲食・SHOP】

雑貨と珈琲 まめきど (浄國寺境内)ハンドドリップの珈琲や手作りケーキの販売
・喫茶まどか (浄國寺境内)焼餅、よもぎ餅

黒牛茶屋(名手酒造店) 日本酒販売 利き酒できます! 銘酒「黒牛」をぜひご賞味ください。

黒牛茶屋 ©️黒江めった祭り・べっちんさん 軽食 なれずし

べっちんさん ©️96BOX

黒江ぬりもの館 黒江カレー 

古民家カフェ 黒江ぬりもの館 ©️96BOX


【タンブリン演奏会】

日本で唯一のタンブリン奏者 田島隆 氏を招いての演奏会を開きます。
開放感あふれる浄國寺の境内でお楽しみいただけます。

田島隆氏は、世界各国のタンブリンやフレームドラムを演奏する日本で唯一のタンブリン奏者。
幼少期より鍵盤楽器をはじめとした管楽器・弦楽器・打楽器のほとんどを習得し作曲も行っています。

独自の奏法や数々のオリジナル楽器を製作するなど、タンブリンやフレームドラムを使い、今までに無い方法論で音楽を表現しています。毎年ドイツにて行われるフレームドラムフェスティバル「タンブリ・ムンディ」へ招待され、コンサート、レクチャーを行なっています。

実は、国産タンブリンの受注生産をしているのは海南市にある野上木工株式会社のみ。
そのご縁で今回の演奏会の実現になりました。

世界でもご活躍のタンブリンの音色をどうぞお楽しみください。

日時:2020年11月8日(日)
場所:浄國寺境内
参加費:無料 ※イベント参加権必要


私たちの地域のご紹介

 私たちの活動している「黒江の町」は世界遺産の熊野古道やパンダで知られる和歌山県の北部に位置する海南市の旧市街にあります。

 

安土桃山時代に漆器産地と知られる「根来寺」から豊臣秀吉の焼き討ちから逃れてきた人々が黒江地区に移住したことで漆器の製造が本格化しました。江戸時代には紀州徳川家の庇護のもとで「京」「輪島」「会津」と並んで漆器の四大産地として繁栄しました。明治時代には紀州藩の庇護を失いましたが、漆器の海外輸出に活路を見出すことで引き続き漆器の製造地、職人の町として繁栄を続けました。

 現在でも、漆器はもちろん酒造や棕櫚製品などの伝統的なものづくりが町の中で行われています。また第二次世界大戦の空襲を免れたことで、古くは江戸時代の建築物や迷路のような細い路地が比較的残されている町となっています。2017年にはその町並みが評価され、日本遺産にも含まれることとなりました。

©️黒江めった祭り

 かつては漆器製造のために全国から集まった職人さん達が、故郷に錦を飾る目的で高価な下駄を購入して帰省する事から始まったお盆どきの「下駄市」や秋に行われる「紀州漆器まつり」など町をあげた大きなイベントが多いのも黒江の特徴です。近年では古い漆精製工場跡や漆器問屋跡が芸術家の活動拠点やカフェにリノベーションされて活用されており、大きなイベント開催時以外にもエリア外からのお客様にゆっくりと過ごしていただける環境が町として徐々に整備され、「ものづくりの町」から「ものづくりと観光の町」にゆっくりと変化を続けてきました。


最期に

皆様、最期までご覧いただきましてありがとうございます。

感染予防の対策上、従来のイベントのように大勢の不特定多数のお客様にご来場いただくことは叶わず、ささやかなイベントですが、秋の休日に黒江の街を歩いて、見て、作って楽しんでいただければと企画しました。

今回、初めての開催ですが、来年も更にパワーアップして開催出来るよう、試行錯誤しながら長く続けていきたいと考えています。

コロナ禍で暗い話題が目立ちがちな世の中ですが、十分な対策をして手作りながら皆様方を暖かくおもてなし、お互い笑顔で交流出来るよう心掛けます。みなさまの応援をぜひよろしくお願いいたします。

  • 2020/12/02 15:07

    黒江るるるにご来場いただいた皆様ありがとうございます。今後の運営の参考にさせていただきたくアンケートを実施しています。連絡先のわかる参加者の皆様には、メールにて同様のお願いを送付しています。重ね重ねのお願いになり恐縮ですが是非、下記のアンケートにご協力お願いいたします。黒江るるるアンケート写真...

  • 2020/11/26 17:00

    朝晩とても寒くなってきましたね。皆様お元気ですか。先日、黒江るるるの活動報告のため海南市役所へ表敬訪問に行ってきました。無事に開催ができたこと、コロナ禍の状況の中も新たなイベントが立ち上がったことに評価をいただきました。神出市長とお話ししながら、あらためて海南のものづくりの素晴らしさを再認識す...

  • 2020/11/25 17:21

    先日すべてのリターン品の発送が完了しました。すでにお手元に届いた皆様から、嬉しいメールや連絡をいただいています。早くも来年の開催を楽しみにしていますとのお声もいただき嬉しく思っています。心よりありがとうございます★来年の予定に関しましてはまだまだ未定ですが、決まりましたら参加者の皆様にいち早く...

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