地域の中と外・人と人をつなぐ交流拠点「長洞元気村」です!
はじめまして、「長洞元気村」を運営している、村上誠二(せいじ)です。
岩手県陸前高田市広田町は、海と漁師の町。長洞地区は、太平洋に突き出た広田半島の片隅に位置し、約60世帯およそ200人が暮らしているちいさな集落です。
2011年3月、東日本大震災で多くの住民が住居や大切な人を失いました。
この場所のはじまりは、被災した長洞地域の人たちが仮設住宅に住んでいた頃、仮設住宅団地の自治会の名前を「長洞元気村」と名付けたことでした。そこで始まった集まりやコミュニティでは「笑顔が集まる土曜市」を企画したり、地域を訪れるボランティアの人たちに料理をふるまったりしていました。
特に、過疎化と高齢化が同時に進んでいるような地域では、人との交流が少なく生きがいを無くしてしまう人もいます。長洞元気村では、時間はあっても機会がなかった人たちに地域の外から来る人たちとの交流の機会をつくり、たくさんの“元気”をつくってきました。
民泊や研修の合間に「長洞元気村」への訪問する方向けには、防災ワークショップ、防災クルージングを開催しています。
東日本大震災以降に強く意識されるようになった“自然災害に備える”ということについて、
実体験を元にした語りと、「こんなときあなたならどうする?」というケーススタディで意見交換の場をつくってきました。
「なでしこ会」は、元気村のおばちゃんたちが集まって地域の海産物をつかった特産品のお惣菜やお菓子をつくる会です。
ヒット商品「牡蠣のアヒージョ」は瓶詰めで、お土産にも丁度良いサイズ。よりたくさんの人に味わってもらえるように、海の恵みを届けてきました。
その中でも印象的だったのは、ハーバード大の研修を受け入れたときのこと。受け入れについて「なでしこ会」のおばちゃんたちに相談したとき、「言葉も通じない人たちをどうやってもてなすのか?」という課題はありました。それでも、おばちゃんたちは「やってみないとわからない、失敗になってもいいからやろう」ととにかく受け入れることを決断。
おばちゃんたちは言葉が通じなくてもとにかく明るく地域の食事をもてなしました。
その結果、おばちゃんたちの元気さとエネルギーに驚いてしまい「震災のあった地域なのに、おばちゃんたちはなぜあんなに元気にしているのか」と議論が止まなかったのだそうです。
そんなおばちゃんたちを「あきらめない、かわいい、ばあちゃん」で「AKB」と愛称を名付けたこともありました。
新型コロナウイルスの影響で失われる地域内外の交流
岩手県の海側の最南端に位置する陸前高田市。年間4500人・東北一の規模で、全国の中高生の修学旅行民泊を受け入れています。また、大学や会社などの研修旅行の受け入れも盛んにおこなっています。
元気村は、2019年度に30団体・約400人を受け入れ、地域の交流の活性化の一拠点として活動してきました。
ところが新型コロナウイルスにより、2020年度の修学旅行や研修は軒並み中止に。
これまで何年も続いてきた交流が「この場所に来れない」という理由で途絶えてしまえば、来年再来年に自由な移動ができるようになっても、もう人が来てくれないかもしれない……。
新しい出会いというものもなくなってしまい、お惣菜やお菓子を準備して待つおばちゃんたちの生きがいを奪ってしまうかもしれない。
今年1年間は修学旅行や研修旅行など団体での旅行をコロナ前のように行うことはできません。このままでは、私たちが出会いつながってきた世界中日本中の方々との縁が切れてしまいます。加えて、新しい出会いというものもなくなってしまい、交流を楽しみにしていた地域のおばちゃんおじちゃんたちも元気をなくしています。
離れていてもつながっていたい!また交流ができる日を楽しみできるようなお届け物を。
今回のクラウドファンディングが成功したら、「なでしこ会」のおばちゃんたちによる特産品やお菓子と“元気”を詰め込んだお届け物の全国にお届けします。
さらに、新型コロナウイルスも落ち着いて自由な交流ができる日が来たときのために「長洞元気村」の施設の設備を拡充します。
おばちゃんたちによる特産品には、いつでも美味しく食べやすい冷凍加工の商品が沢山あります。定番は広田町の特産でもある、わかめをつかった「わかめのくきの佃煮」。
お魚はさばの水煮やみりん干し、季節によっては自然のウニをつかった塩ウニや牡蠣、タコなども登場します。
なでしこ会のひとりであるようこさんも、「海のものは生のまま届けても、調理が大変で敬遠されがち。忙しい人でも美味しく海のものを食べてもらうために、加工して冷凍まですると喜ばれるんだ」と語ります。
料理好きな長洞のおばちゃんたちの生きがいを守っていくために。
今回のクラウドファンディングに合わせて、なでしこ会のおばちゃんたちによる新商品を企画しています。
季節を問わず届けることが可能な海藻をつかったおかずは、広田町で養殖が盛んな三陸わかめを使う予定です。
広田町のわかめは太平洋の荒波で育つシャキシャキと歯ごたえたっぷり、まさに“元気”なわかめ。ごはんに合うふりかけやちょっとしたおかずなど、届けやすい形を模索しながら開発中です。
さらに、これまで10種類もの味をつくってきた、東北の昔ながらのお茶菓子「ゆべし」の新しい味が開発されるかもしれません。
コロナの影響もあり、以前のように頻繁に集まることはなくなってますが、「ずっと家にいるより、こうしてみんなといるほうが楽しいからね〜!」と楽しそうに笑うおばちゃんたち。
食品の加工をする目的以上に、「地域の仲間と一緒になにかをする」ということの豊かさを楽しんでいる、彼女たちの生きがいを守っていきたいです。
そして、全国の皆さんに海の恵みとおばちゃんたちの愛と元気を味わってほしい!
応援どうぞ宜しくおねがい致します!
資金の使い道・実施スケジュール
今回のクラウドファンディングが成功したら、以下の2つを実施したいと思います。
1つ目は、またこの地域に外からの交流と地域の生きがいが育まれ続けるように、長洞元気村の新商品を開発し、これからの交流を生み出していきたいと思います。
2つ目は、外からお越しいただいた方々が快適に過ごせるように長洞元気村の施設を拡充したいと思います。
『資金用途概算』
新商品開発費:約15万円
設備費:約40万円
返礼品準備費:約30万円
手数料:約17万円
*実施スケジュール
10月〜11月 クラウドファンディング実施
12月〜1月 返礼品発送
1月〜2月 設備拡充のための改修
このプロジェクトは、東日本大震災からの復興につながるクラウドファンディングをサポートする「復興庁クラウドファンディング支援事業」の対象プロジェクトです。
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