このプロジェクトでは長崎県唯一の地鶏の在来種である「対馬地鶏」とその掛け合わせで出来た地鶏の美味しいお肉と卵を使った「究極の親子丼」とその関連製品をお届けし体験してもらい、対馬地鶏のさらなる普及とファンの拡大を目標としております。

リターンはこのプロジェクト限定のものや先行的にお届けする製品などを中心に取り揃えており、お得なセットが多数ございます。どうしても数に限りもございますのでぜひこの機会にお試しください!


●目次

1. ご挨拶

2. 地鶏ってなに?

3. 対馬地鶏について

4. このプロジェクトで成し遂げたいこと 

5. 私どもが目指す究極の親子丼

6. 資金の使いみち・スケジュール

7. リターンについて

8. 本プロジェクトに関わるメンバー紹介

9. 最後に




はじめまして!

長崎対馬地どり振興協議会の会長をしております、野副大治(のぞえ だいじ)と申します。

私たちは、長崎県唯一の在来鶏である「対馬地鶏」の普及活動を行っております。対馬地鶏とは、卵も鶏肉も、両方が美味しい全国にも珍しい「二刀流」の地鶏です。私たちは、対馬地鶏の卵肉兼用としての能力に着目し、その卵とお肉を長崎県の特産品にして、地域振興につなげたいという想いとその美味しさを後世に伝えたいという思いのもと、日々養鶏と生産に励んでおります。実は鶏のさばき方があまり上手ではないです。でも鶏は大好きです。


「地鶏」と呼ばれる鶏肉には明確な定義があり、厳格な4つのJAS規格をクリアしなければなりません。

1. ひな鶏: 38種の在来種の血統が50%以上入っているもの

2. 飼育期間: 75日以上飼育すること(通常の2倍近い日数)

3. 飼育方法: 「平飼い」という、鶏が自由に運動できるようにして飼育していること

4. 飼育密度: 1㎡当たり10羽以下で飼育していること。 

ここまで厳密な規定があるので、

非常に希少な存在となっております。 



長崎県の離島・対馬(つしま)には、古くからあごひげ状の羽毛を携えた国内でも珍しい地鶏「対馬地鶏」が在来していました。一般的な鶏はあごの部分に肉髯(ニクゼン)や肉垂れといった赤いヒダがありますが、

対馬地鶏の原種のペア
提供: 長崎県農林技術開発センター 畜産研究部門

特定JASで国に認められた在来種でありながら、卵を良く産み、もちろんお肉も美味しいという有用な形質を持つことが知られています。対馬地鶏は弥生時代に中国大陸に端を発したと推測され、朝鮮半島を経由して伝来したとされます。古くは朝鮮通信使のおもてなしに鶏肉が用いられたとの伝承もあり、対馬地鶏が使われていたのかもしれません。

朝鮮国通信使絵巻  提供:長崎県対馬歴史研究センター

 美味しい卵をたくさん産む鶏として農家の庭先で飼われたり、鶏肉は来客時の接待料理である郷土料理「いりやき」の素材として珍重されてきました。しかし、安価な外国産の鶏肉などの流通が増え、次第に対馬内での飼育は減り続けました。その結果、長崎県農林技術開発センター畜産研究部門(島原市有明町)において、

長崎対馬地どりの専用鶏舎

この「対馬地鶏」と軍鶏の血を引く「龍軍鶏ごろう」を掛け合わせて、新たに「長崎対馬地どり」というブランド鶏肉を作り出しました。

ですが、非常にデリケートな地鶏なので、生産は難しく、現在養鶏しているのは1箇所のみ。そのため


現在は、その味が認められ、首都圏を中心にミシュラン3つ星レストランや5つ星ホテルなど、数々の名店で提供されております。


ミシュラン3つ星フレンチの「ロオジエ」さんで提供されていた限定コースのメインディッシュに使用してもらいました。

そしてよく卵を産むという対馬地鶏の特徴を最大限活かした卵用の対馬地鶏の開発について、長崎県農林技術開発センターの方々と共に研究してきました。対馬地鶏の原種の卵は、縦に長いという外見的特徴と濃厚な黄身のコクが際立っている卵です。卵用の対馬地鶏はその特徴を見事に引き継いでいます。このプロジェクトではぜひ

を皆様には特別に味わっていただきたいです。

左が対馬地鶏の原種の卵。真ん中が今回の新しい卵。右は一般的な、スーパーなどに並んでいる卵。
先っぽが尖っている特徴的な卵に仕上がりました。

ちなみに、外見の最大の特徴である「あご髭」もしっかりと引き継いでおります!

卵用の対馬地鶏の掛け合わせ。蓄えたあご髭からは王者の風格が漂います。
提供: 長崎県農林技術開発センター 畜産研究部門



人間も同じですが、やはり生まれたては免疫力も低く、様々な危険がともないます。このヒヨコの時期が一番脆弱で、死亡事故も一番多い時期でもあります。

生まれたての長崎対馬地どりのヒヨコたち
提供: 長崎県農林技術開発センター 畜産研究部門
もちろん最大限のケアをして事故の件数を少なくするように努めているのですが、昨年は長雨による影響で鶏舎内の湿度や温度が大きく変動し、ヒヨコたちへの負担が大きくなりました。さまざまな対策を試みましたが、結果としては100羽以上が死亡するという、非常に悲しい結果になってしまいました。

また、ヒヨコの時期に一度弱ってしまった子らは、成長しても健康状態に異常をきたす子も多く、さらなる事故を招くという前代未聞の危機に陥りました。

1羽ずつ丁寧に健康状態を確認します。

そのため、ヒヨコたちを健康的に育てるために、ブルーダーという育雛器(いくすうき)を購入予定です。温度や湿度などを、ヒヨコたちにとって一番ベストな状態をキープできるので、発育もよく、事故も最小限に抑えることができます。ブルーダー自体は補助金等を活用して購入予定なのですが、設置する鶏舎がありません。そこで、現在使っている小屋を

ヒヨコハウスの図面

改装予定の小屋。改装後の小屋の命名権もリターン品として販売中!


今回のプロジェクトのメインである親子丼。もともとは鶏肉と卵が親子関係に似ていることが由来となっておりますが、実際に親子関係はもちろん無いです。食肉になることを前提とした「ブロイラー」と呼ばれる若鶏と、卵を生むことを前提とした「レイヤー」という親鳥から生まれた卵が一般的に流通しており、この2つは全く異なる品種の鶏です。

では、産みたての卵とその卵を生んだ親鳥を使えば良いかというと、そうでもないんです。親鳥のお肉は硬く、噛んでも噛んでもゴムのような弾力で歯を弾き返してきますので、ジューシーさが必要な親子丼には向いておりません。

そこで、我々が提案したいのが、地鶏の概念を覆す柔らかさとジューシーさを兼ね備える「長崎対馬地どり」と、新たに開発した対馬地鶏の卵(まだブランド名は決定しておりません)を使った、

長崎対馬地どりのお肉。色味が普通の鶏肉よりも断然濃いです。もちろん旨みも。

新たに出来上がった対馬地鶏の卵。黄身の盛り上がりが高く、コク深い味わいです。
(ブランド名の命名権をリターン品で販売中!)

そして、食材の宝庫である長崎県各地から集めたオール長崎の県産品を使用して、究極の親子丼を作ります!


①出汁へのこだわり

先日、服部栄養専門学校の服部幸應先生をお呼びして農業・福祉・食事に関するイベント行いました。

服部幸應先生と長崎対馬地どり振興協議会のメンバー達その際に、服部先生に「究極の親子丼を作りたいのですが、何が一番大事ですか?」とお聞きしたころ、即答で「出汁に徹底的にこだわりなさい」

という回答をいただきました。なので、とことん出汁にこだわります!

長崎対馬地どりから出るイノシン酸、対馬名産の原木シイタケから出るグアニル酸、そして真昆布からでるグルタミン酸。これらの三大うま味成分は組み合わさることによって、足し算ではなく、掛け算的に旨みが増幅すし、一説には8倍ほど旨みを感じることができるようです。

ちなみに、鶏の出汁というと鶏ガラやお肉を煮だして取るスープを連想しますが、今回使用するのは

です。鶏肉をカツオ節を作る要領で加工したものです。 これにより、コク深さと鶏ガラでは出せないスッキリとした香り立ちを両立することが出来ます! 

使用するのは卵も産まなくなった親鶏です。若鶏よりも出汁がよく出ることが知られています。通常は硬くて食べれない親鳥も、鶏節に加工することで、活躍する場を設けます。

当協議会のメンバーである㈱翔栄の原木シイタケ

そして真昆布は60℃の一定の温度で1時間煮出すことで、グルタミン酸の量が増幅します。そのため、「低温調理器」を使用して、きっちりと昆布からの旨味成分を最大限に引き出します。


②炭の香りを纏わせる

メインの具材である長崎対馬地どりのお肉と長ネギに関しては、一度炭火で表面を炙ります。

そうすることで、炭の美味しい燻香と香ばしさを纏わせます。


③名水百選の水。その水で作ったお米。

九州の多良岳山系(長崎県と佐賀県の県境)の自然豊かな水のふるさと「轟渓流」。名水百選に選ばれた清流です。こちらの水を出汁にも使用しますし、お米もこちらの水を使って育てたもの。

水質は弱アルカリ性で、硬度は平均11.0~12.0mg/リットルの軟水となっており、くせのないまろやかな味わいが特徴です。 この清流の麓で育てたブランド米「轟渓谷米」

④隠し味に対馬産のひじき藻塩(もじお)

藻塩とはひじきなどの海藻を一緒に炊き込んだミネラル分の大変多いお塩です。海藻の旨み成分がたっぷり含まれているため、水に溶かすとまるでお吸い物のような複雑な旨味を感じます。 

塩というよりも天然のうま味調味料に近いです。

対馬地鶏のふるさと、対馬から直送してもらった藻塩


それが

ぜひご賞味ください!!


2021年2月10日: プロジェクトスタート
2021年4月4日: プロジェクト終了
2021年4月初旬: 究極の親子丼などのリターン発送開始
2021年5月中旬: 限定カステラの発送開始
2021年5月初旬: 新鶏舎の建設開始
2021年6月中旬: 新鶏舎の完成・ブルーダーの購入手続き開始


ブルーダー用鶏舎の建設費として100万円
リターンの費用として60万円
FAAVO掲載手数料等



温めるだけでご自宅でも簡単につくれる「究極の親子丼」や、プロの職人が作ったものを食べれるお食事券もございます。

他にも、鶏肉だけのセットや、卵だけのセット。

「初産みの卵」という縁起物の希少な卵も用意しております。

そして地鶏といえば、やはり鍋。「水炊き」や「鶏すき」などもご用意しております。

中でも目玉のの限定品は、なんと言っても手焼きにこだわるカステラ屋の老舗異人堂さんとコラボして作った、クラウドファンディング限定の

その他、魅力的なリターンの品をご用意いたしております。ぜひご覧になって下さい。




○社会福祉法人 南高愛燐会 あいりん

 「生きる誇りへの挑戦」を理念に幅広く障がい者支援を行っています。取組みの中で和牛飼育や地域農家への応援を行うという農福連携にも取り組んでいます。その一つが「対馬地どりの飼育」であり、協議会の一員として雛の導入から出荷までを取り組んでいます。生き物の飼育に関わることは、命の重みを感じることが出来、自らが変わろうとする気持ちへの大きな効果が期待されます。

 「人生は楽しい」と感じていただけるような支援を実践しています。


○長崎県養鶏農業協同組合

長崎の養鶏農家が集まって設立してから65年余、今では全国でも数少ない養鶏専門農協として、農場生産から消費サイドまで一貫した供給システムを構築、長崎県産品にこだわり、安全・安心と美味しさを追求したブランド鶏肉・鶏卵商品をお届けしています。「長崎対馬地どり振興協議会」では設立メンバーとして事務局を担当しておりますが、これまでの経験・知見を活かして対馬地どり専用飼料の開発や、増産に向けた生産サイト拡大に取り組んでおり、長崎を代表する新たなブランド鶏肉・鶏卵の創出を目指しています。


○株式会社 轟名水ファーム高来

名水百選にも選ばれた轟峡流の麓で営農を行う農業法人です。小ロットでの食鳥処理(解体)をやってくれる業者さんが地元で見つからないということで、自社の農産加工場の一部を小規模食鳥処理施設に改装しました。一般的に流通している鶏肉は、大きな工場で機械を使って処理します。我々は「完全手さばき」にこだわっています。1羽1羽手作業で丁寧に処理していく為、1日に捌ける量には限りがございますが、熟練した職人による完全手捌きで肉の繊維を傷つけること無く、綺麗に処理した鶏肉をお届けします!


○株式会社登利亭

創業30年の大衆居酒屋です。店名「登利亭 -とりてい-」からもわかるように、開業当初は鶏料理をメインとした飲食店でした。ただ、長い年月を経て、地元有明海をメインとした魚料理にご好評いただくようになり、たくさんのお客様にご来店いただいております。創業25周年を迎えた年に、「原点回帰」を目指すこととし、本当に美味しい鶏肉を探すことになり、地元長崎県の対馬地鶏にたどり着きました。一人でも多くの方に、本当の地鶏の美味しさと感動を伝えたい。お一人でも、団体でも、お気軽に入店できる店舗です。ぜひ、対馬地鶏を使用した料理を当店でご賞味下さい。


最後に

実は当協議会のメンバーも皆、新型コロナによる甚大な影響を受けました。当初は新型コロナに関するクラウドファンディングをしようかと考えましたが、あえて「究極の親子丼を食べて欲しい!」というポジティブなテーマにしました。長崎の地域振興を養鶏業を通じていかに支えるか、そのためにはどんな養鶏業の形が必要になるか。そういった課題や困難に立ち向かい、我々は日々挑戦し、変化し続けています。このプロジェクトが今後の地域振興の新しい形のきっかけになりますように。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。


長崎対馬地どり振興協議会
会長 野副大治



本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。



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