はじめに・ご挨拶
はじめまして、南米パタゴニア地方でトレッキングガイドをしております、平岡健二(ひらおかけんじ)と申します。1993年にこの仕事を始めて以来、もう27年も南米パタゴニアに関わっています。
そしてもうひとり、現地パタゴニアで親子二代に渡りペンションのオーナーをしているセシリアさんがパートナーとなって、日本とチリを絆いでこのプロジェクトを進めています。
このプロジェクトで実現したいこと
これまでもパタゴニア地方には民芸品としてのウール製品は土産物店で売られていましたが、観光客が家に帰ってからも長く使いたくなるようなクオリティのものではありませんでした。
そこでこのプロジェクトでは、パタゴニアの特産品ウールを日本伝統の草木染め技術で染色して(染色材料にはパタゴニアの草木を活用)、味わい深い色合いの毛糸を作り、さらに日本のニットデザイナーの方たちに地元の女性たちへ手編み技術を指導してもらい、新しいブランド力のある高品質のニット製品を作り、商品化の道筋をつけ副収入の手段を得ることで、現地の女性たちの経済的自立支援を行いたいと考えています。
このプロジェクトでは、パタゴニアの牧場(エスタンシアと言います)から羊毛を仕入れ、草木染めで染色し、手編み製品を作り上げるまでの工程を確立して、試作品第一号を作り上げるための資金、いわば0を1にするための資金援助をお願いしたいと考えています。
私たちの地域のご紹介
南米パタゴニア地方は、チリとアルゼンチンの2カ国にまたがる広大な土地で、広さは日本の3倍ほどもあります。かつては羊毛生産で栄えた時代もありましたが、化学繊維の普及とともに羊毛業は衰退。現在は観光が主な産業となっています。
世界最南端の町ウスアイア、巨大な氷山が崩れ落ちるペリトモレノ氷河、あのスポーツウェアブランド「パタゴニア」のロゴデザインにもなっているフィッツロイ山、そして岩峰群と湖と氷河の美しいパイネ国立公園などがよく知られているかと思います。
そして、このプロジェクトは、その「パイネ国立公園」の近くにある町、プエルト・ナタレスで行います。
プロジェクトを立ち上げた背景
南米の南の端「パタゴニア地方」では、多くの人たちが観光収入に頼っています。しかし、世界の果て(Fin del Mundo)とも呼ばれる辺境のこの地は、オフシーズンが長く、観光に頼るその生活は決して楽ではありません。更に、今回のコロナ禍で観光が壊滅的な打撃を受けており、来シーズンの観光収入もほぼ得られない見込みとなっています。
そこで私は古くからの友人であるの現地のペンションオーナーと話し合い、少しでも彼らの助けになりたいと考えてこの「ハンズ・オブ・パタゴニア」プロジェクトを立ち上げました。
これまでの活動
このプロジェクトは、まさに今生まれたばかりのプロジェクトです。2020年9月にチリ政府が発表したコロナ感染状況報告で、パタゴニア地方はまだ感染拡大局面にあり、収束の見込みが立っていないことがわかりました。その時点で、今年の観光収入がほぼ無いことがわかってきたので、何か別の収入の道を探さないとみんな生きていけなくなってしまう。そんな時、部屋の中に干してある毛糸の手袋と帽子をみて、これを新しい特産品にしよう、と思い立ったわけです。
ですので、まだ何の活動実績はありませんが、このクラウドファンディング活動が第一歩となり、現地の町の人達と一緒に大きな活動に成長していくことを目指しています。
資金の使い道・実施スケジュール
ご支援いただいたお金は、試作品制作とこのプロジェクトの広報活動に使わせていただきます。羊毛の仕入れ、染色材料の購入、試作品制作に協力してくれた方への謝礼、送料、運賃、広報活動費、などになります。
スケジュールとしては、11月中に製作工程を確立して試作品制作。良いクオリティの製品ができれば、本格的に制作を始め、今年12月から2021年1月には製品販売に漕ぎ着ける計画です。
リターンのご紹介
まだ、ゼロからのスタートなのではっきりとお約束できるリターンはありませんが、せめてもの気持ちとして、ご支援いただいた方々には現地からお礼の絵葉書をお送りしたいと思います。
最後に
皆さん、コロナと自粛で大変な思いをされているかと思いますが、地球の反対側の人たちも同様に大変厳しい状況です。世界地図を見ながら、ちょっとだけ遠い異国の人たちのことに思いを馳せて頂ければ嬉しいな、と思います。
<All-in方式の場合>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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