はじめまして。現在、茨城県常陸太田市でカフェ「山のcafe sasahara」を家族と共に運営しています菊池真澄と申します。

このカフェは就労継続支援B型事業所であり、心身に障がいのある方々と共に仕事を行い、自立に向けての就労支援等を行っています。

今回挑戦するプロジェクトは、新型コロナウイルスの影響で長期ロックダウン継続中であるミャンマー・ヤンゴンにある、心身に障がいのある子供達の為のトレーニングやリハビリ施設「Moeトレーニングセンター」が運営危機に直面しており、それを資金面で支援する為のプロジェクトです。


2011年軍政から民政に移管されて間もなく、2012年にミャンマー人の友人Moe(理学療法士)がヤンゴンにMoe トレーニングセンターを立ち上げました。わたしが開所当初にMoeトレーニングセンターに足を運んだ際には、トレーニングやリハビリを受けている子供達は2〜3名のみでした。

〈センター開所時の様子〉

ミャンマー人の多くを占める宗教観の中には、障がいは前世で悪行を行い、現世ではその罪の為に障がいをもって生まれてくる。という輪廻転生の見方があり、障がいのある子ども達は家の中で人の目から隠されることがまだ多く見られます。その為、根気強くご両親や家族と話をしていき、信頼関係を築き、子ども達の自立に向けての社会経験や関わりをもてるようにすることが必要と、センター開所時Moeが話をしていました。

2020年現在、センターを利用している子ども達は40名へと大きく増えました。また、開所当時には未経験だった職員も専門的な知識や経験を蓄え、今ではセンター職員のまとめ役へと成長しています。

〈現在の様子〉

少しだけわたしについてお話をさせて下さい。
大学を卒業する年の夏、なんとなく周りの動きに同調するように、特別支援学校教諭を目指し教員採用試験の為に、勉強を続けていました。

ある日、ふと電車の中吊り広告に目をやると「青年海外協力隊」の文字。

心を強く惹かれるものを感じ、教員採用試験の勉強を返上し、青年海外協力隊へ挑戦することを心に決めました。

思えばわたしは小学生の頃から外国や異文化という、自分と違う文化や言葉に興味や関心が強くありました。 

なんとか協力隊の試験を通過し、派遣国マレーシアでの活動が始まりました。

派遣先は障がい児者の包括的な支援を行う歴史あるNGO組織でした。これまで勉強してきた専門性を活かしつつ、異なる言葉や文化の中に身を置けることに心躍らせマレーシアまで来ました。
しかし、現実は挫折の連続でした。



人とうまく話せない。気持ちが伝えられない。

人がなにを考えているか分からない。

何をどうしたらいいか分からない。


そんな焦燥感ばかり積み重なり、人々と距離を置くようになり、期待に胸を膨らませていた気持ちはすっかり萎みかけていました。
そんな中、同じ外国人で理学療法士として働くミャンマー人のMoeと出会いました。どうにか絞り出した言葉や気持ちを汲み取ってくれた人でした。そこから、出来ないことや分からないことへの羞恥心から抜け出すきっかけをもらったように思います。
Moeのいつも明るく真摯に人々に向き合う姿に、人としてたくさんのことを学ばせてもらいました。

2年間の青年海外協力隊としての任期が終わる頃に、Moeは祖国のミャンマーへ帰国することになり、私は日本へと帰国しました。

「これからはそれぞれの国で、人々の力になり夢を叶えましょう。」
マレーシアで最後にそう言葉を交わし、それぞれの国へ帰国しました。


9月のある日、Moeから私の元へ一通のメールが届きました。

そこには、新型コロナウイルスの影響によって、危機に瀕しているMoeトレーニングセンターの状況が書かれていました。


2020年3月中旬、ミャンマー政府から営業自粛要請が出され、一切の収入が途絶えてしまいました。

トレーニングセンターとして使用している建物の賃貸料、職員の給与も60%に引き下げ、プールしていた資金を切り崩しながら半年以上運営をしていましたが、それも底をつきかけており限界が迫っていると緊迫した内容でした。

この8年間積み上げてきた成果がようやく出始めてきた矢先の、新型コロナウイルスでした。


Moeからの手紙(一部抜粋)


「日本も大変な状況であることは重々承知しています。
このメールに気を悪くしたらすみません。
もし出来たら、どんな金額でも構いませんのでセンターが生き残るための支援をお願いできませんか?」

Moeの切実な願いを感じ、いてもたってもいられなくなった私は、協力しながらクラウドファンディングによって資金を集めることを提案しました。


日本でも、新型コロナウイルスによって医療現場の逼迫や経済活動の混乱が続いています。わたし自身カフェを運営しており、日々厳しさを感じている状況です。しかし、日本はその状況でも経済活動は継続しており、また十分とは言えませんが飲食店や福祉事業所に対しての持続化給付金や慰労金等の配布がありました。それらは、歴史の中で少しずつ整備されてきた法制度やシステム等が根底にあります。
一方、ミャンマーでは、2011年に民政移管されましたが法制度の整備等も今まさに発展途上であり、現場への必要な支援はまだまだ十分とは言えない現状です。
日本とミャンマー、国は違いますが、必要な支援を求めている人々がいることは同じだと思います。ミャンマーで少しずつ育ってきた、ミャンマーの障がいを持つ子ども達や家族への支援の灯火が新型コロナウイルスで吹き消されてしまわないよう、どうにか食い止めたいです。


皆様からのご支援どうぞ宜しくお願い致します。


はじめまして。わたしは、ミャンマー・ヤンゴンにあります「Moe Training center for special needs children 」の代表・理学療法士のMoeです。


今年の3月中旬から、ミャンマー政府は新型ウイルスの拡散を防ぐためにすべてのトレーニングセンターの閉鎖を要請しました。そのため、それ以来、障がいのある子供たちのトレーニングやリハビリを停止せざるを得なく、トレーニングセンターの活動は完全に停止しています。このままの状況が続けば、完全閉鎖することも検討せざるを得ません。私は完全閉鎖をしてセンターの運営を止めたくありません。

私は、世界のあらゆる地域が非常に困難な時期に直面していることを知っています。しかし、いま私は手を取り合い、リハビリやトレーニングを必要としている子供たちを支援し続けることができると信じています。


わたしは日本の方々と仕事をすることがとても好きです。シンプルで、自然を愛し、正直なところ、そこがとても好きなのです。そして今回、日本の方々にミャンマーの障がい児支援の現状を知ってもらえたらと思いました。その中で、ご理解やご支援を得られたらと思いこのプロジェクトを企画しました。

第2回 アジア理学療法フォーラム(東京)

私はこのトレーニングセンターを約8年間運営しています。現在、40人の子ども達がリハビリやトレーニングに通い、13人のスタッフがいます。

◆通所している子ども達の障がいの種類

知的障害、脳性麻痺、自閉症、てんかん、ダウン症の子供、および学習障害のある子供たちです。

◆センターで自立に向けて実施されているプログラム

デイスサービスプログラム:早期療育/読み書き、数学、行動管理、コミュニケーション、社会的スキルを教えています。

ワークスキル - 子供と家族の両方を助けることを目的とした自立生活スキルの習得。スキルの例は、モップ、ガーデニング、掃除などです。

理学療法–専門家の助言やリハビリの提供等


私は、子供たちの自立に向けたリハビリやトレーニングのできる場所を失ってほしくありません。また、経験と知識を積み重ねてきたスタッフにこの仕事を失ってほしくありません。しかし、現在、スタッフの給与と建物のセンターの賃貸料を支払うための資金が不足しています。

〈不足している資金〉

○スタッフの給与(13人分)

○トレーニングセンターの賃貸料

○建物のメンテナンス代


◆運営に必要な資金の内訳


◆今後のスケジュール

21年1月末 クラウドファンディング終了


21年〜 新型コロナウイルス感染状況によりロックダウン解除後(ミャンマー・ヤンゴン)センターの運営再開


21年6月 センター再開後、準備でき次第リターン発送開始


わたしの息子Phyoは、生まれてから心身共に全般的な発達の遅れがあります。彼は重度の障害児ですが、外に出て他子供たちと同じように世界を見るのが大好きです。彼は2年間、MOE Training center for special needs childrenで訓練を受けています。受けているサービスに満足しています。トレーニングセンターに行く前に、私たちは頻繁に通院する必要がありますが、今は息子の病状がかなり良くなっていて、とても安心しています。
彼の社会生活も改善され、彼にはたくさんの友達もいます。コロナウイルスの流行により、センターは政府の命令により閉鎖する必要があり、現在既に6か月以上経過しています。私の息子は行く場所がなく、毎日小さな部屋で過ごしています。1日も早くセンターが再開することを願っています。


普通学校の制服を着て、
センターに来所するLan Lanさん

私の名前はNanです。脳性麻痺の8歳の娘がいます。娘のLan Lanが脳性麻痺と診断されたのを知ったとき、私の心は完全に打ち砕かれ、この生涯にわたる状態にどう対処すればいいのか本当にわかりませんでした。

しかし、私は娘のためにも強くなる必要があり、娘が3歳の時にトレーニングセンターに通うことを決めました。彼女は脳性麻痺のために、最初は歩くことができませんでしたが、スタッフの愛情とトレーニングプログラムにより、今彼女は歩行者と一緒に独立して歩くこともできるようになりました。彼女の改善は、体調だけでなく、社会性および学問的にも向上が見られます。

いつもMoeさんは健常な人々がしていることを私に思い出させました。彼は、私の娘はいつか普通学校に行かなければならないと言いました。私の国の普通学校は特別な支援を必要とする子供たちのために十分な整備がされていないことを知っているので、最初、わたしは娘を普通学校に通学させることがとても怖かったです。

時が来て、私の娘は普通学校に通う時期になりました。娘が初めてのケースでした。しかし、センタースタッフとMoeさんの助けと励ましで、娘は学校に入学し、通い始めました。私たちは学校の先生とMoeさんのトレーニングセンターからの継続的なトレーニングプログラムの助けを借り、いくつかの困難にも直面しましたが、今では私の娘はたくさんの新しい友達と楽しく普通の公立学校の3年生の生活を送っています。

私は、毎日の生活に多くの変化をもたらしたMoeさんとセンターの先生たちに本当に感謝しています。


大塚 進さん
NPO法人 Rehab-Care for ASIA
ミャンマーのリハビリ事情に詳しい
元JICAボランティア
(写真はMoeトレーニングセンター来訪時)


 ミャンマーは後発途上国に分類される国で2011年の民政移管後急速な発展途上にありますが、経済発展重視の状況で医療や教育・福祉は未だ十分とは言えません。

最大都市ヤンゴンは人口約850万人と、東京の3分の2の規模がありますが、障害児のための教育機関は国公立が2校のみ(300人程度)、民間施設も一定数ありますが教員の量・質共に十分ではありませんし、リハビリ職(ミャンマーには理学療法士のみで作業療法士や言語聴覚士は不在)や心理業種は希少で障害児の教育に関わることも少ない状況です。普通校での機会も補償されていません。

そのような状況で、Moeさんは理学療法士としての経験豊富でさらにマレーシアで様々な障害児療育の勉強・経験を積んで来ています。Moe Training Centerは民間施設ですが専門知識・技術を基盤に障害種別にかかわらず個別に教育・リハビリを提供できるミャンマーでは貴重なモデル的施設です。人材育成にも貴重な役割を果たしています。

このような施設を閉鎖に追い込むことはミャンマーの障害を持った子供達やその家族・地域にとって大きな損失です。

その存続に向けて皆様からのご支援是非お願いいたします。



ミャンマー特別支援教育協会 副会長 Mihaelさん私は、Moeトレーニングセンターへ頻繁に訪れています。そして訪問のたび、見にする光景に心が温かくなります。子供たちの様子は幸せそうで、職員も家族も幸せそうです。センターは、支援を必要とする子供たちにとって安心できる場所となっています。

Moeさんはセンターの創設者であり、規律であるだけでなく、ミャンマーのハビリテーションチームの偉大なリーダーでもあります。彼の指導で、多くの子どもたちの変化をわたしは見てきました。

一番印象的だったのは、センターでの訓練を終えて、楽しく普通の学校に通った後、普通の制服を着替える生徒たちでした。まだ開発途上国であるため、すべてのインクルージョンはまだ長い道のりです。 Moeトレーニングセンターでは、すべての生徒たちが学校に通えるようになるために一生懸命努力しています。


〈募集の実施について〉

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。



プロジェクト共同起案運営

・Moe Training Center for special needs children(NGO・ミャンマー)

・就労継続支援B型事業所 山のcafe sasahara(一般社団法人山里舎)

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