◼ごあいさつ
皆様、こんにちは。
玉掛理人と申します。中判カメラでモノクロフィルムを使ったポートレートを撮っています。
ある時から湧き上がった、「人を撮りたい」というその思いからポートレートを撮り続けて6年になりました。
私は普段、高校の美術教師をしています。毎日元気な生徒たちに、ワイワイ賑やかに囲まれて過ごしています。私が「人を撮りたい」と思ったのは、その生徒たちと過ごす日々があったからです。彼らの存在は非常に魅力的で、その輝きに憧れさえ感じます。
◼なぜ教え子のポートレートなのか?
私が初めて教員になった頃、生徒たちと日常的に関わりその成長のエネルギーに触れ、とても驚きました。そこにはまるで、生涯の変化が凝縮されているような濃密感とスピード感がありました。その存在はまぶしく輝いていて、ぐんぐん伸びていくエネルギーに満ちていました。私はその輝きを捉えたい。そしてその存在自体を表現してみたいと思ったのです。それにはポートレートという写真表現がぴったりでした。
今の私には「生徒を撮る」ということは「成長を見守ること」だとも思えます。ですからそこに写し出されるものは、教え子たちを見守る私自身の視線そのものなのかもしれません。
撮影はなるべく普段の生活の延長線上で行っています。普段の生徒と私の関係性も写し出されていることでしょう。いずれにせよ、その子の輝きを最大限に写真で表現したいのです。
そして、被写体である子どもたちが私の作品を見て、写し出された自分と向き合った時に「自分ってなかなかいいんじゃん!?」と少しでも感じてもらえたら嬉しいです。
これからも教員である私のポートレートによる表現で、自分の存在や個性を肯定的に感じることができる子どもたちが1人でも多く育ってくれたら嬉しいと思っています。
◼身近な人や出会った人のポートレート
生徒だけでなく、家族や友人、出会った人のポートレートも撮影しています。それは、私がその人の「本来持つ輝き」を写し出したいと思ったからです。特に出会った人を撮るときには、出会ったときのインスピレーションを大事にすることで、その人の個性を形にできるよう心がけています。
作品をお届けしたあと、いただいた喜びの声です。「飾らない自分が写っていて気に入った。」「我が家での子どもたちの笑顔がそのまま写っていて嬉しい。」「心から満足する作品に仕上げていただいた。」
◼撮影するときに大切にしていること
被写体と向き合うときは、なるべくシンプルな環境にしています。
《玉掛寫眞館》という自宅兼スタジオは、8畳の部屋で木の床、白い漆喰の壁でナチュラルな空間です。基本的に3脚を使わない、照明を当てずに大きな窓から入る太陽光で撮影しています。それは、なるべく自分がシンプルに被写体に向き合うためであり、自然光の方が「そのまま存在している姿」を描き出せると思うからです。
◼なぜモノクロプリントによるポートレートなのか?
それは、その人にとって「世界にたった1枚のポートレート」になるからです。
モノクロプリントは色という情報が少ない表現です。そのシンプルな表現だからこそ被写体により近づけると考えています。そして、フィルム現像からプリントまで「すべて自分自身による手作業」で行っています。自分が余計だと思うことはしません。それは被写体のそのままを表現するためです。
プリントは「手焼き」です。暗室でフィルムの像を光で印画紙に焼き付けるのですが、その人物の魅力を最大限に引き出せるように、納得がいくまで綿密に作業していきます。
また、プリントは「トリミングなし」です。フィルムに写ったものは切り取らず全部プリントされます。そのことで私のファインダーを通した視野は、ありのままに印画紙に焼き付けられます。
これらすべての行為によって、被写体そのものの存在に近づくための『純化された表現』を目指しています。その結果、できあがった「世界にたった1枚のポートレート」は、映し出されたその人への『命の肯定』となるのです。
◼このプロジェクトで実現したいこと
自分の生徒たちを撮った写真展「光の子」を開催したいです。見に来てくださった方には、子どもたちの存在の輝き、純粋な成長のエネルギーにぜひ触れていただきたいです。また生徒たちには、自分のポートレートから自分自身の本来持つ良さを受けとってもらえたら嬉しいと思います。
このクラウドファンディングで、写真展「光の子」の開催の資金を、自分が支援者様のポートレートを撮影することで得たいと考えました。
《光の子》
新宿のフォトギャラリー Place Mにて
2021年3月29日(月)から4月4日(日)まで開催予定
Place M
所在地:東京都新宿区新宿1-2-11 近代ビル3F
営業時間:12:00―19:00
◼これまでの活動歴
玉掛理人
武蔵野美術大学卒業
武蔵野美術大学大学院修了
個展
1995 Gallery NW house 「PASSION」
1996 Gallery Q 「TOKYO DREAMS」
1997 Gallery Q-S 「東京路上展望譚」
1998 Gallery Q 「天使の視線」
1999 Gallery Q 「ヴィーナスの再生」
2000 Gallery Q 「Lucy Lucy Lucy」
2016 Gallery Place M 「光の子」
◼資金の使い道
●ギャラリーレンタル料 192,500円
●感光材料費 180,000円
●額装費 150,000円
●DM製作、マット紙製作、額縁レンタル費等 56,000円
●リターン制作費 170,000円
●キャンプファイヤー手数料・振込手数料 130,000円
◼リターンについて
リターンは以下のものをご用意。
A. 旅先で撮影した風景写真(サイズは2種類)
B. ポートレートを撮影しプリントでお渡しします(サイズは3種類)
ーーーポートレートの撮影をご希望の方へのお願いーーー
①撮影は《玉掛寫眞館》で行います。場所は埼玉県川口市で、最寄りの蕨駅(京浜東北線)までは自家用車で送迎します。また交通費を別途お支払い頂ければ、ご指定の場所での撮影も可能です。
②撮影は自然光で撮影しますので日中に限ります。
③撮影日時はご相談になります。ご希望日をお申し付けください。天候を含めて調整を行わせていただきます。期間は2021年4月から2021年12月末日までですが、コロナウイルス感染拡大等によりこれ以降をご希望の場合はご相談ください。
④撮影人数はスタジオのスペースの都合上、4人までが目安です。それ以上の場合はご相談ください。
⑤フィルムでの撮影ですのでその場での確認ができません。よって、撮影が失敗している場合は再度撮影させていただきます。その場合の別料金は発生いたしません。
⑥撮影は120フィルムを1本使用して10カット撮影します。その中からこちらで判断して1枚のポートレートに仕上げていきます。
⑦コロナウイルス感染防止の観点から、お互いの発熱や体調不良の場合は撮影日時を変更させていただきます。
◼実施スケジュール
2020年12月上旬 クラウドファンディング開始
2021年1月9日 クラウドファンディング終了
2021年2月末日 ポストカードや風景写真の発送
2021年3月29日〜4月4日 写真展「光の子」開催
2021年4月 ポートレート撮影開始
2021年12月末日 ポートレートの撮影終了
◼最後に
スマホで簡単に撮れ、その飾りや加工で満足感の得られるポートレートの楽しさももちろんありますが、それとは別に、本来のその人の輝きを写し出した私のポートレートで、既存の価値観に対し、プラスの違いを作り出して行きたい。
自分を大切にする人、自分に価値を見出し活かしていく人、本来の自分を素直に美しいと思える人が増えていく…そのためにもモノクロプリントによるポートレート表現をし続けていきます。
また自分が表現し、挑戦し続ける姿が、生徒たちの心に何かを投げかけることができたらと思っています。
そのために写真展「光の子」開催を実現したい!
ぜひご支援のほど、よろしくお願いいたします!
最後まで長文にお付き合いいただきありがとうございました。
※このプロジェクトに掲載したポートレート作品は、全て私の作品として撮影させていただいております。また今回の掲載にあたり確認をしましたが快く承諾していただきました。掲載させていただいた皆様には多大なるご協力をいただきました。感謝申し上げます。
《私はこのプロジェクトをAll-or-Nothing方式で行っています!》
All-or-Nothing方式は、目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。
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